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ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

いい加減にして欲しいなあ

2009-05-27 21:13:58 | 熊森
ゆーにさんのブログより。
アライグマに鳥インフル
>内容はさまざまでしたが、最後の討論が非常に残念だったと思います。生物多様性の日なのに最後が動物福祉、特に動物愛護団体のクレームで終わるなんて・・・。


どうも先日、国連大学で外来生物のシンポがあったときに日本熊森協会がクレームをつけに行ったようです。熊森が以前兵庫でも同じことをしたということは知っていましたので、個人的にはまったく違和感がありません。むしろまたかと思いました。コメンテーターさんはご愁傷様としか言いようがありません。
具体的なことはゆーにさんのところにアップされるのを待ちますが、こんなことがあったんではなかろうかと想像。

熊森 外来生物を殺すのは良くない!(外来生物についての擁護論を展開)

その他の人 (何この人!?)

コメンテーター (ちゃんと説明したんだけどなあ、聞いてなかったのかなあ)
熊森の質問や意見に答える。

終わって次の講演

熊森 外来生物をスケープゴートにするな!!(先ほどと同じ内容の主張)

その他の人 (またですか?)

コメンテーター (さっきも説明したんだけどねえ。しょうがないなあ)
熊森の主張、質問に対応する。

また次の講演

熊森 外来生物にだって命はあるんですよ!!!(また繰り返す)

その他の人 (あ~もういいよ。時間もったいない)

コメンテーター (さっきから同じことを何回も説明させるなよ。いい加減にして欲しいんですけど(怒 )
いい加減うざいと思いつつも主張、質問に対応する。

このようなことがあったのではと想像してしまいました。コメンテーターの方々はお疲れ様でした。今回は海外からも研究者が来られたということですが、彼らにとって熊森は何だかわけのわからないものであったと思います。熊森のことを知らなかった人も同様でしょう。また、熊森のことをすでに知っていた人にとってはいつも通りの主張が繰り返されるだけのつまらないものだったと思います。今回基調講演をしたのは兵庫県人と自然の博物館館長の岩槻邦夫氏ですが、氏はこういったことに何度か会われているはずなので平然とした風を装いながらも心の中では「またか・・・」とため息を吐いていたかもしれません。


なにをメリットとして示せるのか

2009-05-24 00:24:52 | 熊森
熊森のHPからです。
●生物多様性条約第10回締約国会議COP10に向けて

>これを見て、日本には本当に自然保護団体が育っていないなあと、改めて思いました。

おやおや初っ端からよそ様を馬鹿にしてますね。他人を否定するからにはそれなりの根拠と論理を備えなければ身内向けのアジ演説にしかなりませんが。熊森がこういった方々とガチで議論したことってありましったけ?池田清彦を引用して批判もどきはやってますけどそれって池田氏の論理が崩壊したとたん無価値ですよね?

>名古屋といえば、日本熊森協会の愛知県支部です。会員数もかなりになっています。「CBD市民ネット」に入ったからといって何ができるのかわかりませんが、参加を検討してもらいましょうか。

かなりうちには人数がいるから参加させろですか?それってごり押しとどう違うの?何ができるかはわからないって自分で「現状僕が参加しても何にもできませ~ん。詳しいことは入ってから決めますね」って言ってるようなもんでしょうが。それって「おれはいつかビッグになるぜ」とかいいつつ何もしない人と変わらないじゃないですか。何でそんなのをリソースさいてわざわざ入れる理由がありますか?まずは「自分たちはこういう理念を持ってこれこれこういう事で協力できる」とかメリットを示していかないと先方も受け入れる理由がないのではないでしょうか。

ついでにある人から聞いてなるほどと思ったことを引用しておきます。
「クレームで人は動かせない」


わけのわからん人たち1

2009-04-15 23:55:25 | 熊森
 たまに熊森関連のブログも見るのですが、最近のミツバチ騒動に対する彼らの反応はわけがわからないものがあります。
ミツバチ大量死と人類の危機

>ここ数日、新聞やテレビのニュースで、「消えたミツバチ」や「ミツバチの謎の大量死」が大きな話題になっています。
「やはり」、と思っています。
この件に関して、私は20年前から警告を続けてきました。
私のように、名はないけれども、実践論者の言うことを無視し続けると、このようなことになるのです。(ノ`Д´)ノ
この問題の解決は、即刻、奥山を自然の森に戻すしか方法はありません。
私たちの山でも、ニホンミツバチが激減しているので、大変心配をしているところでした。

