バンドメンバー募集

2006年10月25日 | 日記
バンドメンバー募集

北は北極から、南は南極まで
年齢は3歳~103歳くらいまで
募集楽器は、ディジリドゥから手拍子までなんでも

当方、永久に初心者

4人バンド、3人バンド、10人バンド、
コミック・バンド、スカ・バンド、オール・ガールズ・バンド、ポイズン・ガール・バンド、
全員初心者バンド、全員「俺が主役」バンド、全員昼寝バンド、
DJチーム、ダンス・チーム、ビートルズ・ファン・クラブ、お散歩チーム、お茶同好会、映画製作スタッフ、今、買って来たレコ自慢鑑賞会、
フォーク・デュオ、ブルーグラス・バンド、ラーメン・バンド、木漏れ日同好会、サニーサイド・ミュージック愛好会、
ネコ観察会、犬愛し会、デモ作り隊、お料理研究会、ヒップ・ホッパーズ、タップ・ダンサーズ、読書組、
野球チーム、バスケットボール・チーム、ダイエッターズ、グルメ・チーム、カフェ巡り隊、
ロックンロール同盟、マッカ同盟、想像力を発揮する会、ひたすら脱力する会、うだうだ会、だらだら会、
妄想バンド、空想バンド、ひやかしバンド、愛されるバンド、続くバンド、すぐ解散するバンド、
開かれているバンド、人見知りのバンド、爽快なバンド、などなど

やりたし。








秋は楽し

2006年10月25日 | 日記
最近、したいことがいくつも出て来て、実際しだしたこともいくつかあって、しなきゃいけないことも、だんだん出来る様になりつつあって、混乱して落ち着かないとこもあるけど、楽しい。
手帳も充実してきたw
秋は楽しい。

火曜はドラマ「僕の歩く道」の日。泣けて泣けて、気持ちよかった。素晴らしい脚本。

昼間は10cc、夜中はさっきまでエリオット・スミスを聴いてました。
エリック・スチュアート万歳。
ゆえに『愛ゆえに』を2回リピート。
エリオットは最後のやつ。

ギターは、ぼちぼち練習しています。
弦も張り替えたし、ギタースタンドも押し入れの天袋から出して来ました。これでもう倒さずに済みます。
今や、コード譜、TAB譜はネットでバンバン拾えるので、これが楽しくって仕方ありません。
大好きな曲が、押さえ易い簡単なコードしか使ってないのを知ると、すっごくうれしくなります。
今、練習してるのは、ビートルズ、ハニーバス、レッチリ、エイミー・マンなどなど。
自己満選曲に一人、シビレてます。
明日はエリオット・スミス "Twilight" 。今、この曲に取り憑かれてるのです。

人前で演れるくらいには、出来るようになりたい。
バンドも憧れます。
ギター弾くのが、っていうよりも、弾きながら唄うのが好きです。
子供ん時に、ビートルズのレコードに合わせて、歌詞カード見ながら唄ってた時の喜びと似てる。
自分でコードを弾きながら唄うのは、さらにまた、とんでもなく楽しいですね。

明日もきっと良い日です。









『7 Park Avenue』Pete Ham

2006年10月23日 | 70's
最近、バッドフィンガーをよく聴いています。
昔から、特にと言うか、やっぱりと言うか、ピート・ハムの作る曲が大好きで、彼の曲だけ集めたプレイリストを作り、聴いているのです。至福。

そして、併せて聴くのは、このアルバム。
これはピート・ハムが60's後半~70‘s前半に遺していたホームデモ・レコーディングを集めたアルバムで、97年に突然出たやつです。
出てすぐ手にしてからは、ずっと大切に想ってるアルバムだったです。
が、もうすぐこれ出てからも、10年経っちゃうわけですか。早いなぁ。
Rykoのカラーケースも、微妙に懐かしい・・・。

さて、中身ですが「ホームデモ」って言ってもバンドの演奏をかぶしたものも結構あります。けれど取って付けたような違和感はまるでなく、聴いていて実に楽しい。バッドフィンガーの未発表曲?的な演奏もそこかしこに。故にチープ感を感じる事もなく。
そういった心遣いがヨイです。神経細やかに編まれているので、アルバムとして統一感があるのです。
日本盤は5曲のボートラ付きで、この5曲は全く肉付けされておらず、デモらしいデモです。
ピートのギター弾き語りと歌のみの、100%ピュア・ハムで、「弾き語りデモ」好きな私にはこっちもたまりませんけど。

歌詞もまだ全部出来上がっておらず、メロディをハミングで唄っていたり、未完成なままの、断片のような曲もあります。
しかし、映画の「ストーリー」は、映画の命ではないように、歌にとって「歌詞」や「完成度」などは大した問題ではないのですよね。
ここにあるのは、歌そのもので、その歌にとって必要なもの全てが揃っている。
歌を掴んでいる、いや、歌に掴まれたのか。
とにかく、そこに最初からあったとしか思えないほど、自然に、とても自然に、流れていく。
楽しくて、切なくて、堂々とした、キレイなキレイなメロディ。
それは、このアルバムの1曲目 "Catherine Cares" を聴けば、1分も経たずと分かる事です。

それに3曲目、"It Doesn't Really Matter" の素晴らしさ。
心に灯りをともし、幸せを運んできてくれる曲。真っすぐ過ぎて、泣いちゃいます。
4曲目、 "Live Love All of Your Days" は、キマリまくり、シビレまくりのキラー・チューン!
続く”Would You Deny" や "Dear Farther" などは、シンプルで温かな弾き語り曲だけど、表情豊かで耳に残る!
あ、"No Matter What" の弾き語りデモなど、バッドフィンガー曲のデモもチラホラ収録されていますよ。

