タムラの3枚

2008年05月30日 | 音楽雑談♪
タムラ3連発!天国行き必至!!





まずはマーヴェレッツの1962年の ”Beechwood 4-5789”!
文句なく大好きな曲!!私の曲!!(なんて言ってしまいたくなる曲)
だいたいタイトルに数字が入ってるソウル曲は要注意でっせ!(多分)
イントロのコーラスがもう!!おきゃんでハスキーなグラディス・ホートンの声がもう!
これ見つけた時は嬉しかったなぁ。





お次はスモーキー!イエス!スゥ~モゥキィーッ!YEAH!
スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズの1967年の ”I Second That Emotion” だっ!
これも文句なく好きだ!これも見つけた時とびつきました!
7inchだとイントロからもうリズムが気持ちよくて気持ちよくて。
B面の夢見心地な "You Must Be Love" もまた素晴らし~~!!





で、トドメの一発はスティービー!イェー、スティービー!オゥ、イェー!
スティービー・ワンダーの1967年の "I Was Made To Love Her"!!
60年代のスティービーん中で1番好きな曲!
弾けるポップさで身体がじっとしてられないよ!これも超強力なイントロからノックアウトです。
この自転車スリーブがついているのが嬉しいです。
この曲、ビーチ・ボーイズの『Wild Honey』でのカール・ウィルソンの速攻カバーも微笑ましいですよね。


どれもね「ビート」を感じます。至福のビートです。


最初の2枚は今年のGWのセールでサム・クックの4枚と一緒に買ったヤツ。幸せすぎる6枚。
スティービーは10年ほど前に買ったものです。
その頃はオリジナル7inchなんてほとんど買ってなかったですが、好きすぎる曲だったので思わず買ってほくほくしていたのでした。

最後に連絡事項!
スモーキーのヤツのレーベル右に落書きしたのは誰ですか?名前書いたんだろうけど全然読めないよ!
ブタのしっぽ(クルンクルン)にしか見えない・・・。
しかしアメリカ人は何故レコードに名前を書きたがるんでしょうねぇ。ジャケにもレコにも・・・。








Baby I'm Yours

2008年05月29日 | 音楽雑談♪
波に乗ってもう1記事。Catch a Wave!

これは昨日の収穫ピカ1盤!!




以前、記事にも書いた大大大好きなバーバラ・ルイスのBaby I'm Yours!しかもジャケット付き!!!
最高にうれしかったですよ!

このジャケ、レココレのアトランティック特集の時に見て「へぇ~、2ndアルバムはこんなジャケなんだぁ、かわいい!」と思ったのですが、7inchにも使われていたのですね。非常にこうイイ雰囲気のジャケで素晴らしいです。タイトル曲のスウィートなテイストにぴったりです。

あ、でもこれ33回転なんです。ってことはEP?でも4曲じゃなくて6曲も入ってます。

収録曲は
  A-1 "Baby I'm Yours"
  A-2 "My Heart Went Do Da Dat"
  A-3 "Puppy Love"
  B-1 "Hello Stranger"
  B-2 "Someday We're Gonna Love Again"
  B-3 "Snap Your Fingers"





B-3は聴いたことなかったのでうれしかったです。

彼女のソウルこぶしの効いたあったかい歌声はアナログのあたたかい音像にぴったりで、7inchで聴く喜びもひとしおです。
バーバラさんはあと2枚、これは正真正銘の7inchでコレと同時に手に入れました。ほくほく。


サム・クックの3枚

2008年05月29日 | 音楽雑談♪
この間からというもの、ホント7inchにメロメロな私。
昨晩もなんだか呼ばれてる気がしてバイト帰りに立ち寄った店で、なんとアナログ全品50%OFFという夢のようなSALEに遭遇(Fのつくとこです)!なんとグッタイミン!なんとついてる!!嬉しい収穫、ありましたです。また今月も早々お小遣いを使い果たしてしまいました。元々前借りしてたから少なかったのですが。でも幸せいっぱい胸いっぱいです。

