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こんにちは江崎遊子です。

ちょっと言ってもいいですか。

もう一つ忘れ物。

2018年04月12日 | お山の映画館

 冬休みにみた映画で『続、深夜食堂』もある。
 
 小林薫の当り役だね。しかも,脇から出て来る俳優たちが調味料となって、いつみても面白い。
 テレビで放映中からファンだったけど、『続』は全体的に出来が良かった。
 特に、オダギリジョーが好きなので、沢山出て来ると嬉しい。
 テレビでは視聴率を稼げないオダギリジョーなので、父親になってる事だし
 稼がなきゃね、と母親的に心配している。
 しかし、最もオダギリジョーと遠い感じの警官役という所が味噌だ。
 
 
 まだ続くかな?
 

忘れ物。

2018年04月12日 | お山の映画館

 冬にみた映画で、映像的によくぞここまで、
 と感心した映画があった。
 『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』
 
 可愛い魔女のおもちゃ屋て感じかな。カラフルで動きがあって楽しい。
 基本、どこかに怪しい雰囲気が欲しいところだけど、
 クリスマス前のサンタさんのプレゼント工場みたいなのだ。
 
 
 出てる俳優もダスティンホフマン、ナタリーポートマン、ジェイソンベイトマンと有名どころ。
 映画としてお薦め、というよりこんな場所があったら行ってみたい,と思わせる映画でした。

珠玉の日本映画に入れよう。

2018年03月24日 | お山の映画館

 少し前に録画しておいて、なんか濃いかんじがするので簡単に観る気にならず、逃げていた『湯を沸かすほどの熱い愛』。
 
 じゃあ何で録るんだよ,って話だけど、そこはそれ、オダギリジョーも出てるし。
 たまたま昨日、旦那がリレーハンストをしていて、夜、わたしだけの夕飯を遅らせ、
 (旦那は深夜12時にご飯なので)
 ちょっと攻撃的な気分もあって,旦那と観たのである。
 近頃,涙もろくはなっているけど、泣けに泣けました。
 これから観る人のためにストーリーは言わないけれど、
 ちょっとびっくりした。中野量太という監督で長編商業映画の第1昨とか。
 それで、石井裕也監督の『川の底からこんにちわ』を思い出した。
 この作品を来客があるたびに見せて,かなりの好評をえた。
 と言ってもわたしが作った訳ではないけど、観る人観る人が笑ってくれるので楽しかった。
 今回の映画も来客に薦めることになると思う。
 みんな泣くだろうとおもう。ティッシュペーパーを用意して観て貰おう。

 それにしても変な題名だ。
 男女のねっとりした恋愛映画で、宮沢りえとオダギリが濡れ場を演じるのか?
 と警戒していた。ところが全然違っていて、エロスの愛ではなかった。
 宮沢りえ演じる主人公の中にある怒りが軽い暴力で表現され、感情的に後をひかないのが凄い。
 ラストについては、複雑な思いがあるけれど、W座の小山薫堂がファンタジーと言っていた。
 お薦めします。
 
 

イラン映画『人生タクシー』

2018年03月20日 | お山の映画館

 ベルリン映画祭で金熊賞受賞と書いてあったし,録ってみた。
 地味である。しかも、イランでは上映許可がおりなかったとか。
 生活空間の道路をタクシーが走って行く訳で、車は少し古い感じがするものの、
 道路の風景は何ら日本と変わらない。
 決して過激ではない。
 運転手がしかも映画監督自らの出演だ。
 乗り合いタクシーで様々な人たちが乗り込んで来る。
 映画のBDみたいなものを売る男性。
 バイクで交通事故を起こした血まみれの男性とその妻。
 病院に送る。
 しかも、男性が遺言をしたいと,運転手のスマホに動画で遺言を語る。
 途中で運転手の姪を乗せ,彼女に様々な事を語らせる。
 学校で映画製作を勉強していて,絶えずカメラを動かしている。

