時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

北朝鮮の反核論

2014-04-15 00:54:40 | 北朝鮮
朝鮮新報の記事より

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「日本国民」がノーベル平和賞候補に登録された。
受賞資格が個人か団体に限られるため、「憲法9条を保持する日本国民」として申請、
受理された。憲法改定を目論む安倍政権に対抗し、
不戦平和を謳った日本の憲法9条を守るため、国際社会に訴える手段として発案された。

▼効果的なアイディアだ。平和を広く呼びかけ、
安倍政権の軍事大国化に国際世論から打撃を与えるとともに、
アジア太平洋地域で軍事的影響力を保とうと暗躍する米国へのけん制となる

▼12カ国による軍縮・不拡散イニシアチブ外相会合(11、12日)で採択された
「広島宣言」は、核兵器保有国に対し定期報告など透明性の向上を求めた。
それにとどまらず、朝鮮の核開発の即時停止をわざわざ求めた。
南朝鮮駐留米軍の千発以上の核兵器と向き合い、
人類史上最悪の核の脅威に晒されている朝鮮に対するこうした要求は、
一方的な武装解除を求めるに等しい。
日本はその核の傘の下にいることを忘れてはならない

▼7日に行われた国連軍縮委員会で朝鮮の代表は、
地球上に存在するすべての核兵器の廃絶を一貫して主張。
それは、世界最大の核保有国が核開発とミサイル防衛システムの展開をやめ、
核軍縮で先頭に立ち実践的な模範を示すときにだけ実現すると強調した

▼紛争や対立の火種を取り除く必要がある。
朝鮮半島や日本を含む東アジアの平和は、地域から海外武力を駆逐することから始まる。

http://chosonsinbo.com/jp/2014/04/il-250/
------------------------------------------------------(引用終わり)

「北朝鮮の手先」と散々、人権活動家or人権団体から非難されている
 総連の機関紙、朝鮮新報。サイトから日本語で読める。


北朝鮮の手先は日本国民がノーベル平和賞候補になることを
喜ばしく思っているようだ(私はやめたほうがいいと思うけど)。

また、北朝鮮本国も、核廃絶に非常に積極的な姿勢を見せている。
そればかりでなく、韓国や日本を中心とした米軍基地の撤廃を主張している。

以上の主張を北朝鮮が行ったというこの意味は大きいのだが、
この点はスルーされて核を持つ危ない国だという宣伝ばかり流されている。



辛淑玉氏や有田芳生氏などの反北朝鮮の人権派、
及び沖縄の米軍基地や核武装論に批判的な左翼(共産党も含む)は、
北朝鮮の反核論を一切無視したまま、
同国の核保有を糾弾することに情熱を燃やしてきた。


そういう態度がどれほど保守派に対して
心強い声援かを考えたことがあるのだろうか?

(実際、彼ら左翼の承認を得ながら、北朝鮮への強硬な制裁は実行された。)


先日、NHKスペシャルで北朝鮮特集があったが、
相変わらずのバッシングするための報道だった。

お約束の90年代半ばに撮られた痩せ細った子供が
たたずむ病院の映像。元幹部による体制批判。

ネットで検索をかければ、すぐ読めるような内容だった。
当然、次のような米韓軍の挑発的な軍事行為には一切言及がなかった。




------------(朝鮮新報の記事を抜粋)---------------------------


朝鮮平和擁護全国民族委員会のスポークスマンは12日に声明を発表し、
朝鮮への先制攻撃を狙った北侵戦争演習である
「マックス・サンダー」空中総合演習が
11日から25日まで歴代最大規模で行われる
ことについて糾弾した。

声明は、米・南がこれまで5月に実施していた
「マックス・サンダー」演習を、今年は「フォール・イーグル」
合同軍事演習期間中である4月中旬に繰り上げて大々的に行うことを指摘し、
今回の訓練の挑発的性格を実証していると強調した。

また、米・南が朝鮮の通常のロケット発射訓練と
自衛的な核抑止力強化の措置に言い掛かりをつけて、
国連の「制裁」を云々し、謀略的な無人機騒動を起こしている
タイミングに合わせて、「キー・リゾルブ」「フォール・イーグル」演習、
「平壌占領」を狙った「双龍」連合上陸訓練とともに
大規模な「マックス・サンダー」空中戦争演習を行っているのは、
北侵戦争の導火線に火をつけるためであると指摘した。

http://chosonsinbo.com/jp/2014/04/20140414riyo-3/

----------------------------------------------(引用終わり)

キー・リゾルブとフォール・イーグルは知っていたが、
マックス・サンダーや双龍作戦については知らなかった。


ピョンヤン占領・先制攻撃を想定した軍事訓練が
毎年、行われているというこの異常事態を
米韓日の知識人、人権団体は一切、民衆に教えようとしない。



よく北朝鮮には言論の自由がない、反論する自由がないと言われる。
だが、思想・表現の自由が守られているはずの民主主義国では、
民主主義者たちが自発的に特定の情報を秘匿して正義を語っている。

私には、そちらのほうが異様に見えるのである。


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