時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

八ツ場ダムについて

2015-01-24 00:13:56 | 日本政治
赤旗の記事より。


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国土交通省が建設を進める八ツ場(やんば)ダム
(群馬県長野原=ながのはら=町)の本体工事が、
住民らの「着工するな」という抗議にもかかわらず、22日までに始まりました。



この日は、清水建設、鉄建建設、IHIインフラシステムの共同企業体(JV)が、
ダム本体を造るために岩盤を掘る基礎掘削工事に着手、爆薬を使って
岩盤を砕く発破作業を行いました。



同ダムは、民主党が政権をとった2009年に前原誠司国土交通相(当時)が
本体工事の「中止」を表明しましたが、その後、同じ民主党の
野田佳彦首相(同)が建設継続とし、安倍自公政権がゾンビのように
よみがえらせた総事業費約4600億円にのぼるムダな公共工事の典型です。



国は1952年、利根川支流の吾妻川(あがつまがわ)の氾濫防止や、
首都圏への生活用水供給などを目的に八ツ場ダム建設を計画、調査に着手しましたが、
地元住民による反対運動が続きました。



利水にも治水にも役立たないとの批判とともに、
ダムに水をためた場合、周辺で地滑りが起きる危険性も指摘されています


また、予定地周辺の造成地に使用された大同特殊鋼の鉄鋼スラグから、
環境基準値を超えるフッ素などの有害物質が検出され、ダム湖の汚染も懸念されます。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-23/2015012315_01_1.html
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このダムについて思うのは、当時、どの新聞もテレビも
一斉にダム建設中止の反対キャンペーンを展開したことである。


なにせ、推進派の議員を一般人の意見として紹介したり、
反対派の人間の言葉を一切、封殺したりと徹底していたので、
あの報道だけを見れば、まさか地元住民の反対運動があったとは思うまい。


結局、民意というのはメディアが作るのだなということを、
この事件ほど如実に示したものはないだろう。


何だかんだで私は民主党への政権交代はあって良かったと思っている。

おかげで、アメリカに対する評価を改めることができたし、
新聞やテレビに対する考えも大幅に見直すきっかけになった。


政権交代は意味はなかったという声は左翼からも聞こえるし、
実際にそういう部分も大いにあるのだが、誰が敵で味方なのかを
はっきりさせてくれたという点だけは評価してしかるべきだろう。


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