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こんにちは江崎遊子です。

ちょっと言ってもいいですか。

「ジョーカー」観ました。

2020年07月27日 | お山の映画館
この所、雨で運動不足のイタリアングレイハウンドのカンちゃんが早朝3時ごろ起こしに来る。
仕方ないので、10時ごろに寝るように心がけている。
そうすれば5時間は眠れる。

映画鑑賞は早朝がいい。
子育て中も、まだ子供たちが起きない早朝に
どうしても観たい映画は見ていた。
未だ子育て中と言うこと?

「ジョーカー」を観る前に「容疑者フォアキンフェニックス」と言う
なぜかケイシーアフレックが撮影したと言うドキュメンタリーを観ていた。
その時のフォアキンはちょっと太ってお腹が出ていた。
カッコつけないフォアキンが映像の中に居た。
ジョーカーの前の準備運動だったかも。

映画をみながら、フォアキンの暗い表情に不快さを感じていた。
どう考えても、ラブコメに出られそうもない暗い存在感がある。
映画の中で主役でなくても、印象が強く残るタイプである。

映画はよくできていた。
ジョーカーが走る場面が多いけど、走り方が脳裏に焼きつく。
80キロから60キロに体重を落として映画に臨んだと書いてある。
走り方にその効果は出ていた。

我等は、良く変わりたいと言う欲求がある。
河合隼雄の言葉だったか、曹洞宗の内山興正の言葉だったか
自己実現と言う言葉がある。
私たちは様々な仮面を被って生きて行くけれど、仮面を取り払った時、
自分に出会うとも言う。
この映画をみていて、「負の自己実現」とでも言うのか
赤いスーツを着て、ピエロのメーキャップをし、階段を下りながら
ダンスをする場面が凄い。そこで流れるロックがいい。
一種の開放感にブルっとくる。圧巻の場面だ。
そして同時に泣きそうだった。人間存在の悲しみといったら大袈裟かなあ。
ジョーカーがマイケルジャクソンにも見えた。

後でこの映画の音楽が知りたくなり調べた。
階段の場面で流れたのは小児虐待で刑務所に入った
グラムロックのゲイリーグリッターのRock and Roll part2
と言う曲だった。この曲を使ったことに対する批判もあったらしい。
タイトルバックで流れるフランクシナトラの「 Send in Clowns」がいいし、
シナトラの力が抜けた頃の歌い方のような気がする。
シナトラの「 Tha's Life」もいい。
クリームの「 White Room」も懐かしい。
なぜか、あとを引く映画である。
この映画の監督が「ハングオーバー!」シリーズの監督とは驚き。

避けて通りたいホアキンが出ている「ザ、マスター」と言う映画。
以前見たけどもう一度見てみよう。
私だって、この歳になって、少し大人にはなってるでしょう。
シンドイ映画だったけど、こう言う映画にマトモに取り組む俳優は
凄いなあ、とその感性に驚く。
ヒィリップシーモアホフマンが出ているんだよね。
もうこの世にいなくてとても残念だけど、
ホフマン好きだったのである。
ホアキンさん俳優やってて良かったね。
「ジョーカー」は多分代表作になるだろうね。
何かわからないけど、シビれました。



突如「きみに読む物語」でした。

2020年06月12日 | お山の映画館
今朝、早朝4時前、イタリアングレーハウンドのカンちゃんに起こされた。
それでも「寝なさい」ときつく言うと、スゴスゴ階下に行って寝るのであるが
今朝はとてもしつこかった。なんども猫の出入り口から顔を出して
キュンキュン言う。根負けして、仕方なく起き出した。
雷でも鳴ったのだろうか。
こたつの電気は消してあるものの、炬燵を点けて寝てテレビでもみようと思った。
いつもだと、ラジオをつけて炬燵ですぐ寝たりするけれど
今朝はテレビだった。
何か面白い番組でもないかと番組表を見た。
性格的にラブロマンスはあまり好きではない。
単なる僻みかもしれないけれど、うん?と思った。
全米でヒット?
観ながら寝てしまう可能性もあるので取り敢えず、録画してみた。
映画は4時半からの放映だ。
おっと、ライアン・ゴズリングが出ているんだ。
そう思うと、映画に引き込まれた。

原作がある。ニコラススパークスとか。
監督はニックカサベテス。2004年の作品だ。
と言うことはゴズリングは23歳だったのか。
あまりベタベタした物語ではなく、サラサラと物語は進む。
ネタバレしないようにすると、老人が出てくるけれど
それがジェームスガーナーだと、観終わってパソコンのデータを見て知った。
自分の事はさておき、老人になるんだと若い頃との格差に驚いた。

愛と言うものがこの歳になっても、未だよく分からないわたしからすると
お伽話のような可愛い物語に見えた。
一生愛し続けられるなんて、奇跡みたいだ。意地悪く妄想ということもできる。
しかし、世界には一人くらいこういう人がいてもいい。
全くしんどい事も無く、ライアンゴズリングを見ているだけでも
充分面白かった。それがスターというものだと思う。
痴呆になった老女が出てくるけれど、その場面でうっと涙が出た。
カンちゃんのお陰で、楽しい時間だった。
ちょっとぼーっとしているけれど、寝不足ではないかも。
だって、畑仕事してきましたから。
ライアンゴズリングって、観客の好みで言わせてもらうと、ラブロマンスが似合うけど、
役者としてはハードな役柄に興味がありそう。
ゴズリングは今年の11月で40歳になる。
もうおっさんじゃん。
婆さんに言われたくないかも。

