音楽に対する考え方として、稚拙ですが、
音符のひとつひとつに羽根が生えているような飛翔感というイメージを持っている。
なので、この映画を見始めて、音楽学校でスパルタ教育をするなんて、音楽と違う
と思いながらみていた。主人公は世界的なドラマーを夢見ている青年。
特別なクラスに抜擢されるけれど、生徒は皆下を向き、緊張感にピリピリしている。
この映画、どういう方向にいくのか。しかし、想像しにくく、緊張感を持ちつつ映画をみていた。
映像が汚い、とか、この教師ひど過ぎるとか、内心ブツブツいいながらみていた。
超絶技巧のピアニスト。超絶技巧のドラマー。いや、音楽は叙情、或は詩情の世界だろ。
と文句を言いつつも尚、真剣に観ていた。
教師は結局パワハラで訴えられてしまう。
しかしラストは面白かった。
大きく挫折した主人公がまたバンドでドラムを叩く事になる。
しかも、音楽学校をクビになった元教師と一緒である。
ココの下りがよく理解出来なくて、まだ映画を引きずっている。
有名なジャズの『キャラバン』で主人公は見事な演奏をする。
納得出来ない映画である。見終わって、しばらく胸がビリビリしていた。
ともあれ、このポスターはカッコいい。暫くして、もう一度観るつもりである。
原題は[whiplash]で鞭撻とか、ムチを打つ、厳しくしごくというような意味だろうと思われる。
セッションから来るイメージとは違うでしょ、と言いたい。