などなど、ピート・ハムという人のソングライティングの才能を存分に味わうことの出来る、これは素敵なプレゼント。ずっと、きっと、宝物のままです。
コレ聴くと、「もっと!もっと!」という思いが沸き上がる事必至ですが、ご安心を。2年後の99年に発表された『Golders Green』という続編もございます。私はまだこっちは持っていないのだけど。


彼の曲を聴いていると、「もうこの人だけでいいや、私」と、極端な想いが頭をよぎります。
そう、ピート・デロやジェリー・ラファティの曲を聴いてる時のように。
実際、この3人は自分の中で "御三家" です。えーと、何のだろ?
とにかく、ハム、デロ、ラファティ。愛してます。


正直、曲の中には歌詞に目を通すのは辛いものもあり("No More"とか)、心が揺れてしまうことだってあるけれど、そういう曲だって、その曲が持つメロディが、聴いてる人を救ってくれている。
余計な事は考えても仕方ありません。彼の音楽を愛していくのみ、ですね。
こちらさんの言う通り、です。

このアルバムは、真夜中にヘッドフォンで聴くためのもの。
ずっと、そういう想いがあります。
静かな夜に独り、心を焦がす、そういうアルバムだと思っています。





Let 'em In

2006年10月18日 | ビートルズ/ポール
いつもお世話になってるワインセラピストさんのところで、ポールの "C Moon" の話題が取り上げられていて、この曲を無性に聴きたくなったので、今日は『Wingspan』を聴いたりしてました。

しかし、この天才の作る曲は普通に聴いてて全然楽しい。
長年の耳馴染みもあって、スーッと聴いてしまう。
というか、一緒に唄って踊って、やんややんや盛り上がってしまう。一人で(笑)
でも、ちょっと集中して聴いたりすると、有り得ない怒濤の様な展開、それがまたスリリング且つシレーッと曲に収まっている、その様にフト気づいたり、その曲が持つ新しい表情を発見したりして、シビレるんだ!!

今日、そんな風にいつもとは違って、特にビビッドに響いてきた曲はコレ。
"Let 'em In" (邦題:幸せのノック)。1976年『Speed of Sound』からの2nd シングル。





正直、この曲、なーんかピンと来てこなかったのですよね、わたくし。
なんか、地味だし。歌詞が、深過すぎるのか単純なのか、イマイチ掴みにくい曲。
そりゃまぁ好きな方ですけど、他に好きな曲がワンサカありすぎます。
あれ、ピンて来てなかったのって、私だけ?

や、モチロン、この "Let 'em In" は、私の初ポール・アルバムだった2枚組みベスト『All The Best』に収録されてたから、中学の時からもうどうしようもなく回数は聴いて接してきてます。
けれど、どこか馴染めず、この曲の外にいました。

ところが、今日で変わったですね。

まず思うにね、これ「ポールの曲」としての性質が、ちょっと普通じゃないんですね。異色。
まず、単調。メロディの鬼のような人が、音数も最小限に絞り、コード展開も地味。全てが大人しく控えめ。恐ろしく、押さえられているのです。
あと、長い。5分10秒もある。3分あったら、こんだけのこと出来るゼと色んなことやる人が、めずらしく殆ど変化を加えるでもなく、しつこくリピートを繰り返してるのです。5分間もの間!

この普通じゃなさ、なんかある。
その内、歌詞が気になってくる。

みなさんご存知の様に、サビで実在の人々の名が唄われるわけです。


シスター・スージー、ブラザー・ジョン
マーティン・ルーサー、フィルにドン
アーニー叔父さん、ジン叔母さん
ドアを開けて中に入れておやりよ


まぁ昔から相も変わらず感動するのは、ブラザー・ジョン(レノン)とフィル&ドン(エヴァリー)の箇所です。
フィル&ドンのトコは♪ふぃらんどーん♪て発音も好き。

で、やっぱし「ジョン」が重要なんですよね。
この曲が発表された76年って言ったら、ポールとジョンのビートルズ末期からの不仲が、徐々に解消され、ポールがNYのジョンの家に遊びに行くようになるようにまで、修復されてた時期ですよね。ホラ、例の有名な「『サタデーナイト・ライブ』、今から一緒に出演して世間を驚かしてやろうか」事件とか、この76年だし。
(それでも、この時以降、また少しスレ違いがあって、彼らが実際に顔を合わせたのはこの時が最後だったそうで、色々フクザツな彼らではあります)

まぁ、なんにせよ、またジョンと友だち付き合いが出来ていた時期なのであって、その関係の変化は明らかに大きいものだったと思うのです。ポールにとってみても。それまで、どちらにとっても愛憎甚だしい強いわだかまりがあった訳ですから、それを解くのには、やはり色々と心理的ちゅうか精神的ちゅうか形而上的ちゅうか、結構な葛藤、許し、変化などを踏まえた体験があったと思うのです。
ブラザーだなんて、並大抵じゃ呼べないよ。アコギじゃないんだよ、本気なんだよ、このポール。

だからかどうか分かりませんが「ドアを開けて中に入れておやりよ」の
♪Let 'em I~~~~n♪てトコ、すごい開放感あるんです。
地味だけど、確実にその人の中で、何かが変わった、そういう音するんです。
そこ、すごく生身のポールが伝わってくるんです。人間ポール、が喜んでる姿が。
ポールのスピリチュアルな部分。
ポール風ゴスペル。



心のドアを開いて、みんなを中に入れてみなよ、ね、俺?
周りにいるのは、みんな俺にとって、大切な人たちじゃないか
色々あるけどサ、そんなん関係なく、肩肘張らず、心開いてみろよ、俺?
だって、入れてみたら、世界が少し、だけどスゲェ変わったよ
自分が変われば、いいんだね イェイ♪
(そしてリンダ、サンキュー!)