映画「グリーンブック」

2020年04月03日 | お山の映画館
今晩、旦那が釣りに出かけたので、夜のチャンネル権は独占できる。
ドキュメンタリーでフェルメールの贋作の話が面白そうだと思ったものの、
「グリーンブック」をもう一度見ようと思った。


映画を見はじめて、妙な感慨に襲われた。
子供の頃から映画が好きで、中学だったと思うけど、
テレビの深夜の放送で、フレッドアステアの映画とか、
ハリウッドのハッピーエンドの映画をたくさん観た。
何もない田舎の街でも、当時映画館が2館あった。
日活系の映画館では洋画が多く、東映系は邦画が多かった。
暗い映画館で見るアメリカ映画の世界は陽気で「楽しかった。
「罠にかかったママとパパ」誰か知ってるだろうか。

わたしはアメリカが大好きだった。
そんなことはすっかり忘れていたけれど。
好きだった感覚が蘇ったのだ。わーっと思った。
それは「グリーンブック」に描かれていた時代がそう感じさせたのかもしれない。
でも話が進むにつれて、そういった感覚は薄れた。

どう見たって、イタリアのお腹の出たおじさんにしか見えなかったビィゴモーテンセンが良かった。
主演男優賞をあげたい。マハーシャリアリという人もとてもよかった。
助演男優賞に文句はない。お話の中に音楽があるのもいい感じ。
奥さんも可愛い。

この映画は多分、みんなが好きだと思う。
我らの村でも、それぞれ好みがあって、全員が、いい、という映画多くない。
まだ、みんなに見せてないけど、多分、ウケはいいと思う。

ユーモアもあって、監督はコメディ系の映画を多く作っているピーターファレリーとか。
黒人差別の問題の描き方としては緩そうだけど、これが、中々シビアだった。
しかも NBAのボストンセルティックスの話が出てきて、なにせNBAは黒人が多いですから、
個人的には、そこが一層リアルに感じられた。

これから見る人もいると思うので、ネタはバラしません。
この映画は観客に親切です。
オススメです。子供も見られる映画です。


映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

2019年04月02日 | お山の映画館

 最近見た映画の中で、一番印象に残っていて
 映画に出てくる女性が便利屋さんに恋してしまっていたけれど
 ケイシーアフレックに私も完全に恋してしまった感あり。
 
 イケメンの便利屋さんは大変だと余計なことを思った次第です。いやイケメンではないかな?
 お兄さんのベン・アフレックの方はイケメンだろうね。
 でも、何処か納得がいかない。
 心に深く傷を負った男性と暮らすのは、尋常じゃない訳で
 少なくとも平和に暮らしたい私はこの映画の主人公は選ばないだろうね。
 今更、結婚はできないけれど、一緒に暮らすとしたら、知的でアホな人がいいね。

 それはともかくとして、「キラーインサイドミー」と「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
 の2作品観ただけだけれど、ケイシーアフレックが気になりました。
 最も、暗い内面を存在で醸し出すのは持ち味なのか、それとも演技?
 甥の役をしていたルーカスヘッジスもいいかんじ。
 
 元奥さんと話すこの場面は凄い。
 
 この映画はハワイでは撮影できないね。
 ハワイだったら「ファミリー・ツリー」のジョージクルーニーみたいに半パンツでサンダルで走るしかない。
 ボストンより北のマンチェスター・バイ・ザ・シーは
 日本で言ったら、釧路とか帯広だから、もしかしてケイシーは寒がりか、なんて思った。
 いやいや、主演男優賞をあちこちで総ナメだから、演技派であることは間違いないだろうね。
 彼の出演している映画を色々観てみたい。
 
 優しい映画です。
 監督はケネスローナガン。若い頃は監督の名前が出れば、バラバラと監督作品が出てきたけど
 最近はとんと興味がありません。興味の向く先が変わったのでしょう。

 ケイシーアフレックの丸まった背中が愛おしいとか、声が好きとかいう女性がいるけど
 それ分かる。この顔が気になったらケイシーに会いに言ってくだされ。お薦めです。

久々007へ。

2018年09月10日 | お山の映画館

 WOWOWで007シリーズ一挙放送らしい。
 慌てて、ダニエルクレイグのジェームスボンドの1作「スカイフォール」だけ録画できた。
 しかも鑑賞した。
 ショーンコネリーの時から、英国一と言われる仕立て屋のスーツをボンド役の俳優は着ているらしい。
 そこは流石で、恐らく監督はそこまで高価なスーツは着られないのでは、と勝手に思っている。
 久々に観て思ったのは、全部がゴージャス。主題歌を歌っているのはアデルだし、
 タイトルバックもいつも豪華だ。それらは時代遅れみたいだけど、そこが好き。
 お金かけても回収できる目算があるとも言える。
 なんといっても,そのゴーシャスさが映画らしくて好きである。
 市場の屋根の上を2台のバイクが疾走する場面はCGじゃないと思うのだけど
 細かい情報はない。スタントマンがたくさん出てるような気がする。
 考えようによっては、アクションとラブシーンと外国の風景それとボンドの格好良さが
 売りだけののような映画だ。
 深く考えないで、あーだこーだ言って観られる楽しさがある。
 ボンドの特殊な武器を作る役割が若い人Qに変わった。
 ボンドが「世代交代か」と呟く。
 改めて007シリーズは好きだと実感した。
 特にショーンコネリーとダニエルクレイグが贔屓である。
 「スカイフォール」のダニエルクレイグ少し老けた感があった。
 やっぱりパリパリでないとね。
 ギリギリの線かな?
 
 
 
 10月に再放送があるし、できるだけ録画してコレクションにしておきたい。