"the Big O" と呼ばれた男、ロイ・オービソン

2019年01月21日 | Oldies




毎週お馴染みになってまいりました「大瀧詠一『ゴー・ゴー・ナイアガラ』ベストセレクション」。
昨年12月から今年3月までの全14回。
昨夜は第5回目ということで、ロイ・オービソン特集。オリジナル放送としては第18回だそうです。




「大瀧詠一『ゴー・ゴー・ナイアガラ』ベストセレクション」


もう今放送は5回やってるんですねぇ。早いなぁ。毎回記事書こうかなとか思ってたけど、無理ですねぇ。
子供が冬休み明けて学校行ったと思ったらインフルエンザにかかって私ももらっちゃったりで。
なかなかに出鼻をくじかれた年明けでした。


で、やっとこ全復活して久々フツーにリアルタイムで聴けたのがこの昨夜のロイ・オービソン特集。

ロイ・オービソン。あだ名は "ビッグ・オー"。
好きですねぇ、めちゃめちゃ。


私の場合のロイ・オービソンを大好きになったきっかけ。それははリアルタイムで見ていた90年代のアメリカのテレビドラマシリーズ『アリー my ラブ』。
彼の"Crying" と "Dream Baby" と "In Dreams" がいい具合にドラマ内でカバーされてたんですよね。特に "Crying" 。

ちなみにこの『アリー my ラブ』というドラマは50's、60's、70's辺りのヒット曲を、しかも話の内容に沿った歌詞のものをガンガン使ってて(カバーですが)、それはそれは音楽ファンにもありがたいドラマだったんですよね。
勉強になったなぁ、あれは。製作のデビッド・E・ケリーという人が、超音楽マニアなんですよね。
しまいには本物のアル・グリーンや、メイヴィス・ステイプルズ、バリー・ホワイトなんかが出てきて歌い出したりね。
ドラマ自体も大好きだったんで、ドラマで使われた曲のオリジナル音源を探し求めてCDやアナログを探し求めて買っては聴き込んだり。
沢山の大切な曲に出会わせてくれた忘れられないドラマです。








閑話休題。そんな感じで、思い入れたっぷりドラマで特にグッときたのがこのロイ・オービソンの "Crying" 。

タカタンタンジャン、タカタンタンジャン、っていう静かだけどその後のドラマティックな展開を期待させるイントロからしてもう最高ではないですか。

そして溜めに溜めてからの "クラァァァイン" のファルセットときたら!天国ではこのような曲がBGMで流れているに違いない!

歌詞も実に素晴らしく。かのドラマの中でも主人公の切ない恋心を表すニクい使われ方をしていたように思います。泣ける。


で、大瀧さんが、この曲かけた後、たまらず? "クラァァァイン、オバーユゥー"とかって鼻歌歌うんですよね!それがまた最高で…。ええ声でねぇ。好きなんだねぇっていう…。
たまにそうやってかけた曲の鼻歌歌わはるんですけど、おぉっ!てなりますよね。そんなん聴けると思ってなかったから嬉しくてね。


そんなわけで、私はロイ・オービソンさんと言えば、有名な "Oh, Pretty Woman" でもなく "Only the Lonely
" でもなく、断然!の "Crying" 派なのでありました。



で、今回放送を聞いていて改めて思ったことは、ロイ・オービソンはシングル発売順を意識して聴くのが大事なんだなぁってこと。勿論、大瀧さんはカバーなどをあいだに挟みながらですが順番通りにかけてはりました。
まぁ私の愛聴していたCDも、今サブスクで聴いているアルバムも、発売順に収録しているアルバムなので問題なしです!

特に重要なのがサン→RCA (ここまでの流れはエルヴィスと同じらしい) から、モニュメントに移ってきてからの1960年、最初の3枚!

つまり

"Only the Lonely"
"Blue Angel"
"I'm Hurtin'"

彼のスタイルを確立してヒットし出した肝の3枚!
どの曲もいいですよねぇぇぇ。


放送で大瀧さんが「ロイ・オービソンを好きな人は "Only the Lonely" と "I'm Hurtin'" の違いは克明に分かるけど、嫌いな人には一緒に聴こえるらしい。好みの問題ですが好みで争うのは良くないと思う(笑)」と言うてはったのが印象的でした。


あと "Blue Bayou" 好きって言うてはったのも、そりゃそうでしょうと、なんとなく。エルヴィス特集で『闇に響く声(キング・クレオール)』好きって話から。
私も好きな曲です。南部好き。


他にも60年代当時の日本でのヒット裏話など、興味深い話を色々聞くことが出来ました。
前回のビートルズ特集もグッときましたが、今回もまた完璧だったですね。
若くても大瀧さんは大瀧さん!流石に完成されておられます。


最近は音楽を聴くきっかけを見つけるのも一苦労な時もあるので、とても良い刺激をもらっています。

おかげで昨夜からすっかりオービソン漬けです。



ちなみに、放送の最後に毎回確信犯的に大瀧さんは「次週は◯◯特集です」って言うんだけど、本放送、オービソン特集の次は三橋美智也特集だって!(笑) マジ聴きたい。






BREAK - A - WAY The Songs Of Jackie DeShannon

2009年01月17日 | Oldies
もう1月も半ばですね。
今週からバイト先でサブリーダーなるものになりまして研修が始まっているのですが、いやぁちょっと大変。せっかく頂いたチャンスなのでと自ら飛び込んだ道とは言え、実際始まってみると仕事内容はまぁおいおい覚えていくとして、周りの人たちとのやりとりが一番むずかしいなぁ、と改めてひしひしと実感。コミュニケーション力、ひいては人間力を高めてぇなぁ。まずは根性はつきそうだ。失敗しまくって、恥かいて、怒られまくって、覚えるしかなさそうだもん(泣)後は気負い過ぎないよう、気をつけること。

そんなんで今週は、家に持ち帰ってお仕事の勉強してたり、ぐったり寝てたり、で全然ブログ更新出来ませんでした(ホントはすごいしたかった!)。その間に年末に頼んでおいたCDたちが続々届き、封を開けていないCDさんたちもちょこちょこあって、いっちょまえに自分、ちょい忙し気味?って感じで。馴れないことに突入の時期なので少し落ち着きませんが、今日は音楽聴きながら、ブログ書きながら、ゆったり気分を楽しみたいと思います。


そんな中、コレを一番に記事にしたくてウズウズしておりました!
英国のAceレーベルのソングライターズ・シリーズのジャッキー・デシャノン版!
『BREAK - A - WAY The Songs Of Jackie DeShannon 1961-1967』でっす!
ひゅーひゅーどんどん。

コレ、抜群です!
このAceは、ソングライターズ・シリーズに限らずものすごい魅力的な色んなシリーズものを出してはりまして、その企画力、デザイン力、シリーズの継続力に非常に魅せられてAceのデジタルカタログ等を眺めながらため息ついてました。何せお値段がちょっと高かったので手が出なかったんですよね。
だけど昨今の円高のおかげ??このソングライターズ・シリーズのデシャノン版とゴフィン&キング版の2枚のみHMV On Line で1枚1500円になってるのを見つけて思わず飛びついちゃいました。

ゴフィン&キングものに関してはこれまでにも英国編集のコンピを持ってたり、自分のiTunesの中にもゴフィン/キングの曲はまぁちょこっと入っているので、親しみはあったのですが、恥ずかしながらデシャノン嬢に関しましては結構無知。サーチャーズを聴き出した時にやっと少し意識だしたのですが、それまではヘタしたら時々デル・シャノンと頭ん中で混じってた時もあるかも(性別の垣根を越えて・汗)という感じだったのですが、この愛情溢れるコンピを聴き、ブックレトを読むにつれ、どんどんこの人に引き込まれる自分がいたのです。

始めはこのジャケットに大きく惹かれました。
一番始めに届いて、箱から出した時にこのCDのジャケットと目が合った時に「うわぁ、かわいいー!」とトキメキました。デシャノン嬢の写真もちょっとエイミー・マン似、グレース・ケリー似なクール・ビューティーでとってもとっても素敵だし、カラフルな○(丸)のこのデザインもキュートだったしね。

で、中開けてブックレット見るとこれがまた楽しい!
このカラフルな○のデザインに彩られてフルカラーで曲ごとの詳しい解説(中にはタップリ、デシャノン嬢のコメント含む!)、そのシングルのレーベル盤やシングル、アルバム・スリーブなどを配置させ、眺めてるだけでウキウキするんです。さすが最近ブイブイ言わしてるAceだわ、文句なしだわ、なんて感想をまず聴く前に持ったんですよね。ぬかりなしのAceです。

さて!実際の中身を聴いてまた驚愕!
イイ!最高!
アーマ・トーマスから始まり、サーチャーズ、PJプロビー、ブレンダ・リー、フリートウッズ、リック・ネルソン、ヘレン・シャピロ、シェール、バーズ etc...。
有名/無名関わらず、しっかりとプロデュースされた個々の個性が出た魅惑的な曲の数々!

あ!我が愛しのバーバラ・ルイスも収録されてたのはウレシイ驚きでした!
しかもその曲がデシャノン嬢とジミー・ペイジとの共作曲だっていうんだから2度ビックリ!

共作者として一番よくコンビを組んでいたのは ”エディ・コクランのフィアンセ"(なんというかっこいキャッチだ!!)シャロン・シーリーさん。
あとジャック・ニッチェ、ランディ・ニューマンとかとも作家仲間として共作者としてとっても仲良かったみたい。

このデシャノン嬢と色んな意外な人との結びつきで他に面白いと思ったのは、彼女のデモテープのバック・バンドのメンツ。なんとレオン・ラッセル、グレン・キャンベル、ジェームズ・バートンだったとか!さすがキャリフォーニア!

もっともっとブックレットの解説を読めば色んな面白いことがありそう。
こんなに良いんだったら奮発して日本盤買っても良かったかも、って思うくらいすごい面白いし、大満足な内容で読み応え十分過ぎ。

で、ふと思ったのは、今更の話で常識かもしれませんが、サーチャーズ、バーズがらみで言えばこの人がフォーク・ロックの始祖としても全くおかしい話ではないですよね?素晴らしい!偉大!!かっこいー!!!

この人、キャロル・キングに比べて何かと評価・人気共々低かったりしますが、ただ知られてないだけなんでしょうね。そう思うと不憫だけど、だからこそ応援する気持ちはむくむく沸いてくる!
デシャノン嬢のソロ・アルバムを聴いて行きたい!
なにより最後にひっそり収録されている彼女自身のデモ音源があまりに素敵で、彼女自身の歌をもっともっと聴きたいという、そういう気持ちでCDが終わるのがまた何ともニクイ。

んーーー、惚れた!!



『The Very Best of Frankie Lymon & The Teenagers』

2006年06月03日 | Oldies
今日は前回のエントリから「フランキー」つながり、「ドゥー・ワップ」つながりということで(ちょっと考えましたよぉ~w)、フランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズでっす。

フランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズ、と言えばもちろん!代表曲は56年の大ヒット曲、“Why Do Fools Fall In Love“(邦題:恋はくせもの)ですね。
この曲、私はビーチ・ボーイズの『Shut Down Volume 2』収録の名カバーの方を先に知りました。まるでオリジナルかと思っちゃうくらい堂々とした出来のカバーで、何と言ってもブライアンの溌剌としたリード・ヴォーカルがかーなーり素晴らしく、すぐ大好きな曲になっちゃいました。歌詞っていうかタイトルもいいじゃないですか。ステキですよね。

それとは別に、私が昔ハマっていたブルースのガイド・ブックに、ヴォーカル・グループのの頁もありまして、そこでこのフランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズのザ・ティーンエイジャーズ名義のアルバムが載っていました。
(ちなみにそのガイドブック、ブルースはきちんとシカゴやニュー・オリンズ、ルイジアナ等と地域別に分かれ、その他にもR&Bや戦前ブルース、ジャズ、ゴスペル、ソウルなんかの頁もあって、黒人音楽を多角的に捉えることの出来るスグレモノでした!)

青空をバックにお揃いの“T“のイニシャル入りのセーターなんか着ちゃってるそのジャケットは、私のアメリカへの憧れや、50’sのアメリカに対する郷愁めいた気持ちをグッと掴み、とても私の心に残ったもので、いつか手に入れたいなぁと思っていました。

そしてそれは丁度10年前にアメリカを訪れた際叶いまして、確かサンフランシスコの中古レコ屋さんで手に入れました。GEEというレーベルから出ているリイシュー盤で、なんか分からないけど記念に残してある値札シールは12ドルとなっています(笑)。
リイシューで12ドルは高いのか安いのか。それにそんなに珍しいアルバムと言う訳でもないのですが、思い入れがありましたから、このジャケットのアルバムを手に入れる事が出来て、すっごく満足したことを覚えています。

そして今回紹介するアルバムはライノから出ているベスト盤のCDで、実は前途のアルバムの収録曲は殆ど入っています。

まー、とにかくフランキー・ライモンが唄うまいのなんのって。活動当時13~15歳だってんだから、恐ろしいものですね。まさにティーンエイジャーど真ん中。っていうかローティーン!その弾ける様な若さがタップリ唄声に詰まっていて、聴いててこちらも無条件に楽しい内容となっています。

オリジナルの “Why Do Fools Fall In Love“ ですが、初っぱな、ベースの人の声がビーチ・ボーイズのマイクよりも低く、パンチも効いていて「おっ!」となります。サスガ、オリジナル!っていうか。そしてフランキーのリードはとってもノビノビと伸びる壮快な声で、すっごい気持ちいいんですよね。こっちはこっちでやっぱりすぐ好きになっちゃいました。

他に好きなのは、フランキーのヴォーカルがすこぶる元気で、まるで青空のもとで飲むビールの様に爽快な(って、飲めないんで勝手なイメージですが ^^;) “Promise To Remember“、弾ける様がまさに「ポップ」な “Goody Goody“、手拍子やバック・コーラスの♪わわわわ~♪と上がるとこがイイ“Little Bitty Pretty One“といったあたりです。

澄み切って、翳りをみじんも見せる事の無い、朗々たる唄声のフランキー・ライモン。その後ドラッグのせいで20代も半ばでこの世を去ってしまいます。若すぎます。子供と言ってもおかしくない年頃に大成功を納めてしまうと、自己管理も含めかなりむずかしいのでしょうか。悲しいなぁ。
それでも、私たちにはこの素晴らしい愛おしい音楽が残されたわけで、その音楽の中では、一切の翳りを見せる事無く光り輝いている、フランキー・ライモンの唄声なのです。

これまた好きな “Baby Baby“ のフランキーくんのラストに吐かれる台詞で、こちらも締めますか。
ザッツ・オール!バイバーイ!





これが憧れの青空ジャケのもの。君の唄声は永遠に輝き続けるよ




『The Frankie Valli & The 4 Seasons Anthorogy』

2006年06月01日 | Oldies
わーい!1周年だよ、おっかさん!
おとっつあんも、じっちゃん、ばっちゃんも!
おかげさまで、この Good Timin' も無事1周年の日を迎える事が出来ました。
どれだけ好きな事でも3日坊主はおろか、1日しかその火がもたぬというようなひどく熱し易く冷め易い性格の私でしたが、1年も続けられたのはひとえに、一緒にやりとりして頂いたみなさまのお陰です。ホントにこの1年、楽しかったです。私は恵まれました。
私の知らない良い音楽を、音楽の楽しさを、楽しさを分かち合う嬉しさを教えて下さって、本当にありがとうございます。そして、これからも、どうぞよろしくお願いしますね!

そんな訳で、今日は大好きな大好きなフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズでっす。

元々ファルセットに目がないんですよね~。ブライアン然り、スモーキー然り。あと、普通に唄っててふっとウラ声になるパートが入る様な曲がすこぶる好きです。ポールとかでも。どポップですもんね、ウラ声って。聴いててカタルシス感じるし。ツボですね。だからドゥ・ワップやコーラス・グループなんかも好きです。

その中でもこのフォー・シーズンズは、リード・ヴォーカルのフランキー・ヴァリのウラ声が飛び抜けて「高い」んですよね。もうそれは笑っちゃう程に。や、初めて“シェリー“聴いた時とか笑いましたよ?(笑)
♪I'm Gonna Make You Mine♪のマインの♪マインアイアーアイッ♪ってとこのコブシとかね(笑)そこだけで思いましたもん、あ、こりゃサイコーだ!ってw その他の曲も明るい、ユーモラスなフランキーの声が楽しくって仕方ないですよね。西のブライアンのウラ声がどこか寂しげ、人恋しそうなのに対し、東のフランキーはどこまでもカラッと軽くて、その能天気なまでの明るさに心捉えられちゃいました。

そんな訳でフォー・シーズンズ。アナログのオリジナル盤を探しては買っていたのですが、そんな時に決定的だろうというライノのCD2枚組みベスト『In Season The Frankie Valli & The 4 Seasons Anthorogy』が出ました。サスガは2枚組み、全51曲のヴォリュームで『君の瞳に恋してる』などのヴァリ・ソロ曲やフォー・シーズンズとしては1975年の大ヒット曲“December,1963 (Oh What A Night)“まで、まんべんなくきっちりフォローされています。

そんな中、このCDで私は決定的な曲と出逢いました。
フォー・シーズンズが覆面バンド、その名もThe Wonder Who? (さて誰でしょう?)名義で発表した曲、“Don't Think Twice (It's Alright)“がその曲です。

なーんで、この曲、こんなに好きなんだろう・・・。
みなさんにも、もうどうしようもなく決定的に好きなだっていう曲ってあると思います(よかったら教えてください♪)が、私にとってこの曲がそうなんです。
もうそこには理由なんかなくて、この曲を聴く時ってリピートしてとにかく10回以上とか、いっつも続けて聴くんですよね~。で、それが全く苦にならない。むしろこの曲しか聴きたくないっていう時もありましたから。ま、今もこれ繰り返し聴きながら書いているんですけど(笑)
でも冗談のような曲なんですよね。ヴァリのファルセットもいつもよりおバカ度も増してますし。作者のボブたんがどう思ったか、知りたいですけどね。

そんな折りに、もう何年も前の話なんですが、私の祖母が亡くなりまして、まぁ、あんまりおばあちゃん孝行出来なかったどころか、迷惑ばっかりかけてたダメな孫だったんですけど、後悔ばっかり残ってたんですよね。その時、ふとこの曲の歌詞を読んだんですけど、ちょっとヤバかったです。
「君は私の大事な時間を無駄にしただけだよ、でもいいさ、くよくよすることないよ」って。
男女のことを唄ってるって分かってるんですけど、歌詞を読めば読む程、この世から去って行った人から、この世に残っている人への手紙みたいに思えちゃったんですよね。タイミング的に。それから、この曲が自分の中でさらに特別なものになりました。だからか自分が死んだ時は、この曲を聴いてお別れして欲しいなぁなんて、思ったりしています。
(しかし、思えばこの頃からボブたんの恩恵を被っていたんだなぁ)

この曲以上に好きな曲ってこれから現れたりするんでしょうか。
それもまた音楽の旅に関する、密かなタノシミだったりします。

余談ながらイントロのピアノのコード叩く音が、ダイエー西の市(だっけか)のCMのBGMの最初に使われる音にめちゃソックリなんですよね~。あのCM流れたら思わず身体がビクッてなるんですけど(笑)ダイエーだって分かっていても。だってソックリすぎなんだよ!

まぁ、そんなこんなで、あともフォー・シーズンズは大好きな曲だらけです。
“Big Girls Don't Cry“、“Peanuts“、“Alone(Why Must I Be Alone)“、“Let's Hang On“とか。“Opus 17 (Don't You Worry 'Bout Me)“、“Working My Way Back To You“とかもイイですね。
いや、この2枚組みに収録されてる曲は全曲名曲だって言っても、そんなに間違いないかと思います!

無条件にハッピーになりたい時、私はこのフォー・シーズンズを聴きます。
たまに、ちょっぴり切ない気持ちも味わったりもしますけど。





『The Best Of The Ronettes』The Ronettes

2005年08月31日 | Oldies
私、この2、3日でジェフ・バリー&エリー・グリニッチについて、おベンキョしましたよー!!