そこで Love 45 Club なるクラブを発足させました。私のブログのカテゴリのことですけど(笑)→その後、変更しました

ちょこちょこ書いて行こうと思います。
今日はこの間買ったサム・クックの、残りの3枚のシングルでっす。



”Everybody Likes To Cha Cha Cha”



"Chain Gang"



"Twistin' The Night Away"


良い3曲でしょ~、スワンさんっ(笑)

"Chain Gang" と "Twistin' The Night Away" はRCA時代のものですが、レーベル左横に「HUGO&LUIGI Producers」とイラスト・ロゴが入ってるの見えます?ヒューゴ&ルイージ(ルイギ)というのはRCAの自社のお抱えプロデューサー・チームで、結構ポピュラー寄りの人たちみたいで。サムとはただ単純に合わないので、ソウルファンからはあまり喜ばれない存在ですよね。でもこのイラストを見て私は好きになっちゃいました。だってこのマークすごいかわいいんだもん(笑)



North Country Boy

2008年05月27日 | 音楽雑談♪
今朝はむちゃんこ天気がイイ!気持ちいい!
昨日夕立がザァーってきたから空気がきれいになって、よけいに素晴らしいまぶしさだ。
洗濯いっぱいして、おふとん干して、音楽聴いてます。
明日からまた少し雨が降るみたい。

風邪はおかげさまで1日1日、回復していっております。もうほぼ普通に生活出来ています。
すべてが3日、4日ぶりなので、新鮮でいいです。生活、楽しー、ってカンジ。


最近アナログを聴くことが増えました。以前記事に書いた7インチの音の良さ(とデカさ)に改めて感動して、それからマイ・レコ棚からいろいろ引っ張り出してきては袋の上の方のちょこっとついてるほこりを拭きながら、フフフン♪て聴いたりとかしてました。風邪引く前。

で、今日はそん中でもシャーラタンズ!ダン・ヒックスの方じゃなくて”私たちの方の”シャーラタンズ!
と、わざわざ言ってしまいたくなる、なんとも愛すべきバンドなのですよね、彼ら。

ここら辺の90’sUK/USバンドもの、7インチでリアルタイムでちょこちょこ買っておりました。
ジャケットが愛おしいんですよね。同傾向のデザイン違いや色違いとか、どうしても集めたくなってしまうという。優れたデザインスリーブのものも多数ありますしね。 

そしてこれは彼らの『Tellin' Stories』(1997)というアルバム時のシングル・カット全4枚。





発売順でいうと
"One To Another"
"North Country Boy"
"How High"
"Tellin' Stories"

このジャケは全部、むちゃくちゃ好きです。曲は全部、もっとむちゃくちゃ好きです。
デザイン的には上の2枚が最高に好きなので、全部このシリーズでいってくれれば良かったのに、と思ったりもしますが、実はシングルカット第1弾の ”One To Another” (写真左下)はこの写真である必然性があるんですね。と言うかそれ以降は意匠を変更せざるを得なかった劇的な変化があったのです。それはこの曲がキーボードのロブ・コリンズ最後の参加シングルということ。この後交通事故で彼は亡くなってしまうのです。彼は写真の左上にぽつりと少し離れたところにいます。
で、これの前の彼は強盗未遂で捕まって投獄されてたりとかもしたんですけど、でもなんか悪いヤツには見えないんですよね~、私には。強盗未遂っていうのも、酒屋強盗をした友人の逃走を手伝ったというもので、強盗そのものには関与せず、らしいし。いけませんけどね、もちろん。大バカ者なんですけど。誤解無きよう願います。
ただ彼のダークでグルーヴィで人肌温かいハモンド・オルガン(かな?)が大好きです。


この中でも特に1番好きなのは水色の ”North Country Boy” (写真左上) 。
そのジャケからも伺い知れるようにディラネスクな曲(っていうか歌い方だけ?笑)ですが、もう最高ですね。あの歌い方をティムの甘ったるい声で歌われるんだから、もうっ、それはそれは・・・!!
曲もタイトルもジャケも最高!ちなみにB面の曲名は ”Area 51”(笑)

