The Kinks Best 15 (B-Side編)

2008年09月11日 | キンクス
前回に引き続き、キンクス・感謝のベスト30!
今回は地味なアルバム曲、 B-Side編!

いやぁ、A-Side編より、こっちの方が選ぶの楽しかった楽しかった。力が入った!
なんせキンキー、へそまがり、ひねくれ者のキンクスの裏面ですもんね!キンクスの本領発揮の部分ですから。しかし好きな曲が多いこと、多いこと。難儀しました。イイ曲、多いですよねぇぇぇ。

どうです、nyaromeさん。とんでもないものになりましたでしょうか?
それともキンクス道では、まだまだこんなもんじゃあ普通かな!?(笑)

なんでこの曲?っていうのも入っていると思いますが、答えは
何故かは分からないけど、言葉で説明出来ないけど
クレイジーなまでに好きなんです。心の底から参ってしまっているんです、です。
では、行きまーす。




The Kinks Best 15 (B-Side編)



    1位 Stormy Sky 1977       
    2位 Starstruck 1968       
    3位 Still Searching 1993      
    4位 Tin Soldier Man 1967     
    5位 Stop Your Sobbing 1964
      

    6位 Have A Cuppa Tea 1971      
   7位 Situation Vacant 1967       
    8位 Everybody's Gonna Be Happy 1965
    9位 Complicated Life 1971       
   10位 Too Much On My Mind 1966
      

   11位 Sitting by the Riverside 1968              
   12位 Nothing To Say  1969                 
   13位 Where Have All The Good Times Gone  1966      
   14位 Moments 1971                     
   15位 Return To Waterloo (Demo) 1997             




ウォータルーに始まり、ウォータルーで終わる。
美しきかな、キンクスの世界・・・。

ご覧の通り、まだ聴けてないアルバムもあります。ソープ・オペラとかプリザヴェイション・シリーズとか。
なのでアルバムに偏りがりますが、これからまだまだ楽しみが残っているっていうことで、現時点での記録です。
というわけで、キンクス、これからもよろしくね。
本当にありがとう。





P.S.
あの~、質問なんですけど、みなさんがご覧になっても、ちゃんとジャケ写真、A-Side、B-Side、共に縦にきちんと1列で並んでいるでしょうか??
いつもコレ系のリストの記事、微調整を繰り返して、並べるのにすごい時間かかるんですけど、なんかいまだに記事作成についてよくわかってないところがありまして・・・。
ホントにちゃんと並んでいるのかいつも心配なのです。
もし教えて頂けましたら、大変有り難いです。


追記:コメント欄にて教えて頂き、どうもありがとうございました!
   やっぱりバラバラだったということで、どうすれば縦にキッチリ揃えられるかわからなーい
   と泣きかけでしたが、ふと方法を発見致しました。
   画像を左揃えにすればいいのだということを(笑)



The Kinks Best 15 (A-Side編)

2008年09月09日 | キンクス
記事、何書こうかな~と思いながら何枚も何枚もアルバムを聴いていたのですが、どれもいまいちピンと来ず、日にちが過ぎていたところに!
本日、夕ご飯の食器の後片付け with my iPod タイムにキンクスが流れてきて、いたく感動致しました。そしてお皿を洗いながら「レイ・ディヴィスに感謝だわ・・・」としみじみ思いました。

私の今までの人生、キンクスなしだったら・・・って考えただけでゾッとするくらい、お世話になりました。心が。

私がキンクスと出逢った頃、20歳前後だったと思いますが、猛烈にキンクスを愛しておりました。
その時『ロック映像年鑑』というシリーズでのキンクスの映像を集めてダビングして、もうそればっかりアホみたいに繰り返し繰り返し、飽きずに観てた時期がありました。当然その映像はシングル・カットされた曲ばかり。そんなわけでシングル曲に大変思い入れがあります。どの曲も今でも聴けば映像が思い浮かんでくるほどです。

思春期な時代に出逢ったバンド、夢中になったバンドってホント大切です。


ありがとう、キンクス。ありがとう、レイ・ディヴィス。
そしてこれからも、よろしく。


そういう感謝の意味を込めて、キンクス・感謝のベスト30!
まずは本日はA-Side編!
厳密に言うところのシングルA-Sideではなくて(でも殆どそうですが)、有名どころのベスト15を選んでみました。




