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山旅 神坂峠から富士見台へ!!

2010-10-25 21:13:12 | 登山
《山旅 神坂峠から富士見台へ!!》

 かつての東山道。木曽路に中山道が整備される前、美濃からの道は中津川より恵那山の北側の神坂峠(みさかとうげ・1595m)を越えて伊那へ通じていた。信濃坂とも呼ばれ、その急峻さは多くの旅人を苦しめたという。万葉集にも・・・
「ちはやぶる神の御坂に幣奉り斎う命は母父がため」と詠われている。

 神坂峠の北に広がる高原が富士見台、その最高点は1739mで、笹に覆われた稜線一帯は別天地でもある。

東山道・・・律令制の時代、都と地方の国府を結んだ道とか!

 東へ向かう道として、海側をゆく東海道。山の中をゆく東山道。日本海側をゆく北陸道があった。いわゆる五畿七道・・・時代にもよるが、都(飛鳥?大和朝廷?奈良時代?)陸奥の国府(現・宮城県多賀城市)まで続き、神坂峠~保福寺峠~碓井峠~白河の関などを越えていた。都から赴任する国司や、大宰府へ赴く防人も通ったことであろう。


http://picmate-club.panasonic.jp/p/29596/album/4VWYw88HNOMA/photo/jvjd34-u73iO/detail

今回、岐阜県側の強清水より東山道に沿ったルートにてハイキングを楽しんできた。

 中津川インターを降り、国道19号にて長野方面へ・・・落合の交差点で右折し、上流へ。馬籠へは行かず、直進してクアリゾート湯舟沢の前を過ぎる。橋を渡って更に上部へ・・・神坂峠への道は狭くて険しい。

 樹林帯をクネクネとカーブしながら湧き水のある強清水にクルマを停めた。東屋、トイレ、風穴?がある。ここよりいにしえの道・東山道を歩いて神坂峠を目指す。律令制の大昔、東方の国府へ赴任するお役人も徒歩で神坂峠を越えたという。東山道最大の難所であったとも・・・

 植林の林を抜けると、突然目の前に紅葉の海が・・・


(稜線の紅葉)

 峠の道路に出、岐阜県側の谷を見下ろす。紅葉に包まれた谷に九十九折の道路が美しいカーブを描いていた。まさしくいろは坂かと・・・

 再び、登山道へ・・・左手には笹原に映えるモミジの赤い紅葉が・・・深まる秋を満喫する。大きく尾根を回りこむと・・・その先には、雄大な笹原が・・・心なごむ風景であった。


(一面の笹原)

 萬岳荘からの道と合流すると、人の数が数倍に・・・ヘブンス園原のスキー場よりゴンドラ、マイクロバスを乗り継いだ観光客が押し寄せていた。ハイヒール?あり、革靴あり・・・

 神坂小屋を左下に見送り、更に先の最高点(1739m)・・・ここが富士見台か。別の地図には、湯舟沢山とも、横川山ともある。

 頂上からの展望も一級・・・霞む中津川市街の向こうには笠置山が。真下には、この下をトンネルで通る中央道が・・・その向うには馬籠の街並みが確認でき、目をその先にやると、付知から加子母に続く谷が見とれる。南木曽岳も間近に見えている。


(紅葉の木立)

 恵那山には雨雲が全体を覆っている。やがてその雲がこちらへも・・・雨に降られる前に下山をと足早に山を駆け下りた。

 まさしく紅葉の山旅・・・素敵な自然との出合があるから、また山へ来てしまう。それ以上に、山の友との付き合いは人生の宝でもある。

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