梅雨の晴れ間となった日曜は福岡国際会議場で開催された福腎協(福岡県腎臓病患者連絡協議会)の結成50周年記念式典に参加してまいりました。以下、40周年にも書きましたことと重なるのですが、それだけ現状が変わっていないということで書きたいと思います。まあ、誰も覚えてないよね。私も国際会議場?初めてじゃね?やら思ったくらいやから。
昭和48年に226名で出発した福腎協ですが、現在は3500名ほどの会員で運営されております。この会員数は10年前よりも2000名くらい減少しておるんです。決して腎臓病・透析導入患者が減っているわけではなく、むしろ増加の一途。だけど会員は減るばかり。なぜかしら。高齢化や会員が亡くなっていくなどがありましょう。いま透析に入る方はどこでも誰でも受けられる治療となりました。たぶん「ああ、透析ですね。大変ですね。もちろんスムーズに始められるよう行政医療両面で支援しますよ」という制度が当たり前であるという認識かと思います。違うって違うって。先人の皆さんが血のにじむような努力を重ねて重ねて重ねてこられての現在やのに。透析治療がスタートした頃は自己負担の治療であり、お金の切れ目が命の切れ目だったわけです。そんなん昔の話やろ、などと甘く考えていたら、いつの間にか透析の時間が減り、回数が減り、一割負担二割負担と改悪の方向にコッソリジワジワと進みますよ。その時に患者会がなかったら誰が目を光らせるのか。本当に訴えたい。数は力なのに。
とぶつけましたが、式典は素敵でした。39年前に看護学校を出たばっかで初々しかった看護師U田君(写真右)は現役バリバリだし、福岡透析の父F見先生87歳のご尊顔を拝めたし、腎臓移植したお母さんから誕生したお嬢さんが社会人となられた姿にムネアツやし、記念講演のK井先生のお話は実にパワフルで心に響きました。「人間って強いんですよ!」と何回も繰り返されて、そうだよね、ここまで皆で来たもんねと頷く。
誰かの頑張っている姿に何かを頑張っている人は励まされる。鼻くそほじってボンヤリしてたら誰かの頑張りを見落としちゃう。さあ、次の10年。杖ついてもいいから車いすでもいいから皆で集えますように。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます