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輪旅 大和路・古寺巡礼!!

2009-12-25 10:37:22 | 自転車旅
《輪旅 大和路・古寺巡礼!!》

 古都・奈良といえば東大寺、春日大社、法隆寺、飛鳥・・・じゃあ、それ以外はどうなのか。ちょっと・・・いや、かなりディープな奈良を楽しもうというのが今回のプラン内容である。

 ルートは、「奈良・歴史の道」・・・これは、隠れた奈良の名所を訪ねるのには、最適なコースだと、後で認識することになる。
http://www.kintetsu.co.jp/nara/history-culture/Travel/Michi/B20032.html

 スタートは、薬師寺。残念ながら「凍れる音楽」と称される国宝の東塔は、覆いの中となっていたが・・・10名の老練(老獪?)なベテランサイクリスト達が、自慢の愛車に跨り、大和路へとペダルを漕ぎ始めた。

 その後、西大寺、秋篠寺、平城宮跡、不退寺、興福院、般若寺、転轄門、東大寺、興福寺へと巡礼を開始・・・


(薬師寺西塔)
 薬師寺・・・南都七大寺の一つ、法相宗の大本山。本尊は薬師如来、開基は天武天皇で、もとは飛鳥の藤原京にあったものを移建したとも。東塔の美しさには思わず足が止まる。今の管主、山田法胤氏は淡墨桜で知られる本巣市根尾の出身。近くにある大池越しに撮影された薬師寺の遠景は、あまりにも有名・・・


(西ノ京を走る!)
 薬師寺の次は、唐招提寺へ・・・10年掛かった修理がようやく終り、全容を拝観することができて感動でした。


(鑑真和上・唐招提寺)
 唐招提寺・・・開基は鑑真大和上、遣唐使船に乗り、5回の漂流(その時に失明)を経て6回目で日本へ。その時66歳。南都六宗の一つ、律宗の総本山。寺地は、平城京の右京五条二坊。井上靖の「天平の甍」の舞台でもある。


(東大寺に対する西大寺)
 西大寺・・・東大寺に対しての西大寺。南都七大寺の一つで、真言律宗の総本山。奈良時代には、かなりの規模の大伽藍であったという。五重塔が建っていたという東塔跡の礎石にロマンを感じた。


(秋篠寺)
 秋篠寺・・・秋篠は、土師(はじ)氏ゆかりの地。秋篠宮はここより命名したとか。本堂は国宝、緑のビロードを敷き詰めたような庭に心が安らぐ。


(平城宮跡・大極殿)
 天皇陵を通り、雑木林を抜けると再建された平城宮大極殿がドカンと現れた。千二百年以上の時空を越え、平成の時代に蘇った宮殿は、異様なオーラを発していた。

 法華寺・・・総国分尼寺。正式には、法華滅罪之寺。その優美な屋根の描く曲線が美しかった。

 海龍王寺・・・奈良時代、遣唐使が唐から船で日本への帰途、暴風雨に遭った際に海龍王経を唱えて救われたという伝承があるという。


(奈良ドリームランド・閉園)
 水上池、小奈辺陵墓、宇和奈辺陵墓と走り、不退寺、興福院へと歴史の道を辿る。坂を上ったところが奈良ドリームランド・・・不況の波を受け、2006年に閉園。廃墟に建つ木製のコースターが物悲しさを倍増していた。

 法華佐保山の丘を越え、コスモスで有名な般若寺へ向かう。京街道に入ると、昔の風情が残る町並みに出会う。その家並み越しにレンガ造りの建物が・・・奈良少年刑務所であった。


(総国分寺・東大寺)
 転轄門・・・国宝、てがいもんと読み、佐保路より東大寺へ入る門であったという。やはり国宝には人を感動させる何かがある・・・観光客などが来ないというのも良い。

 東大寺・・・総国分寺。奈良時代、当時の災害や疫病を封じるため、聖武天皇が建立。そして、全国に国分寺を・・・その壮大さと情熱は凄すぎる。近寄ってくる鹿と、ごった返す観光客を避けて先に進む。

 興福寺・・・猿沢の池と五重塔との組み合わせは、奈良の定番かと。


(なら町を歩く!)
 奈良町へ・・・歩行者専用のアーケード街を、自転車を押して歩く。とても活気があり、そぞろ歩くのが楽しくなる。コロッケとフランクフルトを買い求め、空いたお腹をちょっとだけ満たした。

 京終駅。きょうばてと読ませる。その前を通過し、スタート地点となる薬師寺へと自転車を走らせた。ちょっと雨に降られたが、ポンチョを出すほどでもなく、無事に大和路散歩を終えることができた。

 宿題・・・春日大社、新薬師寺、白毫寺、元興寺、大安寺は、次回のお楽しみに・・・となった。


フォトアルバムはこちら・・・
http://album.pentax.jp/166909111/albums/299028/
動画はこちら・・・
http://zoome.jp/nosanjin/diary/62/

当尾(とうの)、大宇陀、奈良歴史の道と、お気に入りのエリアへ行けたことに感謝したい。同行していただいた皆さん、ありがとうございます。