The Kinks Best 15 (A-Side編)



    1位 Waterloo Sunset 1967   
    2位 Lola  1970         
    3位 Autumn Almanac 1965   
    4位 The Village Green Preservation Society 1968                   
    5位 You Really Got Me 1964
    

    6位 Apeman 1970           
   7位 Victoria 1969            
    8位 Days 1965            
    9位 Set Me Free 1965         
   10位 Till The End Of The Day 1966
  

   11位 Celluloid Heroes 1972                
   12位 Sunny Afternoon 1966               
   13位 Wonderboy 1965                  
   14位 Mr. Pleasant 1967                 
   15位 Come Dancing 1983                





次回は B-Side編(そんな有名どこじゃない美味しい素晴らしい曲)、行ってみたいと思っています♪





『ARTHUR OR THE DECLINE AND ~』(1969) THE KINKS

2007年09月26日 | キンクス
昨日辺りから、急に風が涼しくなってきましたね。ようやく秋らしい秋の到来?今年の秋は短いのかな?秋は大好きだから、出来るだけ長く続いて欲しいものです。

キンクスの秋。秋のキンクス。
紅葉の枯れ葉の舞う中、秋の川辺の散歩なんかが似合うバンドNo.1。
実際はまだ今は全然そこまで秋深くないですけどね。秋への期待感が高まってるので、気持ち的に先走ってしまいます(笑)

この93%ほど茶色で占められているジャケも、どことなく秋っぽい。という事で、秋到来気分を盛り上げるため、棚から取り出して久々に聴きました。
キンクスの1969年作。正しいタイトルは『ARTHUR OR THE DECLINE AND FALL OF THE BRITISH EMPIRE』です。


90年代初頭、私が初めて一人暮らしを始めた街の高架下で、ひっそりやっていた小さいレコ屋で出逢って買ったこのレコード。そこは英国ロック/ポップスが割と充実したお店で、バッドフィンガーの『ストレート アップ』の英オリジナル盤がバカみたく高い値段で売られていて、私はその時実際そのレコードを初めて目にしたのですが、ジャケットの4人の虚ろな表情が妙に眩しく見えたのが、つい昨日の事のように思い出せます。

で、この私の『ARTHUR~』も同じく英オリジナル盤(PYE)なのですが、こっちはお値段がそんなに高くなかったんです。盤質は普通で、ジャケットが少しボロッちいので、安かったのかな?

ジャケを開けるとカンガルーのポッケからレコードが取り出せる仕掛けになっているのですが、タグを引っ張るとアルバムの登場人物である"ローズ"という女性に抱かれたレコードが出てくるという仕掛けになっているらしいのですが、私のはタグもローズもなし。だから安かったんだな(笑)


で、実は私、こん時が初めての英盤購入だったんです!お安いと言っても、結構ドキンとしつつ「贅沢をしているぞ、私っ。でもゾッコンラブのキンクスだから…!」といったような思いでレジに持っていった事も覚えています。

そして一人暮らしのお家に帰ってレコードを手にしてみると、なんだかすんごいペラペラで、少しガックシしました。ガサツな対応OK!の丈夫な米盤やしっかりした日本盤と違って、とにかく薄くて、コーティングもされてて、テカテカしてたのが、うーん…って。
ペラペラのテカテカ。だからイイんじゃないかって、思えたのは、ずっと後になってから。実際、美しいんですよね、写真の色合いとか。繊細で味わい深い出来で。単に私がガサツな人間だから、落書きとかされ放題のアバウトな米盤にしっくり来ていただけという…(苦笑)

でもね、大好きなキンクスが生まれた国、英国で実際に作られて、英国の空気吸ったんだなコレ、って思ったらね、やっぱり特別な感じがして、大事にしていましたよ。あ、今でも。


さて中身はというと……もう皆さんご存知ですよね(笑)
えぇ、最高です。最高に決まってます。
シングルで言うと"victoria"に"drivin"に"shangri-la"ですよ!
地味曲で言うと、これぞレイの嘆き節"yes sir,no sir"、美しき感傷"young and innocent days"、やけくそメタポップ"nothing to say"などで、悪いわきゃない。最高です。


私がこれと出逢ったレコード屋は、もうとっくの昔になくなっています。
でもこのアルバムを取り出すたびに、あの時の自分と、あの街と、あのレコ屋を、もう自動的に思い出すんですよね。