彼ら、こういう「音楽好き」なとこを超ストレートにダサダサに出すのがまた良いところ。今年の春先、フリーダウンロードで話題に(なったらしい)新作はジョイ・ディヴィジョン~ニュー・オーダー的なとこが多分にあるらしいです。先祖返り?
私はこの2バンド、長らく苦手だったのですが、実はどちらもダンナさんの激フェイバリッツ。最近私もやっとこ聴くようになり、良さも少しづつ感じ始めているところ。なのでシャーラタンズの新作も、そういう意味でもまた興味があるところではあります。

でもここら辺のアーシーかつダンサブルなシャーラタンズは間違いなく一生お付き合いしていきます。
なんたって、心に刻み込まれてるからね!







I'm Down

2008年05月23日 | 日記
うへぇ~、参りやんした。また風邪ひいて寝ておりました。もういやだ。この春になってから2回目です。2回目の方が酷かったです。免疫力落ちてるのかなぁ。

そんなわけで失われた3、4日間だったわけですが、やっとこ復活の兆しが見え始めた時(本日の夕方)、私がその3、4日間振りに意識的に選んで聴いた音楽はザ・バンドのブラウン・アルバム!いやぁ、ええわ!
ラストの ”King Harvest (Has Surely Come)" を最初に聴いたのですが、もうどひゃぁ~!ですよ。なんなんじゃあこりはー!ですよ。ロビーのギターがなんかビビッドにぽっかり空いた胸に響いてくるよ~。これこれ、この左のロビーのギターと右のオルガン?エレピ?の妖しげで有機的なリズムだよーってね。なんせ久々の音楽なんで、音が響く響く!
もう一気に下界に降りてこられた!もうラーメン食べたくなってる!(説明:私の一番好きな食べもの)。
それまでおかゆさんをちょこっとしか食べれてなかったんだけど・・・。




わたちのおくすり


でもほんと滋養強壮的に、ザ・バンドのブラウン・アルバムは我ながらナイスなチョイスであったと思われます。
苦い、だけどよぉく効く薬みたいにホントに体に沁みました。元気もらいましたっ!
案の定、晩ご飯は普通に食べれました!(急激!)

明日は雨のようですね。溜まっている家事をばんばんばんとやっちゃる!
と、めずらしく、そんな気持ちになっています(笑)
まぁ、調子にのらず、ぼちぼちいきます。

みなさま、うたた寝には要注意(それが原因かよ・・・)です。
風邪にはくれぐれも気をつけて、良い週末をお過ごし下さい!





『The Parade』The Parade

2008年05月17日 | 60's
パレードのこの盤を取り上げるのなら絶対春から初夏にかけてだっ!
ってことで、実は記事にするタイミングを毎年ちょこっと見計らっておりました。
だって見てください、このジャケ。初夏~じゃないですか?
プラス、彼らの『Sunshine Girl: The Complete Recordings』なる盤が英国で先日発売されたってことで、もう今年、今年の今に決まり!

でも買い直しまで手が回りませんので、今日取り上げるのは95年版のヤツ(リイシュー・プロデューサー&アート・ディレクション&ライナー等は前回記事から引き続き登場の長門芳郎さんっ)です。


90年代半ば頃、ご多分に漏れず(?)ソフトロックにやられていましたし、彼らの代表曲 ”Sunshine Girl” はその前からコンピで聴いて親しみがありました。それにVANDAのソフトロック本でも彼らは評価が高かったので気になって買ったんですよね。

でもこのジャケ!そう、この地味ジャケ!
無為に過ごす午後の一瞬を切り取ったような、ちょっと寂しいテイストのこのジャケ。
(無論、「これしかアーテイスト写真がなかったんだろうなぁ」という寂しさもあり・・・)

でも草むらに寝そべってるだけなのに、なんだかロマン溢れてるように見えて。
(無論、「こいつは超名盤くさいぞ!」的なロマンもあり・・・)