前にここでオキニと書いた “When The Boy's Happy (The Girl's Happy Too)“ のフォー・ペニーズ(=シフォンズ)ってエリー・グリニッチがヴォーカルなんですってね!
このヴォーカル好っきやねん!

エリーはニュー・ヨークのデモ・クィーンなんてあだ名がついていて、パンチの効いた歌声で、ダスティ・スプリングフィールドに顔も声もソックリなんですってね!
そらステキに決まっとるっちゅう話や!

バリー/グリニッチのThe Raindropsの『The Complete Raindrops』というCDが以前Sequelから出てたけど、今はコンプリではない、中途半端な盤しかないみたいですね!
なんでやねん!

そしてそして!世紀の名曲 “Be My Baby“ はなんと、このバリー/グリニッチ(+スペクター)・チームの作品だったんですね! 皆さん知ってました~?
んなアホな~!

・・・ハイ、すいません。ウザイですねw
みなさんにとっては、アタリマエなことばっか書いてしまいました~w

でもね、ウレシイんです。楽しいんです。
ひとつ、ひとつ、知ることが。
“Be My Baby“ もホントに知らなかったから、ビックリでしたよ(汗)
(あと“River Deep, Mountain High“もこの3人なんですってね~。ヒソヒソ)


そんなバリー/グリニッチに超初心者にて大ファンになってしまった私は、家にあるCDでこのチームの作品を探し、このベスト盤の登場となりました。

ロネッツ。このCDも今まではそんなに聴いてなかったです。
今は夢中で聴いてます。
日本盤には大瀧詠一氏のライナーが載っていて、スペクター・サウンドを存分に楽しむ聴き方が綴られています。
以下抜粋・・・


「出来れば音を片方のスピーカーから出し、音量を少し上げ、スピーカーに自分を正体させて聴きますとスペクターが出したかった音とバランスがハッキリと解ります。ステレオの場合、2個のスピーカーの間には何もありません。<空>と対峙している感じです。逆に1個のスピーカーの場合、相手がすぐそこにいるような<実体>と対峙している感があります。
こういう聴き方をすると、本来はスペクター本人のノスタルジーから生まれたかもしれないこの<BACK TO MONO>というキャッチ・フレーズに、大事なものは<一つ>であり<ストレート>であり<正直>であるというメッセージが込められているのでは、という気にさせるところがこのサウンドの魔力でもあります」


・・・ふ、ふかっ!
これはもう精神論ですね。ふぅ~っ。
私、オールディーズの魔物が潜む魔境に、ズブズブと片足を突っ込みかけているのでしょうか・・・(焦)

で、実際にこの聴き方をしてみました!
ちゃんと自分の身体をスピーカーに正体させてw、目をつむって聴いてみましたよ。
もう気分は禅寺に初めて修行に来た小坊主デス。

おぉ~!ホントだ!ロニーちゃんがすぐそこで歌ってるぅ~!!(←注:影響されやすい性格です)
ストレートに、ダイレクトに私に向かって音の塊が迫ってきました!
でも、それは柔らかくて、温かくて、グッときました。
あと、すごく高揚させられるというか、バックの演奏の音の粒一つ一つが、まるで生きる事そのものを祝福しているかのように聴こえてきましたよ。
キラッキラしてました。

あまりの体験に、音あたりしてしまい(?)、この聴き方では全曲聴けなかったです。
ちびちびやるのがヨロシイようです。
それにしても、こんなに真剣に音楽を聴いたのって、いつぶりのこと?

はぁ~。ロネッツ。スペクターさん。スンバラシイです。
スペクターさんって、ただの変人じゃあないんですね~w
大瀧氏のおっしゃる「サウンドの魔力」が、ちょっぴしですけど、感じ取れた気がしました。

あ、バリー/グリニッチ作品が素敵だったのは、言うまでもなく。

Poncia/Abdreoli/Spectorの “(The Best Part Of)Breakin' Up“ という曲がフェイバリットに。
この作者の一人の Pete Andreoliという人はアンダース&ポンシアのピート・アンダースと同一人物なのですよね??どなたかご存知でないでしょうか?

