『Moondog Matinee』(1973) The Band

2009年06月21日 | 70's
どもー。ちょいとご無沙汰しちゃってました。
なんか音楽離れ、ブログ離れしてた時期でございました。
とか言っても前回エントリから20日も経ってないんですね。気分的にはその2,3倍は経ってたかのような久々感です。

その間、ずーっとブログ気になってて、書こうと思ってもなんか最近うまく書けない、何書けばいいのか分からないの繰り返しで。なんだかなー。
なーんか全然しっくりいかず、音楽からもいつもよりはほんの少し意識的に離れてみたり。

その間に、来るべき2009年9月9日に発売されるゲームソフト『Rock Band:The Beatles』(リマスターよりこっちのが楽しみだったりしてます。だってすごいよアレ!)の準備のためということで、私の誕生日もその間にありましたので奮発して「プレイステーション3」のハードを買った(!)。そのためゲームに浮気気味なトコもあって。

そんな中、久々に気持ちを音楽に引き戻してくれた音楽。それがこのアルバム。
先週、会社のお昼休み。外でiPodで聴いたザ・バンドの『Moondog Matinee』。





その日の行きしなに買ったレココレの「初期米国ロック/ポップの名曲100」ってヤツ。
それのサム・クックの ”Change Is Gonna Come” に関する記事の1行の「ザ・バンドによるカバーにも心が動かされる」って箇所を読んで、そうだそうだと突然聴きたくなってクルクルして聴いてみた。したらなんだかな~。泣きそうなくらい「わぁ」って思いました。久々に身体に心に、キたカンジ。

ちなみに曲に入り込んで聴いてる瞬間を、私の横を通りかかった会社の先輩に見られてしまい
「びっくりした!オッサンかと思た!」と言われました(苦笑)。しかもマジでビビり気味に。
でも自分もその瞬間ハッ!としたのでそれまで我を忘れて聴いていたことに気付かされました。すごいなバンドの魔力は!
それにしても、レココレ読みながらザ・バンドに陶酔する昼休みのひととき・・・。
「ハイ、オッサン(以外の何者でもない)です♪」と素直に認めました。
(しかしどんな姿で聴いていたのだろう、私・・・コワっ)
そして「えぇなぁ~。そんなけ昼休みに楽しめたらリフレッシュ出来るなぁ~」とも言われ・・・。
ハイ、そこも返す言葉がございません(苦笑)

だけどこのアルバムってなんだか不思議ですよね。妙に軽いし。
中古でたまたま出逢ってから結構長い付き合いなのですが、あんまり好きなアルバムではなかったのです。消化アルバム的な匂いがなんだか、ね。本気度が薄いというか。
だけど今はなんかこの軽さがラクでいいなーって。聴きやすい。
音楽愛があるだけの、理屈なし!なとこがいい。
私のは、紙ジャケでもリマスターでもなんでもないヤツだけどまた何故かそこも愛せる。

今も昔も相変わらずNo.1フェイバリットは切ないマニュエル節の ”Great Pretender” 。
まるで彼のために作られたように聴こえてくる、その歌心の感動的なことと言ったら!
先ほど書いたダンコさんの ”Change Is Gonna Come” もたまりません。

このバンドのおかげでまたちょっとカンが戻ってきた感じです。音楽聴く感じの。
ちょびっとだけ離れていたせいで、今また超色々聴きたくなってて。仕込みも楽しいぃぃ!
今はまた耳から煙が出るくらい猛然とたくさん聴きたいというような気持ちになってきました。
いつも弱ったとき、困ったときにありがとう!むくつけきヒゲヒゲの、音楽を愛する歌心溢れる男たち!




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14 コメント

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ぼぼぼ ぼぼっぼぼ ぼぼ~ (sugarmountain)
2009-06-22 17:30:46
鼠先輩じゃないですよ、1曲目の「流れ者」のコーラスのつもりです。「軽い」確かに軽いかも知れませんね、だってホークスの頃に散々演奏した曲ですからめぇつぶっていたってできらぁってなもんでしょう、そりゃ肩の力も抜ける。いつもの3人の複雑に絡みつくようなコーラスもないし、きっとお互いが自分が歌いたい曲を持ち寄ってワイワイガヤガヤやったんでしょうね。もともとありものの曲だからロビーも”俺が作った曲やど、俺の言うとおりに演奏せぇ”ともいえんかったでしょうし。
ほんと好きですこれ。「ホリー・カウ」のほっこり感、「ミステリー・トレイン」のシュポッポーというリズムを思わせる疾走感、吉本のテーマーみたいな脱力感の「第三の男」、拍手喝采アンコールの「グレート・プリテンダー」、子守唄みたいな「チェンジ・イズ・ゴナ・カム」どれもいい具合に軽くかつ枯れてて好きですね。
ジョンの同趣向のアルバム「R&R」に足りなかったのはこの軽さと枯れだった気がします。きっとポールと一緒にやったら最高のオールディズ・アルバムになったかもって、夢の話いうてもしゃーないか・・・
ぼぼぼ ぼぼっぼぼ ぼぼ~
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えっ!買ったの? (ダン・コレステ)
2009-06-22 18:10:50
えっ!プレステ3買ったの?
もちろん、「The Rockband」やるためにですよねー?
日本発売はまだ未定なのに、その行動力はスゴイ!
またカッコ良い動画ありましたよ。
ココ↓
http://www.youtube.com/watch?v=FjfAXCKLcfk