妙に惹かれるジャケットなんですよね。
(あ、でもアーティスト写真は他にもあったんですよね!『コンプリート~』のジャケ見てビックリ。同じ草むら系ながらあちらはカラーでさわやかですね。あちらもいいジャケです)


メンバーはこのジャケで言うと、粋なハットのお方がジェリー・リオペル。この作品のプロデューサーで核のメンバー。
で、あとの2人が区別がつきにくいのですが、下で寝そべっているのがマレー・マクレオドで、後ろでギター持ってるのがスモーキー・ロバーズでいいのかな?誰もジャケで誰が誰かなんて気にしてなさそうだけど・・・(笑)マクレオドはロジャニコの裏ジャケで照らし合わせてみたのですけど。しかしこの人男前だなぁ(笑)
あ、あと、マクレオドと言えば、トニー・マコウレイとファウンデーションズの名曲群を書いてる人と同一人物でいいのでしょうか・・・??


そして、この3人の唄、演奏、作曲(3人共作かもしくは誰かが必ずからんでる)、アレンジ(一部ニック・デカロだそう)で、その他の演奏陣は当時のLA腕っこきメンバー、ハル・ブレイン、ラリー・ネクテル、リオン・ラッセル、ジミー・メッシーナetc. なのだそうです。

昔聴いてた頃は、誰が誰とかあんまり知らないし興味なくて、ただひたすら聴いていただけでして、今回書くためにライナーなどいろいろ読んで再認識いたしました。

ジェリー・リオペルはスペクターのとこで修行してた人!(覚えるために言い聞かせながら書いてます)

マリー・マクレオドはロジャニコんとこにもおった人!(こんな基本的なことすら忘れる or 頭に入っていない)


で、中身ですが、いやぁ、いいですねぇ。
実は彼ら、60年代に6枚しかシングルを残していないグループなんですよね。このCDに収録されたのは全6枚のシングルAB面12曲と未発表曲2曲なんですが、こういうのはもう全曲遜色なく楽しめるし、すごくイイです。演奏も歌声も曲もアレンジも。

同じA&M、同じような音楽性、メンバーも被るのでどうしてもロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズと比較されることが多いでしょうが、パレードを聴いた人なら、全然負けてないよ、こっちも最高だよって応援したくなっちゃいますよね。まぁロジャニコと比べるならば、あっちは女性声も混じっていますしアレンジも唄もドリーミィで、天にも昇るよな味わいが極上ですが、こっちは男声ばっかりなのと若干ビートが効いてエッジがあり、ソフトロックなんだけど地に足の着いた心地よさとでもいいましょうか。ちょいとばかし草や土の匂いがするのがいいのです。
そんなわけで私は乾いたギターが印象的なM-12 “This Old Melody” が今現在のお気に入りです。


あぁ、コンプリートもちょっと欲しくなってきました。ロジャニコは以前コンプリートで買い直したのですが・・・。
でももしパレードも買い直しするようなことがあっても、この95年の日本盤CDはもう売らないでおこう。一緒に時を過ごしてきた大事盤ですからね。それに世界に誇ることが出来る日本先駆け再発盤なんですものね。




『Daydream』(1966) The Lovin' Spoonful

2008年05月15日 | 60's
魔法を信じるかい?イェス・アイ・ドゥー。
何度だって言いますよ。こんなに素敵な気分にさせてくれる魔法なんだもの。
信じますよ、そりゃあ!!それは死ぬまで続くものなのです。

今回はデフレおじさんが『ラバー・ソウル』と共に取り上げられていたラヴィン・スプーンフルの2ndを、私も取り上げてみたいと思います!

