『Really Rosie』(1975) Carole King

2009年08月31日 | 70's
いつも食べ過ぎな位ガッツリちゃんと食べている昼食を、その時ばかりはコンビニおにぎり等の簡易なものでパパッと済ませ、早歩きで向かうのは会社から少し離れた所にあるブックオフのCDコーナー。そういった会社の昼休みのひとときをたま~に、お給料入った後なんかに作るのが、そう!楽しみなのです。
良い出逢いがあればその日の仕事の後半戦もがんばれるってもんです。
(高校の時もよく学食代削ってCD買ってたなー。やってること変わらんなぁ ^^;)

本当は最近クラブ・ミュージック系にちょっと興味があってそこいら辺で安いのあれば、ってカンジで行ったんだけど、全然違うものに出くわしたー!
キャロル・キングの紙ジャケ3枚にー!!
その3枚とは『サラブレッド』『おしゃまなロージー』『パールズ』!オゥイェー!
丁度持っていない3枚だったし、ここで素通りはどうしても出来ませんでした。というわけでクラブ系の安いのと一緒に購入!

で、この中でまず最初に聴こう!と思ったのがこの『おしゃまなロージー』。他の2枚も良いのだろうけど、なんとなく個人的に一番親しみを持てそうな『ロージー』をチョイス!だってアニメ短編のサントラなんでしょう?このジャケ見て。かわいー。
で、実際聴いてみて・・・これが、良かった~。すっごい良かった~。

この短編アニメ映画『おしゃまなロージー』の原作者はモーリス・センダックという女性。代表作は『かいじゅうたちのいるところ』で、今でも本屋で容易に手に入る人気絵本です。

私は子供の時に父の会社の方からNY土産としてこの『かいじゅうたちのいるところ』のかいじゅうのぬいぐるみ2体をもらいました。私はその絵本の存在を知らなかったので随分長い間、そのかいじゅうたちがどこの誰なのか分かっていなかったのですが、そのちょいグロテスク、だけど愛嬌のある渋かわいい姿が好きで、ずっと部屋に飾っていました。未だにその絵本を読んだことはないのですが、いつか読みたいな。だってこの『ロージー』のセンス抜群の物語、ジャケットの絵柄が大変魅力的ですっかり魅了されてしまってセンダックさんにアンテナ、ピコーンと向いたから!

そんなわけで子供の時から、正体は知らなかったけれどずっとソバにいたかいじゅうたちと、この大好きなキャロル・キングさんの素敵なアルバムとが今回ライナー読んで初めて繋がったわけで、びっくりするやら嬉しいやらでした。


コレー!この「じんぐうてるお やく」ものには、何度かお世話になりました!


このアルバムの全曲、モーリス・センダックの作詞(一部は絵本そのままらしいです)、キャロル・キングの作曲という構成で、そんなのうまくいくの?なんて心配は全くの無用で、これがまたいつにも増してキャロルさんの持ち味をグッと良い方向に引き出してます。

キャロルさんの温かな母性、そして少女のような快活さ、ユーモア、想像力の豊かさ・・・。そして一言で言うなら「おしゃま」さ?”おしゃまさ”ってちょっと変な日本語ですが、そのおしゃまなトコがロージー(センダック)とキャロルさんと見事に調和してて、なんかそこがグッとくきたりもします。下町ブルックリンの片隅で、仲間と一緒にきゃっきゃ騒いでる子供の時のキャロルさんまで透けて見えてくるようで愛おしいんですよね。
そしてそういったことを感じさせるセンダックさんのイマジネーション溢れる抜群の歌詞世界。

そんなわけでセンダックとキャロルさん、とっても相性がいいんです。
もしアニメのサントラだろなんて、このアルバムのことを侮っている方がいらっしゃったらすぐその考えをお捨てください。とっても素晴らしい内容です。

B面はその短編映画に使われていない楽曲、ただし、キャロルさんが『ロージー』の物語からイメージした曲となっています。でもね、このB面でほんの少しだけ求心力を失い、説得力に欠ける気がします。A面みたいに子供コーラス(実の子、シェリーとルイーズ・ゴフィンが参加!コレがA面ですっごい効いてる!)も入らないし、ちょいと浮いちゃってるというか。まぁ通常のキャロルさんのアナログのあるB面と考えれば何の問題もない安定したクオリティなのですけど。それにB面も変わらずモーリス・センダックの歌詞ですしね。

ただね、A面が素晴らしすぎる!歌詞を読みながら聴いてると、アニメが目の前に出てきて踊り出しそうです。

A面だけで完璧。そんなレコードがあってもいいと思います。裏にひっくり返さないまま満足の吐息をもらすっていうね。
私のはCDだから全部聴いちゃうんですけど(笑)
そしてそのうちきっとB面も好きになっちゃうんだと思います。

後の2枚のキャロルさんにはまだ手をつけません。
ゆっくり大切に聴いて行こうと思います!





Happy Go Lucky

2009年08月30日 | 音楽雑談♪
今、働かせてもらっている会社にバイト行き出してから、丸2年が経った。
09/09/09発売の例の モノ の MONO BOX、物々しく予約した。
ノエルがオアシスからとうとう脱退した。
選挙には今日の夕方行くつもり。
夏ももうすぐ終わりです。

だけど未だにサマソニ09の余韻が さまそ~にない(moondreamsさん) この頃(笑)。

あれから随分日も経っちゃってるのに。
そんなアフターサマソニ後ずっと、気がつきゃ私の心の中にデンと居座ってなかなか動かない殿方がいらっしゃいます。

それはスペシャルズのテリー・ホールです!しかもオッサンの!
若くて尖ってた頃でなく、少し年取ってメロウでオサレな頃でなく、今の、できれば中年太りで紺のスーツで無精ヒゲで。そう!私がライブで観たテリー・ホール2009!がいい!