なーんて思ったかどうか知りませんが。
んー、そういうこと伝えたい曲じゃ、なかったりして。
て言うか、こんなの昔から周知の事実だったりして。
ま、いいや、私は、今日、そう感じたんだから。
それでいいのだ(・TTT・)

この曲で唄われているようなこと、私もやっと、ちょっとだけ、分かってくる年になってきたのかな。
あ、そう言えば、この曲を作った時のポールの年と、殆ど一緒やん、私!!
(今、書きながらその事実に気づいて、じ~んと来ました 笑)


ひょっとして、これ、ポールの勝負作だったんじゃないのかな、って今回初めてそう思いました。
すごく想いが込められているのを感じるので。
何しろ、ポールの中でとても重要な曲であるのは間違いないですね。
最近のライブでも、結構演ってんですもの。私もそう言えば(汗)生で聴けました。


でもよかった。時間かかったけど。
ポールのこの曲の中に、どうゾ、と入れてもらえた様な、そんな気がしました。
もうこの曲の、外にいるわけではありませんよ。






ナオミとユカリ

2006年10月16日 | Japanese
今日は突然やけど、こな風に行かせてもらいまっせ。
こな風て、どな風?
いや、だからこな風ですがな。大阪弁。
読みにくい?ま、エェがな。ちょっとゆっくりして行ってーや。

ここんとこ、エェ~具合に響いてきよんですわ、大阪弁。
改めて、なんや、言う話ですけども。
ま、大阪弁言うても、古い大阪弁ちゅーか、河内弁ちゅーか、よう分からんけど、まぁなんしかコテコテの部類のもんですわ。

もともと、ウチ、そーいうの好きやねんなぁ。
ウチ、北河内で育ちましたやろ?(そんなん誰も知らんがな)
ほんで、そんなん見たり聞いたりすると血ィ騒ぎよんですわ(アホか)
普段から、どっちゃか言うとコテコテの部類ですわ(ま、ここまでちゃいまっけど)

理由は2人の女性から始まりよったんです。


1人は、今やってるNHK、朝の連ドラ「芋たこなんきん」主役の藤山直美さん。
ほんま、この人おもろいわ。マジメぇな顔して笑かすとことか絶品や。
さすがはサラブレットやな。寛美さんの血ィごっつ流れてるわ。
今日も大いに笑かしてもーた。

誰え?彼女、花沢サンや、ハックの大親分みたいやなんて言う、口の悪いお子は!
ほいで親近感持っとるんやろて?ちゃうわい!
ウチは相変わらずお美しい、母親役の香川京子にシンパシーや!どっちか言うたら。

しかし今回のドラマ、エェなぁ。大人の粋なお話や。上質なドラマやで。
なんか、いつもの、若い娘ヒロインとか出てきて、私、善人ですねん、とかいうの、ウチ好かんから見ぃひん。


で、もう1人は大西ユカリさん、大西ユカリと新世界の。
こないだウチ、ライブ行かせてもらいましたやろ。
ほんですっかりこの人に元気もらいましてなぁ。
こりゃちゃんと聴きたい思いまして。借りてきましてん。ホイすんません。

最近こな風にケンタッキー(ブルーグラス音楽)と、新世界(ユカリ姐さん周辺)、行ったりきたりしてますねん。
いそがしねん。けど、たのしいねん。

ほな行きまっせ。

1枚は『昭和残唱』。




最初は、全体的にちょっと、も一つガツンと来ませなんやけど。
ウチが、その歌謡曲のディープな世界を分かってない、ちゅうのもあるんやろな。
でも、だんだん、ちょとクセになってきた気もするで。

このCDかければ、お部屋は即、エェ味出たぁるスナックやで(雑居ビル地下2F)
ウチはさしずめヘルプのチーママ気分(ママ、来週からウチ、週3にしてもらわれへん?)
もちょっと聴き込む事にしまっさ。


で、も1枚は『七曲入』




『七曲入』言うても、7曲+ボートラ7曲+オマケ1曲で、全15曲のCD。
え?どこが7曲入りですねん、姐さん。しかもボートラとオマケの方が多いですやん。

ちゅう、ツッコミ入れて欲しそな、これ、アルバムけ?EPけ?
こっちの方が、ウチ好きや。
だってソウル/R&B愛溢れてんねんもん、こっち。

"めりこむ青春" とか最高やで。
スウィートソウル・ミュージックに捧げられてる唄やね、コレ。
途中、ウチの大好きなグラディス・ナイト&ザ・ピップスの「夜汽車よジョージアへ」への細かいオマージュあるし(フッフー♪)
「ヘイ、マービン、ワッツゴインオーン!ワッツゴインオーン!」て、ちょとおかしい声で叫んでたりしてます。
ふざけてんの、ちゃいまっせ、これ、愛情ですねん。
大阪人て笑かすのんが、愛情やて、なんや勘違いしてるトコありますねん。
ウチもそやねん。ほんでこんなん書いとんねん。アホやろ、堪忍してや。
さて、最後のとこ、君は何人、ソウルマン&ウーマンの名前、見つけられた?

