青の音色

2007年11月26日 | JAZZ
ジャズが楽しい!楽しくって仕方がない!というこの頃です。それはもう、その極端さに自分でも呆れて笑っちゃうくらい。

専らそれしか聴いておらず、手にするのはそれの本ばっか。自転車漕いでる時とかにふと口ずさむメロディも、猫にミルクあげる時に後ろで鳴っているのも、それ。JAZZ。

ジャズって一度ボタンが入ると、そうなってしまいます。中毒性をかなり感じます。麻薬的と言うか。逆にボタンが入ってない状態だと全然聴こうと思わないの(笑)わたくすの場合、ですけど。

前にジャズボタンがポチッとなと入った状態になったのは、確か15年ほど前だったと思いますが、なんかホントーっに夢中だった。時を経て、今また夢中になれる事が、うれしい。わくわくしてんです。日々の活力になるんだよなぁ~。ジャズは、活力の音楽だ!ソウル ミュージックだ!


今は主にブルーノートものを聴いております。その理由の第一はミスター火付け役(笑)、kura_mo氏の一連の記事の影響が大なのですが、ジャズと言えばまずは、のブルーノートの、その中でも基本中の基本アルバム、私なぞはもちろん聴いていないものが山ほどありますので、そこからきちんと聴いていきたくなったのです。

ブルーノート自体は昔、ジャズに夢中になった時から、このレーベルのアルバム ジャケットを集めた美術本『ブルーノート アルバム カバー アート』というのもをずっと大事に持っていて、よ~~く眺めていたのでジャケとアーティスト名は色々と頭に入っていたのですが、肝心の音を知らないのは本末転倒ですね。

しかしながらこの本、素晴らしいのがそのサイズ。実はアナログ サイズの本でして、掲載ジャケが233点、そしてその内原寸大で(つまり1ページでドーン!と)51点と掲載されているのです、もちろんオールカラー!その数々の名ジャケットが持つ本来のダイナミズムを感じられるのです!これはたまりませんよー! シャイコーです♪

ご存知写真がフランシス ウルフ、デザインがリード マイルス。名前だけでも名うてのジャズ プレイヤーかと見紛うクールさのこの2人。素晴らしすぎるんですね、その仕事振りも。
タイポグラフィ的なデザインはホントイカしてるし、写真の処理、陰影とか粒子の荒らさ加減とかたまらん!かっこよすぎ。写真のトリミングも痺れる。要はジャズのカッコヨサを完璧に視覚で表現しきったこの2人。レコード ジャケット メイカーの王様でしょう、文句なく。いつ見ても見とれて飽きる事がないのです。

そんなわけで「これ、どんな音してんだろう?」とトキメキながら見つめていたジャケットのアルバムを、今少しずつ実際に聴いていく喜びを味わっているところ。以前は「全部聴いちゃる!」とか思ってるうちにジャズスイッチのボタンが外れちゃって、元のロック好きに戻ったのでした(笑)


レーベル創始者のアルフレッド ライオンと先の2人、そしてブルーノートにとって重要な第4の男として、この私の第2期ジャズ ブームに新しく浮上してきたのはルディ ヴァン ゲルダーという名の録音エンジニア。恥ずかしながら知りませんでしたが。ブルーノートの数々のアルバムはもちろん、他のレーベルの名盤も沢山録音しているゲルダーさん。
「BLUE NOTE 24bit by RVG」と題した、彼が再び実際にリマスタリングに関わったとされる、音が超良いシリーズのCDが98年から出ていた事ももちろん知らず、今、タワレコでこれの輸入盤セールやってたりしたものや、中古レコ屋さんでこのシリーズの紙ジャケがドドンとあったりして、それらを、きゃあ♪と時間かけて選んで買ってきては、絶賛聴き込み中の日々なのです。聴くどーー、ってカンジ。

なんとも、楽しいじゃあ、あ、あーりませんか(なんで最後がチャーリー浜…)。




『GERRY MULLIGAN QUARTET』(1952,1953)

2007年11月18日 | JAZZ
今またジャズを、ぽつりぽつり聴きだしています。

自分の中のリスニング熱の流れの、ぽっかり空いた場所に、グッタイミンにポンっと飛び込んできました。

と言ってもジャズ。私、持ってる音源がとーてーも少ない。レコード、CD合わせて20枚ないよ。元々少なかったけど、聴かなくなるとここぞとばかりに売っちゃってました。

そんな中、マイCD棚に生き残ってて、なおかつ昔から一番よく聴いているジャズのCDって、多分コレです。

ジェリー マリガン カルテット。彼が好きなのです。トランペットがチェット ベイカーなのも気に入っている理由。ジャケットも素敵じゃないか。

これはカルテットの10インチを2枚合わせて収録したもの。1枚目のドラムはチコ ハミルトンです。

"バーニーズ チューン"とか"木の葉の子守唄"とか"フレネシー"とか、ポップでコンパクトに、魅力的にまとまった曲ばかり。
一抹の寂しさは確実に感じさせるんだけど、底のトーンには絶対的な"明るさ"みたいなのがあって、好き。私はそういうのが、好き。全然うまく言えないけど。