コレ、コレー

気がつきゃそんな2009年度版テリーの写真がデスクトップに集まってたりして(苦笑)
そん時気づきました。私、今のあのテリーさんがいいんだなーって。

元々長めだった顔の長さがホラ、ちょっと太ったことによって、いいカンジのバランスになっていませんか?
だけどあのスペシャルズの時の青くて特別な歌声はビックリする程今も変わってないし。眼光の鋭さも変わらない神経質さを感じさせるし。でも基本、おとなしそうだし。でもでも時々お茶目なことするのがかわいらしいし。ルックスの様に年をとって丸みを帯びたおおらかさを今は感じるし。
文字にすると大体そういうことですが、夢中で観てたあのライブで意識/無意識でそういこと感じてたんですね。




ていうか、この人カッコいいですよね!存在が。デーモン・アルバーンとかの元祖的存在なんですね。
で、ふつうに男前だし。でもその男前が少し崩れた今のテリーさんに大変魅力を感じる次第です。変かしら(笑)


フジロック&サマソニ特集の『CROSSBEAT』誌や『BUZZ』誌に載っているテリーさんの勇姿を見るたび顔がほころんでしまいます。

そんな私がどれだけテリー・ホールのこと好きかっていう証拠をお見せ致しやしょう。

ホラ・・・








テリーが2人で笑っとるでー


2枚も買ったよ!どんだけ好っきやねん、わたし・・・!!


っていうのはウソで。アマゾン(の方がHMVより安かった)で買ったのですが、気付かず「ポチッとな」を2回してたんです・・・。勢い余ってたのね。一緒にファン・ボーイ・スリーのベストも買ってたから合計金額がなんとなく「高いな」と思いつつ不思議に思いませんでした。あぁぁ。初めてのW買い。♪しょげないでよ、べイべー♪という近藤房之助の声が聞こえてきました。

『Laugh』(1997)(コレは今年出たボートラ追加盤)のこのアルバム、出た時知ってるけど、その時は全然興味がなくスルーしてたんです。
で、初めて聴いてみたのだけれど、うーん、ちょっと甘過ぎかな~。私、甘いポップス大好きだけどちょっと苦手な甘さかもしれない。でもテリーさんのため、もっとがんばって聴き込んでみる!好きになる!

その点、ファン・ボーイ・スリーの方がヘンテコで面白かった。
ルックスとは逆で音の方は若くて尖ってる方のテリーさんが好きなのかもしれません。
だってスペシャルズのあの歌声は、やっぱ最高ですから!!



<今日のオマケ>


シブー




Summer Sonic 09 Osaka 8/9(日)DAY 3

2009年08月18日 | LIVE
とうとう最終日がやってきた。起きるとまたもやまぶたがパンッパンに腫れている!
だけどそれほど疲れておらず、この日も前の日と同じくらいタップリ寝たし、ストレッチして、さぁ元気に出かけるぞーと思いきや、朝から雨振ってた!
でもへこたれずに「雨のサマソニもどんなカンジか見てやろう、楽しんでやろうじゃないか」という気分で余裕アリ。もう最終日だし、2日間乗り切った自信が生んだ余裕だったと思います。黄色い上下のレインコート着て出発!

でも結局ちょい出遅れて、ちょっと観ようかなと思っていた PAOLO NUTINI は観れず。
そして会場に着いた頃には雨は小降りでまだ時々降ってたけど、スカイ・ステージに向かい、コイツらが始まる頃には止んだ!

13:20~
MANDO DIAO


そう、マンドゥ・ディアオです、オーイェー!1st時、大好きで初来日のサマソニん時も観てすっごい良かったのだけど、そっから以降ご無沙汰しておりました。今年出た新作買って、それがなかなかの出来だったんで期待してたんだけど・・・いやぁー良かった!いいバンドになってたのねー、つくづく!初期の勢いだけでなく、その後のちょっと曲に凝ったりした時期も経て、シンプルにバンド然としててすっごくいい状態にいると思った!そしてビョルンがまた一段と男前になってて・・・ホレてまうやろーー!ってカンジで(笑)そんなかっこいいビョルンとグスタフが1本のマイクを分け合って何曲も歌ってましたが、いつまで経っても仲がいい所もまた微笑ましいな。いいコンビですね。
で、で、セット中頃、出ましたビョルンの代表曲 ”The Band”!嬉しすぎてマジ泣けた!ハッピーすぎ!ホント最高の曲です。目の前では激しい、だけどハッピーそうなモッシュの嵐が!私も1歩引いて巻き込まれないようにしながら、でも暴れる!泣きながら!
と言う訳で、3日目は初っぱなからもうかなりの大満足!


マンドゥ後、食事ターイム。この日は雨か曇りばかりでちょい涼しかったので、あったかいものを、とトムヤムクン・ラーメン(@昨日の美味しかった方のタイ料理屋)と大阪サマソニ名物(にしたいらしい)サマソニ・ドッグ。これは直径60、70cmくらいある長~いホットドッグ。でもあんまり美味しくなかったぞ~。
というわけで今回のサマソニは食事はスケジュール上、1日1回となり、そして1回に2食を食べておく!という意地汚さ振りも通常通り発揮!(普段から途中でお腹空くことが異常に恐い)


15:20~
BIRDY NAM NAM


そして今回初めてダンス・ステージへ。このダンス・ステージ、同じインドアのソニック・ステージより随分小さいのですね。規制がかかってお目当てのメトロノミーが観れないと困るのでメトロノミー始まるまで中で休憩しようと思って早めに入ったのですが!やってくれましたぜ、バーディ・ナムナム!いや、全然知らなかったんだけど!(笑)
まぁ事前にフランスのDJ集団だってことくらいは調べて知っていたのですが、いやー、これが気持ちいいのなんの!なんでもフランスきってのバカテクDJ4人組らしくって、休憩させてくんないんですよね~。気がつきゃ座ってるのが立ちだして、そして後ろからどんどん前の方に行ってて、で、もー1人踊り狂っておりました。ホント周りの若い子たちよりよっぽどブイブイ踊ってきてやりましたぜ(苦笑)めーっちゃくちゃ気持ちよくて、今回のサマソニ3日間で、まぁ音楽性がそうってことが大きいんだけど、一番踊った!超満足!
2日目のジェニー・ルイスと、このバーディー・ナムナムはわたくし内で「知らなかったですが最高だったで賞」をお送り致します!ありがとう!

