完全情報

　江原さんは、『完璧であれば、生まれてくる必要はありません。人間である以上は、不完全なのです』と書いていたが。
　経済学の、（初期の）前提は、『完全情報』だが。すなわち、皆が、完璧な情報を持っているという前提だが。完璧な情報、完全情報なんて、誰も持っていない。不完全な情報の中で、判断する。それが、人生というものだろうなと思う。
　
　人よりも、賢い人はいる。でも、その人は、その人なりの、不完全情報しか持っていない訳で。
　偉そうな人が嫌い。働いてもいないくせに、偉そうな女性って何なのさ。だったら、夫より、稼いでみろ、と思う。
　人と関わり合いになると言うことは、『私は、不完全な人間なのである』と知る事だと思う。
　賢い人ばかりに関わり合いになると、『私は、不完全な人間なのである』と落ち込む。自分より、未熟な人間ばかりとつきあうと、疲れる。『馬鹿じゃないの』と思う。でも、それも重要な情報なのでしょうね。『私は、この人達に比べれば、賢い』という事を知る事が出来るのだからして。

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