ポールまつり 最終日

2007年08月31日 | ビートルズ/ポール
いよいよポールまつりも最終日を迎えました(笑)
最初と最後の曲の事書いたんで、今日はその他の曲、いってみます!


その他の曲は、全体的にとてもポップでカジュアルです。
前作『ケイオス~』には私にとっては超ド級の名曲がいくつか入ってて、でもちょっと苦手な曲も入っているという、聴く時に曲を選ぶ聴き方をしてたのですが、こっちの『メモリー~』は、アルバムとして、1枚全体で、ガツンとしっかり聴ける感じなんですよね。「アルバム曲」としての魅力がある曲ばかりと言いますか。まとめて来られる感じが聴いてて嬉し楽しです。

でもある賢人も仰ってましたが、冒頭3曲が断然イイんですよね!名曲度が高いっ!特に3曲目の動き廻るベースには、三つ子の魂なんちゃらじゃないけど感動モノです。


で、冒頭は3曲オッケーでしょ?で、アルバムの後半はメドレーになってんですよね。そう、あのポールお得意のパターン。これがまたイイ。メドレーの醍醐味はチョイ薄だけど、曲がそれぞれイイんです。


じゃあ、冒頭3曲と後半メドレーの間の曲は、大した事ない中休み曲なのかというと、それがまたそうじゃなくて、それぞれ個性的でかなりイイんですよねぇ(笑)。
アイデア一発勝負みたいな作風がよみがえってて。しかも自然に!冴えてるなぁ、ポール!


てことで、全曲イイんです(笑)。
私が言っても説得力なさそうですが^_^;


今作はウィングスっぽいという評がよくあったように思いますが、どこが?って感じで、個人的には無性に80'sポールの、洗練かつパーソナル、といった特徴を思いおこします。


あと、印象について「明るい」ばっかり言ってますが、結構な歌詞の曲とか不穏なテイストを持つ曲もあります。ただ最終的に非常に明るいのです。
ただ、それ+そこはかとなく漂う寂しさ、みたいなものもチラと感じさせる65歳の独身貴族ポールではありまして、それもまたファンとしては大変愛おしく感じるポイントではあります。
弱味を感じさせる事なんて、今まであんまなかったですからね。


そんなわけで、このアルバム。わたくし的には80年代に入ってからのPAUL McCARTNEY名義の作品の中で、ベスト3に入る、愛すべき力作、良作であると思います!


おわり



ポールまつり 2日目

2007年08月29日 | ビートルズ/ポール
ぽぇひょ~、ぽえひょ~。
おんにゃま~く


「世界陸上大阪」を見ている方しか分からない(見てても分からない方は、何か当ててみよう!)、ノホホン擬音で始めてみました。いかがお過ごしですか?皆さん見てますか?私は一応毎日きっちり見てます、世界陸上。日本勢に今のところメダルはないのですが、地味に面白いです。やっぱりリアルタイムの感動が随所にあります。競技前や競技中のまるで殺し屋か!てな表情・迫力と、競技後の子供のよな笑顔や人間臭いリアクションとの、そのギャップに胸がキュンとなりますです。いつも、お風呂上がりっぽくテカテカ高揚してる織田アニキからだって目が離せないんだぜっ!(面白すぎて)

あと全然関係ないけど昨夜の皆既月食、皆さん見ました!?たまたま見れてビックリしました。赤いんだもん、月が…。



さて、ポール!前回、この新しい作品は明るいよ!と書いて、それは最初と最後の曲によく表れてます!と書きました。最初の曲については既に書いたので、今日は最後の曲から。

"ジ エンド オブ ジ エンド"。タイトル通り、人生の終わりを歌ったもの。まずはこんな曲を、あの、あの!ポールでも歌うようになったのかぁ…!とまずはその事自体に感無量。そう、私たちは年を重ねていってんですよね。例えポールでもね(^^)

で、その歌詞にまたね、さらに感動したんですよね。


おわりのおわりにあるのは
もっと「良いトコ」への旅のはじまり

そして、「ここ」も悪くなかったから

もっと良いトコは、きっとすごくスペシャルなんだろね

悲しむ必要はないよね



なーんて歌ってんですよね、ポールが。

「ここ」も悪くなかったよ……。つまり自分の人生の事ですよね。ものすごいデカイ目で見た時に、そう言えるポールが、やっぱり大好きです。

あとね



僕が死んでも悲しんだり泣く必要はないよ
冗談でも言って、懐かしい話でもして、歌を歌ってくれたらいいな



ていう事も歌っててね、なんだか非常に救われた思いがしたんです。

やっぱり、ポールがもし死んでしまったら…とか考えちゃう時があるんですよね。どんだけ悲しい思いが待ってるんだろうか、とか。すごく怖かったんですよね。

でもね、悲しむ必要も泣く必要もないんだよって、ポール自身がそう言ってくれた。あぁ、そうなんだなって、素直に思えました。悲しまなくて、いいんだよね、きっと、ってね。