16:40~
METRONOMY


そんな訳で思わず踊らされ、最高に楽しかったバーディ・ナムナムの次は本日のお目当てメトロノミー。期待が大きい分、つまんなかったらどうしよう・・マンドゥ、ナムナムと今まで良かっただけに・・・なんてそわそわしながらもさっきの勢いで気がつきゃちゃっかり最前キープ。さぁ果たして・・・これが・・・メトロノミーが・・・またまた最高によかった・・・(絶句)!
なんなの3日目!?当たりすぎじゃない?ってくらいすんごい良い流れ。
メトロノミー。まずビックリしたのが、え、メンバー変わってるじゃん、ってこと!元々がジョゼフ・マウントのソロ・プロジェクトが発端だからメンバー・チェンジがあっても大したことないのかもだけど、野郎3人から1人抜けて、野郎2人+中性的な黒人男性ベーシスト+白人女性ドラマーにチェンジだなんてインパクトあるわー。しかもみんなお揃いの服に電球首からぶら下げて、クラフトワークとかディーヴォみたいなカンジで、ダンスというか曲のアクションとかキメキメで、視覚的にもすっごい面白かった。彼らが新メンバーなのか、ツアー・メンバーなのか定かではありませんが、その黒人ベーシストも、女性ドラマーも、キッチュでファニーで、すっぽりとメトロノミーの個性にハマってて、メトロノミー、こういう展開もアリだなってワクワクしました。
そして何はともあれフロントマンのジョゼフ・マウントです。図体デカイのにピッチピチのお揃いの服の着こなし方がまたそのセンスがかわいかったり、MCの身振り手振りもどこか現代日本の若者っぽいとこあって、なんかどこかくすぐられるし、そして何より今、この目の前で繰り広げられているヘンチクリンで笑えてでもとっても心が高揚する音楽を一人で作った男、ということで、とてもとても興味深く、なんというか結果、すっごい気になるヒトとなりました!(この日のホレてまうやろー!2)
とにかく元々彼らの08年作『Nights Out』は去年の私のベスト3に入るお気に入り盤だったのですが、あの音が目の前で、変な踊り付きで寸分違わず再現されている様に感動を覚えた!こうなりゃあ付いて行くぜぇ、メトロノミーさんよぉ!


18:30~
CSS


そんなわけで大大満足続きが倍々ゲームで続いて行くような展開に軽い目眩を覚えるこの日(笑)。元々はこのサマソニ09自体の自分的メインにも捉えていたCSSなのですが、2ndの曲1,2曲と激フェイバリッツ”Let's Make Love And Listen To Death From Above”を聴いたら満足しきってしまって、もう1つの自分的メインであった方を見に行くことがなんか正解のように直感で思われ、その直感を信じ、ゴキゲンのままCSSを途中で後にしたのでした。
でもラブフォックスたん、やっぱりおもろかわいかったよー。歌が終わると苦しそうに「オニギリ、タベスギター」言うてました(笑)


19:15~
THE SPECIALS


その直感で選んだのがスペシャルズ!これまで全て最高によかった3日目、この日のシメはこれ以上ないだろうってくらい最高の夜を作ってくれました!スペシャルズが!!
元々はCSS最後まで観てから2,3曲でもいいからスペシャルズを観に行こうと思っていたのですが、さっき書いたように直感に従いスペシャルズの為にCSSを早く引き上げてきたため、走る!雨でドッロドロにぬかるんだスカイ・ステージまでの道のり!履いてたのがクロックスでよかったです。汚れ気にしなくていいもんね。最強に汚れたけど!
で、スカイ・ステージに着くとまだ始まってなかった!ラッキー!昨日の件もあるのでちょい後ろで立ち位置をセット。これがまた始まったら知らないうちに随分前の方に移動しておりましたが(笑)
そしてあぁ、あのスペシャルズのライブをなんて文字で書いたらその素晴らしさがほんの少しでも伝わるんだろう。
とにかく圧巻だった。目を閉じればあのステージが、スペシャルズの面々がステージ上に居た(という事実が日が過ぎるたびに信じがたくなってきてしまう)あの光景が蘇ってきます。その光景が全く衝撃だったんですよね。圧倒されるというのは、こういうことなんでしょう。
まぁライブ自体もただただ文句ナシ! ”Little Bitch”、”Too Much Too Young” で踊りまくり、”A Message To You Rudy” のイントロのハーモニカでなぜか泣きまくり。
私は今まで再結成とかリユニオンとかに対して全く良い感情を持っていなかったのですが、1日目のヴァセリンズにしても全くそうなんだけど、ここまで完成度高く、っていうかブランクを全く感じさせないバッリバリの現役感でライブをしてくれるのなら、全然アリでしょう!もうこれ以上盛り上がれないよってくらい、1曲1曲最高に盛り上がりました。最高のパーティー・バンドです。