あのバッドフィンガー『ストレート アップ』は今、誰の手元にあるんだろうか。





『Kinda Kinks』(1965) The Kinks

2007年03月14日 | キンクス
ウグイスがめちゃめちゃキレイな声で、今鳴いてます。
朝と夕方によく鳴いているのが聴こえてくるのですが、もう少し前だと若いウグイスがまだ鳴くのに慣れてないのかヘタッピィで、「ひょ~・・・ひょぺぴ!」てなカンジなのが微笑ましかったです(笑)
最近だんだんうまく(?)なってきて、今は「ほょ~・・・ほけひょ!」くらい。同じ子か知りませんが(笑)
「ほーほけきょ」とキレイに鳴ける頃には春になってるのでしょうか。もうすぐ春?と書いた途端、寒さがぶり返して来て、堪えますね。春はまだまだ先なのかなぁ。


前回のサーチャーズから同じPYEというレーベル、同じ1965年作続きということで、今日はキンクスの2nd『Kinda Kinks』です。

ブリティッシュ・ビート周辺のバンドで一番好きなのは、今も昔もやっぱりキンクスです。
いつもは3rdのコントラヴァーシー辺りから聴いてて、ブリティッシュ・ビート全開の1st、2ndは聴く回数があまり多くはなかったのですが、今はそこら辺にどっぷりハマっていますので、逆に1st、2ndをよく聴き返しています。

1stの方がジャケ、数百倍かっこいい!と思うのですが、中身は、どちらかと言うとこちらの方が好きです。1曲1曲の輪郭がハッキリしてて、よりポップになって聴きやすくなってるんですよね。1stの "You Really Got Me" の爆発力はないかもしれないけれど、アルバム全体でグンと成長していることが分かります。それはレイ・ディヴィスの曲作りに於いても。
1stでは収録曲の半分がレイの自作曲だったわけですが、2ndはほぼオリジナルで固めて、カバーは2曲のみです。


M-2 "Got My Feet on the Ground" 。
レイ作で、レイの弟でギタリストのデイブ・ディヴィスのリード・ヴォーカルで唄われる曲なのですが、歌詞の最初の2行にビビビ!

I Wanna Lie Lie LIe     But I Know My Limitations
Guess I Want Lieless Friend That's Got My Intonation

おれもうダメ 横になりたい! でも自分の限界は知ってるぜ
多分おれは おなじ話し方をする 嘘をつかないダチが欲しいだけなのかも


この時デイブ、若干18才。曲を作ったレイにしても21才。
たった2行だけど青春のやるせなさや疾走感や、疲れや激しい想いなど、なんか全てが言い表されているような気がしてシビレました。
あと「同じ話し方」て訳しましたが「マイ・イントネーション」ということなので、同郷の友人が欲しい、転じて、よく似た感性や好みの友人が欲しいというカンジなのでしょうか?(参考にした日本盤ブックレットは「よく似た喋り方」と訳されてました)ハッキリとした意味は分かっていないまま、なんだかグッときてしまいます。

その後に続くのは

おれは自分の両足で この地に立ってんだ
誰もいらない 一人でやってけるんだから


という歌詞で、これもまた若さゆえの闇雲な自信と、その背後に見え隠れする不安や人恋しさなどが、シンプルな中にも表れてていいなぁ。
しかも唄うのが、高めのダミ声でヤケクソ気味にぶっきらぼうに唄う、もう存在自体がガレージ・パンクな、無鉄砲デイブでしょ?心打たれるんですよね、なぜかとても。

最後の

もうっ 誰もいらないんだから!

という歌詞を連呼するとこなんて、可愛そうに強がりもそう持たなかったみたいで、裏声がひっくり返って、まるで泣いてるように聴こえます。
このレイの冷静な曲作りと弟を使った演出の才能は、まだ2ndなのにスゴイ!(デイブが役者なのかな?)
→訂正:この曲のみ作詞作曲が ”レイ&デイブ・ディヴィス” となっていました。だからデイブ色強いんだなぁ。

M-3 "Nothin' in the World Can Stop Me Worryin' 'bout That Girl"
静か目でクール、アシッド・フォーク的なテイストも匂わす曲。65年当時のビート・バンドとしては結構新しいテイストを持った曲だと思うのだけど。2ndでこんな落ち着いた、そして出来上がった世界観を音でも歌詞でも打ち出してくるんだから、やっぱレイ先生はスゴイ。