実はこの2nd。今年の春、CDで手軽なお値段で手に入れたのでブログをお休みしている間よく聴いていたんですよね。
春~初夏の今、季節柄ちょうどフィットするカンジ。特に昼間は五月晴れですんごい気持ちが良く、どっかへ飛んで行きたくなるよな五月病ちっくなデイドリーミンの日々にはね(笑)


彼らのアルバム、私は28曲入りの大切なベスト盤(日本初のベスト盤CD!長門芳郎さんコンパイル!)をずぅ~っと愛聴してまして。3rdはアナログで持ってましたがあんまり聴いてなくて、とにかくそのベスト盤、ベスト盤だったのです。
で、そのベスト盤にはこのアルバムから

M-1”Daydream”
M-4"Warm Baby"
M-7”Jug Band Music”
M-8”Didn't Want To Have To Do It”
M-9”You Didn’t Have To Be So Nice”

が収録されていました。どれもまぁ本当にあきれるほど素ん晴らしい曲ばかりで・・・。

で、改めてこのCDでアルバムとして聴いてみて、彼らのオリジナル・アルバムの素晴らしさにビックリしました!今更な話でお恥ずかしいですけど。
ベスト盤に収録されている曲以外の「アルバム曲」もそれぞれ個性的でバラエティに富んでいて、1枚のアルバムとしてのストーリーがちゃんと成り立っていて、そのどれもが粒よりで、まるでビートルズのアルバムを聴いているみたいに、なんかすんごい楽しいんですよね!聴けば聴くほど、ホント凄いわ~、ええわぁ~と、独り言ちていました。

ホント全曲捨て曲なしの、このアルバムの私のベスト5は・・・

”Didn't Want To Have To Do It”(トリコ!トリコ!!トリコーー!!)
”Daydream”(ロック史上1、2位を争う最高の口笛ソロ!完コピ出来る人はお友達)
"Butchie's Tune"(ドラムのジョーの声がこれまた素敵!)
”It's Not Time Now”(シレッとこういう曲が入ってるあたりたまらん!)
”Jug Band Music”(史上最高に成功したジャグバンドの裏テーマ曲!)

あ~、でも、うがいソングの”Bald Headed Lena”の楽しさも捨てがたいし、昔ベスト盤で大大好きだった”You Didn’t Have To Be So Nice”が入らないのは心苦しいなぁ。んー、ベスト7とします。


そんなわけでラヴィン・スプーンフル。その高い音楽性もなんのその、4人の中でも特にジョン・セバスチャンやザル・ヤノフスキー(彼の存在が結構効いてると思う!)の存在やサウンドから感じることの出来る、ユーモラスな親しみやすさ、体温を感じる暖かさ、愛嬌ある人なつっこさ、そして音楽愛。これがいつでも最高なわけですね。




(おまけ)
ジョン・セバスチャン周りで最近お気に入りのエピソードは、セバスチャンとスプーンフルのプロデューサー、エリック・ジェイコブセンと愛しのティムハーディンの間の、いくつかのもの。

デビュー前のセバスチャンが住んでたアパートの隣のアパートから毎晩とってもイカした音楽が流れていたので、ある晩、彼がその住人のドアをノックして「何をかけているんだい?カッコいいね。それ誰だい?」と声をかけたのがその部屋の住人、エリック・ジェイコブセン。で、その時彼がずっと憑かれたようにかけていた音楽がティム・ハーディンの、後に『ティム・ハーディン4』として世に出されるデモ音源だったというもの。ある時代のグリニッチ・ヴィレッジの片隅でのお話の美しい始まり(レココレに載ってた)。

その後スプーンフル(の5枚?)とティム・ハーディンの1stと件の4thのプロデュースはジェイコブセンがするんですよね。
あとハーディンの1stにはセバスチャンがハーモニカで参加してるし、以前、私のハーディンの記事でクイズを出したら見事BYRDさんが答えて下さいましたが、スプーンフルのこのアルバムの”Didn't Want To Have To Do It”のテイストを戴いてハーディンは "It'll Never Happen Again" という曲を作ったり・・・とかですね。
あ、あとあの69年のウッドストック・フェスで、ハーディンのギターを借りて飛び入り(と言われている)出演して時の人となったセバスチャンと、正規の出演でありながら映画本編はおろかサントラにも未収録なハーディンの明暗などなど・・・。
この人達周りの話は今、何かと惹かれてしまうのです。




『Living In The Material World』 (1973)

