Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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輪旅 北陸道その3・富山から新潟県境の市振へ!

2013-06-11 21:28:01 | 自転車旅
《輪旅 北陸道その3・富山から新潟県境の市振へ!》
大伴家持が・・・源義仲が・・・義経が・・・親鸞が・・・芭蕉も通った北陸道。歴史上、重要な街道ではありますが、東海道や中山道に比べると訪ねる人も少ないようです。結果、いまだに当時の面影の残る区間も多く、値打ちのある自転車旅行となりました。まあ、紹介し尽された場所よりも、情報も少なく、忘れ去られようとしている北陸道は、発見の多い旧街道でもありました。

今回、高岡市在住のbatta氏より多くの支援をいただき、この場をお借りしてお礼を申し上げます。


(北前船の岩瀬にて)
朝、ホテルの窓より見下ろす道路には路面電車が・・・傘を差して歩く人も。昨日の道を辿り、富岩運河に沿て岩瀬浜へ。ここは、かつて北前船で栄えた町。重厚な建物が今も残り、往時の繁栄を物語っていました。時代の流れでしょうか、伝統的建造物群ということで整備がされ、また多くの方が見学に来ることはいいことのように思います。


(常願寺川を渡る)
県道1号を東へ・・・古志の松原、かつて越(こし)という大きな国が、越前、越中、越後に渡って・・・大きすぎて分割?されたようです。立山を水源とする常願寺川を渡り、水橋の町へ。ここはなかなか魅力的な町・・・発見の多い町でもありました。

クルマの少ない県道に沿って滑川へ。正直、観光で訪れることも少ない町かもですが、この時期はホタルイカ採れる時期のようで、道の駅でイベントが開催されていました。模擬店にて、地元の高校生が作ったという烏賊めしというものを購入しました。

更に進み、ミラージュランドへ・・・魚津水族館?魚津埋没林の標識はスルーしてひたすら走ります。魚津の街並み・・・ちょっとだけ往時の雰囲気が残っていました。蜃気楼・・・この時期は無理のようです。生地には美味しいものがあるから寄ってみて・・・ちょっとコースからは離れているためにパスしました。


(富山地鉄 電鉄黒部駅 )
東方向には立山連峰の白い峰々が・・・薬師岳から立山連峰、大日岳の左手が剣岳でしょうか。猫又山から毛勝山の連山も。

電鉄黒部駅・・・富山地方鉄道は元気なようです。(私の地元の樽見鉄道も奮起していただきたい)宇奈月温泉へ向かう観光客で賑わっていました。黒部市・・・古くは三日市といったのでしょうか、古い街並みが残り、ゆっくりしてみたい町でもありました。


(奥の細道 芭蕉の像)
黒部川を渡り、上飯野へ・・・ここに芭蕉の句碑と像が。言わずと知れた「奥の細道」のルート・・・いつか芭蕉の足跡に沿って大垣まで走ってみたいものです。

入善の町を抜け、泊へ・・・のどかな田舎風景の中を快走してゆきます。自転車旅行、ツーリングのだいご味・・・まさしく至福のひと時でした。


(ヒスイ海岸にて)
泊の町を過ぎると海岸線へ出ます。宮崎ヒスイ海岸へ・・・遠くには親不知の断崖も・・・飛騨山脈(北アルプス)が日本海へ落ち込むところ・・・越後との県境でもあります。


(雪の北アルプス)
4月末・・・まだまだ標高の高い山々には積雪が・・・北陸の春はまだまだのようです。


(タラ汁 市振にて)
大平川が県境に・・・一里塚もありました。これより先は越後、新潟県です。今回の旅は市振まで・・・名物のタラ汁定食を道の駅でいただく。今日の走りの疲れを癒し、鉄道にて高岡へ向かいました。

北陸道・・・長年の宿題でしたが、多くの皆さんのご支援をいただき、実現しました。次回・・・芦原温泉駅より彦根・鳥居本宿まで走ってみたいと思っています。

あらためて、高岡のBattaさん、富山のmikiさん、大変にお世話になりました。


北陸道その2・金沢から倶利伽羅峠を越えて富山へ!

