―TSUREZUREGUSA―

つれづれと、日々のおもひをつづること。

直心の交わり

2006-06-09 22:32:24 | BOOK
「私の茶の湯考」堀内宗心

表千家の茶道家。
十二代目堀内宗完(今は宗心)。
理学部出身で、本人バリバリの理系。
無機化学に対する愛も端々に感じられて、
そんな点も親しみを覚える。
語り口調の文章やら、対談やら。
あたたかい人柄が偲ばれる一冊。

茶の湯の本来の目的、意味。
茶の湯の格式の時代による移り変わり。
道具をシンプルに愛でること。
茶室のしつらえの本来のあり方、
茶懐石の礼儀、
禅と茶道の関わり・・・。
親指と中指で物を持つこと。
本人も禅道に対して造詣が深く、
禅と茶道の関わりに対する解釈も面白い。
日本文化を大切にすること、
礼節謙譲の精神、
人間的成長、
格式には本来意味があること。
その意味を理解したいと思うこと。
そんな心がふつふつ湧いてくる一冊

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