2008年05月10日 | 70's
連休のセールで手にした1枚。モチ06年の通常盤。の日本盤。
1000円ちょいでお買い求めやすかったので、とっても嬉しかったです。
というのも私、あんまり縁がなくて。ソロぢょーぢに。
だけど彼は私のブログのお友達の間でも大変人気で、とても愛されていたので、ずっと機会があればと思っていました。

で、ただ今、通勤電車の中でのマイ・ディスクマンを絶賛占領中のアルバムとなった次第です。
これ、穏やかだし、深いし、シンプルだし、自分がどんな状態の時でも優しく付き合ってくれるんですよね。

例えば月曜の行きしなの「気合いいれていきますかの!」てな気分の時は、なんかこう、いい具合に気持ちをほぐして、さらに覚醒させてくれて、内側からモリモリ盛り上げてくれる気がするし。
金曜の帰りの電車の「明日からやっとホリデイ!」な気分の疲れと浮かれには、軽く聴き流すカンジで聴くんだけど、でもジョージは怒らず、楽しげに心地よく癒してくれて。もうホントに懐が深い!


歌詞を読みながら聴いてみると、ふっとこのアルバムの世界に入り込み、精神世界の安らぎの大切さ、物質的な世俗的世界の濁り、などを感じ、ホント背筋がぴりっとするというか、自分の目も一気にクリアになり、本質を一気に体得したような、そんな錯覚に陥るくらい。で、気づいたりするのです。あー、GW中は物欲(レコ欲しい欲)に強く振り回されてたなぁ、なんて(笑)

ただでもそれよりも、アルバム・タイトル曲の中でジョン、ポール、そして ”リッチー” という固有名詞が歌い込まれていたことに、より非常に感動したというか。もう泣きそうなほど嬉しかったです!


どの曲が好き、というよりアルバム全体が非常に統一感があってまとまっているので、アルバム丸ごとで1曲ってカンジもして、聴きやすいし、一気に聴けちゃいます。実際イイ曲ばっかりだし。でもやっぱM-10~M-11のアルバム・ラストの流れがたまらんっ!

あとね、ボートラの ”ミス・オーデル” 聴いてて、なんとなく思っていたことがやっぱ当たりだったかも?って思いました。それはジョージって実は笑い上戸なんじゃ?ってこと。関西で言うとこのゲラ、ですね。かわいいな、ジョージ。しかしこの曲、ええわぁ~。


やっとジョージもこちら側、ウチんちに来てくれました。まだまだよそよそしい仲ですが、ウチでコーヒーくらいは飲んで行ってくれるようになったようです(笑)
仲良くなれそうです。
大切に付き合います。


Win Your Love For Me

2008年05月07日 | 音楽雑談♪
GW、終わっちゃいましたね。みなさん、思いっきり楽しんだり、ゆっくり休んだりリフレッシュされましたでしょうか。
私はあまりお休みは関係なく、今週も月曜から普通にバイト出勤だったです。風邪もいまいち治りきらず、鼻たらしてます。
もういい加減治さねば!と気合いいれて早く寝すぎて、夜中に目が覚めてしまいました。とほほ。

今年のゴールデン・ウィークは2つに分かれてましたね。実は最初の第1弾の時もレコード・セールに行って、今月のお小遣いをほとんど使っちゃっておりました。
そしてブログを再開して、あちらこちら覗いて、刺激を受けて音楽欲が高揚してるのも手伝ってですね、第2弾のセールもとうとう我慢できずに、おとついバイト帰りにいそいそと寄ってしまいました。鼻たらしながら。
で、来月分のお小遣いまでちょいと前借りしてしまいました(泣)

今回はオリジナルのシングルをいっといたんです。シヤワセ~。
サム・クック4枚!!とモータウンもの2枚!いやぁ、大収穫でしたよ!
魅惑の20%OFFですしね!合算すると大体1枚1000円ちょいで買えた計算になるので大満足でしたっ。

その中から今日は1枚、書きます。
これが1番そん中でも欲しくて嬉しかったヤツなんです。






どうです?KEENのレーベル、きれいでしょう?私、初めて見ました、コレで。

大好きなんですよね、この曲。"Win Your Love For Me"。1958年の曲。
サム・クックの他の有名曲などに比べると、あまり人気曲じゃないかもしれないけど、そこがまたいいのです。自分だけの、特別な曲ってカンジがして。

で、大切に持ち帰ってですね、鼻たらしながら。で、家帰ってコーヒーいれて、シングルをセットしてですね。ぽちっとな、としたらね、やっぱりめちゃくちゃ音がいい!太い!ノイズはざんざん入ってますけどね(笑)
音のふくよかさ、音の立ち方がまるで違う。そこに魔力がある!