M-6 "Tired of Waiting For You"
ご存知5枚目のシングル。とにかくギターもだるい。唄い方も疲れてる。でもポップ。
「疲れた」ということ(君を待ち続けるのはもう疲れた、という恋の唄になっているのがまた秀逸!)をポップ界で、これだけ鮮やかに描き出したことは、これもやっぱり独特で新しい才能だと思います。
この1年後に「眠い」、3年後に「マジ疲れた!」ということを曲にしたあの人との共通点を感じます。


ここからB面ですがB面1曲目に "Dancing In The Street" のカバーがあって、で、そっからがこのアルバムの醍醐味ではないかと思います。曲やその並びが、とてもいいのです!

M-8 "Don't Ever Change"
ゴフィン/キングの名曲とは同名異曲なのですが、こちらの "Don't Ever Change" も可憐で切ない曲展開で、ひいきしたくなる曲ですね。レイ先生の中の "乙女部" が作らせる曲が好きです。

M-9 "Come on Now"
ビートルズの "I Feel Fine" 的リフのイントロもカッコイイ、デイブがリード・ヴォーカルの曲。ちょいやさぐれ系掛け合いコーラスも、ちょいハメを外すデイブのギターもヴォーカルも荒れててイイんですよね。デイブって唯一無比な個性の持ち主なんだなぁ。最近になって気に入ってます。

M-10 "So Long"
かっちょいいR&B曲から一転して、またしっとりしたフォーク曲。
さっきまでやさぐれたダミ声で唄ってたデイブがスィートでソフトなハーモニーをつけてる。まー、レイもデイブも若い時から芸達者な兄弟やな!

M-11 "You Shouldn't Be Sad"
でまた一転して、マージービート的な弾けるコーラスがカワイイ、とってもポップな曲。
実は最近やたら「ある曲」が頭の中で流れてたんです。でもタイトルとか分からなくって。キンクスの曲、それも初期だなってことは分かってたんですけど。それがこの曲だったのです。空耳で流れるほどそんなに、ていうか全く意識してた曲じゃなかったんですけど、それほど耳に、頭に無意識に残ってたんでしょうね。て事はスゴイポップだってことだし、自分に合ってるってことなのでしょうか?とにかくそっからはこの曲、自分の中でまた特別な位置に鎮座されてます。
でも、この曲いい曲ですよね??

M-12 "Something Better Beginning"
で、最後はまた可憐なしっとり系の名曲で締める、と。
コレは本当に大名曲ですね。恋してる時のドキドキそわそわ感、不安などが臨場感溢れて迫ってくる歌詞、それ以上に素敵なメロディ。何回聴いてもドキドキしてしまう、美しいラブ・ソング。何とも言えない余韻もたまりません。
ということで、今日はこの記事も、この曲の歌詞で、終わり。


Is This The Start of Another Heart Breaker
Or Something Better Beginning
Something Better Beginning
Something Better Beginning

I Never Thought I'd Love Like This Until I Met You
I Found Something I Thought I'd Never Have

The Only Time I Fee l Alive is When I'm With You
I Wonder How Long It Will Last


これは また新しいかなしみの はじまり?
それとも なにかいいことの はじまりなのかな
なにか いいことの・・・
なにか いいこと・・・

君に逢うまで こんな恋するなんて思ってもみなかった
絶対手に入れられないって思ってたもの 手に入れたんだ

君といる時だけ 生きてる感じがする
これって いつまで 続くのかな・・・




『Sleepwalker』(1977) The Kinks

2006年07月20日 | キンクス
みなさん、愛してまーす!!

突然すみません(笑)
いや、言える時に言っとこうと思いまして。
みなさんとのやりとりが、いや、みなさんの「存在」が心の支え、心の灯りになっています。これからも、よろしくお願いします。
再度、突然すみません(笑)


で、今日はキンクスです。
キンクスこそ、私にとって第3のバンドだったんだよなぁ、と今日何気なく久しぶりに聴いてて思いました。
ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、キンクス。
永遠。

で、このアルバム。アリスタ時代では一番好き。
いや、全部の時代合わせてもベスト3に当然入ります。だって名曲てんこ盛りだもの!ていうか、全曲が全曲スゴいレベル!レイもデイヴも相当油がのっていますねぇ。統一感もあるし。ホントーーーウに、いいアルバムだなぁ。

冒頭 “Life on The Road“ から持ってかれます!