うん、なんかこっちの方が、あのライブで聴いたユカリさんぽい気ィするわ。
でっかぁて、真っ直ぐなあの歌声、再び聴けて嬉しいわ。

あん時ライブで演ってた曲も入っとったわ。
”That Lucky Old Sun” ちゅう曲。コレ、エェ曲やなぁ。ゴスペルやで。

最後にこの曲の歌詞書いて、今日はさいならや。



朝っぱらから 仕事に出かけ 悪魔のように金儲け
なのに一日中 ゴロンゴロンと お空じゃおてんとうさん

男と争い 子供を育て 私は死ぬまで汗まみれ
なのに一日中 ゴロンゴロンと お空じゃおてんとうさん

上の方からじゃ 見えないのかな 私の涙なんて
連れてっとくれよ 銀の雲に乗せ 永遠の楽園へ

あの河を渡り 御心の胸で この悩みを解き放ち
私も一日中 ゴロンゴロンと やってみたいんだ


                  ”That Lucky Old Sun”




ほな、さいなら、また来たってね。






『Bluegrass Bonanza』(1927-1950) V.A.

2006年10月13日 | Folk/Country
先日やっとこ、梅田に去年できた、NU茶屋町に行ってきました。一番のお目当てはタワーレコード。BYRDさんに以前、品揃えが良いですよと教えてもらっていたので、ずーっと行きたかったのです。そして確かに品揃え良かったです!この間なくなっちゃった(哀)心斎橋店の品をそのままプラスして持ってきてるのかなぁ。ボックスもんもかなり揃っていて、ヨダレ出ました。

久々のタワレコ♪ということで、いつもだったら、洋楽のRock / Pop の棚をず~っとず~~~っと、エヘラ~、エヘラ~と彷徨うのですが、今回は何と言っても違うのです!
NU茶屋町店にもありました!Country の棚!
ここにササーッと行くのです。そしてそっから動かないのです。
だって、ここにはBluegrass、そう、ブルーグラスのコーナーがあるから!
いやぁ、いい!一杯あった!おっもしろーい!
思わず座り込んで、ウハ、ウハハと、長時間見てしまいました。
ハイ、そこのチミ、引かない!


ブルーグラス。私CD全然持ってなくて。でも、やっぱ最初はビル・モンローですよね。何と言っても彼がこのジャンルの父ですから。
んで、彼の1937ー1946年の初期音源をまとめた、コレを買おうかなぁって、以前からネットでも目を付けてたんですが・・・。

棚を見渡すと、結構同じ様な箱もので、モンロー周辺のものも色々出てたんですよね。
廉価版っていうの?3~4枚組みだけど、3500円前後みたいな。
で、そーいうののカントリーやジャズなどの廉価版ボックスのSALEもグッタイミンにやってて、ワゴンなんかも出ちゃってたもんですから、相当真剣に吟味していたのですが。

ありました。
ブルーグラス初心者の私の求めるもの全てが入っていると言っても過言でない代物が。

それが、今日ご紹介する『Bluegrass Bonanza』という4枚組。
英国のPROPERという廉価版ボックス専門みたいなトコから出てるのですが、これねぇ、色々優れてるんですよ~。

まずブルーグラスのルーツである20年代~30年代のヒルビリー、ストリング・バンドものを集めたのが1枚目!
2枚目は「The Monroe Legacy 1936-45」と題し、ビル・モンローの出発点、モンロー・ブラザーズも収録!
3、4枚目は1944-50年までの曲を収録で、ビル・モンロー・アンド・ヒズ・ブルーグラス・ボーイズ、デルモア・ブラザース、スタンリー・ブラザース、フラット&スクラッグスなど、オリジナル・ブルーグラスを代表するアーティストはもちろん、さらに渋そうなアーティストもてんこ盛り!

なんてったって、1枚に30曲弱とタップリ収録されてるから、4枚で全109曲!

しかもねー、ここがスゴイ!お値段、ビックリの1780円!!
(ね、奥さん、お得でしょ?)


他の箱とかだと、収録曲も少ないし、ビル・モンローの曲とか、50年代以降とかの再録もあるみたいだから、ヘタに手を出すのは嫌だったんだけど、これは収録曲も多い上に、ちゃんとディスク・タイトルに年代も書いてあったからパッケージだけ見ても安心して選べました。
しかも、この値段♪同じPROPERってとこの箱でも他のモノは全部4000円弱くらいだったです(それでも安いけど)。
と、まぁ廉価版だけど、侮るなかれ、な内容なのです。

さてさて、このヴォリュームで、ぜ~んぶ半世紀以上前のブルーグラスばっか。
キツそうでしょ?全部同じに聴こえそうでしょ?
それが、ぜーんぜん。だって、もともと大衆音楽だもの。曲もそれぞれ個性豊かだし、開かれてますよー。踊り出しちゃいそうです。

あとは聴いてると、同時代のゴスペルとかブルース、フォークとかと絡んでくる共通点を感じるし、後のカントリーロックやカントリー・スィングなどに与えた影響も感じて、そーゆーのも、やっぱめっちゃ面白い。全然そこら辺も勉強不足ですけどね。

それにね、なにしろ、結構自分にしっくりくるんです、この音楽。
興味のあるジャンル、アーティストの音楽を聴くときの消化力は速い。もっともっと!ていう気持ちが起こる。
そういうのって、日々の活力となりますよね?
これ聴いてる時って、そんなカンジだから。


で、今は御代ビル・モンロー曲を重点的に聴いてます。彼のマンドリンに酔いしれておりますが、他の人だとアール・スクラッグスって人の5弦バンジョーがすごい!
スクラッグスが、彼のキャリアの始まりであるモンローのブルーグラス・ボーイズで演奏して廻ると、人々は誰も彼みたいにバンジョーを演奏する人を見た事、聴いた事がなくて、各地各地でセンセーションを起こしていたようです。
そりゃそうだ!こりゃビックリしますよ。め・た・め・た速いのです!
ブルーグラス用語で、演奏が超早めになってノリノリの箇所を ”ラン” て呼ぶらしいですが、キテます、このラン!
このCD収録曲だと "Blueglass Breakdown" って曲が最初から終わりまでラン尽くしで、笑えるくらいかっちょよい!