以前はシングルと言えば、スリーブがついてないと嫌で、日本盤をよく買っていたのです。安いし。が、最近はほんとに音がいいのは、当時の英・米シングル盤なんだろうなぁとちょっと考えを改めているところ。って、生意気な(笑)

でもホントにやっぱ違うし、CDでは味わえない世界がスピーカーの真ん前に立ち上がってくるカンジでたまりません。
よく知ってるあの曲が、全く違った響きで、まるで別の曲みたくリニューアルされ、パワーアップされて聴こえてくるのだから不思議ですね。

・・・とか思ってたら、この曲の場合、結局ほんとに違う曲だったのでビックリ!
というのも、いくつかのベストやボックスなどで今まで親しんでたヴァージョンとマジで違ったんです。変にサビでコーラス入ってたりして、全体的なプロダクションもまだちょっとやぼったいカンジ?今まで聴いてたのは改良ヴァージョンだったんだなぁ、と初めて気づかされました。でもそういうパターンは結構あるのかも、ですね、この時代のシングルを聴いていくと。モータウンのシングル全部ボックスなんか聴いててもセカンド・イシューとか、ちょいちょいありますしね。それとアルバム・ヴァージョンはまた別だったりもして。
私、曲の最初の方は「うはー、さーすーがオリジナル7インチはここまで違って聴こえますか~っ!」って興奮しながら聴いてますた(笑)


そんなこんなで、なんか、もう、あー!ってカンジの至福の2分半。
とっかえひっかえ、繰り返し繰り返し、浸っております、マイ・リスニング・タイム。
ホント楽しいなぁ、シングルは。しばらくシングル・シリーズでいってみようかしら。
では、寝るとしまーす。




『Tim Hardin 1』(1966) Tim Hardin

2008年05月04日 | 60's
なんだか本当にありがたいことで、申し訳なくて。
もったいないような、あと自信にうんと繋がるような。
前の記事のコメントで暖かいお言葉を頂きまして、ホントに感激しております。

みなさん、あったかすぎます。なんでこんなに優しいの?
感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
みなさんのとこもぼちぼち廻らせてもらっていて、早速刺激もらったり、ニヤニヤさせてもらったり、元気もらったりしています。
ちょっと懐かしい感触です。いやぁ、楽しいなぁ。


さてさて、ゴールデン・ウィークですねぇ。みなさまは、いかがお過ごしですか?
私は先週末から風邪をひいてしまい、予定もパァで、お家で大人しくしております。
みなさまも風邪には、くれぐれも気をつけてくださいませっ!


   *   *   *   *   *   *


この間から復帰第1弾でどのアルバムを取り上げようか、すんご~い迷っているんですよね~(喜)
というわけでここ最近、このお休みの間、何聴いてたか思い出しているんですけど。

そんで、このお休みしていた間にやっぱり一番心を動かされたものをまず初めに取り上げたいよなぁってことで、結局このヒトになりましたです。

その男の名はティム・ハーディン!