あと個人的忘れがたいポイントとしては、ライブ中、黒人の方のMCのアゲアゲ役の人がシャツにメンバー全員のサインを書かせてそのシャツをプレゼントで我々オーディエンスの方に投げ込むと、負けじとテリー・ホールが、それまでに「今日はご機嫌だから」という理由で脱いでいた靴と靴下、その靴下の方にチュッチュと何回もキスをしてこちらに投げ込んだこと!サインシャツと比べてうれしくなーい(笑)テリー・ホール、ずっと笑わないんだけど、だけど彼なりにゴキゲンみたいで、中年太り+二日酔いのオヤジ・ルックスなんだけどなんかすっごいキュートだったです。MCも「今日は(日曜は)メンバー誰々の誕生日だ(客席ワー)、そして明日は・・・月曜だ(客席超苦笑い)」っていう英国式笑えない冗談ばっか言ってた(笑)フェスの日曜の夜で一番言ってはいけない言葉、それは「月曜」でしょ(笑)でもホント人間臭かった。今まで抱いていたイメージと違った。そこがまた最高に素敵でした(この日のホレてまうやろー!3)。


というわけで、最終日の3日目はもう最高に文句なしの、恐いくらいハッピーな日でした。
この全てがベストだった3日目のベスト・オブ・ベストはスペシャルズに決定!!
そしてサマソニ3日間全体でもスペシャルズが私のベスト・アクトです!!!
2日目に書いた周りの観客に対する不満とかこれっぽちもなくただただ音楽だけに集中出来たのがすっごい良かったです!



****今回のまとめ****

今年のサマソニはタイムテーブルとにらめっこして決めたスケジュールが、たまたまなのか、元々仕組まれていた罠の内の1つにハマってしまったのか(笑)、1日目はオルタナティブ・ロック、2日目はUKロック、3日目はダンス/エレクトロニカと自然に大まかなテーマがまとまっていたことが結果、日ごとでメリハリがついて大変よかったと思います。

今年はサマソニ10周年!ということで会場内には今までの10年分のポスターが貼ってありました。それを見ると自分は2003年、2004年、2005年のサマソニを観ていると判明。その前の2001年、2002年はフジロックに行きました。その頃は単独もちょこちょこ行ってたし。ただこの3、4年環境の変化や諸々でライブ離れが進んでいたのですが、でもやっぱり1年に1回あるいは2年に1回でもいいので生を、ライブを、出来ればフェスを、体験しなくちゃいかんなぁと強く実感しました。

例えばメトロノミーなんかメンバー変わってたりとかいう生の動きが早々に知ることが出来、で、新メンバーとのケミストリーはどうなんだ、とか、バンドの現在の状況がダイレクトに分かって、そういうのを目撃するのってなんか面白い。わくわくする。バンドは生もの。変化していくし、ある日突然なくなったりもする。調子良い時も悪い時もある。だけどこんなけ大量に色んなバンドがワンサカ日本まで来てくれて、一時を共有しようと、激しいビート、素敵なメロディを奏でてくれる。うまく書けないけど、それはとても、いいもんだなぁと思う。なんか今更な話ですが…。

あと、頭でごちゃごちゃ考えたり、理屈こねたりすることが、何の効力もない事が身体で分かりました。やっぱり時には「体感」しなくちゃいけないんだなぁ、と。頭より身体で感じたことの方がより、いいものだと思うので。Don't Think, Feel It !!

音楽に対峙することがこんなに素晴らしいことだったなんて、忘れたつもりはなかったけど、でも忘れていましたよ。

まぁそんなこんなで今年のサマソニも終わってしまいました(とっくの昔に!)が、このサマソニ09大阪は想像以上に楽しむ事が出来て、想い出タップリ、思い入れガッツリの、忘れられないものとなりました!
自分でも読むのがしんどくなっちゃうようなこんな長文を最後までちゃんと読んで下さった方がいらしたら、どうもありがとう!








Summer Sonic 09 Osaka 8/8(土)DAY 2

2009年08月16日 | LIVE
2日目は朝は観たいものがなく体力温存のためにも、たっぷり8時間ほど寝て起床。
目がぱんっぱんに腫れたまま、頭もネボケたまま、早速入念にストレッチ。
これが効いてるのか、はたまた滋養強壮系飲料などが効いているのか、殆ど筋肉痛や疲れなど残っておらず、元気に出動!

現地に着くと昼過ぎ。Tシャツは全然並んでなかったので、見てみる。売り切れのも多少あるけれどまだまだ全然ある。2枚買う。うれしい。フェスのTシャツはやっぱり大好きで、でも並ぶのはアホらしいし、でも欲しいしと、いつも葛藤。だけど絶対買っちゃう。そして現地で買ったヤツに着替える。例え新品のTシャツがライブでもみくちゃになって着古し10年みたいな状態になろうとも、着る。だって楽しいから!現地で色んなTシャツを見るのが楽しいから自分も着て歩き廻って、祭り参加感を盛り上げるのであります。


13:25~
KYTE


本日1発目、ソニック・ステージでカイト!
このカイトは事前にCD(奮発して日本盤!)買ったりしてましたが、うーん。
CDでも同じこと思ってしまったのですが、曲の区別がつかない・・・。すいません。私の大味な耳では聴き分け出来ないようです。残念。だけどドラムの音がでっかくてすっごいすっごい気持ちよかった!こういうのはライブでないと味わえないし、分からんことですね。
そしてフェニックスを見るために3、4曲で出る。


そこで、ガビーン!スカイ・ステージの入り口でフェニックス、病気でキャンセルと知らされる!
フェニックスはCDも買って気に入っていたので、がっくりきました。
というわけで見るつもりではなかったけど、ちょいと気になる女性、ジェニー・ルイスを見にパーク・ステージ(東京会場で言うところのビーチ・ステージ)へ。
そして昨日はほとんどインドアだったので心配なかったのだけど、この日からインドアと屋外を行ったり来たりの予定だったため、昼間の屋外は特に熱中症にならないよう気を張り、水分と塩分タブレットを小マメに取りました。