また曲自体がね、ピアノの弾き語りで素敵なメロディを素直にシンプルに歌うものなので、そうだなぁと、聴いてるこちらも素直に思えるんです。

これを歌ってくれた事、世界中のポールファンは感謝してると思いますよ、ポールに。心の準備が出来たという意味で。ま、80、90になっても元気でいてくれる事と思いますが(^^)


というわけで、また長くなってしまったので、また次回(笑)
次で終わりまーす。







ポールまつり

2007年08月28日 | ビートルズ/ポール
昨日からポールの新しいの、やっと聴いてます。解禁!デッドベアたちもやんややんやと喜んでいる!

実は一回目聴いた時は全然こなくて、焦ったり苛立ったり複雑な気持ちになりました。期待が大き過ぎることもあるんですけどね。
だけど2回目以降、馴染んできて今はね、グングン良くなってってるとこ。かなりイイんじゃないかなぁって盛り上がっているところです。

前作『ケイオス~』はしっくりくるのに、もっと長い時間がかかったと思いますが、コレは早かった。きっと今昨に流れている「陽」のヴァイブが、取っつきやすくしてくれてるトコがあるんだと思います。

うん、そう。コレ何か明るいんですよ。ポールの良い意味での軽さが前面に出た作品だと思います。ここんとこずっと一緒にやってるヤングなバンドのメンバーからの良い刺激だってあるんでしょう。

古巣のレーベルから抜けて、私生活のゴタゴタも抜けて、心機一転するんだ!っていう前向きなパワーも、むくむくあるんでしょう。

明るい、前向き、軽い、楽天的。
これってバカにされたり、評価が低い原因になったりする事が多いこの世の中なんだと思うけど、私は逆にそれはとっても素晴らしい、称賛されるべき人間性だと思ってて。真に楽天的な人っていうのは、凄い逆風や荒波を乗り越えてきても、そうなわけであって、ネガティブな事に対して「負けない!楽しむの!」って姿勢なんだろうし、それってかなり強靭な精神力があるって事なんだろうし、マジでこういう人は尊敬するし、そう在りたいな、って思ってます。
だってこの世の中、明るく楽しく、だけで生きられる大人っていないもん。みんな何かに苦労してたり悩んでると思うのだけど、それでも人に自然に笑顔を向ける事が出来るっていうのは、最高に素敵な事なんじゃないかと。だってポール、めちゃくちゃ色々あったやん!


って、うわ~、話がかなりそれました。

とにかくポールの明るさには、いつもシビレてるって事を言いたいのです。


え~と、その様な事がよく表れているのがね、初めの曲、"ダンス トゥナイト"と、終わりの曲"ジ エンド オブ ジ エンド"("ノッド ユア ヘッド"はアウトロのような性質を持つ曲だと思うので除く)だと、強く感じているのです。
その2曲は今作をまさに象徴しているキー曲じゃないかと思うんですよ。
どちらもこの上なくシンプルで穏やかな曲調。どちらも合間に呑気な口笛入ってて、ちゃんと呼応してるし。

実際、この2曲凄いの!

片や1曲目"ダンス トゥナイト"。
マンドリンの雲1つないような晴れ晴れしさや、ちょっぴりの切ない成分も含んだ、この音色の素晴らしさと言ったら!