2013-06-11 11:12:09 | 自転車旅
《輪旅 北陸道その2・金沢から倶利伽羅峠を越えて富山へ!》
二日目、曇り空の下を富山に向かって走りはじめます。忠実に北陸道をなぞり、津端、倶利伽羅峠、高岡、大門、小杉、富山へと。気ままなソロツーリング・・・気に入ったところでは写真を撮ったり、のんびりと休憩を。

旧道もさることながら、古い町並み、田舎の風景など、見るべきものは多くありました。金沢の町・・・いつか自転車仲間と街並み歴史ポタ&夜の繁華街散策プランをやってみたいなとも。


(金沢 東ノ茶屋街)
時より雨が・・・ポンチョを被り、香林坊のメインストリートを北上します。とても洗練された街並みで、都会を感じる風情があります。武蔵の交差点で右折、ひがし茶屋街に寄り道をしてみました。まんま京都・・・祇園がそこにありました。

国道159に沿って旧道の裏道があり、のんびり自転車旅が楽しめます。こんなポイントも嬉しい・・・森本あたりでJR北陸本線を越え、津端へ向かいます。とても走りやすい道でした。


(倶利伽羅峠を越えて)
津幡で道は東方向に折れ、越中への峠越えに入ります。竹橋宿・・・ここよりは源平合戦、源(木曽)義仲が活躍した倶利伽羅峠越えが始まります。いきなりの階段に四苦八苦・・・当時の旅人も同じ苦労をしたかと思えば、気分がなごみます。これが旅なんだなと・・・

尾根上の地道をゆるゆると上って行きます。こんな辺鄙な場所にも民家が・・・その祖先は歴史街道を見守ってきたのでしょうか。やがて雷鳴が・・・雨も本降りに・・・這う這うの体で越中の埴生へ・・・しばらくして雨も上がったため、泥にまみれた自転車を掃除・・・「倶利伽羅源平の郷 埴生口」資料館へも立ち寄ってみました。


(散居村の風景)
砺波平野といえば散居村の風景・・・火災時の延焼を防ぐため・・・冬の暴風雪から家屋を守るための屋敷森・・・水田地帯に広がる散居村の風景は独特な美しさを感じます。

石動(いするぎ)の町を抜け、小矢部川を渡ると、またのどかな道が延々と続いています。芹川一里塚の碑が・・・往時の面影が残る福岡の街並みでお昼タイム、近くのスーパーで仕入れた258円の弁当に舌鼓を・・・倹約も旅の大事な要素?のようです。


(高岡大仏)
高岡の町へ近づくと、前方にランドナー(紅いラレー)に乗ったサイクリストが・・・今回、地図でも迷惑をお掛けしたBさんが高岡の市内を案内していただけることに。氏いわく、東海道の岡崎と同じくらい高岡の北陸道は枡形が多く、複雑に道が折れ曲がっているそうです。高岡の町の歴史は古く、多くの歴史的建造物が残っていました。またゆっくりと訪ねてみたい町です。

庄川を渡ると大門町、小杉町へと入って行きます。新しく幹線道路が造られ、新興住宅地も造成されているため、北陸道は寸断されていました。旧下村あたりで道は屈曲・・・神通川を渡れば今日のゴールとなる岩瀬です。


(富岩運河に沿って)
今宵の宿は富山駅前。以前、地元のサイクリングクラブの方に教えていただいた富岩運河(富山~岩瀬)に沿って富山駅へ向かう道を走ります。ちょっとオランダの運河を思わせる風情があり、競技用ボートの練習をする学生たちも風景になじんでいました。


(富山湾 シロエビとホタルイカ)
二年後には北陸新幹線が開通・・・富山駅は工事の真っ最中・・・その地下を抜けて宿へ向かいます。駅前のビジネスホテル・・・駐輪場は無いとのことで、ホテル輪行!??に。

夜の部・・・富山でお世話になっているMさんと繁華街へ・・・この時期は海の幸が鱈腹?・・・富山湾の宝石と呼ばれるシロエビ、今が旬のホタルイカ、バイガイなどなど、当然、富山の地酒も冷酒で頂きました。・・・昼間は自転車で楽しみ、夜はグルメで・・・まさしく至福のひと時でした。Mさん、同席していただいたKさん、ありがとうございました。

呑んだあとの締めは定番のラーメン・・・名物の富山ブラックではなく、駅前の屋台ラーメンというのも嬉しい演出?でした。