そんなわけで、このボックス。曲ごとの作曲者、録音年はバッチシ載ってますし、ちょっとしたブックレットもついていて、初心者には充分親切です。というか、うってつけではないでしょうか。
興味が沸いたら、さらにここから単独ものを、辿って行ったらいいのです。
私は既にその思いがふつふつと沸いてきております。
でもまぁ、まずはこれを聴き狂ってからのお楽しみ、ということで。


ブルーグラス。
最っ高に聴いてて楽しいなぁ。
ドロくさ~、だけど粋だし、お洒落ですらあって。
郷愁ごころはグッと誘うけど、でも骨董品として楽しんでんじゃあないのです。
今も生きてる音楽として、すっごくイイ。
やたらと深さもあるし、どうしようもなく捕らえられちゃっています。


ここでふと考えてみる。
今聴いているのは、半世紀以上前の音楽。
果たして2070年代とかに音楽聴いて楽しんでる人は、現在の、2000年代の音楽を聴いて、心踊らせたりするのかな。
するとしたら、それは、今の、どんな音楽なのかな。








新世界

2006年10月11日 | LIVE
3連休、でしたね~(もう随分日が経っちゃったけど 笑)。
皆さん、いかがお過ごしだったでしょうか。
しかしこの時期の天気は晴れると最高に気持ちいいものですね。

私は日曜は、昼は緑の自然の中をハイキング、夜はダンナさんが見たいと言っていたお祭りを見に行きました。
とある神社で行われるこのお祭り。奈良時代くらいから地域の人たちが伝統を守り続けて来ている「翁舞」というものがお目当てです。おじいさんのお面を付けてその土地の神様に奉納する舞いなのですが、能の原点とも言われているものだそうで、とても興味深かったです。
惜しむらくは周りの迷惑顧みず、フラッシュ禁止なのにフラッシュガンガンで、写真を撮り続ける人たち。舞う人や周囲の人に迷惑をかけながら撮った写真なんてなんぼのもんじゃい!と強く思います。マナーが悪い人が最近は老若男女関係なくホントに多いけど、違う場面では自分がそうなっている可能性もあるんではなかろーかと思い、気をつけなければと思います。



これは神社の裏にある樹齢1200年クスの巨樹
大きさ比較のタバコ、なヒトは説明を読んでるボーズ頭のダンナです



  *  *  *  *


その前の日の土曜は、急遽ライブに行く事に。なんとこの日が私の今年初めてのライブでした。
大阪・中之島でやる「ニュー・オリンズ祭り」。カトリーナ被害のチャリティー・イベントです。土・日・月の3日間開催で、なんと無料!土・日にはネヴィル・ブラザーズの末弟シリル・ネヴィルがトリ!残念ながら私は土曜しか行けませんでしたが。
この土曜、何と言ってもお目当てはトリの大西ユカリと新世界。CDとかちゃんと聴いたことないんだけど、予感がしたのです。楽しい上にライブ離れしていた私に、ガツンとヨイ喝を入れてくれるんじゃあないかと。その予感はバッチシ、大当たりでした。


トリ前のざ・ぼんちのおさむちゃんの歌も聴けました。コンっとかお~お~お~お~おさむちゃんっでっすっ!!とかの名ギャグをやってくれて嬉しかった。でも、おさむちゃんの時だけ雨が降っていました。

で、待ってました、大西ユカリさん!と新世界!ステージ衣装、テンガロン+ミニスカでかわいい!しかしダイナマイト!迫力ありました。声も見かけも。新世界の面々も、実力バツグンで超カッコイイ!あと良い意味でルックスっていうか雰囲気がうさん臭い!ブルース・ブラザースというより「MOTHER 2」のトンズラブラザースってカンジ。楽しい。

もっと昭和歌謡×2してるかと思いきや(や、それでもいいのですが)、思ったよりソウル、R&B寄り。ニュー・オリンズ祭りだからの選曲、演出だったのかな?音楽的に充分ディープだと思うんだけど、万人に開かれている、といったカンジがとても気持ちよかった。お客との掛け合いもサスガは関西人同士で、笑わせてくれるし。

彼女の歌声は真っ直ぐで、デッカくて、すごく引き込まれるものでした。暖かいのです。ベタっとしたんじゃなくて、正直でピリッとした暖かさっていうか。
MCでも歌でも、笑わせて、泣かせる、その2段重ねの世界は、相当強い。笑わせてくれるだけのものより、泣かせてくれるだけのものより、人の心をグッと掴むんではないでしょうか。
ディス・イズ・ソウル・ミュージック。

情けないとこも、やるせないとこも含めて人生やで。でもそれはな、自分がそーやってるから、そうなだけなんや。自分でなんとかしよぉ思たら何とでもなる。ま、希望を持ってぼちぼち行きまひょや。

彼女の歌う姿から、そういう声が聞こえて来たような気がしました。

セカンド・ラインに乗せて歌われる「愛とは生きること / あなたが あなたらしく」というライン。
涙がこぼれないように踏ん張りました。




最高でした!ありがとう、大西ユカリと新世界!