あ、余談ながらキンクスって1曲目にグッと掴まれる曲、持ってきません?
"20th Century Man"とか"David Watts"とか。"The Village Green Preservation Society" なんかもそうですね♪

で、コレの1曲目ね。♪ソーホー、ピムリコ、サヴィル・ロー♪なんてロンドンの地名もポップに盛り込まれながらも、ちょっと胸を打たれる感動的な風合いの曲で、でもサラッとしててニクイなぁ!名曲でしょう。ロンドン行きたいなぁって思うもん、聴いてると。行けるかなぁ。いつか行きたいなぁ。

M-3 “Sleepwalker“ なんかも相当カラッと抜けてて明るい!ポップですね~。いやぁ、最高最高。スカッとするわ~。

M-4 "Brother" はソロ時代のジョン・レノンのメロディアスな部分をぎゅーっと凝縮したような、美曲。スンバらしいなぁ。

M-5 "Juke Box Music" 。これもギターがカラッとしてますなぁ!歌詞はレイらしく皮肉が効いてますが。デイブの熱いコーラスがええぞぉ~、コレ。

で、M-7 "Stormy Sky" !! この曲のことを一番書きたかったのです!
いやぁ~、コレなんでこんな名曲?この曲が入ってるから、このアルバムが特別なものとなってるんですよね~、私にとって。
唄い出しの♪オ~、オ~ダ~リン、リル・ダ~リン♪の、レイのスゥイートなファルセットに、まずやられちゃうんですよね~。
デイブのコーラスもキレイですしね。泣けちゃうねぇ。
嵐の空の下の僕ら、でも大丈夫さ、的な歌詞の世界観も抜群で。曲から見えてくる風景は、なぜかすっごく美しい空なんですよね~、嵐なのにも関わらず。

そんでラスト曲がまた(泣)"Life Goes On"。ライフ・ゴーズ・オン。いいなぁ、この歌詞。人生は続くかぁ。レイ・ディヴィスにそんなこと言われたら、元気でちゃうなぁ。曲調もポップだし。

ちょっとキンクス、火が付いたカモ。ヴォーッ!


そんなカンジで、相変わらず夜更かし、スリープウォーカーな私ですが、明日から実は久しぶりに新しい長期のバイトが始まるんですよね~。いやぁ、緊張するなぁ(じゃあ早く寝ましょう)。
明日はキンクスの1stでも聴きながら行きますか。景気づけに。
ライフ・ゴーズ・オン♪



追伸:

レッチリが28日(金)にミュージック・ステーションに生出演するらしいです!詳しくはニャーゴさんとこまで!フジのトリの前の日なのですねぇ~。楽しみだ~!


キヨシロー、よくなりますように。



『The Village Green Preservation Society』(1968)

2006年03月29日 | キンクス
M-1 “The Village Green Preservation Society“
消え行くもの、古くてダサイとされているものを守っていこう、なんていうほんの少しの郷愁と、消え行くものに対する強烈なシンパシーと、本気の使命感を伴った宣言書のような曲。その名も「我ら、村の緑を守る会」。分かるその気持ち。昭和の匂いがガンガン淘汰されていく街並み、疎ましく思ったりするもの。歌詞、メロディ、デイブのハーモニー、それになんてったって、レイ・デイヴィスのあったかい鼻声が愛おしくてたまらない。一緒に唄うのもとても楽しい。この並びの単語の発音が気持ちいいんだ。

M-2 “Do You Remember Walter“
弾むリズムがキンクスらしい。

M-3 “Picture Book“
これでもかってくらいポップでサイコー。キャッチー(ってもう言わないの?)なフレーズと躁病的なコーラスが炸裂するサビがたまらない。ブリットポップ勢がマネしたくって、でもマネすら出来なかったような、素晴らしい曲。でもこれくらいの曲ならキンクスはちょちょいって作っちゃう。

M-4 “Jonny Thunder“
あのジョニー・サンダースの名前の由来曲ってホント?(あの、って言っても実はよく知りません)。


M-5 “Last Of The Steam-Powered Trains“
レイのブルーズ大好きっこな面を大フューチャーした曲。しかし機関車はホント音楽的。ブルース・ハープを入れたブルースには特にピッタリ。これが今の電気で動く電車になると、きっとくるりの“赤い電車“みたいな、スーッとした曲になるんだね。