そして歌詞で言ってる事と言ったら「みんな 今夜は 踊ってる みんな 気分が いいってさ」だけだというミニマルさで、このシンプルなメロディと演奏、そして時折挟まれる頼りなげな裏声などの繰り返しで攻められると、もう無性に心打たれるんですよね!!
この年で、あのスーパースターな環境で、あのポップマエストロが小技や転調など一切使う事なく、この単純さに辿り着いた、というか戻ってきた(GET BACK!)!65歳のポールはホント偉いと思う!音楽側にいる人なんだなぁという事がしみじみと嬉しくなって感動してしまう。

泣きそうな位シンプルに堂々と、カラカラと明るく鳴り響いていて、聴いててこちらも元気をもらえるんですよね!
自分でも意外な事にこのアルバムの中でもNO.1候補の曲です。


と、まぁすっかり長くなってしまったので、今日はここまで。

通勤の電車の中で、片道で丁度アルバム1枚分聴ける位なのですが(ディスクマンがあって良かった! T_T)、まずは今週はとにかくポールに元気をもらって乗りきろう!て思ってるのです(^^)





モータウンまつり

2007年08月24日 | Soul/R&B
たんったかたんたっ、たんたんたんたんっ

コレ↑何か分かります?
(正解は後程…)


寝ても覚めても、今、モータウンの事で頭がいっぱい
(ハイ、正解はソレです 笑 イントロのよくあるドラムパターンの1つです)。


コレがめちゃくちゃ欲しいって、前にもブログにちょこっと書いたことあるのですが…。
先日、スワンさんとこで知りました、普通に買えるって!わーい!

アメリカの通販専門のHIP-Oの商品だから、買うの難しいし高いし、諦めてたんですよね。だから普通に「買える」と知った時の興奮ったらなかったです。ホントに何だか子供みたくドキドキとしてしまいました!

まずはvol.1から、ポチッといきました!全12シリーズある予定みたいなのですが、もちろん全部いくつもりです。コツコツいきます。今はvol.7まで出ているのですが、限定盤なのでコツコツいってる間に間に合わなくて無くなってしまったら、………泣く。

一生モンの買い物っ!とか言って家で騒いでいると「毎回そう言ってるよ!」とのツッコミが敵から入る。むー、手厳しい(苦笑)いいじゃないか!これこそが、正にそれなんだもの!実際これ以上のものって、ちょっと想像できません!と小さい独り言を言いながら哀しく小躍り(笑)

何せモータウンで出たシングルの、A面B面ぜ~んぶの曲を余す事なく収録。
ブックレットも充実した大変魅力的なものらしいのもかーなーり楽しみだし、オマケに7inchのドーナツ盤もついてくる。これがウキウキせずにいられましょーか!


正味の話、コレこそが日々の大きな原動力になってて、少し前から行っているバイトにだって力が入ります。
他のもの、何も欲しがりません。というかブツがデカイだけに何も買えなくなるのだけど、本望です。
生きてて良かったとすら、心から思います。

人として問題アリ?(笑)



そんなわけで、届くまでのしばしの間、写真のボックスや所属アーティストの単独アルバムを聞いたり、ネルソン ジョージのレーベルストーリーの本読んで(今までにも何度も読み返してます)、気持ちを絶賛盛り上げ中。

このボックスは『HITSVILLE USA ~ THE MOTOWN 1959-1971』というヒットシングルを集めた4枚組で、私が買おうとしてるもののいわば超ダイジェスト版と言えるモノ。定番シングル曲を外す事なく収録していて、まずは文句ナシといったところです。


大好きな歌、大好きなグループが山ほどある中で、私が個人的に死ぬほど好きなモータウンソングはいつもこの曲。


ジミー ラフィンの1966年の、一世一代の名曲、"what becomes of the brokenhearted"(邦題:恋に破れて)。
うん。コレがなんたって一番なんですよね。理由や理屈なしで。

コレ以外のオールタイムベスト5は…


アイズレー ブラザーズの"this old heart of mine (is weak for you)"


マーヴィン ゲイ&タミー テレルの"ain't nothing like the real thing"


テンプテーションズの"just my imagination (running away with me)"(邦題:はかない想い)


ダイアナ ロス&シュープリームスの"someday we'll be together"(邦題:またいつの日にか)


なのです。
最後のシュープリームスの曲だけは、その日の気分によってミラクルズやフォートップス、マーサ&ザ ヴァンデラスなど、その他の20~30曲位と変更しまくりなのですが、最初の4曲は長い間、不動です。理由、理屈一切なし!好き過ぎ!