14:35~
JENNY LEWIS


思わず見れることになったジェニーちゃん。個人的には「kemjiさんの」ジェニー・ルイスという枕詞が付くのですが(笑)彼女のことはライロ・カイリーもジェニーちゃんソロ(1st時)も試聴程度でよく知りませんでしたが、コレがアメリカ~ンでカントリィ~でロッキ~ンなミュージックでえらくゴキゲン!もう曲ごとにノリノリにさせられました。嬉しい驚きだったなぁ。現代版リンダ・ロンシュタット ってカンジで。わざとのチープな演出がまた場末のアメリカン・バーにいるみたいで(炎天下ですが)、1曲も知りませんでしたが非常に心地よく自然に盛り上がりました。かなり好きになっちゃいました。
CD持ってるけどCDもライブも全然ピンとこないカイトと比べ、この1曲も知らないのにナチュラルに盛り上がることが出来るジェニーちゃんの音楽。どっちが優れてるなんて話ではもちろんなく、ただこっちの音楽が自分にピッタリ合ってるってことなんでしょうね。あー楽しかったなぁー。
フェニックスがキャンセルになったおかげで出逢えた素敵な音楽。ジェニーちゃんと、こんな素敵なアーティストを教えて下さった kemjiさんに感謝♪。
こういう幸せな未知との遭遇があるからフェスなんだよな、やっぱフェスっていいなぁ、とつくづく思いました。

余談ですが途中ジェニーさんがMCで「ノリコ・サカイのことを新聞で今日読んだんだけど、サッド・ストーリーだわ。次の曲は彼女に捧げるわ」とえらくシットリした哀しげな曲を歌いました。そん時は詳しいことが分からず(まだ見つかってない時でした)最悪の自体が起こったのか!?とちょいブルーな気持ちになったのですが、逮捕されたことを知るのはその2日後くらいの話で。なんじゃい!と思いました。ジェニーさんはあの時点で何のことをサッド・ストーリーと言っていたのかは定かではありませんが、印象に残る場面だった!


で、夕方からはスカイ・ステージにずっといることになるのでここで本日の腹ごしらえターイム。この日は別のタイ料理店でリベンジのパッタイ(こっちの方が美味しかった。リベンジ成功!)&タンドリーチキン・サンド。そしてお昼に買ったカサビアンTシャツに着替え、いざスカイ・ステージへ。
ちなみに東京会場のマウンテンにあたるこの大阪スカイ・ステージは一番空に近い高台にあって、風車みたいなものが入り口付近にいっぱい取り付けてあって、"スカイ" な演出がいいカンジのステージで、気に入っちゃいました。


16:55~
THE ENEMY


エナミーは以前記事にも書いたように随分楽しみにしていたバンドでしたので、結構前の方に行ったのですが。ここで苦言。私の前にいた2人がでっかいリュックを背負ったまま観てるので、私はそれがジャマで気になって集中して観ることが出来ませんでした。
今回このエナミーん時だけではなく1日目もマナーの悪い人たちが多くてそこがどうしても気になり集中して観れないことが多々ありました。まぁ、今年だけの話ではないんだけど。規模がでかくなった分、そういう周りの人のことを考えない輩が多くなるのは致し方ないことかもしれません。だけどライブ中、ケータイ見たり(特に暗い所だと目立つ)、大きなリュック背負ったまま、クーラー・ボックス持ったまま、ビールの紙コップや食事持ったままモッシュ・ピットに来たり、写真やビデオ演奏中に平気で撮ったり、などなどの困った行為・・・。私が神経質すぎ、気にし過ぎ??
そんなわけで悲しいかな、エナミーはちょっと盛り上がり切れず。演奏自体はよかったと思いますけれど、残念。嫌な思いをしたくなければ自分が後ろに行くしかないと改めて悟りました。

18:15~
RAZORLIGHT


そんなちょっとブルーなカンジでの中、それでも後ろには下がらず適当に場所を横移動してレイザーライト。
私は彼らは好きでもなく嫌いでもなく。でも一応1st、2ndは聴いていて何曲かは結構好きな曲があるというカンジで。だけどここで音楽の神様が私に微笑んでくれますた!その私の好きな曲の1曲 ”America” をセット中頃に演りだした時、エナミーの時からまだプスンプスンくすぶってたこと丸ごと全てなんだか許せるような気になれまして。音楽のおかげですね。優しい音色のイントロが始まるとやたら感動しだしてしまって。後ろを見ると淡いピンクとブルーの美しい夕焼け。あの瞬間、忘れたくないなー。超名曲!!レイザーライトというバンドの ”America” という曲は自分の中で特別な意味を持つ大切な曲となりました。最高!あと、ギターの響きがキラキラと甘酸っぱい、青春っぽい曲が多くて、そこがすっごい良いなぁと思いました。
ありがとう、レイザーライト、ありがとう、ジョニ様!

19:45~
KASABIAN


そんなレイザーライトのおかげで、エエカンジで迎えることの出来たこの日の目玉、カサビアン!
何より感心したのは1stや2ndの強力な曲よりも新作3rdの曲の方が異常な盛り上がりを見せていたこと。こうでなくっちゃ!バンドとしてのこの活きの良さ!そして今までのフェスでの"メインステージのトリ前"という位置から"サブステージのトリ"という大役を立派に、また難なくこなす余裕。着々と地道に成長の階段を登ってきていることにジワジワ感動。「カサビアンえらい、カサビアンえらい」と興奮しながら心の中で何度も呟きながら観ていました。なのでちゃんとリンク出来て燃え上がって盛り上がりきれました!
えらいぞ、カサビアン!つよいぞ、カサビアン!がんばれ、カサビアン!