M-6 “Big Sky“
レイのライムから始まるめずらしい曲。でも似合ってる。この人の独特の英国臭プンプンな発音が好きだから聴いてて違和感あんまりない。サビで普通にイイカンジのメロディが出現。これまた詩の朗読から始まるコレクターズの『No.5』収録 “二人“ っていう曲なんかの、元になっていそう。

M-7 “Sitting By The Riverdside“
川辺にすわってノンビリして、満ち足りた気分でいることの素晴らしさを唄った曲。この曲を文字通り、昼間っから川辺のベンチでひとり、呑気に人生を夢想しながら聴いていた、あのモラトリアムな時期を思い出す。今も別段変わっちゃいないけど。しかしこんな曲、他に誰が描ける?誰が唄ってくれる?曲もほんわか調で文句ナシ。昔も、今も、これからも。いつでも大好き。

M-8 “Animal Farm“
本当の「農場」のことを唄っているのかはともかく、ポールの初期のソロ作品でよく見られる田舎暮らし讃歌に似た性質の曲。でもレイのは、自然を愛するというより人間社会を嘆き、諦めて、罪の無い動物に救いを求めているので、悲壮感もどこか漂っている。♪Girl, It's Hard Hard World  If It Gets You Down ~♪のトコも泣ける。曲調も明るいだけに。

M-9 “Village Green“
タイトルからも分かるように、1曲目と対になっているこのアルバムのもう一つの要の曲。日本で人気があったということがよく分かる、とっても感傷的なメロディと歌詞。よく出来た絵本を読んでる様な感触の曲。やっぱり惹かれる世界観がある。この曲で[steeple:尖塔]という単語を覚えた。使うチャンスはいまだに一度も無いけれど。

M-10 “Starstruck“
前曲の湿度が高~い後味から、♪べーイべ♪というイントロから一気にカラッとした気持ちにさせてくれる。この2曲の並びが技アリで壮快。“Picture Book“と同じくらい、恐ろしい程ポップ。でもこっちの曲の方が完成度高くて人当たりも良い。この曲の世界には不安のカケラもない。聴いてる人に無条件に高揚感を与える。それが最高のポップスである証。

M-11 “Phenominal Cat“
これもまるで絵本の世界。イントロもディズニー映画か何かで森のどうぶつ達が起きるシーンの音楽みたい。これが “You Really Got Me“ のロックンロール爆発リフを発明したのと同じバンドから出てきたものとは。その振り幅の極端さにもまた才能が溢れてると感じる。

M-12 “All of My Friends Were There“
レイお得意のボードヴィル調の曲にのせて、過去を振り返る男を嬉々として演じてみせる。こういう第三者の物語を作り上げる作風の影響下では、やっぱりブラーが一番成功していたと思う。左で鳴ってるニュー・ロック風なオルガン(?)がピリリと効いてる。

M-13 “Wicked Annabella“
へヴィーなドラムとギターで始まり、ちょい気分転換。ヴォーカル処理のカンジやレイの唄い方がしばらく後のグラム・ロック勃興を予感させたりもしたり。アウトロのファズ・ギター炸裂!なとこがすこぶるカッコよい。

M-14 “Monica“
アルバムも残り少なくなってきたとこで、なぜかラテン風味。

M-15 “People Take Pictures of Each Other“
これもレイ・ディヴィスの唯一無比の個性が作り得たヘンテコ曲。だけど耳に残る、残る。きっと若手バンドにはアイデアの宝庫だったりするんだろうな、キンクスって。こんな曲ありそでないよ、きっと。歌詞は「写真を撮る」ということについての深い洞察をとぼけた描写で描いてるもの。


このジャケットの、アーティスト写真とオーヴァーラップさせてある円形のものはいったいなんだろう?これにはどういった意味が込められていたのかな。レイ・デイヴィスの作った物語の世界にようこそ~てカンジで、真ん中に吸引していく効果かなんかを狙ったのかなぁ。レイ(一番右端)の着てる服がなにげにかわいい。ポッケのとことか。
ちなみに正しいタイトルは『The Kinks Are The Village Green Preservation Society』。gooはタイトルに文字制限があって入らなかったので仕方なく縮めたのです。
しかし名盤。青春の友でした。