モータウンはシングル曲と一口に言っても、ホントに沢山の魅力的なアーティストや曲があるので、人それぞれで全然違ったベスト曲があるのでしょうね(^^)




『HOME』 (1969) DELANEY&BONNIE

2007年08月19日 | 60's
友人がセバドーをゲットした時、私にも良い出逢いがありました。それがコレ。

前にk-hikoさんのとこの記事で読んで、「こんなのあるんだ~」ってビックリして、ずっと聴きたいなぁって思ってたんですよね。

デラニー&ボニーがスタックスで録音!っていうのが何よりのウリだと思うのですが、それプラスこのジャケにも一目惚れ。

このゴツゴツした木目の、簡素で荒々しい作りのログハウス(?)の出入口(?)に座る3人。

「こ、このおじいちゃんもメンバー?」と恐る恐る訊く友人に「この人は飾りだよ」と教える私(笑)。

でもこの人が光ってるんですよね!まるで不況時代のアメリカ南部を切り取ったウォーカー?エヴァンスの写真に出てくるよな、土の匂いがするイイ顔してる。そう、ジャケットだけでもメンフィスという土地がプンプン感じられて、ためつすがめつ眺めてしまいます。

ただ1つ、デラニー&ボニーのロゴが、このアルバムより少し前に出たエレクトラ盤の『THE ORIGINAL~』からパクってる(?)のが残念。
ライナーによると、録音はこのスタックス盤が先だったようですが(68年の2,8,9,11月)、発売は『THE ORIGINAL~』が少し先だったようです。
『THE ORIGINAL~』発売で彼らの認知度が上がった事により、急きょ数曲にホーンを被せ、アルバムとして仕上げて発表したのが、このスタックス盤、『HOME』だと、ライナーには書かれています。

所謂、便乗品?だけど中身は最高。だって悪いハズないですよね!黒人のそれと区別がつきにくい2人のパワフルでソウルフルな歌に、バックがMG'sにメンフィス?ホーンズ!しかもコーラスはエディ?フロイドにウィリアム?ベルにアイザック?ヘイズ(彼らの作品を歌ってたりもします)!プロデュースはドナルド?ダック?ダン&ドン?ニックス!

どんだけ~ってほど豪華な布陣。但しそれはリスナー目線の話で、ある時代にメンフィスのスタックスに行けば、当たり前のようにこのような人たちがいて、当たり前のように、あのような音を創り出してた、っていう…。それがいちローカルから発信されていたもので、そういった音楽の屋台骨を形成するローカル?シーンがメンフィス以外にもデトロイト、シカゴ、ナッシュビル、ニュー?オリンズetc.山ほどあるっていう。スゴイ国です。


それにしてもMG'sとメンフィス?ホーンズの音は、何故にこんなに素晴らしく人の心をウキウキさせ、嬉しくさせるのでありましょか…。魔法だなー、こりゃ。


そしてデラボニの歌も決して負けてないのが、スゴイ。やっぱこの人たちイイよなぁ~って改めて魅了されています。
聴いてると、一瞬ふと黒人の顔(それぞれそれ風のイイ感じのデタラメなもの)が浮かんできて、B級(知られざる、という意味に於いて、です)ソウル?デュオの名発掘盤でも聴いてるような気分になるんですよね。そういう一瞬クラッとくる瞬間が最高で。きっとそれは、まんざらでもないことだと、デラボニたちも思ってくれることでしょう。多分。

そうそう。レココレ、スワンプ特集号のデラニーのインタビューによると、1曲目の"It's been a long time coming"は多くの黒人のヒット?チャートで1位に(!)なって、それでツアーすることになったそうですが、観客は全員黒人。なんとホントに当然黒人の曲として受け入れられていたそうです…!初めブーイング、だけど演奏を始めたらみんな納得したとか。イイ話です。
だけどそのツアーにより、白人だということが知れて、黒人のラジオ局で流してもらえなくなり、そこら辺の逆差別話(あとマーティン?ルーサー?キング牧師の暗殺と重なった事も)により、このアルバムの発表が一時遅れる事となったのだとデラニーは語っており、一概に便乗品とは言えないのかも知れないですね。
まぁこれだけ立派な中身なので、どんな形にせよ、いずれ世に出てきたものだと思います。


って事で、大当たり!
ちなみに私のは06年に紙ジャケで出たヤツで6曲のボートラ付き。ボートラ曲も全く遜色なく聴かせてくれます。未発表曲と先のエレクトラの1st収録曲のオリジナル?ヴァージョンがあったりします。

散々エレクトラ盤の1stうんぬんと書いていますが、私、持ってなくて、こっちもずっと聴いてみたいなぁと思い焦がれている盤です。

またこっちのアルバムのように、どこかの街のどこかのお店で、ふっと出逢えて「わぁ!」となれる事を期待しておこうと思います。




『HARMACY』(1996) SEBADOH

2007年08月18日 | 90's
転勤して関西を離れた友人が、お盆で帰省していたので、ちょいと遊んでもらいました。

サマソニ焼けしたその友人は、私よりちょいヤンガー。オサレなお店を教えてもらったり、ヤングなバンド話やサマソニ話を聞かせてもらったり、人生相談にのってもらったり(逆ですな 笑)、色々刺激になりましたです。楽しかった!