そしてカサビアンが終り、大満足しつつシャトルバス乗り場まで歩いていると、すぐ横でサマソニ恒例の花火が!私が歩いていた場所と打ち上げ場所がホントに近くて、バリバリと花火が弾ける音もでっかく臨場感たっぷりで聞こえたし、もー花火自体すんごいでかかったし。イイもの見れました。でも写真撮ろうとケータイ探してる間にフィニッシュの一番でかいヤツが終わってしまい、二兎追うものは・・・を痛感。苦笑いしながら、だけどゴキゲンに帰りました。

この日のベスト・アクトはカサビアン!でももしかするとジェニー・ルイスかもしんない!
さぁ、泣いても笑ってもあと1日!



Summer Sonic 09 Osaka 8/7(金)Day 1

2009年08月12日 | LIVE
今回は3日間1人での参加。何より体力・気力が3日間という長丁場、持つのか心配でした。
ライブ自体実に3年振りだし、こんなに事前に弱気に、心配になったフェス、ライブは初めてです。
弱気になったことに「年を喰っちまったもんだ」と思いました。


当日、金曜の朝。思ったより早く起きたので、早めに行ってみました。
舞洲でのサマソニも初参加なので、まず現地に行くまでがちょいと不安でした。
だけど現地までのシャトルバスでの移動もスムーズに行けたし、シャトルバス駐車場のアルバイトの人たちが一生懸命仕事されてたので気持ちよかった。バスに乗ったら「いってらっしゃーい」と手を振ってくれてそこで既に泣きそう。個人的にこういう「盛り上がって楽しんでね!」的な演出、気持ちに大変弱いのです。だからテーマパークとかのスタッフやちょっとした演出にも大変弱い。


11:20~
MARSAS SOUND MACHINE with YO-ME(オセロ松嶋尚美)

さて早く着いたけどTシャツ並ぶのには遅すぎた。既に超超長蛇の列。一人では到底並ぶ気分になれず、メイン・ステージのオーシャンのオープニング・アクト(と言うよりオセロの松嶋尚美)を見に行く。
大阪の開会宣言はべヨンセ(鶴瓶師匠扮するビヨンセ)。わろた。
松嶋尚美の "Smells Like Teen Spirit" 。思わずあのイントロで前に走って行くけど歌が始まってそのヘタなことヘタなこと、で思わず苦笑い。でもかわいいから許す。

12:55~
MUTEMATH


んで、そん次、1発目ミュートマス!
事前にアクロバティックなステージで何が起きるか分からないと絶賛されていたので、楽しみにしていました。
アルバムは持っておらず、事前にiTunes Storeでシングル ”Spotlight” を買ってみたのだけど、歌は普通なんですよね。でも逆回転で演奏しながら暴れてるPVが確かに面白い。
ライブではヴォーカルの人の人懐っこい笑顔が印象的。ジョン・フルシャンテが坊主頭で笑ってる写真にそっくりな人だった(それってかなり好み)。で、キーボード上で倒立!そしてくるっと向こう側に一回転というお家芸を披露!
最後の曲、ギターの人以外の3人が打楽器演奏になって(ギターの人はヘンチクリンなチープな未来的な楽器)エネルギッシュに演奏してるちょいイカレた姿に「ウォーッ!」て火がついて、その瞬間から自分のフェスが始まったように思います。

ここからは1日目はソニック・ステージにこもる予定だったのでオアシスで腹ごしらえ。まずいパッタイ&口直しで大好きなわかなのたこ焼き。この時点ではソニック・ユースかWARかでまだ若干迷ってました。

14:40~
GRIZZLY BEAR


本日2発目、グリズリー・ベア!
前にアルバム記事も書いたけれど、楽しみだった彼ら。
結論としては、んー、悪くないけどそれほど興奮しなかったというのが本音。
緻密に練られたアンサンブルであることは見て取れたし、4人が4人ともやっぱりなかなかの実力者振りだったけれど。死ぬほど楽しみにしていた生 ”Two Weeks” もそれほど感慨を得ず。あ、でもベースの人がちょっとズレた個性があって面白いなぁと思った。
アルバムは今後も激愛聴していくことと思いますけど、個人的にこういう静かに魅せる聴かせるライブはそれほど得意ではないのかも、と感じました。

15:50~
THE VASELINES


本日3発目、ヴァセリンズ!
セッティングの時、後ろの若い子に「あのルックス(少々老けてらっしゃる)だから・・・ないよね(違うよねという意味)」と言われていたユージン・ケリー。だけどダンディでかっこよかったっすよ。ヴァセリンズ現役の頃よりかっこいいじゃんと私は思いました。
私は現役の時も知らないし、たまたま今年の春に中古屋で旧盤に出逢ったという聴きたてホヤホヤだったのだけど、もう最高でした。カートがこのバンドを好きだったのがよく分かる。同じくカートが愛した少年ナイフに対して感じることと全く同じことをこのヴァセリンズにも感じた。それはロックンロールの原始的な魅力と普遍的なピュアネス。これって最強ってことですよ。少なくとも自分にとっては最も魅力的に感じる類いの音楽の1つであり、ライブで見るとたまらなく心を震わされたりする。そして単純にすっごい楽しい。めっちゃくちゃ盛り上がりました。最高。
まともなアルバム1枚すら存在せず、編集盤1枚こっきりしか出てなかろうが、その時から20年近く時間が経っていようが、あの曲の数々の魅力をそのまま真空パックしたような、ヘロヘロ、ガチャガチャ、フワフワ、ギャンギャンなステージを何喰わぬ顔で出来るってことはホント素晴らしいです。ロックンロールの奇跡を体現してる存在ってことに他ならないと思います。マジで最高すぎてウルウルきました。あの女性(未だに名前知らない)も声も変わってないし、この人の存在が鍵なんだろうけど、素朴さと猥雑さと(MC下ネタ多かったっぽい・笑)があっけらかんと混ざっててなんともよかった。シャイそうなギターの人のインディー魂溢れるギター・プレイにも心打たれるものがありました。
楽しくって仕方なかったヴァセリンズのライブは、一生ものになった素敵な時間となりました。

