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時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

インサイダーとアウトサイダー(メモ)

2014-10-16 23:54:06 | 浅学なる道(コラム)
前記事・前々記事で、岩波の座談会に到底選ばれるべきでない人間が
選ばれている一方で、当事者が最初から除外されていることを指摘した。

パレスチナ問題の論客エドワード・サイードは、
インサイダーとアウトサイダーという概念を掲げて知識人について語っている。


インサイダーとは、世論を形成し、体制順応型に誘導し、
特殊な利害に奉仕する知識人を指す。

アウトサイダーは、これとは対極的立場に立ち、
「亡命者にして周辺的存在であり、アマチュアであり、さらには
 権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手」である。


これ以上、サイードは詳しく語っていないが、
要するにアウトサイダーとは権力に迎合しないために、
利益ではなく損害を受ける一方であるが、なお正義を貫く人物を指し、
インサイダーは、その逆(つまり御用学者)を意味するらしい。


私は、これをヒントに新しくインサイダー・アウトサイダーを定義したい。

すなわち、インサイダーとはメディアや学会、議会等の思想を表明する場において
参加を許可されている人間であり、アウトサイダーはその逆であると考える。


これに従えば、先の岩波の座談会を例にすれば、
有田氏や李信恵氏などがインサイダーであり、私はアウトサイダーとなる。


そして、日本の右傾化や左翼の衰退も、このインサイダーが年々、
減っていることに比例していることに原因があるとは考えられないだろうか?


ネットの普及によって、爆発的にアウトサイダーが増える一方で、
インサイダーの人間はアウトサイダーに対して門戸を開放しようとしない。

そればかりか、発言権を有する者は限定されており、
しかも内部の人間を批判しないことを暗黙の参加条件としている。

そのため、朝日や岩波をいまだに左であるかのように認める人間しか
左翼として論壇で活躍できないのではないかと思う。

この件については、さらに考えをまとめたい。
今回はメモの殴り書き程度で終わらせたいと思う。


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