気がつけば秋ももう冬に片足突っ込んじゃってて、自転車に乗るのも手袋がないと厳しくなってきましたね。
「おぉ、さむぅ~」とか言いながら、駅への道をCDウォークマン聴きながら自転車かっ飛ばせば、紅葉した木々を横目に、曲のテーマのメロディがイッチョマエに口笛なんかで出てきたりして。覚えてるもんですね。

まだ慣れない寒さに縮こまった身体もふぃーーって伸びて、ゴキゲンにもなるってもんです。

2曲目、マリガン作の"ウォーキン シューズ"のテーマがイチオシ"口笛楽しいソング"か?
ピッタリ決まる程、ゴキゲンさも増すのです。

いやぁ、しかしいいなぁ。この季節に合ってて。陽が落ちるのがどんどん早くなってくる今にピッタリ。
家でコーヒー飲みながら。
落ち葉をカサコソ踏みしめながら。
いつでもどこでも口笛と、あと指ドラムでリズム取りながら、楽しむとしますか。





HI-DE-HO

2007年11月13日 | 60's
こにゃにゃちわ。少しお久しぶりでございます。

子育て(ネコですが ^_^;)にテンテコマイ中の日々ですが、やっとこ音楽のこととか、ブログのこと、考えられる気持ちの余裕が少しずつ出てきたようなカンジです。
とか言いつつ、長いお付き合いのブログは読ませて楽しませてもらってたのですが…(読み逃げ、失礼しております!)。

で、やっぱり他の方のブログを読んで、じわじわ刺激され、音楽聴きたいなぁ~って思うようになったんですね。
音楽を聴くのも楽しいけれど、音楽の話を聞いたり、読んだりするのも、また無性に楽しいものです。やめられませんね、ハイ。


さてネコさん、ミルクは2時間おきにやらないといけなくて、人間の赤ちゃんとさほど変わらない?って位、手がかかっちゃって。まぁバイトもあるので、2時間おきとか全然無理なんですけどね。飲んでおける時に飲んでおけ!方式がアノ子も身体にしみついたのか、いつもすんごい食欲で。体つきが既にメタボ、ミルクメタボで、お腹だけパンっパン(笑)。でもそんなお腹でヒョコヒョコ歩くのも日々早くなったり、ジャンプも出来るようになったり。元気にスクスク成長中です。

引き続き、里親募集はしていますので、どうぞよろしくお願い致します。


そんなんで、音楽もあまりゆっくり聴ける気分ではなかったのですが、この間、「ちょっとオレを癒してくれっ!」という願いを込めて久々に聴いてみたTHE CITYが、なんかすこぶる胸に沁みました。弱った時のキャロル頼み、効きます。

あとダニー クーチのギターがこれ程までに良かったとは!ってカンジで、なんかいちいち沁みたなぁ。20代ん時から、やっぱりすんごい愛聴盤だったんですけど、こんな風に響いてきた事、今までなかったかな。生活にズシリと入り込んでヒタヒタ染み込んでくるカンジ。シンプルでさりげないんだけど、強力。改めてすごい盤なんだなぁ、と。
そして改めて改めて、"スノウ クィーン"と"アイ ワズント ボーン トゥ フォロウ"は私にとって聖域のような曲だとも…。

"アイ ワズント~"の歌詞には若い頃、相当ガツンとやられたもので、で、そういうのって、その時の気持ちを忘れかけてる今も、そしてきっとこの先もずっと同じ重さで自分の中に残り続けるんだなぁと、その事に気付いて嬉しくなったりですとか。

メロディとかサウンド全体も神がかり的に素晴らしいのはもちろん、なんですけど。歌詞の一節に「木々の葉がプリズムを作る森をさ迷って~」というのがあるのですが、聴いてると、まさにその木々の葉が作っている"プリズム"が見えてくるんですよね。一瞬のうちに自分も森にいるという。カーーッ。

あ、あと同じようなカンジでアンドウェラも沁みたなぁ~。今は(て、いつもなのか?)人肌のぬくもりのある音楽を求めているようです。

あ、あとNEW STEP WAGONだっけ、ホンダの。あれのCMがイイカンジの"you are so beautiful"のカバーを使ってて、それにもグッときてしまい、後期ビーチ ボーイズも聴いたりしてます。私、ビリー プレストンのオリジナルを聴いた事なくて(勝手にあるものと想定してます)、ビーチボーイズの映画『アン アメリカン バンド』の泣けるデニス バージョンのみ、で知ったんですけど、歌詞もメロディも、儚く美しい、めちゃくちゃイイ曲ですよね~。あのCMが流れるとキュンとしますです。映像もちょいと良いんですよね。


って、うわー。久々なのにグダグダ脈絡なく書いちゃいました。

おわり。