中古レコ屋に行った時、その子が見つけたのがコレ。実はその子の今年のベスト サマソニ アクトがダイナソーJr.だったらしい。しかしそのオリジナル?メンバーのルー?バーロウがやっていたセバドーは聴いた事がないらしく。

ちなみに私はセバドーはこれ1枚こっきりしか持ってなくて、ルーの別プロジェクト(の1つ)、フォーク?インプロージョンも1枚だけ。しかも実はダイナソーをちゃんと聴いた事がない!Jのソロは1枚持ってるけど…。っていう超半端で貧相なリスナーです。

でも私、このアルバム、めーちゃくーちゃ好きなんですよね!特に1曲目!"on fire"!一生ソングのベスト30に入る位、偏愛してまして。

イントロのギターにまずクラッ。続いて静かに入るルーのヴォーカルでコテンとあっさりノックアウト。
平常心振りがとっても良いっていうか。すごーく普通の佇まいの曲なのですが、めちゃくちゃイイ!初めて聴いた時から未だに心を捕らえられてしまったままです。なんでこんな好きなんだろ、この曲…。ルー?バーロウの作る曲って多分にセンチメンタルな要素が強いと思うんですが、要はそういう事なのでしょう。夕焼けがよく似合う曲を書く男です。
って感じで、またルー?バーロウ、気になってきました。033さんの『My Favourite Shop』での今年のサマソニレポのルーにも、とっても惹かれるのです。

他の曲はどんな感じかと言うと。ルーの優し目ヴォーカルが映えるグッドメロディなヤツとルーじゃないメンバーのハードコアな激し目のヤツが交互に来たりして、まるでホワイト アルバムの"why don't we do it in the road"の次に"I will"が来る、あの流れみたく両極端を交互に繰り返されるのが面白い。
だけどどこか行儀の良さを拭えないお坊っちゃん的要素はルーの資質(?)なのか、どちらの面にも振り切れる事なく、いい塩梅でセンス良く、ごちゃ混ぜ感タップリで19曲並んでいます。いかにも90'sオルタナな、ローファイでジャンクな意匠も聴き心地良くって。そこんとこを象徴してるよなジャケもかなり好きなテイストではあります。

さて、20%OFFのセールによって、さらにご機嫌にゲットしていった友人は、このアルバムを気に入ってくれたかな。




『SUMMER OF LOVE volume 1』V.A.

2007年08月13日 | 60's
ここ何年かiMacで主に音楽を聴いていたせいか、CDをステレオで聴くという行為自体が新鮮です。何せ音がイイ(苦笑)。


最近「とばすぜ ハイウェイ」のchitlinさんが記事に取り上げられていたこのライノのコンピ。私も久々取り出して聴きました。

92年に出た、いわゆるサマー・オブ・ラブを象徴する曲を集めたコンピ盤。
魅力的な収録曲はchitlinさんが詳しく書かれていらっしゃいますので是非ご覧になってください。

…と言いたい所なのですが。携帯からだとリンクが貼れないのかな、コレ??
試してみたんですが…。
chitlinさん、読んで下さっているみなさん、すいません…。


※リンクの張り方、分かりました。chitlinさんの記事はこちらです。


2曲(68年)を除いてドンピシャ67年の曲ばかり。ちょうど40年前の夏。いやーホント、グルーヴィン&サンシャイン♪♪


iTunesに自分のCDライブラリをブチ込んで、あれやこれや知ったようなプレイリストを作っては自己満足していたという、一人遊びが楽しかった。おかげで能動的に音楽を楽しめた。気がした。
つい1、2ヵ月前まで…^^;

そしてしばしパソコンとはお別れして、またこうやって選曲に手も足も出せないCDに身を預けてみる。

でもエブリシンオーライなのです。なんたって流石のライノ印なのですもの。選曲、流れともバッチリコで文句なし!ビル・イングロット監修なので音もイイ!

