『Craig Fuller/Eric Kaz』(1978)

2009年06月30日 | 70's
最近、1日1日過ぎるのがとても早くって。
月曜から金曜まであっという間で、やっとやってきた週末はもっと早く過ぎてまた月曜日。これの繰り返し。
こんなんじゃいかん。も少し1日をほんのちょっとの時間でもいいから大切に過ごしたいよ。
今日はこれをしたんだ、という何かが欲しいよ。

だけどその方法というか、どうしたらいいのか分からないとか思ってたのですが、私、知ってましたよ。
好きなレコードを聴くのです。そうそう、そうだ、そうだったんだ。

早速(?)本日仕事帰りにレコ屋へいそいそ。レコ屋、ちょい久しぶりです。
本日は30%OFFセールをやってるって聞いて(お店からメールをもらってました)我慢できなかったのです。
んで、6枚ほどちょい安レコをチョイス。どれもいい塩梅の70’sアメリカン・ロックのUS盤。
6枚買って3000円弱だったから1枚500円してないよ~。満足満足。雨の降りしきる中、大切に持って帰ってきました。

今日は早速そん中の1枚!『クレイグ・フラー/エリック・カズ』でっす!





いやぁ、これ、イイ!!速攻、即効、ソコソコー!って感じで。
心の隙間にほんのり愛が届く素晴らしい癒し盤ですね、コレ!

今年になってエリック・カズの優しき人たちの心の拠り所的名盤『If You're Lonely』を探検隊盤CDでやっとこ手に入れて、結構気に入って聴いていたんですよね。それが私の初カズ。いいなぁと思ってた矢先にレコ屋でこいつとご対面。今回1番うれしい出逢いでした。あとアメリカン・フライヤーも同時にゲットしましたぜ♪どっちもねぇ、800円の30%OFFなり。ぐしし。

で、レコードに針を落とす(久しぶりの儀式)と、もうそこはアメリカ~~ンなウェスト・コースティ~~な空間が目の前にバッと広がりました。

1曲目はカズの相棒クレイグ・フラーさんが作った曲でフラーさんのヴォーカル。この彼のヴォーカル、いいっすねー。ゆったりしてて優しくて。非常に落ち着く。元ピュア・プレイリー・リーグ出身だとか。このバンドも是非聴きたくなりました。

2曲目はカズ作でフラーさんのヴォーカル曲。これがまたイーグルスのドラマティックな曲の大層な部分を取り除き、感動的なとこだけ抽出して残したような、ささやかだけれどホントいい曲。

んで、フラーさん2曲続いて3曲目がいよいよカズさん作でカズさんのヴォーカル曲。これがまた泣けるほど沁みる!くーっ。いやぁ、カズ、いいなぁ。フラーさんもいいんだけど、カズさんのピアノ、ヴォーカルは何かこう特別なものが響いていて、それを感じ取れることに喜びがあるというか。なんと説明していいのか分かりませんが。

全編ラス・カンケルとリー・スクラーのリズム隊の間違いないノリに安心して身を委ねられるし。
時折聞こえてくる女性コーラスもまた非常に控えめだけども効いてくる素敵さ。
心地いいです。全部が全部和む。イイ。これだよ、これ。こういうの求めていたんだよーって感じ。

もーマジで心がうるおっちゃいました。
久々なんか血が通った気がする。自分に。

今日はクレイグ・フラー/エリック・カズを聴きました。





さよならなんて云えないよ

2009年06月28日 | Soul/R&B
さみしいなぁ。
最近好きなミュージシャンの訃報が続いてる。

金曜の朝に友達からのメールで知って、なんとも言えないやるせない気持ちで1日過ごしました。会社でも音楽云々ってより、ゴシップ関係からの話題しか出なかったから、それも寂しかったです・・・。

リアルタイムは『BAD』からだけど、"Thriller" は話題になっていたのでプロモーション・ビデオが解禁になった時、初めて確かNHKで見ました。まだ小学生だったので、マジ恐くてヤバかったです。目を開けて見てられなかった。今見てもコワい。コワ面白い。いや、コワ面白カッコイイ、だ!
ハリウッド(『狼男アメリカン』や『トワイライトゾーン』』のジョン・ランディス監督!)バリバリ感とドメジャーな音楽が合わさって、なんだかすごいもん見ちゃったなぁって放心状態になったことを覚えています。

次の ”BAD” (スコセッシ!)の頃はもう中学生(もう中)。MTVでもイヤっちゅう程プロモを目にしていた(どれくらいかと言うとマイケルの後ろで踊ってる人の顔、今見ても覚えがあるくらい!)、コレは大好きでした。かっこよかったー。なんか黒いピタッ、テカッてした服や靴に鋲とかいっぱいついてるんですよね。そして「フォーー!」言うてビシッと決めるの。



音楽的にはジャクソン5や『Off The Wall』や『Thriller』の方が面白いのだろうとは思うのですが、マイ・ファースト・マイケルがこの 『BAD』だったもので、贔屓しているアルバムです。
収録曲では”Bad”、”The Way You Make Me Feel” 、"Man In The Mirror"、”I Just Can't Stop Loving You” などクラッシックでイイですが、”Leave Me Alone” に心の叫びが聞こえるようで、切ないけど好きな曲です。あと ”Smooth Criminal” もいいなぁ。マイケルっぽさ全開で超カッコイイ。好きだなぁ。捨て曲が結局ないのですよね。