17:05~
TEENAGE FANCLUB


18:35~
SONIC YOUTH


さてここからしばらくちょっと辛かった。ヴァセリンズに大満足してたせいってこともあるだろうけれど。
ティーンエイジ・ファンクラブにソニック・ユースなんだから何をもったいないことと思うけれど、どちらもそれほどグッと来ず。ソニック・ユースの方はやっぱりちょっと盛り上がったけど。サーストンのギターを弾く姿は反則並みに格好良かった。よっぽど途中で抜けようかと思ったんだけど、前から2列目くらいにいたし、リップス見たさに我慢(と言ったら言葉が悪すぎるか)

20:15~
THE FLAMING LIPS


そして本日のメイン!我らがフレイミング・リップス!
まずセッティングの時から楽しめた。ウェインが自ら出てきて何やら煙が出るスピーカーやら、紙吹雪が飛ぶピストルとか、そういうガジェットのチェック。楽器よりそっちのが大変そう(笑)
で、いよいよ始まったら、あの透明のボールにウェイン自ら入ってオーディエンスの上を歩くパフォーマンスが始まる!!私はこれは初めてだったので、すっごい楽しかった。ウェインがすごい笑顔でこっちに向かって転がってくる!うまく立てなくてボールの中でこけてばかりいたウェイン(笑)


リップスのライブはやたらこういう遊びやら仕掛けが多くって、殆どずっと色とりどりの風船やら紙吹雪やらが舞ってるし、ステージ横ではカエルやらウサギやら虫やら太陽が楽しく踊ってるし、その中で歌われる歌は

気付いているかい?君は一番美しい顔してるってこと
気付いているかい?幸せだと泣けてくるってこと
気付いているかい?いつかぼくら死ぬんだよね

とかとにかく生きていることの儚さ、おろかさ、幸福さ、切なさ、それら全部ひっくるめて祝福している多幸感溢れるもので、たまらない気持ちになってくる。ウェインが言いたいことって今を生きろっていうか、今、この瞬間の生きてる奇跡を感じろ、ってことが大きなテーマの1つだと思うのだけど、それをステージでも体感させてくれる。私はリップスのライブは単独とサマソニと2回見てるのですが、そういう部分が私が以前見た時より、さらにリッチにタフに洗練されて表現されていたので、ウェインを頼もしく思いました。そして冒頭にも書いたけどそういう「思いっきり楽しんでね」的な演出に弱い私はもちろん大感動。掴んだ色とりどりの紙吹雪を大切に持ち帰ったのでした。

と言う訳で、素晴らしかったリップスだったのだけど、この日一番のベスト・アクトはそれを超えて文句なくヴァセリンズ!
後から考えるとソニック・ステージ内に計7時間もいたことになり、殆ど立ちっぱだったわけで、好きじゃないと出来ないよなーと思いました。疲れで腰が少しふわふわしましたが、帰り、駅で電車を待ってる間とか寝る前とかにマメにストレッチをして明日に備えました。なにしろサマソニは始まったばっかりで後2日もあるのだから。





いってきますのうた

2009年08月06日 | LIVE
チケット買ったよ~
有給とったよ~
いっぱい聴いたよ~
準備オーケーさぁ

ICOCAチャージしたよ~
体力作り無理だったよ~
リポD買ったよ~
不安でいっぱいさぁ

ソワソワ ワクワク
夏の太陽 みんなの笑顔
ソワソワ ワクワク
暗闇の中 スポットライト

いってきま~す
いってきま~す
夏の宴 サマーソニック
行ってきま~す
いってきま~す
いってきま~~~す!


作詞:モスコ/作曲:ポール・マッカートニー



というわけで(笑)いってきまーーーす!!
また帰ってきたらレポ書きますね~♪



『Veckatimest』(2009) Grizzly Bear

2009年08月03日 | 00's
シングル曲、M-2 ”Two Weeks” 。コレでキマリ。
はぁ~。この曲の中に出来るだけとどまっていたいよ。
なぜだかXTCを初めて聴いた夏の頃を思い出す。浮遊感がたまらない。
サビでファルセットで上がるところよ!永遠!
今のところ、マイ・ベスト・ソングかもしれません。今年の。

アルバム的には、気持ちにピッタリくるというかすーっと入ってくる時もあれば。「アレ?こんなんだっけ?」とあまり魅力的に聴こえてこない時もまだあって。要はまだ自分の中に定着していないのだけど、今、今の今、すごくピッタリ来てます。日曜の終り。休日の終り。ちょっと寂しい静かな時間に合うのかな。

ホント心許ない耳だなぁと情けなくなりますが(いつでもビビビと感じたいぜ)。
ピッタリ来てる今の今はホントにホントに素晴らしいアルバムだなぁと心より感動。
なので、忘れないうちに記録(笑)

音の構築的な世界観やら楽器の響きの持つパワーとかの諸々(?)のせいかフリート・フォクシーズと比べられることもよくあるようですが、どっちも好きだけどどっちかって言ったら私はこっち。
なんでかって言ったら冒頭書いた ”Two Weeks” が名曲過ぎ。
そん次はM-10 ”While You Wait For The Others” 。これもクセになる。
静かで地味だけどサビで昇天系のどポップなんですよね。