あとは日本発売を祈るのみ!
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Unknown (デフレおじさん)
2009-06-22 20:03:22
あっちでもこっちでも何度も書いた気がしますが、初期のthe BANDのインテリ臭がに敷居の高さに覚えてしまってデフレ親父はB・ディラン同様に遠ざけていたのでした。
自分達のルーツ還りのこの1枚を発表してくれなければ、ローカルワンナイトなバーバンドとしての若かりし姿を知る由もなかったろう… と思う。
R&Rクラッシクスとして教えられた数々の楽曲のオリジナルを辿る長い長い旅に出た。
白と黒の音楽からR&Rが誕生し、無邪気で子供っぽいものの、老成した人生の真理まで見据えてるR&Rの本質を教そわったのだった。

ずいぶん罪作りな1枚だったね 
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>sugarmountainさん (モスコ)
2009-06-22 23:49:43
わー、sugarmountainさんの1曲1曲の解説、面白い!!
そしていちいち同感!
このアルバムのこと相当お好きなのですね。
sugarmountainさんのコメント読んで、このアルバムの性格、改めて分かったような気がします。
ザ・バンド版ゲット・バックなんですよね。

しかし第三の男のテーマ、なんであんな吉本調なんでしょね?(笑)
あ、ロビーがコテコテの関西弁使てる・・・(笑)

>きっとポールと一緒にやったら最高のオールディズ・アルバムになったかも

泣きそうです(泣笑)
そんなん聴きたかったわー!
ぼぼぼ ぼぼっぼぼ ぼぼ~♪
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ヒゲヒゲ (mono-mono)
2009-06-22 23:55:53
どうも。
更新お待ちしておりました。
『Moondog Matinee』で来るとは。
しかも会社の昼休みにTHE BANDとは。
参りました。
私も久しぶりにこのレコード引っ張りだしてしまいました。
それからTHE BANDを次々と。
11時になったので「そうだ、桑田佳祐の音楽寅さんだ」とTVつけたらなんと「THE WEIGHT」演ってました。
「むくつけきヒゲヒゲの、音楽を愛する歌心溢れる」プログラムでした(笑)
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>ダン・コレステさん (モスコ)
2009-06-23 00:00:19
ダンコレさんっ!うん、買ったよ!(笑)

でもこのソフト、なんだか日本版の発売は雲行きが怪しそうですよ。権利関係で。

PS3なら北米版のソフトも遊べるので、ソフト(+ギターコントローラー)を輸入もので買おうと思ってます。ムフ。
xboxだったら本体も北米版を買わなきゃいけないようです。ただ、xboxのみ”All You Need Is Love”をダウンロードできてプレイできるようですね。
ダンコレさんお持ちのwiiはどうなんだろう??

ま、とにかくマジでRock Bandやるために燃えてますよ!
スイッチ入っちゃいました!!
普通のRock Bandもやたらやりたい曲が多くって、本当に楽しみなんです♪♪

リンク先見ました!
Cool!!

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>デフレおじさん (モスコ)
2009-06-23 00:13:40
おぉ~っ。おじさんにとっても大切な1枚のようですね。
確かにインテリ臭は薄いですよね。
初期のあの硬派な感触がやっぱり一番好きですけど、このアルバムのようにリラックスしたバンドもよろしおす♪

しかしこの選曲。
R&Rクラッシクスの渋い所を突いてきますよね。
おじさん、辿っていかれたのですか?
素敵な音楽旅、だったことでしょうね。
ただ唐突に挟まれる第三の男のテーマ(吉本調)だけ妙に異質。ロビーの趣味かな?

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>mono-monoさん (モスコ)
2009-06-23 00:21:21
mono-monoさん、ども!
励まされます。ありがとうございまっす!

昼休み、先輩が見た私の姿、きっとヒゲヒゲだったんでしょうね(笑)

音楽寅さん!時々見てます!(笑)
アベー・ロードには感動したな~。
なんと、今日は "The Weight" 演ったんですか!
桑田はんもまたGood Timin'なことを(笑)
それは見たかったです。
この人、バンド好きなんだそうですね。

はっ、そう言えばRCの”いいことばかりはありゃしない”もバンドなんですってねー。キヨシロー本人が言ってるのを最近読んで「あ、ホントだ!」って気付きました。今頃(笑)
ということで、みんな大好きザ・バンド。

mono-monoさんのレコ棚からも引っ張り出されたこと、うれしいです♪

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雲の瓶詰め (miracle-mule)
2009-06-23 01:28:37
ザ・バンド、大好きです。
”南十字星”は最も繰り返し聴いたうちの一枚です。
が、どんなに聴いても何故かモノにした気になりにくいバンドでこのひとたちに惚れ込むのは雲をつかむような虹のたもとを探しに行くような何とも言えない心持ちがします。
「その日のいきしな...」って表現、向田邦子さんみたいで凄く良いですね。
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最高のバラード (unodos)
2009-06-23 05:59:09
天使リチャードマニュエルの名唱
「Share Your Love With Me」を忘れないで下さいね。
私にとっては、このアルバムでのベストトラックです。
オリジナルのボビーブランドを聴きましたが
こちらの方が私にはやはり感動ものでした。
これを聴くと幻に終わったリチャードとヴァンモリソンのレイチャールズのカバーアルバムを聴きたかったなと思わずにはいられません。
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