↑・・・とか言っちゃって。こういうのが楽しいですね、オールディーズ(笑)

『The Brill Building Sound』BOX

2005年08月29日 | Oldies
♪♪♪ちゅるる だん どぅび どぅ だんだん かまかま♪♪♪

いつもお世話になっているkura_moさんのところや、BYRDさんのところで、ニール・セダカが愛情深く取り上げられていたのを読んで、「セダカが聴きた~~~いっ!!」と、私のオールディーズ心がずっとくすぐられておりました。

私は、ニール・セダカは単品では持っていないので、今日はこのボックスを聴いていました。
このボックスではセダカさんが取り上げれているのは、代表曲のうち、わずか5曲ですが、Sedaka/Greenfieldがコニー・フランシスに提供した2曲も収録されています。

あぁ~、やっぱり素晴らしいですねぇ~、セダカさん。ヴォーカルもとっても気持ちいい。
何の過不足を感じる事の無い、完璧な曲たちです。
この時代のものも、70年代のものも、追々じっくり聴いていきたくなりました。
お楽しみは、まだまだこれからです。

(kura_moさん、BYRDさん、ニール・セダカをオススメして下さって気づかせていただいて、ホントに感謝いたします!)


ところで、この4枚組のボックスは、ヒット曲製造工場だったブリル・ビルディングのソングライターたちのヒット曲を集めたものです。それほどレア曲などはないですが、重立ったヒット曲は網羅されておりますので重宝しております。
でも、今までこのボックスをiTunesに入れていなかったので、早速4枚ともガッツリ入れることにしました。

このiTunesには、作曲者の欄もありますので、マメに作曲者の名前を入力しました。
そして、スマートプレイリストでこの4枚分の全曲のプレイリストを作成。そしてそのリスト内で、作曲者別でソートをかけて聴いております。

コレ、とってもベンリですね。
つまりCDの曲順ではなく、作曲者別でまとめて聴けるので、Goffin/King以外のライター・チームの曲や個性などについては全く不ベンキョな私にとって、大いに役立ちそうなのです。



♪♪♪どぅるる しゅびどぅびどぅば だんだんび どぅびどぅび♪♪♪

Goffin/Kingは最多の19曲収録されていました。このチームのものは割に意識して聴いていたので、どれも耳になじんだものですが、こうしてまとめて聴けるとまたウレシイものです。

今回聴いて、改めて自分が一番心を惹かれた曲は、メロディと歌詞にスプーン一杯の哀愁が漂う、クリケッツの “Don't Ever Change“ でした。


Goffin/Kingの写真では、この写真↑が大好きです
アイシアッテルナーみたいな二人の姿に、泣きそになります。
Please, Don't Ever Change っ! !



♪♪♪どぅわ でぃりでぃり どん でぃり どぅ♪♪♪

Barry/Greenwichは、今回、初めてまとめて聴いて、一番魅力を感じたチームです。
名前は知っていたけど、っていうやつです。そんなに意識してませんでした。
このチームを発見できたことは、セダカさん発見と共に自分にとって大きな収穫となりそうです。

まずフォー・ペニーズの “When The Boy's Happy (The Girl's Happy Too)の、曲全体が纏っている無垢なハッピーさみたいなものと、バックのダイナミックな演奏、アレンジにやられました!
メロディも歌詞の世界もハッピーだわ~。好きだわ~。

レスリー・ゴアの “Maybe I Know“ は元々大好きな曲だったので、このチームの作品だったと今更知って、お恥ずかしいですけど、ウレシカッタです。

ジェフ・バリー&エリー・グリニッチ、大変遅まきながら、今後注目させてもらいましょう!


Barry/Greenwich↑バリーはクールでエリーはキュート!



オマケのエリー写真↑カッコカワイイ!ステキです!
エリー・グリニッチのソロが、とっても聴いてみたいです!
あと、キャロル・キングのデモ音源盤もとっても聴きたくなりました!


やっと、このボックスを生かして聴ける時がキタ予感がします。