ベタ曲も多いけど、こういう機会でもないと聴かないのもあるし、聴いたら聴いたでやっぱりウ~ンて唸らされるんですよね、その普遍的な魅力に。例えばスコット・マッケンジー"花のサンフランシスコ"とか。

そしてもちろんベタ曲以外にも、聴く人のその後のリスニング・ライフに影響を与えてしまうような示唆に富んだ鋭い選曲もありますし。

愛情とセンスと、そして何より「使える」という機能が素晴らしい。

思うに私たちはこういうライノのコンピに育ててもらったところが、あるんでしょうね、きっと。


そんなわけで、聴くのが何とも楽しいライノコンピ、サマー・オブ・ラブ。タップリ参らされました。シヤワセ~。こんなの聴いたら、やっぱ60年代ってエエなぁ~~って、あまりに今さらなコト、ため息混じりに思っちゃいます。

今週はお盆休みの方が多いですよね。お家でラスカルズ"groovin'"など聴きながら、うつらうつらとお昼寝のひとときなんて、いかがでしょうか。きっとハッピーな夢、見れちゃいますよ(^^)




私もJBだ!

2007年08月09日 | Soul/R&B
先日、海水浴に行ってきました。去年は海もプールも行けてなかったので、とっても嬉しかったです。
が、こんがりと焦げてしまって、今ヒリヒリとヒジョーに痛いです^_^;


今日の写真は、「これが私のJB三種の神器だ!」です。突然ですが(笑)

左からJB自伝『俺がJBだ!』、真ん中『レコード・コレクターズ増刊 JAMES BROWN』、右4枚組CD BOX『STAR TIME』。


昨年のクリスマスに亡くなったJB。それからよく聴き返していたわけですが、特にブログをお休みしてる間の、煮え煮えしてる時に、ホントーッにお世話になりました。


一応、高校位ん時からベスト盤などで聴き続けていた人ではありますが、これほどまでにイカレてしまったことは今までにないという位、もー完全にヤラレちゃいました!


JBの、どファンキー曲を聴いていると、勝手に身体が反応していき、アラ不思議!気がつきゃ笑顔でノリノリ♪グタグダ思ってることがバカらしくなっちゃって、自然に細胞レベルから活発に元気になるのでした。
音で「生きまくれ!」と鼓舞されてるような感覚。ファンクは、特にJBのファンクは凄いなぁ!本能に訴えてくる。

さらにあの強烈な「ギェ~~~~ッ!!」ってシャウト。あれを聴いてるだけでも活力がむくむくと沸いてくるってもんで。ザ・ファンク説法!

ホントに凄い事だと思いました。
そんなわけで、JBには心の底から感謝しているのです。


JBは初期も70年代初期もサイコーーに素晴らしすぎるっ!と思いますが、私はその中でも特に特に、67年、68年がサイコーーーに好きです。

アルバムで言うと

『RAW SOUL』
『I CAN'T STAND MYSELF (WHEN YOU TOUCH ME)』
『I GOT THE FEELIN'』の頃。


曲で言うと

"money won't change you"
"let's yourself go"
"cold sweat"
"get it together"
"i can't stand myself (when you touch me)"
"i got the feelin'"
"licking stick-licking stick"

辺りが個人的に最高にヤバイ!!
ワイルドネスとクールネスの絶妙な同居具合が、もータマランのです。

歌モノの"don't be a dropout"もどこかユーモラスな穏やかさがあって、なんだか異様に好き。


言葉でないのです。理屈じゃないのです。あ、だから音楽なのか!これぞ音楽!っていう凄味があります。何せ新たな音楽を発明したわけですからね、相当な迫力です。


そんなわけで、JBの56年のデビュー曲から84年まで、レア曲も含めタ~ップリ収録の名ボックス『STAR TIME』を聴きまくってたわけですが、もっとJBを!って今、強く思ってて。

JBのオリジナル・アルバム群の紙ジャケ、頑張って随時ちょこちょこ買っていく予定です。コレが楽しみで楽しみで仕方ない。曲がダブってるアルバム(結構ある)はもちろん勘弁ですけどもね。でもどれもこれも、ジャケが独特のいなたさがあって、いいんですよね~♪


写真の2冊の本ですが、まずは自伝、これは文句なしに面白かった!ますます惚れた!


レココレ増刊号の方は、追悼の意を表して、今年出されたもので、読み物などは面白いんだけどアルバム評(レココレ2003年9月号を再使用したもの)が文字数も内容も物足りなかった。レココレなんだから、そこら辺もっとしっかりやっておくれよ!と思いました。


最後に。このレココレ本でも引用されていましたが、私も一番好きな箇所ですので書きたいです。
では自伝から。


「髪が第一。次が歯だ。人にこの二つがあれば、すべてを持っているのも同然だ」


…JB、一生ついていきます……!!




