時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

たかじんは在日コリアンだった?(ある意味納得の事実)

2014-09-10 00:29:11 | 浅学なる道(コラム)
右翼番組で有名な故やしきたかじん氏が、
実は在日コリアンだったのではという疑惑が生じている。

被差別出身者である角岡伸彦氏のノンフィクションについて

http://roodevil.blog.shinobi.jp/Date/20140909/


実際、在日コリアンや被差別の人間のほうが、
自分たちをより執拗に徹底的に攻撃することがある。


ネットの右翼系まとめサイトが好例だが、
毎日のようにチョンとかとか言われて差別されていれば、
よほど自分たちの出自に確かな知識を持たない限りは自信喪失してしまうだろう。


自分は日本人らしくないから差別されるのだと思う人間もいるのである。
こういう人たちがその後、辿る道は二つに一つ。


ひとつは、日本人にペコペコしても差別は解消されないことに気づき、
再び対決姿勢をとるようになるケース。

ふたつは、自分さえよければと死ぬまで自民族を攻撃し続けるケース。


右翼の論客は後者にえてしてなりがちだと思う。


それにしても、極右の論客を割りと高評価しているのが、
被差別出身者というのは、結構すごいものである。


この角岡伸彦という方は、現代の被差別の経済状況は
以前よりも格段に上昇し、もはや差別的とは言えなくなったということを
述べたことで、左派も含めた論壇で評価され、ジャーナリストとなったのだが、
私は、あの文春新書に著書を出した時点で、警戒していた。


予感的中といったところか。


結局、在日コリアンの辺真一氏の在日特権論と同じで、
自分たち民族の経済状況は豊かになっているという歪んだプライドを
振りかざしているうちに、いつのまにか右翼の手下となったわけだ。


彼に対しては、前記のページでかなり納得のいく批判がされている。


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上記記事はたかじんの事を「カリスマ」扱いして
「こんなにたかじんさんは苦労した」みたいな書き方をしているが、
この著者の角岡伸彦とやらは何を言っているのか? 

はっきり言わせてもらうが、
たかじんが同胞だというのがもし事実だとすれば、
筆者はなおさらたかじんという男を絶対に許せない。

この男の極右番組では「従軍慰安婦は捏造」と主張していたのではなかったのか?

朝鮮高校無償化問題でも筆舌に尽くし難い酷い事を
さんざん垂れ流してきたのではなかったか? 

北朝鮮問題でも石丸次郎や高英起らのゴロツキどもを呼んでは
「北朝鮮の脅威」を煽り立てていたではないか? 

自分の出自を徹底的に隠した上で「日本人として」
同胞に危害を加えるような事を言いまくったのだから、
これほど卑劣な奴はいない。

(中略)


同胞に不利益をもたらすような言動を平然と行って、
それで自分の私利私欲ばかりを追求し、社会に害悪を垂れ流す。

「それ(出自)をバネにして彼は歌手として頑張った」
 などと角岡は言うが、笑わせてはいけない。

この男は後にヒットが出ず歌手として完全に行き詰まり、
結局は日本人に媚びへつらい、同胞を売って食い物にする道へ進んだだけの事だ。

(全文は以下のページで)
http://roodevil.blog.shinobi.jp/Date/20140909/
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まさにそのとおりなのだが、解放運動の従事者にも
一定の評価を受けていた人間が、極右の広告塔を讃美する本を
出してしまうというのは、マイノリティ問題の複雑さを物語っている。

イラク空爆を続けるアメリカ

2014-09-10 00:13:57 | 国際政治
ウクライナに関しては内政干渉を非難するアメリカだが、
自分たちは思いっきりよその国に爆弾を落としまくっていたりする。


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米軍は7日、イラク政府の要請を受け、西部アンバル州のハディサ・ダム周辺で、
イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国(IS)」への空爆を行ったと発表しました。

米軍は8月初旬からイラクでイスラム国に対する空爆を継続。
今回、北部に限定していた空爆対象を西部に拡大しました。


ハディサ・ダムは現在のところイラク治安部隊の管理下にありますが、
米軍はイスラム国の攻勢からダムを防衛するためとして空爆を実施。

米CNNによれば、爆撃機による4回の空爆で
ISの軍事車両や検問所、塹壕(ざんごう)を破壊し、
ダム付近の町バルワナを奪還しました。


同ダムはユーフラテス川沿いにある同国第2の水がめで、
イラク西部と南部の数百万人に水を提供しています。
イスラム国がダムを破壊して洪水を引き起こせば、
下流域の首都バグダッドなどで多大な被害が起きる可能性もあります。

米国家安全保障会議(NSC)のヘイデン報道官は7日の声明で、
「ダムが破壊されたり放水が行われたりすれば、バグダッド国際空港を含め、
(下流域に)壊滅的な脅威を与える可能性がある」として、空爆拡大を正当化しました。


米軍は6日までの約1カ月間に北部で計133回の空爆を実施。
8月中旬には、イラク北部モスルにある同国最大のダムを
10回以上の空爆の末、イスラム国から奪還しました。

ただ米国内では過激派組織の掃討を目指して
空爆範囲が拡大していくことに懸念の声も上がっています。

米国はイラクへの地上部隊の派遣を一貫して否定しています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-09/2014090907_01_1.html
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奪還と言えば聞こえはいいが、
要するに空爆で破壊された街を占領したにすぎない。



そもそも、ダムという重要なインフラ設備を破壊から守るために、
爆弾を落とすというのは、かなり矛盾したアクションであり、
実際には、ダムを破壊しようとしているのはアメリカなのではと勘ぐっている。


ロシアには証拠もないのにロシア軍がウクライナ領地に潜入しているかのように
非難し、経済制裁すらとっているのに対して、イラク空爆に対しては、
日本でもヨーロッパでもあまりにも軽視されている。


今月の『世界』(岩波の月刊総合誌)でも、ウクライナ問題の言及に、
同地のネオナチ運動やテロ掃討の美名のもとに行われる住民虐殺に
まったく触れていなかった。いつしか『世界』は立ち読みや
図書館での閲覧で済ませるようになってしまったが、内容の劣化は否めないと思う。