帰り道のオマケの話。
ほかほか気分で天満橋の駅のホームで電車を待っている間、私の周りを小学生くらいの美少女たち20人くらいが取り囲みました。ベンチの私の隣に座ったのが先生らしき人。少女たちはみんなお化粧して、髪も服装もキレイに着飾っていました。きっとダンス・スクールかタレント養成所かに通う子たちなのでしょう。けれど私はその子たちを誰一人として美しいとか可愛らしいと思えなかった。むしろ嫌悪感を持ちました。
帰りの電車の中、なぜ嫌に感じたのか考えました。で、思ったのは、多分それは「人の価値観に合わせているもの」だからなのかな、と。子供は子供ならではの美しさ、可愛らしさがあるのに、彼女たちには、自分らしさを踏み越えて、大人が思う容姿の美しさに合わせているようにしか見えません。だからどの子も一緒に見えたし、それが何とも気持ちが悪くなったのです。みんなそれぞれ本当はバラバラなハズなのに。
普段なら同じ光景に出くわしてもそこまで思わなかったのかもしれないです。
が、つい今しがたまで、私は本当に美しいものを見ていたのです。
自分らしくあって、キラキラ輝いている人を。








Talk Tonight

2006年10月05日 | オアシス/ノエル
今日はブルーグラスの本の練習をちょこっと。"Baffalo Gals"とかを。
やっぱり楽しい。伝承曲はホントに単純なメロディで人の心をホクホクさせるのがスゴイ。

少し気も大きくなってきて、他の本もやり出す。オアシスのバンドスコアを久々に取り出してくる。
7、8年程前にギターを私なりに頑張っていた時、よくビートルズやオアシスの曲で練習していました。練習と言っても簡単なコード弾きです。

オアシスは特にノエルのアコースティックな泣き曲。弾きながら歌うのがなんだか浸れて気持ち良いのです。ああいうソフトな歌い方が似合う名曲多し。"Sad Song" とか "Angel Child"とか。
リアムが歌う曲でも、アコギでざくざく弾くのが楽しい曲が結構あります。ホラ、"Married with Children"とか。





で、今日は"Talk Tonight" 。95年のシングル『Some Might Say』のカップリング。これは歌詞も泣けるのです。
しかしながら、これはオアシス初期の名シングル群の中でも、飛び抜けて素晴らしい名シングルじゃなかったっすか?("Acquiesce" も収録っすから!)


で、さっきまで30分くらいだけど弾いてみる。
弾いてるとちょびっとずつ、ちょびっとずつ思い出す。
あ、コードって気持ちいい、とか。和音?ってんですか。
(いろいろ、基本なことを分かっていないのです)
コード弾いてるだけでも、ウットリなんだけど、やっぱりコードが変わる瞬間がさらに弾いてて気持ちいい。
(万年初心者はこういう基本で単純なことにも喜びを覚えるのです)

例えばこの曲だと、Aメロ、(Em7→Am→Cadd9→G) の (Am→Cadd9)の瞬間とか。
とか言っても、コードフォームもぜーんぜん忘れているし、コードチェンジもすらっと行かない。
あと、曲と合わせてみたらキーが全然合ってなかった!恐ろしい・・・。私のギターは今何のキーなんだろ??

弦も少し錆びてたので、新しい弦に近々張り替えたい。
天気が良ければ緑地とかに行って、思いっきし弾きたい。
その方が悪いとこも目立って、練習になると思う。ウチはマンションだし、弾いてた時間も22時だったので、ピックも使わず指でちゃらんって弾いてました。それだとちょっと弾けてるように聴こえる。でも私は知っている。ピックでちゃんと弾いたら音がビビって出てない弦があるハズ。ちゃんと押さえるのが苦手です。
でも今は分からず、弾けてると錯覚してるので、気持ちいい。ついでに歌も出てくる。なんちゃってノエルでご機嫌さんです。

あぁ~、楽器を弾きながら歌うのって、なんであんなに気持ちいいものなんでしょうか。
「弾ける」って言う程ホントに弾けてないのですが、それでも、音楽の恩恵のおこぼれっていうか、喜びを少しでも味わえるのが嬉しい。

指先が痛くなるのも、また嬉しいものです。
(万年初心者はやっては止め、やっては止めなので、いつも指先は柔らかいのです)

Anyone Can Play Guitar。これホント。ちまちま気張らずやっていきたい。



While My Guitar Gently Weeps

2006年10月04日 | 日記
またTVの話から。今朝のNHK教育の再放送『知るを楽しむ 人生の歩き方』、ゲストは芸術家etc.の赤瀬川原平さん。
赤瀬川さんの言葉の中に、今、自分が感じていたことに まさにグッタイミ~ン なものがありまして。
曰く

「弱点を出すと楽になって、積極的になるんですよね」

どうやら、彼の著書の中で "貧乏性"っていうのと ”優柔不断” っていうのを "カミングアウト" したら面白かった、っていう話のようだったのですが。


私、前回の記事でなんでかちょこっと、まぁカミングアウトって言ったらオーバーだけど、モヤモヤ気になっていたことを書いたのですが、これがね、それでホントに楽になったんです。スッキリしました。不思議なくらい元気に(笑)「言霊って、スゴイ」と、見当違い?なことも思ったのですが。
多分、素直というか「素」になれたのが良かったのかなぁと。自分のあるがままの姿をそのまま受け入れられたことと、それを人に言えたことのW「素」になれたのが。
今まで何も書いてこなかったのに、突然あんなん書いてごめんなさいっていう気持ちもあったんですけれどね。

で、改めて気づいた点。
去年と今年の手帳を見てみたんですが、自分で思ってたより酷くなかったかも。今年のは6月までは色々書いてて、去年のはちゃんと12月31日まで色々書いてあった(笑)こうやってしょーもない細かい話、書き足す方がみっともないけど、ちょっと気になったんで(笑)

もう一つ気づいた点は、今年は酷い状態って書いちゃったけど、それはある一面であって、例えばこのブログを書いている時だとか、訪問先でやりとりさせてもらってる時だとかは、ほんっと楽しかったです。そういうしんどい時でも、おおげさでなくて、支えになって頂いてたんだと思います。あと、音楽。あと周りにいてくれている人たち。感謝の気持ち、忘れたらアカン。
どうも、ありがとう。



