『Infinity On High』(2007) Fall Out Boy

2009年04月29日 | 00's
今、エモに夢中。
PCでも「エモとは?」検索。読む本もエモガイド本。探すCDもエモCD。
街行く人見ても「あ、ちょっとあの人エモファション?もしかしてそーいうの好き?好きー??」
と、過剰&勘違い反応。
もー頭の中がエモエモエモエモエモ・・・。

実際ね、エモって知れば知るほど面白くかつ深いムーヴメントなんですよね!
そんで知れば知るほど好きになっていく・・・。
思えば普通のアメリカン・オルタナとかインディー・ロックの "ちょっと泣き言言う版"、とか "グッドメロディなメロウ版" て感じですもんね。現在進行形なのも嬉しいし(もう終焉に差し掛かってそうですが)。
そして知れば知るほど「私って実は元々エモ人なんじゃん!」て思えて、どうにもこうにもしっくりきております。
シンプルで青くてちょい人見知りでエモーショナルでポップ!そりゃー好きさ!(私なりのエモ解釈)

今まで「エモなんてメインストリームなお子ちゃま系でしょ?」みたいな変な先入観持って聴かず嫌いしちゃってました。何でも決めつけはいけませんね。楽しみを自ら奪ってるってことですもんね。

大大大好きな moonlightdrive さんとこの「はじめてのエモ」なる記事に時間差ありつつ、今激しく共感している次第です。
やっぱり最初はみんなあまりいいイメージ持ってないこと多いんですね、エモってものに(微笑)


そんなエモ漬けになったキッカケになった大切なバンド、フォール・アウト・ボーイのメジャー2作目をようやく中古でゲットしましたー!うれしー!いやっほぉう!

前回記事にしたのがメジャー1作目。あれを思いっきり聴きまくっていたから、その次の展開を聴くのが非常に楽しみだったです。
で、あれだけ冒頭でエモエモ書いてますが、このアルバム自体はエモからは脱皮してるっていうか(笑)
もっとドメジャー路線、どっちかってたらエモより今時の売れ筋R&Bなんかにより近い感触が濃厚。ジャスティン・ティンバーレイクってこんなんじゃないのかな?て曲もあったり(聴いたことないんでなんとなくな勝手なイメージ!)。
まーヴォーカルが美声と歌の巧さを活かして歌いまくってて、ポップなんですよねー。
全っ然嫌いじゃないっ。
正直、前作のもう少しギターバンド然としたやんちゃな味わいも捨てがたいですが、私はもうホントにこのヴォーカルの彼の大ファンになっちゃったんで、彼が歌いまくるならどんなんでもいいです(笑)


しかしまだ2枚しか聴いてないけど、このフォール・アウト・ボーイというバンドは非常に面白いと思います。
エモ・ロック/パンク・ロックなどのジャンルに入る音楽を鳴らしてるけれど、その底に80’s愛、Hip-Hop/R&B愛が聴き取れたり、ヤングで小僧なルックスだけれど、その高い歌唱力や演奏力といった実力派振りなとこなど。
一筋縄ではいかないアンビバレントさが素敵です。
ヴォーカル、パトリックの「FOBやってなけりゃ俳優やってた」って発言もあって(実際米TVドラマにゲストで役者として出演してたりも・・・とかってもう色々知ってる私)曲の味付けなどに演劇的なものも感じます。

FOB、聴き始めの時、妙に懐かしい感触を味わったんですよね。
それは私が中学生の頃、ビートルズに夢中になりながら同時に『ベストヒットUSA』や『MTV』などで知って聴き出した当時の80’sの音楽を聴いてた時のワクワク感。洋楽知り始めのトキメキ。
曲が、自分が思いもつかない展開にどんどんなって、見たことも聴いたこともないドラマティックな仰々しい世界に連れてってくれるカタルシス!それと全く同じものをこのFOBの曲に感じました。
映画で言うとアンブリン的というか。
とにかく一言で表すときっと「ザッツ・エンターテインメント!」となるのでしょう。二言だけど。
魔法を感じずにはいられないバンドです!

