『Runt』(1970)Todd Rundgren

2014年06月26日 | 70's

残念にもほどがありましたね、ワールドカップ!
悲しいやら悔しいやら腹立たしいやら。

もうすこしなんとか出来たはずなのに。
でも一番つらいのは選手と監督、スタッフ達でしょうね。4年間努力したのにね。

連日のテレビ観戦のおかげでうちのチビすけも新しい言葉を覚えました。
”しゃっかー”(サッカー)と”うっちー”です(笑)

ただインタビューを受けている大久保や岡崎の顔を見ても得意げに「うっちー!」と言っていたので、きっとチビすけの中では”うっちー”=”サッカーする人”なんでしょうね。

 

さて、前回書いたアル・クーパー同様、この人のアルバムもとっちらかってることこの上なし!

その人の名はトッド・ラングレン!

私はトッドはこの1stがお気に入り。ひいきにしてる。
理由はソウル風味溢れてる曲が多いから。

特に M-3”We Gotta Get You A Woman"
それと M-9”Baby Let's Swing~The Last Thing You Said~Don't Tie My Hands"のメドレー曲!

たまらんですね、この2曲は。
人類が誇ることの出来る至宝っす。
いつ何時聴いてもハッピーになれるもん。


特に”Baby Let's Swing~”は私は文句なしに大好き!

ちょっとバカっぽいイントロもいいし、その後「ロ~ラ」って歌に入ってくとこがいい。

このバカっぽいイントロを入れる技?と言うかアイデアと言えば!
思い出すのは中村一義の1st「金字塔」最終曲の”永遠なるもの”なんですが。
あれも変な声満載からのシリアスな「あーあーすべてが人並みにぃ~上手くいきますようにぃ~」だからグッとくるんですよね。

中村君はこの技はスモール・フェイセズの”Afterglow of Your Love”から頂いたらしいですけどね。超そっくり。


この、バカっぽいイントロからのシリアスというアイデアに繋がっている話をもう一つ。

この”Baby Let's Swing~”の前の曲はなんか変な曲で。
なんか中期ビーチ・ボーイズの実験作品みたいな。幻想的な雰囲気の中「あ~」としか歌っていないちょっと退屈な。でもそれをちゃんと我慢して聴いて(笑)乗り越えて聴き終わった時にこの”Baby Let's Swing~”のおバカなイントロが聴こえてきた⇒「ロ~ラ」のカタルシス!!

こういうの中山康樹氏がビーチ・ボーイズ本でよく言ってましたね。

つまり、実験的(でよくわからん)な曲の直後に来る、その人の持ち味が思う存分出ている分かり易い魅力的な曲。
このアルバムで言うとスゥイートなソウル曲やバラード。

わかっちゃいるけどこれもまた聴くたんびグッとくるみたいな。
アルバムとして聴いてて良かったーみたいな。

冒頭の1曲目と2曲目の関係なんかもそれに当てはまるかな。
ちょっとハードな1曲目の後に、トッドの優声で歌われる極上バラードの2曲目”Believe In Me”とか。
やられるもんねぇ。ギャップにねぇ。

ラスト曲”Birthday Carol"もそういう瞬間があるけど。
上手いんだなぁ、そういう仕掛けが。
そこはプロデューサーさんのトッドが出てくんだろね。

ポールもちょっとそーゆうことしますけどね。
”Why Don't We Do It In The Road"の後の”I Will"みたいなね。
あこぎっちゃあ、あこぎなアレ(笑)

まぁでもこういった曲と曲の間、切り替わる瞬間の妙味と言いますか。
おバカの後の真剣。
ダメの後の最高。
ハードの後のソフト。
そういうのをチマチマ楽しむの、私、嫌いじゃないです(笑)。


この1stを経て、トッドは曲単位ではなくアルバム単位(いや、最近ではライブ単位??)でそういうギャップを産みだし続けて私たちを驚かせたり楽しませたりしてくれるわけで。

周りの言うことなんてきっと関係なしに自分の音楽道を突き進む、頼もしきトッド。

もしトッドがザック・ジャパンにいたら...。
きっともどかしい展開のイライラそわそわする試合の中。
決めないといけないところで決めてくれて、スカーーーッとさせてくれたんじゃないかなぁ...(って〆がむりくりすぎか!!)

 

 



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2 コメント

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資格ナシ (デフレおじさん)
2014-06-26 08:53:16
おはようございます 

快調に日記ラッシュ 凄い 内容も以前通り 楽しんでゲンキもらってるメニエール症候群デフレ62

Tラングレン、Aクーパー、Lニーロはワタクシにとってちょっと背伸びした東海岸3人として並びます
彼、彼女たちが子供の頃から聴いて身につけたソウルフレイバーが好きなんだと思います
ハードロックが顔出すとワケ判らなくて混乱してしまう体たらく
一番許容エリアが狭いのがトッド ユートピアは別の人格による全く別の作品としか思えないのです

これからも楽しみにしてますが、ボクは外部ブログで入っていけるのにモスコさんは来られない? ヘンなの! 

坊やが「シャッカー」って可愛い盛り 今を大切になさいませ
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Re:デフレおじさん (モスコ)
2014-06-29 22:20:45
毎度コメントありがとうございます!
そんな風に言って頂けると励みになります。

ブログは誰でも見れるけどmixiは違いますもんね…。

東海岸三人衆。
育った場所と時代がよかったですよね。
それもまた才能だし。
私は一番アルさんが好きかなぁ。

ユートピアはちゃんと聴いたことないんだけど、きっと同時代の新しい音楽の魅力にやられたのかな?トッドさん。

子供は、舌足らず、だけどしゃべりたい盛りなんで、面白いですね(笑)
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