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歴史と旅 奈良・二月堂の修二会へ!

2012-03-06 22:48:28 | 歴史と旅
《歴史と旅 奈良・二月堂の修二会へ!》

以前より気になっていた東大寺二月堂の修二会・・・お水取りへ行ってきました。この法会が終ると奈良に春が来るといわれています。その起源は平安時代・・・1250年も脈々と続けられている行事は凄いの一言でした。

先ずは、月ヶ瀬の梅渓へ。今から680年前、後醍醐天皇が笠置山から吉野へ落ち延びる時に立ち寄り、その折に植えた梅が起源とか。例年であれば2月の中旬より開花・・・今年は大きく遅れ、まだつぼみの状態でした。でも、風情はたっぷり・・・名物の草餅をいただいてきました。

当尾と書いてとうのと読む・・・ここは京都府加茂町ですが、奈良のすぐ近くでした。平安時代より浄土信仰の場となり、多くの石仏が残っています。浄瑠璃寺・・・本堂に納められた九体の阿弥陀仏は息を呑むほどの感動でした。

二月堂修二会・・・お松明とも呼ばれ、その炎は人の心に残るものがありました。やはり日本って素晴らしい・・・


(月ヶ瀬から見下ろす名張川)
今年の梅の開花は20日ほど遅い・・・月ヶ瀬はとても静かでした。例年なら満開の梅の香りの中を大勢の人たちが訪れる名所です。梅林から見下ろす名張川の眺めに癒されます。


(梅の開花)
春といえば桜ときますが、年を取ると梅のシンプルさも魅力となります。吉野の賀名生(あのう)梅林、和歌山の南部(みなべ)梅林へもいつかは訪れてみたい。


(当尾の石仏)
当尾の石仏群・・・加茂町の田舎風景のなかにぽつんぽつんとたたずむ石仏には心がなごみます。昔の日本人はだれでもが篤い信仰心を持っていました。自然への畏敬の念・・・からでしょうか。


(浄瑠璃寺)
天平文化の影響でしょうか・・・シンプルな本堂の屋根が素敵です。その中に安置された九体の阿弥陀仏・・・その前に立つと、心がすっと持っていかれそうな気分になります。建物自体が厨子とはまさしくでした。国宝の三重塔へも立ち寄ってみる。


(東大寺二月堂)
興福寺、吉城園、依水園、戒壇院、東大寺、春日大社へと回ってみました。興福寺では中金堂の復元工事がされていました。


(お松明)
3月1日より二週間にわたって執り行われる修二会・・・その歴史は奈良時代より連綿と行われているそうです。10本の松明が堂を駆けめぐります。

この目で見たものだけが財産に・・・そんな思いで目に焼き付けてきました。


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