時事解説「ディストピア」

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いい加減、池上彰は慰安婦商法をやめるべき

2014-12-29 19:08:10 | マスコミ批判
今日の池上彰の番組で、また慰安婦問題を扱うそうだ。

この問題で重要なのは、次の2点。

1・現在の研究動向も含めた慰安婦制度の解説

  週刊金曜日が日本軍慰安婦を扱った特集号を10月末に出版したが、
  同制度がれっきとした史実であることを明らかにすること。

  まず、このことが求められる。

2・日本軍慰安婦を口実にした差別の横行の解説

  北星学園や元朝日記者、その家族への脅迫をはじめとした、
  レイシストの在日コリアンや日本人へ対する暴行について紹介すべきだ。

  この差別や暴行は現在進行形であり、緊急に対処する必要がある。


3・慰安婦をめぐる政治家や学者の改ざん行為への言及

  八木秀次や渡辺昇一、橋下徹や河村たかしなど、
  史実を否定し、そのことをもって、他国や在日コリアンへの差別を
  扇動する連中が腐るほどいる。彼らのような差別主義者の糾弾なくして
  ジャーナリズムは成り立たないだろう。

以上の3点の詳説を仮にゴールデンタイムにお茶の間にお届けしてくれるのなら
私は喜んで池上氏を讃えたいのだが、実際はその逆になると思う。


つまり、朝日の誤報を重点的に扱い、結果として否定派に役立つ解説を行うのではと。
(その場合、自分のコラムに関する事件を自慢げに語るはず)


正直、誤報を言えば北朝鮮や中国に関する記事をはじめとして、
朝日も読売も産経もしょっちゅう行っているし、誤報でないとしても、
あからさまに権力者を擁護する記事や社説を大手メディアはしょっちゅう書いている。


例えば、普天間基地移設問題における琉球新報社と大手新聞社の社説を
比較すると、如何に後者が安倍政権のまわし者であるかがよくわかるだろう。



要するに、今年の夏にあった問題がまだ引っ張られている一方で、
平然と極右の横暴な振る舞いが等閑視されているのである。


慰安婦制度の否定のネタになるニュースは数か月も繰り返し伝え、
他方で否定派の脅迫行為や差別はひたすら無視をする。


このような態度こそ問題なのだ。


断言できるが、池上は北星学園への脅迫行為については取り扱わない。
元記者の娘が右翼に追い回されたりしている非道い状況が起きたことまで言及しない。


何らかの奇跡が起きたとしても、一言、軽く言及して、
「朝日も悪いが、脅迫まではやりすぎだ!」という有りがちなコメントをし、
自分が放火魔に向かってガソリンと火種を提供し続けていることに触れないだろう。


池上の場合、ほかの極右と違い、ファミリー向けに
差別を助長させる解説を「これぞ王道なり」と垂れ流すし、
周囲の人間も彼が売れる解説をするものだから「池上さん、すげー!」と
その解説の間違いについて、一切訂正しようとしない。何とも恐ろしいプロパガンダ。



誰でもいいから、メディア研究をしている学者やジャーナリストが
このすさまじい状況について、一石を投じてくれないだろうか?

無理か。


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