『SAILIN' SHOES』(1972) LITTLE FEAT

2007年08月06日 | 70's
今日はリトル・フィート!
5月にリマスター紙ジャケが出ましたね。私、最初は買い直ししないつもりだったんですけど、ブログお休み中に、我慢できずに買っちゃいました^_^;

まずは2枚目の『SAILIN' SHOES』と3枚目の『DIXIE CHICKEN』の人気盤を購入。残りのアルバムも、ぼちぼち買っていきたいな。って言ってる間になくなりませんように。


フィートって言えば、私は絶対このアルバム!
なんたって必殺"willin'"の大好きなヴァージョン(他のヴァージョンを聴いた事ないのですが)が収録されてますから。
は~、しかしこの曲の素晴らしさは、何と表現したらいいのでしょうか。
どうしようもないジャンキー(というかディーラー?)の事を、もう、きゅう~となるほどロマンティックで詩的なサウンドとメロディで歌い上げる。この曲の中に、アメリカそのものが溢れてる。
聴いてると、やりきれない切なさみたいなものが、込み上げてきます、未だに。私の人生最後のその日まで、リピート100万回決定曲です。


このアルバム自体、昔から繰り返し聴いてますが、飽きる事はこれからもないのでしょう。1曲1曲それぞれが際立った味わいがあり、全曲それぞれにクセになる魅力があるんですよね。

先ほど書いたM-5"willin'"以外で私が大好きな曲!

軽快なイントロでツカミからホント抜群のM-1"easy to slip!
穏やかな歌心がとってもニクイM-3"trouble"!


今回この音が良くなった再発盤を聴いてみて、改めて強く感じたこと。
それは、ローウェル・ジョージの表現力豊かなヴォーカルの素晴らしさ!実際聴いてて思わず唸ってしまう。歌がめちゃくちゃ巧いのみならず、彼ならではの独特のコクがたまりません!カッコイー!


あとやっぱりオーソドックスなルーツ・ミュージックの探求だけでは終わらず、実験的な面があるのも、フィートならではの魅力かと。
摩訶不思議な味のスパイスがキラキラ振りかけられてるんですよね、彼らの音楽には。

一度捕らえられると二度と脱け出せない。
それがフィート・マジック!サイコーですね!!



新しい携帯と音楽

2007年08月03日 | 日記
iPodをもぎ取られてしまった、このサエナイ我が身。
なかった時はないで済んでいたのに、一端使ってしまえば、あって当たり前になってしまう哀しい人間の性。って、贅沢病ですね。

もちろんiPodは、しばらく買えませんので、新しく携帯買う時に、iPod代わりに少しでもなってくれればなぁと、1GBも容量あるものをイチビって買ってしまった。
「600曲以上入りますよ~っ☆お~客さん、お~似合いですよぉ~っ☆」と柳原可奈子そっくりの店員さんが言うのです。スピーカーも、携帯にしては良いらしい。
幸いポイントが超たまっていたのと割引サービス等も合わせて、なんと1000円台で買えました♪

折り畳みのじゃなくて、スライド式のヤツ。デザインと色、超気に入っててゴキゲンなのです。

女子高生のイトコに型番を教えると「お!音楽携帯やね!」と返事が帰ってきた。そっか、そうなのかぁ~(←今イチ分かってない)。

買って早速、着うたを探し始めて愕然!着うた、高いじゃんよ~!1曲315円もするでないのー!そんなん買ってられるかってーの!
4曲買いました…。

誘惑に 年を取るごと 弱くなり 私、心の俳句


なんか入ってないと寂しーですしね…。
自分は携帯で音楽なんか聴かない、ってずっと思っていたのですけど…。
ちなみに携帯でTVも絶対見ない、って思っていたのですけど…。
あれば見るし、聴くし、そしていつの間にか、出来なくなったら困るんですね。イヤだ~、この終わりなきデジタル・スパイラル!キャーッ(←まんまと落ちてってる)


で、着うた。最初105円のとか発見して喜んで何曲か買ってたら曲の途中から途中まででガックシ。
「着うた」←途中だけ。「着うたフル」←一曲丸ごと全部。この2つは違うものなんですね。そんな騙すようなことするのはやめてくだい。私、前の携帯は着メロしか対応してなかったんだから…(ρ_;)