 想像するに、イスラム教には道徳的に様々なタブーがあり、
 それが、人間の真の姿を生々しく描く事を許さないのか,と思った。

 登場する人々は我等と同じであるにもかかわらず、宗教や国家のあり方が
 人々を縛り付けるのかもしれない。

 可笑しかったのは金魚鉢を抱えた女性二人がお昼までにアリの泉にこの金魚を戻さないと
 わたしたちが死んでしまうと言う話だった。
 後で、姪の女の子が後部座席で彼女たちの財布を見つけ
 その財布をアリの泉に届けるのであるが、その隙に車がバイクに乗った二人組に襲われ、
 黒い場面に音だけが聞こえる。
 黒い場面で、「戻ってくるぞ、にげるぞ」とバイクで待っている男が叫ぶ。
 スマホを盗んでいるのか何なのか、よく分からないけど,黒い場面のまま映画は終わる。
 変だけど,後味がない。
 イランに興味があったし、しっかり観た。
 女性は全員スカーフを被っているけれど、若い女性は黒ではなくカラフルなスカーフを被っていたし
 スカートの丈も短くなり,少しづつ変化して行くんだろうな,とも思った。

 日本でも慣習に縛られる事はあるけれど、楽な国だと思うな。
 イランは死刑が中国に次いで2番目に多いと登場した教師が言っていた。

 様々な国に対して、知らないと偏見を持ち易いので、こういう映画は観た方がいい。
 と思ったのでした。
 

映画『ラ・ラ・ランド』

2018年03月05日 | お山の映画館

 前ふりが長くなるけれど、実は中学生の時からミュージカルのトリコになった。
 その当時、深夜放送でフレッドアステヤ、ジンジャーロジャーズといったハリウッドの
 ハッピーエンドのミュージカル映画が放送されており、夢中でみていた。
 1968年、『フィニアンの虹』にアステアが出演し、映画館でアステアがみられると思うと嬉しくて
 映画館に出向き、サアー始まるぞ、と映画館の緞帳が上がっただけで、涙が出て来た。
 映画の事は殆ど覚えていないけれど、わたしにとっては『ザッツ・エンターテイメント』で
 アステアの踊りが沢山みられた事の方が嬉しかったかも。
 その後、高校生の時、『ウエストサイドストーリー』が上映され、ハッピーエンドの時代は終わった。
 映画音楽のレコードを買い、歌は全部英語で覚えた。恥ずかしい事に教室で飛び跳ねてた。
 バーンスタインの音楽が素晴らしかった。
 あの都会の俯瞰図から始まる映画『ウエストサイドストーリー』を何度みた事か。
 家で踊っていて,鴨居に思い切り頭をぶつけて,星が飛んだこともある。
 
 推測ではあるけれど、『ラ・ラ・ランド』の主役であるライアン・ゴズリングはアステアの踊りをみたに違いない,と思った。
 
 この角度がアステアの角度だ。
 わたしはメロドラマが好きな方ではないけれど、珠玉のメロドラマはいくつかある。
 例えば、デビットリーン監督の『逢い引き』とかウィリアムワイラー監督の『ローマの休日』とか。
 このララランドのベースに『カサブランカ』があると思った。
 『タイムゴーズバイ』に匹敵するような甘いメロディが素晴らしかった。
 恋人たちの愛のサインとでも言ったらいいのか。
 全般的に流れる音楽がいい。
 プロローグの道路の場面の踊りは、ハリウッドを真似ているインドのボリウッドの踊りみたいだった。
 初めは嬉しさも手伝って,可笑しくて笑えたけれど、最後の方になって、泣けました。
 しかも、完全にノックアウトされたような充実感だった。
 
 エマストーンは綺麗な時と普通の時と色々な表情がある。しかし、女優として成功してからの歩き方の変化が面白かった。
 
 詳しく知らないけれど,スポーツイベントにもよく登場するアメリカで有名なミュージシャンが俳優として出ていた。
 映画のサウンドトラックのCDを買いたいと思ったなあ。雪が融けたらアマゾンで買おう。
 
 本格的なミュージカル映画でびっくりしたけど、なんと『セッションズ』を作ったディアンチャゼルという32歳の監督だった。
 恐らく,かなり音楽の憧憬の深い人物なんだろうね。
 
 音楽担当は、ジャスティンハーウィッツとか。ミュージカル映画は音楽の出来にかかっているので、脚本、音楽、などなど巧く行ったんだろうね。
 この映画は何度もみられる。早速「マイフェバリッツムービー」に入れました。

 ミュージカル好きは我が家では異端です。
 なんで、会話を唄うの?ミュージカルだからです。

 ライアンゴズリングは今が旬の俳優なのかな。
 ブレードランナーにも出てたみたいだ。
 ララランドのキャスティングは良かった気がする。
 先日、『ナイスガイズ』という映画にも出てたけど、ラッセルクロウをコメディに出さないで!