今作の今のとこのフェイバリット!
まずは M-1 "Thriller"!ね、このタイトルだけで80’sエンターテインメントでしょ(笑)
実際、ジャイコー ”Beat It” を本気カバー(また歌巧いからハマってる!)してたりするし!

M-4 "I'm Like A Lawyer With The Way I'm Always Trying To Get You Off (Me & You)" とかもうヤバいでしょ。とろけます。

M-14の ”I've Got All This Ringing In My Ears And None On My Fingers” の美メロ振りときたら!!
パワポファンのヒトー、ここに大傑作が隠れてますよー。聴かなきゃ損だよー!オーーー、イッツ・マジック!!

やっぱちょっと元気出たかも、若返ったかも。
素晴らしき音楽かな。








『From Under The Cork Tree』(2005) Fall Out Boy

2009年04月22日 | 00's
週末はダンナの両親と4人でハイキング。気候的にも絶好の行楽日和で、気持ち良かったです。

今年に入ってから、なかなかそういうお出掛けが出来なくて、花見も行けてない位だったから寂しかったので、ホント楽しかった。

緑の中を歩きまくり、町まで帰ってきたら心地よい疲労感を感じながらみんなで美味しいもん食べて笑って。
家帰ってお風呂入る時やなんかに感じる今日1日の暖かな幸せ。よろしおますなぁ、ホンマに。
リフレッシュしました。また今週も頑張るです。


・・・って下書き書いたのが月曜の朝。
ここに書いたことや気持ちはほんとうだけど、今、火曜の夜だけどもう疲れてる。
あり得ないミス連発してるし。家事も貯めちゃってるし。
なんか仕事中すごくボンヤリしてます。ボンヤリしてはいけない時に限って特に。
頭がじぇーんじぇん働かないんですよね。どうなってんだか・・・。
頭と身体と心がチグハグなんだろうな、多分。


そんなんだけど、いや、そんなんだから、この音楽に特に、ここんとこずーっと救われてます。
朝も昼も夜も。文字通り。

特に ”Sugar, We're Going Down” っていう曲に。

こういうのってなんなんでしょうね。
特別に好きな曲が出来た時の感覚。
その曲と自分との繋がりを感じるとき。

フォール・アウト・ボーイ。特別なバンドになっちゃった。
だって最高でしょう。

ものすご売れ線(アルバムは300万枚を超えるビック・ヒットだって)のエモ/パンク系のロックバンドだけど、すっごい曲作りがうまくて緩急の付け方も抜群だし。
で、やっぱその超ポップなメロディがムテキング、ステキング。
青くてだけどヤバイくらい上手いヴォーカルもすんごい好き。ルックス含め(キュート!)

カラッとしてるから、聴いてる方も楽っていうか、いつでも軽い気持ちで聴き始められるからよく聴いてたら、いつの間にかなくてはならんものになってました。
中毒性を感じます。自分でもビックリするほど夢中です。

最後に、この特別なバンドを教えて頂いたkura_moさんに感謝。

iPodの中に入ってるお守り。
明日も元気を、どうかお願いします・・・!



Fall Out Boy →myspace



わたくすのすべて

2009年04月12日 | 音楽雑談♪
超今更(?)ながらlast.fm登録して楽しんでます。
昨日の登録だけど、このパソコン買ってから現在までのおよそ1年間のiTunes及びiPodリスニング履歴が全部反映された(っぽい)!
そうなの!?ビックリ!

今までも何回か登録してはうまく反映しなくて止め、って感じを繰り返してたんだけど、そん時のいつかの分が残ってたの?
それとも今のScrobblerは、現在のiTunesの情報を全て反映するのかな?