とまぁ、最初は翻弄されまくりでした。


着うたフル!で入れた曲は2曲がキリンジ。なんでも月に一度、新曲の先行配信or配信のみ(今の所?)ってゆうのを、今やっているらしく。小さ~いスピーカーで楽しんでま~す。"Ladybird"と"君のことだよ"という曲です。あの声は携帯でも麗しいです。

あとは何故かCSSの"let's make love and listen to death from above"とTHE LONG BLONDESの"once and never again"でっす。どっちもすごい好きな曲のです。

特にCSS。エレクトリック系ディスコ音が携帯で聴くのにはすごく適してる音作りで。思わずケミカルとかクラクソンズとか着うたでDLしてしまった。

でもやっぱりもう買えません。高くて。シングル盤買うと3曲でおよそ1000円位だから、1曲の値段としては利にかなってるかもしれないとも思いますけど。ねぇ、どうなんでしょう。
iTunes MUSIC STORE は1曲150円のものがほとんどでしたよね。
うーん。それよりも今、DoCoMoの「うたホーダイ」ってのが、とっても気になっています(私au)。

というわけで、脈絡のない4曲を、繰り返し繰り返し聴いてますwith携帯。






ウィルベリーたちからの贈り物(人生の終わるところ)

2007年08月01日 | 80’s
『トラベリング・ウィルベリーズ・コレクション』のDVDのドキュメンタリーのお話。

「善人は若死にする」だとか、「憎まれっ子、世に憚る」だとか。
馬鹿らしいとか思いつつ、なんかどっかで、すご~く信じちゃってる自分がいたりします。

で、このビデオのロイ・オービソンを見て「やっぱりなぁ」とか思ってしまった。もちろん前者の方。

まるで天使みたいに、いつも変わらず穏やかで、静かに小さく微笑んでいる彼。
みんなに尊敬されるロックンロール・レジェンドで一番上の立場なのに、全く偉ぶる所がない。
現役のスーパースターたちが自分を盛り上げてくれている、という事に感謝し、決してでしゃばる事はない。

「彼らがこう歌って欲しいというビジョンがあったから、素直に受け止めたよ。プロ中のプロたちが集まって、何かを作り上げる。多くを学ばせてもらった」と謙虚に語るロイ。


すごーく細かいトコなんだけど、ウィルベリーズのこのドキュメント・ビデオで、ずっと心に残ったままの風景があります。
それは全員でコーラスを録り終えた1コマ。
ディランが真っ先にヘッドフォンを頭から取って、ボンッ、と言うか、ガツンッって位、乱暴に置いて、サッサと1番にヴォーカルブースから出る。
実に、「らしい」と思う。
このせっかちな程の素早さがあるからこそ、あの涌き出てくるよな言葉の大洪水をキャッチし、形に出来るのだ。性急の美学が彼にはある。

次に他のみんなも適当にヘッドフォンを置いてゾロゾロ出ていく。

そして。ロイ・オービソンが一番最後に出て行く。テンポがゆっくりで、みんなにワンテンポ遅れているのです。
けれどロイのヘッドフォンは、キチンと引っ掛けて置かれていた(一番ヘッドフォンに対して優しい置き方)。
実に、「らしい」…。

本当になんてことないシーンなんだけど、こういうの、なぜだかグッとクるんですよねぇ。


ジョージもディランも、みんなまだ若くて、かっこよくて、彼らの暖かい人柄を偲ばせる友情にはホントーに感動するんだけど、それ以上に私の場合、このDVDは、ロイ・オービソンを聴き、そして見ることが一番の、大きい喜びとなりました。これには自分でもびっくりしています。


ウィルベリーズの1stアルバムが出た1988年の暮れ、ロイ・オービソンは心筋梗塞で亡くなりました。

その1stアルバム収録曲に"THE END OF THE LINE"というものがあります。
その線/道/人生の終わるところ。
この"LINE"は色んな風に取れるんだけど、やっぱり人生の終わるところ、人生の最後をどうしても思い起こさせます。

ロイのあの素晴らしい声で、こんな風に歌われると、特に。



♪(そうさ いいじゃないか)
いざという時だって
(そうさ いいじゃないか)
愛する人がいるならば
(そうさ いいじゃないか)
すべてはきっとうまくいく
(そうさ いいじゃないか)
僕たちは人生の最後に向かって進んでるんだ♪



天国の奥さんと子供に会いに行ったのかな、ロイ。


R.I.P ROY ORBISON 1936-1988