時事解説「ディストピア」

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戦後左翼の脆弱性について

2013-08-17 21:01:57 | 反共左翼
東大の政治学者の姜尚中教授について次のような評価がある。

http://watashinim.exblog.jp/10055773
http://toriton.blog2.fc2.com/blog-entry-171.html

要するに、相手を見て意見をコロコロ変えているということが
上の記事からよくわかると思う。

筆者は姜教授に恨みはないけれど(こんなんでも政治学者に
なれるんだなといった驚きはあるけれど)、とかく戦後の左翼、
特に最近顕著になっている左翼知識人は、相手を見て論調を
微調整できる大変器用な御仁が多い気がする。

前の記事に挙げたNHKスペシャルに登場した面々は
いずれも保守派と一緒になって活動していたりするのだが、
ほとんどの人間はその矛盾を指摘しないのだから、
そのコミュニケーション能力の高さには感服してしまう。

あんまり言いたくはないのだが、今の左翼は
反原発を強調するわりには宮城などの津波の被害にあった
地域の復興にそれほど熱をこめて話さなかったり、国防や
憲法よりも雇用問題をどうにかしなければならないのに
それにも無頓着だったりと、わざとやってんのかと言いたくなる
ほど、一般庶民と問題意識が共有できていない。それじゃいかんだろう
と思うのである。

しかも、その時々の状況で自分の主張を簡単に曲げてしまうし、
柄谷行人や吉本隆明など、戦後左翼の巨人が天皇制を支持したりと
本質としては国家主義者がスタンダードを占めてきた。

この点を克服しなければ、より分かりやすい言葉を用意し、
より多くの権力者をしたがい(あるいは屈している)右翼には
決して勝てないだろう。

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