にう

2013年10月16日 | ビートルズ/ポール

アマゾンで注文したので発売日翌日に届いた。

家事、育児、家族団らん、すべてが終わり日付が変わる頃、寝る前のひとときに、真剣に聴きました。

本当はもちろん初聴きは、ちゃんとオーディオセットで、空気通して、スピーカー震わせて聴きたいと思いました。

でも状況が許さないのでiPhoneに突っ込んどいてヘッドフォンで聴きました。


最初に聴いたとき、こう思った。

ポール...なんか、すごいまじめに仕事してるなぁ...って。

年齢のことは、それを言っちゃあおしまいよという気もするけど、でもやっぱ70,71で、ここまで仕事に全身全霊フォーカスできるのか!やっぱそれだけでもすごい!!って思ったのだけど。

でもCDのケースに載っているポールの言葉の最後の部分を読んで、ぷふって笑って、で、軽やかな気持ちになってしまった。

だってその気持ちをすっかり裏返すんだもん。

そうだ、こういう男に我々は長い間、本当に長い間、楽しませてきてもらっているんだ。これがポールの基本姿勢であり、戦い方なんだ。そして音楽の本質を突いている言葉なんだなぁと思わせるその最後の部分。

まぁ実際はそんなたいそうなこと語っちゃうようなものではなく、肩の力が抜けた、ってか、え?シャレ...?ここにきて...?てな感じのいつものポールの本気か洒落かわからない脱力感溢れるものなんだけど。

ここに載せたい気もするけど、まぁこれはCDを買った人だけお楽しみいただきたいです。
最後の一行のHARD WORK? から WE PLAY IT! のことです。

でも私は本当にまずこの最後の部分に深く感動させられたなぁ!

音楽って、仕事じゃないんだな

って、そこ読めない人にはさっぱりな話だけでだいぶ長くなっちゃったけど。


それにしてもこのCDに掲載されてる文、ぜーんぶいいんだよなぁ。このアルバムの制作背景を綴ったポール自身の結構長い文なんだけど、まぎれもなくポールの言葉だって感じられるし。あ、全文英文なんですよ、だからどこまで自分が理解出来てるかは、もちろん超怪しいとこなんだけど。雰囲気雰囲気。

しかし日本盤の解説はなんでこれの訳文を載せなかったかね。はっきり言って愚行です。どこのポールファンがポールの言葉より、なんとかクラブの解説を読みたがるのさ!

ふぅ。さて話戻して(まだ続く)

こういうポールが制作背景を明かしてCDそれ自体に載せるって今までになかったことだけど、その背景には、昨今のポールのアーカイヴものでそれぞれのアルバムについて詳細を思い出せる限り語っている、ことが心情的に関係しているのでしょうね。

つまりポールは今、新しい作品を作りながらそれの背景について語って伝えなければならないって思っているんだ、ということ。

つまりつまり、演る方のポールも聴く方の我々も、残された時間は今まで過ごしてきた時間とはもちろん比べ物にならないくらい、限られてきているんだ、ということ。

やっぱそういうある種の緊張感というか覚悟を感じましたです、私は。「ケイオス~」とか「メモリー・オールモスト・フル」とかのときより全然。ジャズアルバムはただただ微笑ましかっただけだし。


でも考えてみれば、ポールのアルバムをリアルタイムで聴き出したのは高校生の時の「フラワーズ・イン・ザ・ダート」だったのですが、そこから数えてもオリジナル・アルバムで言うとこれが7枚目でしょ。

このなんとも言えない期待と不安が入り混じりすぎちゃって一周して平気な顔して冷静な振りして体験する

「ポールが新しく作ってきてくれたアルバムを初めて通して聴く!」

という体験は今回でたったの7回。貴重な7回目なわけで、そーすっと1曲1曲の次の展開、すぐそこにある次のメロディがどんなもんなんだという、どうくるんだ?というわくわくや、あるいは「あ、これよくある(?)あちゃ~やっちゃった?って曲?もしかして?」と、ぞわぞわしたり。そういう一期一会な体験。これだってもう限られてるんだぞ、心して聴け私!


とか、そーいういろいろ思いながら聴きましたです。

そんで誰にも頼まれていないのに、かなり夜更かししちゃって、でも書かずにいられなかった、訳わからんちんな覚え書きのような落書きを、ほったらかし中の我が愛しいブログに書いているわけです。あぁこれはあれだ、朝になって読んだら恥ずかしくなるやつだ。

最後まで読んでくださった方がいたとしたら、どうもありがとうです。

 

...って、まだ音楽についてなにも書いていないのにっ...!