音楽だけでもそうだけど、プロモーション・ビデオを見れば即伝わる、有無を言わさぬかっこよさ。
(キレのいいダンス、神懸かったムーン・ウォーク!)
希代のエンターテイナー。真のスーパースター。あなたみたいな人はもう出ないでしょうね。時代的に何でもどんどん細分化されていってるし。
いなくなって改めて偉大さを感じています。そのことについてはいつも自分のことがバカみたく思えてきます。そしてこれからこうやって好きだった人をどんどん見送っていく立場に置かれているのだなぁ、やれやれと、やるせない気持ちにもなったりします。

あなたがいなくなってさみしいです。
あなたのヒストリー、生い立ちや裁判になった事件のことなど考えると、色々考えさせられるし暗い気持ちになってしまったりもするけれど。
でも音楽は、あなたのこのトビキリのエンターテインメントは、いつまでも人々の心に光り輝いて明かりを灯し続けるでしょう。
世界はマイケル・ジャクソンを手にして、明るく楽しくなれましたよ。
ホンマありがとう、マイケル!!
おつかれさま。



『Moondog Matinee』(1973) The Band

2009年06月21日 | 70's
どもー。ちょいとご無沙汰しちゃってました。
なんか音楽離れ、ブログ離れしてた時期でございました。
とか言っても前回エントリから20日も経ってないんですね。気分的にはその2,3倍は経ってたかのような久々感です。

その間、ずーっとブログ気になってて、書こうと思ってもなんか最近うまく書けない、何書けばいいのか分からないの繰り返しで。なんだかなー。
なーんか全然しっくりいかず、音楽からもいつもよりはほんの少し意識的に離れてみたり。

その間に、来るべき2009年9月9日に発売されるゲームソフト『Rock Band:The Beatles』(リマスターよりこっちのが楽しみだったりしてます。だってすごいよアレ!)の準備のためということで、私の誕生日もその間にありましたので奮発して「プレイステーション3」のハードを買った(!)。そのためゲームに浮気気味なトコもあって。

そんな中、久々に気持ちを音楽に引き戻してくれた音楽。それがこのアルバム。
先週、会社のお昼休み。外でiPodで聴いたザ・バンドの『Moondog Matinee』。





その日の行きしなに買ったレココレの「初期米国ロック/ポップの名曲100」ってヤツ。
それのサム・クックの ”Change Is Gonna Come” に関する記事の1行の「ザ・バンドによるカバーにも心が動かされる」って箇所を読んで、そうだそうだと突然聴きたくなってクルクルして聴いてみた。したらなんだかな~。泣きそうなくらい「わぁ」って思いました。久々に身体に心に、キたカンジ。

ちなみに曲に入り込んで聴いてる瞬間を、私の横を通りかかった会社の先輩に見られてしまい
「びっくりした!オッサンかと思た!」と言われました(苦笑)。しかもマジでビビり気味に。
でも自分もその瞬間ハッ!としたのでそれまで我を忘れて聴いていたことに気付かされました。すごいなバンドの魔力は!
それにしても、レココレ読みながらザ・バンドに陶酔する昼休みのひととき・・・。
「ハイ、オッサン(以外の何者でもない)です♪」と素直に認めました。
(しかしどんな姿で聴いていたのだろう、私・・・コワっ)
そして「えぇなぁ~。そんなけ昼休みに楽しめたらリフレッシュ出来るなぁ~」とも言われ・・・。
ハイ、そこも返す言葉がございません(苦笑)

だけどこのアルバムってなんだか不思議ですよね。妙に軽いし。
中古でたまたま出逢ってから結構長い付き合いなのですが、あんまり好きなアルバムではなかったのです。消化アルバム的な匂いがなんだか、ね。本気度が薄いというか。
だけど今はなんかこの軽さがラクでいいなーって。聴きやすい。
音楽愛があるだけの、理屈なし!なとこがいい。
私のは、紙ジャケでもリマスターでもなんでもないヤツだけどまた何故かそこも愛せる。

今も昔も相変わらずNo.1フェイバリットは切ないマニュエル節の ”Great Pretender” 。
まるで彼のために作られたように聴こえてくる、その歌心の感動的なことと言ったら!
先ほど書いたダンコさんの ”Change Is Gonna Come” もたまりません。

このバンドのおかげでまたちょっとカンが戻ってきた感じです。音楽聴く感じの。
ちょびっとだけ離れていたせいで、今また超色々聴きたくなってて。仕込みも楽しいぃぃ!
今はまた耳から煙が出るくらい猛然とたくさん聴きたいというような気持ちになってきました。
いつも弱ったとき、困ったときにありがとう!むくつけきヒゲヒゲの、音楽を愛する歌心溢れる男たち!




たとえばこんなラブ・ソング

2009年06月04日 | Japanese
地味に日々、増殖中・・・。

このヒト
「軽い」も「重い」も
「優しい」も「ヒドい」も
「大真面目」も「てんでいい加減」も
「面白い」も「つまんない」も
「でっかい心」も「みみっちい所」も
「派手」も「地味」も
「健康」も「不健康」も
「正直」も「嘘つき」も
「ミーハー」も「硬派」も
「あったかい」も「冷たい」も
「カッコイイ」も「格好悪い」も
全~部持ってるとこが好き。

私みたいに、思い出した時に調子良くにわかファンになるような人でも
すっかり魅了されちゃうとこあるんだよなー。
おもしろいひとだ。
味がある。すっごく。
今までも何回もこうやって好きになる時があったんだよなー。

そして知れば知るほど、今いないのが信じられないなぁ。
時間が経ってもますます。
もう悲しみは消えた。
でも、さみしいなぁ。