 *  *  *  *


で、スッキリした状態だと、また音楽が、さらにすこぶる楽しいわけなのです。
私の中でここのところ、秘かに熱く進行しているジャンルがありまして。

それは、ブルーグラス。

私は元来、オーセンティックなもの、クラシカルなものがヒジョーに好きな性質のようです。
全く持って深くは掘れていないけれど、ロックから辿り着く事の出来る古いブルーズやフォークに、どうしようもなく引き込まれる自分が昔からいるのは確か。

で、ブルーグラス。これはブルースやフォーク以上に超初心者ジャンル。持っているのは強いて言えばこの間記事にも書いた、ジェリー・ガルシアとデビッド・グリスマンの共演盤のみ。ですが、興味を抱かせるのには充分な素晴らしい作品。
記事にしたことで、再度その気持ちが盛り上がり、今がその時かと図書館で借りて来ました。

「ブルーグラス 一つのアメリカ大衆音楽史」ニール・V・ローゼンバーグ

ゴッツイのです、この本もまた。貸し出し期間の延長もまずは1回目。これすごい研究書みたいな本で、勉強になる。そろそろ流し読みになってきましたが、でも燃える。ここに出てくるような人たちの音楽を、ゆっくり、いっぱい聴いて楽しんでいければ、とつくづく思います。

前回の記事を書いて、先程の赤瀬川さんの言葉じゃないですが「楽になって、積極的になった」のか、フラットマンドリンまで熱い視線で狙うようになったのは、自分でも笑えるやら、呆れるやら。ギターを挫折してるんで、無謀にもほどがある×100なのは承知なんですけどね。ちっちゃいからフレット押さえ易いし、いけんじゃん?みたいに思って(笑)でも、調べてみたらやっぱめちゃくちゃむずかしいし、鍛錬が必要のようで。当たり前ですね。今後、熱が冷めなければ、是非手に入れたいなぁ。
マンドリン、熱く恋い焦がれ始めております。

しかし、早々容易く手に入れる事が出来るわけではなく。
そして思い出したのが6年ほど前、ニューヨークに行った際に買ってきたまま見ていなかった、ギターの教則本。
その名も『Bluegrass Flat Pickin' Guitar Method』。お、タイトルにBluegrassって入ってる。ヤタ!
というわけで、代わりにと言うか、今日はちょこっとギターで遊んでいました。





ドモ。お初にお目にかかります



これが私のアコースティック・ギターです。
エピフォン(ギブソン)のドン・エヴァリー・モデル。
ポールがエヴァリー・ブラザーズに憧れて使ってるヤツ。かな?ポールのは、ピックガードも真っ黒でしたね。
これ、ポジションマークが星形で、かわいいのです。
ネックもちょい細めで押さえ易いらしいのは確かドンさんが手が小さいからだったような。
右下は思い出した教則本。


さて、この教則本、何がいいって超初心者向けなとこ。私でも弾けます♪
どれだけ初心者向けかというと、最初の方のホントに簡単なページのメロディを弾いてみたら

「メ~リィさんの、ヒッ・ツッ・ジィ!ヒッ・ツッ・ジィ!ヒ・ツ・ジィー!!」

になった・・・。さすがに、恥ずかしかった。
さっきまで弾いてたのは、ちょこっとページも進んで「Red River Valley」。タノシー!(笑)私、それくらいの腕なんですよ。たは。

「Baffalo Gals」とか「Wreck of the Old 97」、「Old Dan Tucker」とかフォークとかで馴染みのある、憧れの曲が一杯載ってて、しかもシンプル・簡単ヴァージョンなので、すっごい嬉しい。グッジョブ!これを買っておいた6年前の私!
まずは、こっから、ですね。






Live and Let Live

2006年10月02日 | 日記
今日は先程、TVで感動。『主治医が見つかる診療所!』で綾戸智絵さんのお母さんのお話。
お母さんは脳梗塞で倒れて左半身に麻痺と言語障害が残り、歩く事すら困難だったそうです。
お母さんは娘がなんせあの綾戸さんですから、気丈と言うか何と言うか
「もうこんなままなら死んだ方がいい」
と、思ったそうなのですが、リハビリセンターと家族(綾戸さんと息子のイハ君)と、そして本人の日々の懸命な努力が実り、今では歩く事も話す事も出来る様になったというお話。
最後にお母さんが出て来られて、こう話されました。

「今でも『こんなんやったら死んだ方が・・・』と思うときもありますが、周りの人たちの努力があったから、生きれてますねん。奇跡が起こったんです」

綾戸さんも

「”生きる”んやったら、”生きよう”って言うてるんです。生きるんやったら、外出て、色んなもん見て、人に会うて、話して、一緒にご飯食べて、また色々約束して・・・って。生きるんやったら生きよう、て言うてるんです」

うん。その通りです。生きるんやったら生きよう。感動して泣きながら手帳にそう書いておきました。

  
    *  *  *  *


手帳と言えば、もうそろそろ2007年度版が巷に出始めた頃ですね。
私はここんとこ、2年連続「ほぼ日」のほぼ日手帳を使っています。
1日1ページで、ものすごく書くスペースがあって、自由度が高い!
日記帳にするもよし、お仕事用にするもよし、ライブ記録帳にするもよし、お料理手帳にするもよし、自分を高める語録書きとめ帳にするもよし、まっしろのページがあってもよし(あ、この時期は何もなかったんだなって分かるので、日々のバロメーターになるのです)、等々。読み返すのもまた一興です。
そんな、ちょーちょーお気に入り&オススメな、ほぼ日手帳。
しかも今年のなんて、カバーに柄もんが出来て、いまだに迷っているのです。






