―TSUREZUREGUSA―

つれづれと、日々のおもひをつづること。

ボッティチェリといえば

2007-11-26 23:51:54 | ART・建築
フィレンツェでの一番の記憶は、
ウッフィンツ美術館
イタリアでも一番(?)の美術館らしい。
宗教画にあまり興味がいかず、
普通に自分の好きな絵画を置いている美術館だと
なかなか宗教画はスルーしがちなのだけれど、
宗教画中心の美術館であるゆえに、
否応なく飛び込んでるおびただしい数の宗教画
強い色彩と、なめらかな色調。
解説がとても秀逸
遠近法の手法の移り変わりにみる技法の変遷。
自分でみる視点と違って目からウロコ
売りは、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」、「春」。
誰しもが見たことあるはずの、構図。
成り立ち、登場人物。
その辺りを頭にいれてからみるとまた見る目が変わって良し
物語性の有無
いわゆる絵画と宗教画の一番の違いはそこなんだろうなぁ
描かれるものには意味があり、登場する人物には意図がある。
自分自身が精神的に余裕がないと、画のパワーに負けそう。
自分が好きな絵を思い浮かべると、
あまり画に意味があるものはなくて、
ただただ自分が綺麗だなぁ、落ち着くなぁと
からっぽになる絵が、
あるいはカラフルな色彩に元気づけられる絵が好きな気がする
「絵の背後にひそむあれこれを考えて思いを馳せる」行為が
「絵をみよう」という行為の時に
自分が望む癒しやリラックス感と相容れないのかなぁ。

・・・とうだうだ書いてみたけれど、
余裕があるときは、
単純に絵の事情を知って眺めるのは面白いもんです
ボッティチェリの絵は特に。
でも有名な2点よりも小さい作品の少女が可愛かった

ちなみにアップした画像は、
ミケランジェロ広場からのぞむフィレンツェの街並み
朝日を浴びて街全体がキラキラしてて、
どこを切り取っても絵になる景色。
稚拙な腕でカメラのレンズを通して映そうなんて思うのが
おこがましいくらいの絶景
心が洗われた瞬間

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