大好きだったです、このヒト。10年ほど前に大阪の図書館で借りた(!)『Bird on a Wire』を聴いてからというもの、自分の中で他のシンガー・ソング・ライターたちとは別扱いで、ずっと特別な存在であり続けました。とは言ってもその後、あまり出逢いがなくて、ベスト盤でお茶を濁していましたが、遂に出ましたよね、昨年から今年にかけてオリジナル・アルバムの紙ジャケが6枚!私は一気にじゃないけど、ポツポツと半分の3枚買いましたよ。なくならないうちに残り3枚も早く欲しいところです。当然、全部それぞれ素晴らしいだろうから・・・。

何はともあれ今回は、最初に聴き狂った『1』を取り上げてみようと思います。
HMVから届いてからというもの、私のディスクマンをしばらく独占しておりました。やっぱりこの人の歌は妙な吸引力があるというか、聴く者をトリコにしてしまって離してくれないとこがあるんですよね。

まずは素晴らしい楽曲群。彼の歌はカバーの多さでも知られるところではありまして、この『1』だと

M-1 ”Don't Make Promises”
M-7 "Reason To Believe"
M-11 "Misty Roses"

あたりがカバーも多く有名曲だと思うのですが、M-1とM-7は特にもう鬼名曲で、私もやーばーいくらい好きです。

あとは個人的にはM-6 "It'll Never Happen Again" がもう最高にやばい。けだるさと切なさとが相俟ってなんとも贅沢なフィーリングの曲なんですよねぇ。歌詞がまた!ちなみにこの曲はハーディン本人が言ってることなんですけど、ある曲のパクリなんだそうで。
(ヒント:このハーディンのアルバムでブルース・ハープで参加しているあのヒトのあのバンドの、そう!あの曲です!わかる人手を挙げてっ!)

あ、あとボートラの "While You're on Your Way" のオルタネイト・ヴァージョンには救われる思いがします。最高!アルバム・ヴァージョン、M-5はこのアルバム全体の雰囲気にとてもしっくり合っていて、あれでないとダメだと思いますけどね。


そして次に歌詞の世界。彼の曲の歌詞は、自分を切って中身を見せているような、痛々しいまでに赤裸裸で不器用で、全出しなんですよね。
男の人の生理や情念がまんまむき出しで。あと繊細すぎてもうやんなっちゃうよ、ってくらい「こわれもの」で。
でも、そこが良くてやっぱり憑かれたように聴いちゃうんでしょうね。
そしてあまりにも個人的な歌なのに、それが奇跡のように人々が共感出来得る「歌」として消化されている。
だからあんなにカバーが多いんでしょうね。その力技。それが才能ってことなんでしょうね、きっと。


そんでもってサウンドもいわゆるフォーク、いわゆるジャズ、いわゆるR&B、いわゆるソウルではなくて、それらのある要素、ある要素をうまく合わせて、音や楽器は少ないんだけど、豊かで、同時にすごく洗練されていて、時代を選ぶことのない、唯一無比のハーディンなサウンド世界でして、これまた素晴らしいのです。

あ、あと忘れちゃいけないのが彼のヴォーカルですね。深く真っすぐ闇夜を突き抜けるかのよに、静かなんだけどこちらに刺さってくる声。痺れます。
ちなみにジャジィな曲とか聴くと、あぁ、この人も元々はマーヴィン・ゲイが大好きでマーヴィンになりたかった人なんだなぁ、なんて一人で勝手に納得していたりするのですが・・・(『2』のボートラ "You Can Ruin a Man" とか特に!)


自身の才能とドラッグ癖と、止めどなく流れ出す愛をうまく扱いきれなかった男の、悲しい悲しい「ティム・ハーディン物語」は、アルバムを、そして曲の歌詞を順番に追っていくと、誰でも如実に知ることが出来て。
これほんとなのかな、って。逆に創作部分の方が大きかったら、聴く方もこんなに聴いてて心が痛くならずに済むのになってくらい、生を作品にしたのか、作品を生きたのか、曖昧になるくらい密接してて。時が進むにつれて(=アルバムが後になるにつれて)どんどん悲惨になっていく物語を演じて/生きてて。

だけどこれほどそれぞれの人々の心の中でひっそりと、けれどしっかり、愛され続けることが似合う人もいないでしょう。
私たちが、これからもずっと聴き続けて、絶賛して、で、このように大切な友人に勧めたり話をしたりすることによって、「ティム・ハーディン物語」はハッピー・エンドになるんだなぁと、強く思ったりしています。