イメージ的にはフリート・フォクシーズが "キャビネセンス" だとしたら、このグリズリー・ベアーは "ウィンド・チャイムス" てカンジ?オリジナル『スマイル』版の方の。要は兄弟?
でも誤解なきようあくまでイメージでして、よくいたありがちなビーチ・ボーイズ・フォロアーにあらず。
もっと洗練されてるし、もっと消化されてるし。どちらもポテンシャル、パンパンな非常に素晴らしいバンドだと思います。
あ、アニマル・コレクティブともよく比較されたりしてますね。アニコレはなんかいつまで経っても私は試聴止まりで、うーんてカンジなのですが。

私は断然これが好きだなぁ、もう。
メインはエド・ドロステて人だって。覚えよっと。
2003年ドロステさんのソロ・プロジェクトとしてスタート。ブルックリンで活動。これは3年振りの3枚目のアルバム。

サマソニではうちら世代にはたまらん(ハズ)のオルタナ~な並びの日のステージの最初の方に出現されますので、うるさ型オサンオバハン・リスナーをも必ずや唸らせ、ファン層の年齢が少し上がることでせう。ライブ超期待!


余談。このジャケみたいな線を延々描いてひたすら色鉛筆で色を置いていく(塗っていく)という遊びを子供の頃によくしていました。結構長時間。広告の裏に。一人っ子ならではの暇つぶしです(苦笑)
中のブックレットもこういうのの色んなパターンが載っててうれしい。
そんな郷愁心も個人的に誘う憎い盤なのでありました(笑)
ヒイキするぜ、グリズリー・ベア♪



Grizzly Bear → myspace



『We'll Live and Die in These Towns』(07) The Enemy

2009年08月02日 | 00's
うーん、仕事やらなんやら色々ストレスフルなここ何週間でした!イェイ!
もう自分のキャパが狭いから大変です。いっぱいいっぱい。
「でした」と過去形で書いたのは言霊を信じて、もう終わって欲しい!
そろそろ上調子に戻りつつあって欲しい!ので。


音楽は相変わらず予習の日々です。
ここぞとばかりに貯まっていたポイント使いまくりでちょい多めに買ったり借りたりしたので聴いていくのが大変♪
・・・って、贅沢だなぁ。

さて今日は、サマソニ09で、前回の記事のカサビアンの前に登場する(大阪は間にレイザーライトが挟まれるのであります)英国労働者階級ロックの星、ジ・エナミー!

2007年のデビュー時に、雑誌でやれ ”現代のザ・ジャム” だの、やれ ”オアシス後継者” だの言われて結構派手目に騒いでいたので知ってはいたのですが、特にその時は食指が動かず。だってその騒ぎ方がハイプ臭プンプンだったんだもん。

で、ついこの間、今回サマソニのタイムテーブルをああでもないこうでもないとガン見してたらこの人たち見れそうなので、bloomさんのところのアルバム評ライブレポを参考に再度読んで「良さそう!」と思い、まずは1stをレンタルして聴いてみました。

で、最初はピンと来ず、でも2回目、3回目聴くうちに、「あ、イイかも」と思うようになり、4回目、5回目聴く前にもう頭の中に鳴ってんですよね、彼らの曲が。で、歌ってんの。”ウウェオウェオッ”って(笑)
すんごいキャッチーでフックがあるから残るんですよ、耳に。
で、「イイわぁ~、彼奴ら!」に変わっていったのであります。
ドント・ビリーブ・ザ・音楽雑誌。bloomさんに感謝です♪


最初は超英国訛りな歌い方とか歌ってる内容とか音のテイストとか、やっぱりジャムっぽいなぁなんて思うこともあるのだけれど、でも英国のいわば王道路線ですよね、それって。
今時のスマートな若手がみんな避けて通るような泥臭く暑苦しい道を、真っ直ぐど真ん中を気持ちいいくらい堂々と歩いているバンドなんですよね。そーいうの好きだったら、もしくはそこに惚れたらもうハマります。

本人(vo. トムさん)的に、ボスやXTC、パルプやヴァーヴやオアシスやジャムやクラッシュ、ピストルズなどが大好きで、そういうグレイツたちに敬意を表してる素直な曲作り、サウンドメイクにも好感。
ロックンロールの歴史に対する意識と愛情が感じられるので、パクリじゃなく継承というのです、こういうのは!
私も聴いてて実際ジャムの熱さと同時にブルース・スプリングスティーンの熱さもすごく感じます(特に2nd!)
国籍関係なくバッドランドに住む者の歌をこちら側から歌っているという点で。
曲もそういう意味でドラマティックに盛り上がる系が多いですしね。


そんで嬉しいのが、彼らライブがめっちゃ良いらしいってこと!
”ウウェオウェオッ” 一緒に歌いたい。そして思いっきり暴れたい(笑)暴れないけど。
でもこれウェオウェオCDに合わせて言うてるだけでも小さく「・・・オエ」ってえづいちゃうんだけど。こんなんで3日間大丈夫な訳ないですね、どうしよう(苦笑)


で、今年の春頃に出た2nd。先週金曜、タワレコの試聴機で2曲目”No Time For Tears” を試聴したら「カ、カッケェ・・・!」と即レジに持っていったのですが(始めから買うつもりだったのだけど)、じっくり聴いてみると随分スケールが大きくなっちゃって、全然また違うんですよね。まだピンと来ず。1stのシンプルでパンキッシュで熱い部分が好きになったので一瞬寂しく思いましたが、でもこの2ndも聴いていくうちに良くなっていくと思います。現に少しづつ気に入りだしてる最中。
聴きまくらねば。1stもちゃんと買い直そう♪

なんか色々な想いを持ちつつ暖かく見守りつつ、熱狂できるかもしれない、そんなバンドがまた1つ見つかりました。
これもフェスの楽しみの1つですね。



The Enemy → myspace