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山旅・比良山系の武奈ヶ岳へ!

2006-08-12 18:45:02 | Weblog
≪山旅・比良山系の武奈ヶ岳へ!≫

 琵琶湖の西の南北に横たわる山地が比良山系である。その最高点となるのが武奈ヶ岳で、標高は1214mあり、二百名山にも数えられている。

 今回の同行者は大阪のM氏、岐阜と大阪の間にあって丁度良いということで武奈ヶ岳を選んだ経緯もあるが、以前より登ってみたかった山でもある。

 古い記憶を辿り、下りはゴンドラを利用するつもりでいたが、なんと比良登山リフトは閉鎖されていた。やはり登山は最新情報を得てから行くべきであるようだ。

 入山は正面谷の大山口、イン谷口の放棄された土産物屋の前を通って正面谷へ直進する。管理事務所より奥の林道は夏草が両側より覆い被さってうらぶれた感じとなる。

 公衆トイレより奥は林道が荒れており、ここにクルマを停めて登山を開始する。5年程前、金糞峠へのルートで落石事故があり、このルートへは入るなという看板が目立った。たまたま通りがかった地元の登山者に訪ねると落石の心配は無いとのこと。何か事故があると管理責任を問う時代であるためか、事前の警告のようである。登山も自己責任の世界であるとすれば、警告も程ほどにしてもらいたいものだ。

 堂満岳の北に位置する正面谷に沿った登山道をひたすら登る。この時期は日当たりが良すぎて汗を大量に掻く羽目となるが、適度な木陰と沢の水音が心地よい。所々に落石の跡はあるものの、比較的安定しているようで問題は無いように感じた。

 最後の急坂を上り詰めると金糞峠であった。木々の緑に包まれた優しい感じの峠で、沢も近くにあり、テントサイトにも出来そうなところである。暫しの休憩を楽しみ、乾いた咽を潤おす。

 M氏と近況話しを楽しんだ後、中峠、ワサビ峠へと向かう。ゴンドラリフトが廃止となった今は、訪れる人も少なくなったのか、沢沿いのルートは多少荒れており、時よりルートを見失う。こんな時は赤いテープが心強い。

 最後のワサビ峠に上がれば西南稜は近い。時より木々の間から笹に覆われた頂上を望むことが出来た。生憎と今日は風がなく、稜線に出ても爽やかとは行かなかった。ただひたすら、最後の登りを詰める。

 11時40分、ついに念願の武奈ヶ岳頂上に着く。展望は360度、東には琵琶湖が大きく横たわり、懐かしい沖島も確認ができた。西には朽木の村が谷に沿ってひっそりと佇んでいた。

 当然の如く、登頂祝いはビールで。生憎と冷やす手だてが無かったため、生暖かいビールとなったが、それでも十分に美味しく頂けた。M氏も手作りのお握りを頬ばり、久々の登山を満喫しているようであった。ラストは記念撮影、タイミング良く登ってきた八日市の美人お二人にシャッターをお願いできた。

 下山は比良スキー場跡となる八雲ヶ原を経由するルートを採る。樹林帯の道を延々と下り、夏草に覆われたスキー場跡を抜ける。八雲ヶ原ヒュッテは既に跡形もなく、人工的な施設は解体されてヘリコプターで荷降ろしの最中であった。

 2時30分、ようやく登山口まで戻る。沢の水で全身を拭き、衣類を着替える。一日の登山を無事に終えた感動と足の軽い疲労が心地よかった。まとわり付く虻の群れを避けて早々に車窓の人となった。

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