この音源をどうやって手に入れたのだろう??
もう今となっては覚えていない。けれど、繰り返し繰り返しこのアルバムを聴いた高校生の時のある季節。
“ワンダフル・ワールド“をレコードと一緒に歌いたくて、カタカナで「ドノマチバウヒストリー♪」とか書き出して、それを見ながらのんきに合わせて歌っていた。
サム・クックの2枚組のベスト盤。サムのアルバムと言えばこれしか出ていなかった時期に、私はサム・クックと出逢った。高校生の時で、その頃私はストーンズにズッパマリにハマっていた。その経由で過去のブルーズや、ソウル・ミュージックも精力的に掘り出していった。教室の机に「らいとにん・ほぷきんす」とラクガキした女子高校生はこの地球上で私だけなのだろうか・・・。
でもそんな私に同調してくれる奇特な友もいた。同じくビートルズ&ストーンズ好きの同じクラスのSちゃんだ。Sちゃんも私と一緒にブルーズの世界にどんどろハマっていった。私たちはブルース・ハープも買った。Sちゃんはその後ブルース・ハープ教室に通うほどの入れ込みようだった。
放課後、自転車を二人乗りして(私はたいてい後ろで楽させてもらっていた)ブラックものがよく揃うレコード屋に顔を出したりしていた。
冬によく二人乗りをしていた記憶がある(でもホントは一年中していたのだ)。そのせいか、今でも冬は決まってゴスペルが聴きたくなってしまう。
そんな時にサム・クックのこのベスト・アルバムに出逢った。全28曲の大ヴォリューム。何と言っても重要なのは、最初の2曲、サムのソウル・スタラーズ時代、つまりゴスペル時代のサムの曲も入っていることだ。特にM-1 “Touch The Hem Of His Garment“は衝撃的だった。何か曲から凄みを感じた。この曲だけ、このベスト盤から何か異質な光を放っていたのだ。私はこの曲にガツーンと打たれ、どんな事を歌っているのかすごく知りたくなった。例の如く、歌詞をまずでたらめカタカナに直し、それを元に英単語を推理して埋めていった。そこにはキリストの裾に触れて病気が治ったというような物語が綴られていた。びっくりしてしまった。それが私のゴスペル音楽との出逢いで、それからは私の中でゴスペルもブルーズも共存していくようになった。どちらも音楽として文句無く素晴らしかったから。
このアルバムのあとの曲はポップに移行してからのサムのヒット曲、代表曲のオンパレードで、こちらも1曲目に負けず、とんでもなく素晴らしかった。全部が全部素晴らしすぎて、何回繰り返し聴いても聴き足りず、また最初から聴き直すのだった。
しかし今、私の手元にこのアルバムのCDはおろか、レコードも何もない。
他のサムのアルバムやベスト盤、ボックスなどはあるのに出逢いのキッカケであったこのアルバムだけがない。
けれど私は確かにこのアルバムをもう熱が出る程、ずっと聴いていたのだ。
今でも親友のSちゃんは、今や3人の子持ちになって毎日大変そうだ。音楽は今は殆ど聴かないらしい。
そんなSちゃんの家にはこの『The Man And His Music』の2枚組がひっそり押し入れに置いてある。
私はきっとSちゃんのこのレコードからテープにダビングさせてもらって聴いていたのだな。
もう今となっては覚えていない。けれど、繰り返し繰り返しこのアルバムを聴いた高校生の時のある季節。
“ワンダフル・ワールド“をレコードと一緒に歌いたくて、カタカナで「ドノマチバウヒストリー♪」とか書き出して、それを見ながらのんきに合わせて歌っていた。
サム・クックの2枚組のベスト盤。サムのアルバムと言えばこれしか出ていなかった時期に、私はサム・クックと出逢った。高校生の時で、その頃私はストーンズにズッパマリにハマっていた。その経由で過去のブルーズや、ソウル・ミュージックも精力的に掘り出していった。教室の机に「らいとにん・ほぷきんす」とラクガキした女子高校生はこの地球上で私だけなのだろうか・・・。
でもそんな私に同調してくれる奇特な友もいた。同じくビートルズ&ストーンズ好きの同じクラスのSちゃんだ。Sちゃんも私と一緒にブルーズの世界にどんどろハマっていった。私たちはブルース・ハープも買った。Sちゃんはその後ブルース・ハープ教室に通うほどの入れ込みようだった。
放課後、自転車を二人乗りして(私はたいてい後ろで楽させてもらっていた)ブラックものがよく揃うレコード屋に顔を出したりしていた。
冬によく二人乗りをしていた記憶がある(でもホントは一年中していたのだ)。そのせいか、今でも冬は決まってゴスペルが聴きたくなってしまう。