一番下のが従来からある単色のビニールカバーのもの。もっと色の種類や革カバーなどもあります。
柄物も4種類あるんだけど、私はこの上の2種で迷っています。が、多分一番上のヘリンボーンのストライプにするかなぁ~。
でも、やっぱ赤の格子柄もめためたかわいらしいしなぁ~。自分らしくないのがいい!(なぜかいつも手帳には自分らしくない感じのモノを選びます。新しい自分を発見したいため 笑)
等々。あれこれ迷うのがこの時期の毎年の楽しみなのです。

ほぼ日手帳を愛する理由として、この手帳だと、1日1日大切に、自分らしくいようって思えるということ。
たかが手帳とあなどるなかれ。パワーをもらえる手帳なのです。


しかしですねぇ、これは手帳の、じゃなくて私の難点なのですが、この気持ちが、まぁ持続しない!
年の初めなんかには、わーいと張り切って人と会う約束も結構入れーの、予定入れーの、手帳書きーの、会って楽しーのぉ♪なのですが、ま、3月くらいで失速。10月のこの季節なんかになってくると、ページも予定表もほとんどまっちろけ。特に今年は酷い。

ここから少し話が重いですが、私、元々人見知り&気後れするタチなのと(でも初対面などでは、とてもフレンドリーで人当たりがイイのです。どうやら無理をしていた事に、最近気づきました)、ものぐさなのと、あと慣れ親しんだ大阪から少し離れたとこに去年から引っ越したのと、どんどん引きこもりがちに。バイトも辞めてしまった(応援コメしてくれた人たちに、早々で申し訳ないやら情けないやら・・・)。自然、精神的にもドヨ~ンで。ブログももっと更新したかったのに、書けなかった時が多かった。ダンナさんも今年はすこぶる調子が悪かったので大変だった。今年はホント冴えない年だった。思い起こせば去年辺りからの色んな要因で今年はそうなっていったわけですが、結局は自分(たち)でもっと何とか出来る類いの話なのに、注意と努力不足で落ちて行っただけの話。そしてその注意と努力不足は去年、今年だけの話だけじゃなくて、ずっと自分がやってきた生き方のツケが回って来たということ。抽象的な話ですいません。

まぁ、そんなこんなで、客観的に今年のこと、そう思えるようになったのは、現状が、自分の精神的なものが一つ落ち着いてきたからだと思います。ダンナさんも私も少々マシになってきました。感謝すべきは今年もまだあと3ヶ月は残っているということ。

今年の手帳はかわいそうだ。=今年の人生はちょっと難儀で、余裕がなかった。けど、後々活きてくることを色々学べた気がする。後はやるだけだ。実践していくだけ。大変だけど、みんなやってる。
やっと、本当にやっと、気持ちも外に向いてきた気がします。
少しづつだし、そんなすぐには変われないと思うけど・・・。

でも、うん。生きるんなら、生きよう!






追記:ほぼ日手帳、どうやらプリント柄のもの(格子やストライプ)はとっくにSOLD OUTでした(泣きたい)。世間についていけてないなぁ(苦笑)来年4月始まりのだったら、また今後発売されるようですが・・・。
あーあ、のんびりしすぎました(あと、記事で取り上げるの遅過ぎ!)



『Into The Sun』(1998) Sean Lennon

2006年10月01日 | 90's
ショーン・レノンの2ndアルバムが、もうどうやら2、3日前に発売されたようですね。まだ私は聴いていません。しかしショーン、長い間新作の音沙汰がないなぁと思っていたら、なんと1stから8年の月日が流れていたのですね。


1998年に満を持して発表されたこの1stアルバムはギター、ベース、鍵盤、ドラムス何でもござれのショーンと、当時、彼女だったチボ・マットの本田ゆかさん(プロデュースも彼女)の二人+友だちゲストで自由に作り上げた感じが何とも清々しく、それはひょっとしたら今はなきグランド・ロイヤルというレーベルの最期の良き時代をも象徴していたのかもしれません。

ショーンのルックスはジョンのそれに瓜二つで、眺めているとどうしてもおやっさんのことが思い浮かびますが、このアルバムの曲を聴いているときはそれほど頭をよぎらない。それだけ "ショーン・レノン" としてのアイデンティティの第一段階を確立できた証がこの1stアルバムだったのだと思います。そしてこの才能に初めて触れた時、「私の世代にはショーンがいてくれる!」と興奮した覚えがあります。
ジョン・レノンという巨大すぎる名前から解き放たれた、当時23歳の若者の持てる才能、アイデア、意志が全てこの作品に込められてるようで、しかも作品自体はそんなあつくるしいものではなく、ひょうひょうと、僕は行くのである、的な風情にもシンパシーを感じ、断固応援しようと思ったのでした。




もはやコスプレの域ですな。2004年のショーン


基本はポップスというか、良いメロディのうたものなのですが、ボサノバやジャズやヘビメタや、ちょい前衛的なものまで、色んなジャンルの音が顔を出します。が、決してそれがとっ散らかった印象にはならず、どれも前向きな実験精神のもとに紡がれていて、とても自然で面白いのです。センス一発で勝負しているようなところがスリリングでもあります。
どんな曲調でも素直、自由で大らかな雰囲気のものが多く、ジャケのイラストのようにとても穏やかでリラックスした表情の曲の数々です。
たまに驚く程寂しげなメロディが出現して、泣かせるのがニクかったりもするし、HR/HMちっくなヘビィなギターが顔を出さずにいられないといったように、ちょこちょこ出現したりするとこがあって、そゆとこ、少しコーネリアスと出自が同じなのかなぁと微笑まされたりも。あくまでこのアルバムの話なのですが。


90年代のSSW作品の好盤です。2ndとなる今年の作品も、そのうちゆっくり楽しみたいと思います。