―TSUREZUREGUSA―

つれづれと、日々のおもひをつづること。

そんなのやこんなの読んでました

2009-02-28 11:00:37 | BOOK
ダブルファンタジー/村山由佳
いままでの村山さんの作品を読んでから読むべきな一冊な気がする。
扱っている題材は一見官能的な側面が強いのだけれど、
文体の奥底に見え隠れする焦燥感や哀しみを描く筆の秀逸さは、
確かに村山さん独特のもの。
官能的な側面だけで批評している書評を読むと歯がゆくなる。
村山さんの作品は、高校生のころの天使の卵から
新刊がでるたびに時系列的に読んできているけれど、
このダブルファンタジーを読むのが今のこの年で良かったなぁと思う
本にはその読まれるべき年というのが確かに存在して、
そこがずれると同じ作品でも感動したり感動しなかったり、
めちゃめちゃ何かを感じたり、つまらなかったりする。
ダブルファンタジーは、自分が例えば高校生だったら、
主人公が抱えている飢餓感や焦燥感は間違いなく分からなかった気がする。
40歳くらいに読むのが一番リアルなんだろうか。
また時をおいて読み返したい一冊。

ヘヴンリーブルー/村山由佳
惰性で読んでしまった一冊。
もとになっている2冊があれば、この一冊はいいや。
2冊が纏っていたいた空気が、この一冊で薄まった気がする。

美女入門/林真理子
アンアンに昔連載されていたエッセイ。
安く買ったし、さらっと読めて時間つぶしにはいい。
この作家の方は個人的にはあまり得意ではないのだけれど、
エッセイならどうかと思ってみたら、
個人的に考え方の思考回路もあまり馴染めないことがわかった

となり町戦争/三崎亜紀
評判と帯だけみて読んでみた一冊。
題材で評価されてるのかなぁ。
文章が馴染めない作家の本は得意でないことを再認識。
でも昨日本屋さんでこの人の新刊の「廃墟建築士」をみて、
タイトルと帯にまた惹かれてしまった。うーん。
でもきっと、読まなくて正解。

まほろば駅前多田便利軒/三浦しをん
川上弘美さんの作品のようなあったかい小説。
ほっこりほっこり。
短編集なのでさらっと読んだけれど、
おだやかな気持ちになりました。
登場人物が好きだなぁ。

チームバチスタの栄光/海堂尊
旬を過ぎて今になって読みました。
読まなくて良かった・・・
ドラマや映画向きですね。

大人のスキンケア入門
そしてまた、頭でっかちに・・・

まいにちかあさん/西原理恵子
まとめて読む方がいいものもあれば、
少しずつ読むからいいものもある。
「まいにちかあさん」は、自分にとって間違いなく後者。
新聞に連載されているのを実家で読んでたときは、
紙面の中にさらっと埋め込まれているのを読んでるときは
それなりに面白かったのに
まとめて単行本で読むと、
なんか毒が中和されたかのような物足りなさ。
でもまぁ、ぱらっと読むにはいいかな。

卵の緒/瀬尾まいこ
さらっと読めて、まぁいい。
異常といえば異常。
でも平穏。

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