なんか分かんないけど、とにかく最初はデータが少ないので面白くないだろなと思ってた(以前は確かそうだった)んだけど、いきなりバッチリ反映されたので、一人自分で面白がってます。

例えば、アルバムチャートは自分でも意外な結果で、「へぇ~、このアルバムこんなに聴いてたんだー」なんて新発見が面白くまた聴き直したりなんかして。

ちなみにこの1年ほどの記録となりますが、一番よく聴いたアーティスト1位はビートルズ(602回 再生)2位はビーチ・ボーイズ(486回 再生)だって。わかりやすっ自分!


実際このチャートってもんを作りたくって、今までも何度かやってみようとしてたんですよね~。
もし私が生まれた時からこれがあったら、「iTunesとiPodでしか音楽聴かない」という前提であれば、今までの人生の音楽リスニングの歴史が全て再生回数を基準としたデータとして見ることが出来るんですよ!

よく聴いたアーティストベスト100、よく聴いたアルバムベスト100。よく聴いたトラックベスト100・・・。
自分のフェイバリットとかもう有無を言わさず如実に分かる。
ちょっとそれ本当に夢だったかもという想いと、でもそんなのただの数字だよ、きっと味気ないもんだよって想いと両方あるです。30代半ばの音楽ファンとしては。アナログ/デジタル両方足突っ込んだ最後の方の世代ですからね。
PCのちっちゃいスピーカーで圧縮音源、というのではなく、ステレオの前でガツンとアナログを聴くことの大切さもここ何年かですごくすごく感じていますし。
だし、だし、再生回数なんて只のデータだから、ホント一瞬で消えてなくなることがありますもんね。
私もiTunesのデータが吹っ飛んだこと何回かあります。

でもまーやっぱ便利だし、楽しいです。今はチャートにしか興味ないのですが、その他も色々遊べそうで。
これまでも好きなブロガーさんたちのブログによく最近聴いた曲とか貼付けてあったので、そっからlast.fmに行って、ちょこちょこ覗き見しては楽しませてもらったりもしてたんですよねー。
やっぱり音楽好きな人たちのリスニングライフ、気になりますもん。
私、何より再生回数フェチみたいだし♪

そんなわけで私もサイドバーに貼付けました。
ご興味のある奇特な方は、そこからまたドーゾ見てやってください。てへ。
4月入ってからお仕事ばっかりで、更新出来なくてさみしーんですよねぇ・・・。
でも音楽はウォーッてガン聴きしてるんで、書きたいことは積ってくる・・・。

いっつももっとなんか自分が聴いてる音楽のこと、もっとタイムラグなくサクッと表現出来たら、そしてもっとコンスタントにレコスケやレコゾウやレコガールさんたちとやりとり出来たら素敵だなぁって考えてるのですが、そんな才能も器量もなく、ただただ月日だけが経ってって。
せめて、とりあえずは記録だけでもさらしておこうと思いますた。



『Like A Seed』(1972) Kenny Rankin

2009年04月04日 | 70's
1週間、おつかれさまでございました。
みなさまも、自分も。休みの人も、そうでない人も。

今のお仕事、私は4月から勤務時間帯を伸ばしてもらったことによって、またたくさんの新しい人たちとも接触が出来、またまたちょい緊張の日々、そして新鮮な日々です。働くどー。
馴れるまでは色々疲れそうですが、まー、やれる時にやっとかなイカンですよね。
仕事内容的には泣いたり笑ったりで少し馴れてきましたし、こっからが本番です。

どこで聞いたか忘れたのだけど「桜は人ががんばろうって気持ちの時に咲いてくれる花だ」という言葉。これが最近よくよぎります。毎日公園の桜の木の下でお昼を食べてます。桜とiPodからの音楽に元気もらってます(このシチュエーションでよく聴いてるFOBは一生心に残るのだろう!)
このフレッシュな気持ち、なぜだかちょっと泣きそうになります。自分に対してではなくて、なんか色んなことに対して。普通に応援してくださる会社の人たちにも感謝。ちょっとした一言で救われるってもんです。