そんな時にサム・クックのこのベスト・アルバムに出逢った。全28曲の大ヴォリューム。何と言っても重要なのは、最初の2曲、サムのソウル・スタラーズ時代、つまりゴスペル時代のサムの曲も入っていることだ。特にM-1 “Touch The Hem Of His Garment“は衝撃的だった。何か曲から凄みを感じた。この曲だけ、このベスト盤から何か異質な光を放っていたのだ。私はこの曲にガツーンと打たれ、どんな事を歌っているのかすごく知りたくなった。例の如く、歌詞をまずでたらめカタカナに直し、それを元に英単語を推理して埋めていった。そこにはキリストの裾に触れて病気が治ったというような物語が綴られていた。びっくりしてしまった。それが私のゴスペル音楽との出逢いで、それからは私の中でゴスペルもブルーズも共存していくようになった。どちらも音楽として文句無く素晴らしかったから。
このアルバムのあとの曲はポップに移行してからのサムのヒット曲、代表曲のオンパレードで、こちらも1曲目に負けず、とんでもなく素晴らしかった。全部が全部素晴らしすぎて、何回繰り返し聴いても聴き足りず、また最初から聴き直すのだった。
しかし今、私の手元にこのアルバムのCDはおろか、レコードも何もない。
他のサムのアルバムやベスト盤、ボックスなどはあるのに出逢いのキッカケであったこのアルバムだけがない。
けれど私は確かにこのアルバムをもう熱が出る程、ずっと聴いていたのだ。
今でも親友のSちゃんは、今や3人の子持ちになって毎日大変そうだ。音楽は今は殆ど聴かないらしい。
そんなSちゃんの家にはこの『The Man And His Music』の2枚組がひっそり押し入れに置いてある。
私はきっとSちゃんのこのレコードからテープにダビングさせてもらって聴いていたのだな。
サム・クック、本当にいいですよね。ここ最近のような暑くて寝苦しい夜には、寝床から抜け出しビールを飲んでサムのハーレム・スクエア・クラブのライブを聴いたりします。40年以上前のライブハウスの凄まじい熱狂を肌で感じ、興奮して汗をかき、疲れた頃にまた寝床に帰る感じです。
モスコさんが書かれた28曲入りのベスト、私は中古屋さんで一枚物のCDで買いました。
そうそう、私も高校時代の友達の影響ってかなり大きかったです。CDを貸しあったり、カセットテープにダビングしてあげたりしながら、お互いに少しずつ音楽の深みにはまっていきました。でも私は高校生の頃はまだサム・クックは聴いていませんでした。ポップスばっかりで。モスコさん、かなり早熟なんですね(笑)
サム・クックで反応してしまいました(笑)
僕は、クーラーの聞いた部屋で、
”A Change Is Gonna Come”で安眠します。
反応ついでにサム・クックについてブログしちゃいましたので、よかったら見て下さい。
僕は古い奴ですので3枚組レコードで聴いておりました。
とらじろうさん、いいビールの飲み方されますねぇ!(笑)私は飲めないけど、『ハーレム・スクエア・ライブ』、ぜひコーラで試してみたいと思います(笑)。
そうなんです。暑くて寝苦しいにはソウルとかブルーズがよく似合いますね~。なんででしょうか。こう、汗とかが似合うんですかね。
カセット・テープ文化って懐かしいなぁ~。
あの手書きのラベルとかみんなそれぞれ個性出ちゃうし。レコードと一緒で、A面B面あるのがニクイ奴なんですよね。
>”A Change Is Gonna Come”で安眠します。
確かに安らかに眠れそうだ!(笑)
あ、そっか!レコードって3枚組でしたっけ!?
もうあのレコード、レコ屋さんでも売ってないですもんねぇ。でもやっぱレコードで欲しいっすよ。
Sちゃん、くれないかなぁ~(笑)
おおー、サムについて書かれたのですかっ。
ウレシイなぁ。楽しみだなぁ。
では、moondreamsさんのとこにも行きますね~!
サム好きに出会うと僕も幸せな気分になります。
はじめに聴いたアルバムって忘れられませんよねー。
自信たっぷりなこのサムの表情もいいです。
今これを聴きながらぼくのブログにサムの記事を書いていました。
TBもさせてもらいました。
よかったらぼくのブログも覗いてみて下さいね。
時の経過、変化、私の周りも同等だな。
皆が元気に今を生きていると良いのだが、確かめるすべもない。
置いて来たものがたくさんあったが、だんだんあいまいになった。
このベスト盤は40年前の中坊が愛聴してた、今も。