今朝は昨日買っておいた『バガボンド』の29巻を読んで、清々しい涙が出て、すごいすっきりと澄んだ、穏やかな気持ちに。本当に素晴らしい作品。武蔵の心の有り様の変化がたまりません。
そんなクリアーな心と頭になって聴いてるのはこんなアルバム。ケニー・ランキン『Like A Seed』。彼の3rdアルバムです。

このアルバムとの唐突な出逢いは昨晩(!)のこと。
最近CDのバカ買いが続いてるので今週末は我慢って思ってたのに、足が止まらんかった・・・。
先週に引き続き、普段滅多に行かない中古レコ屋さんをいくつもめぐっている最中。
だけどコレだ!っていうのが1枚もなくて、それを求めれば求めるほど今日は「ない」ような気がしてきて、ちょっと疲れたなぁ帰ろうかなぁなんて思いながら歩いていたら、突然耳になんかいい音が入ってきた。
通り過ぎようとしたんだけど、これはチョト気になる音だと振り返ると中古レコ屋さんがあった。

そこにあることは知ってたような知らんかったようなお店(すいません)
嬉しくって入って色々見た。店内ではさっきのいい感じの音楽がずっと流れている。
聴けば聴くほど、いいわ、コレ。誰だろう、わくわくする。60’s後半から70’s前半のいー感じの音楽。
しかし歌、うまいなぁ。店のスピーカーもいい音出すなぁ。いいなぁ、いいなぁ。
で、コレだっ!のケニー・ランキンの1stの紙ジャケをレジに持ってく。
今流れてる音楽のこと訊こうと決めながら。
案外ケニー・ランキンだったりして。あはは。

「今流れてるの、誰ですか?」

「え~と」

とプレーヤーのとこに見に行くカウンターの店員さん。
(なんかそーいうのってちょっとだけ残念です)

「あ~・・・ケニー・ランキンって人ですねぇ。結構昔の人で・・・」

「あ・・・私、今持ってる。コレ」(そして知ってます)。

手にしていた1stを差し出す。
流れていたのはどのアルバムなんだろうと一瞬ワクワクしたらば!
店員さんが持って来たのはド根性草ジャケの『Like A Seed』だった。
盤面の傷の確認で流していたとのことで、売り物なのだそう。

「それも一緒にください♪」(こっちの方が欲しかったもんねーっ、イェイ!)

ということでケニー・ランキンの1stと3rd、紙ジャケで持ち帰り。やぁやぁちょい久しぶり!


で、今ずっと聴いてます。家で落ち着いて聴いてると

「なんでコレ、この人だって分からなかったかなぁ・・・!」

と自分でも少し恥ずかしくなります。声で分からんか!?ってね(笑)
一応ベスト盤と『Silver Morning』だけは持ってたんですけどねぇ。
だけどね、なんの情報も全くなく音だけ聴いての感触と、誰のどのアルバムだって知って聴く感触ではなんか違う気がするんですよねぇ~(言い訳か)。

でも私、お店でコレ誰?って訊くの好きです。ちょいと恥ずかしいけど。
でも運命感じてんだもん、その時点で。「コレは訊かなきゃ/聴かなきゃ!」ってね。
出逢いのインパクトが強烈だからそうやって出逢ったアーティストやアルバムは一生忘れないものです。

こうやってお店で偶然(必然)出逢ったり、ラジオで出逢ったりと、こちら側が意図せずしての出逢いというのも、音楽聴いてく上でのロマンとして、非常に重要なことだなぁ、と思いました。

中身?間違いないっす。いいっす。もちろん(←調子いいな・笑)
お店の中で感じた私が感じる「イイ音楽」そのもの。
グルーヴィーで、演奏と歌が有機的で、暖かくて、心地よいもの。
またその「イイ音楽」ってのが写真から滲み出ている雰囲気の裏ジャケもまたとっても好き。

さぁ、今度は1stを聴いてみよっか!