え~と、最近話題になっているミツバチ問題というのはセイヨウミツバチの不足によるものですよね。奥山のニホンミツバチが減少してるとして、セイヨウミツバチの不足といったいどういった関係があるのでしょう?
ぶっちゃけ、次の記事はさらにわかりません。
ニホンミツバチと「植えない森づくり」キャンペーン

>受粉に大切なスズメバチ

スズメバチが受粉に大切って根拠はどこですか?スズメバチは基本的に肉食性で、花粉を集めたりということはしないはずですが。ネットで調べたら花の蜜もなめるらしいとはありましたが、同時に花に集まる虫を捕ってもいるようです。つまり、ほかにも受粉をやる昆虫がいるのにどうしてスズメバチが受粉に大切といえるのでしょうか?リンク先には根拠が述べられていませんのでまったくわかりません。

>ミツバチの大量死をダニや伝染病のせいにしていますが、人間と同じで、免疫の強いものは伝染病にやられることなく、ひっそりと生き延びているはずです

セイヨウミツバチは家畜みたいなもんで、その遺伝的多様性が低いがゆえにダニや病気にやられやすいんですけどね。仮に生き残るのが出たとしても受粉に十分な個体数を確保できなければ農家にとって意味がないですけど。

>ニホンミツバチを増やすことが最重要課題です。

今現在、話題にされているのは農作物に受粉させるためのハチが足りないことですよね。奥山のニホンミツバチが都市近郊の人間の畑やハウスに来るのを気長に待てとでもいうつもりでしょうか。
まさか、わざわざ受粉のために奥山に畑を作れとでも?それこそ奥山の破壊になるでしょうに。次元のちがう問題をいっしょくたに扱ってませんか?

熊森さんそれだと・・・

2009-03-03 16:31:35 | 熊森
 熊森が、福井県のアライグマの駆除にもの申しているので、数日前にちょっと拝見してみたら少し論理がわからないところがありました。

>②アライグマがいろいろなものを食べたり、糞尿をするのは動物だから当然である。人間と同じ。

 たぶん、福井県ではアライグマによる建造物などへの糞尿の被害があるのでしょう。それに対する熊森の主張ですが、正直、そんな当たり前のことを言ってどうするの?というのが、僕の見解です。熊森は動物であるから(糞尿は)当然という理屈で正当化したいと思われます。しかし、それだと人間が建造物におしっこするのも動物だから当然ということにならないのでしょうか。むろん、判断能力の有無などはありますが、動物だからという理由だけで正当化するのは論理の筋が通っていないのではないでしょうか。また、自然主義の誤謬にも引っかかるのではないかと思います。

>先に根絶殺害に取り組んでいる自治体に聞いてほしい。殺しても殺しても、増えたのか減ったのかもわからないという。まず、アライグマの生息数がわからない。それが自然というものである。殺して数を減らしたところで、殺す手 を止めると、すぐに元の数にもどる。これでは無用の殺生であり、税金の無駄遣いを永遠に続けることになる。

 野外での生息数の把握についてはいくつか方法があったと思います(詳しくは忘れた)。ワイルドライフマネイジメントの本でよく引用されるエゾシカの個体数把握などでつかわれるものをアライグマに応用はできないんでしょうか?もしここを見ていらっしゃる専門家のかたがいましたら教えていただければ幸いです。

>アライグマが無限に増え続けることはあり得ない。これは生態学を少し学んだ者なら、誰にでもわかることである。
 アライグマの数を調整できるのは自然だけである。

 同じく生態学を学んでいるものから言わせてもらえば、無限に増えることはなくても、増えていく過程で多くの生物がアライグマのエサとなって消えていくことは容易に予測できます。つぎの段落の文も一般的なワイルドライフマネイジメントの考えとは異なりますね。

>他生物への共感・生命への尊厳が欠落している。

 前にも言ったんですけど、アライグマに食われる側の生物はどうするんですか?そういった生物には尊厳はないのでしょうか。うがった見方をすると食われる側には共感する必要がないと言っているようにもとれます。

>①無理やり日本に連れてきたアライグマを、都合が悪くなったからといって根絶殺害しようとするのは、人間としてあまりにも無責任であり、子供達に聞かせられない(教育上悪い)。
 
 それは捨てたバカどもに言ってください。他人のしりぬぐいをする羽目になっている人たちにいうのはお門違いではないのですか。また、教育上よくないといいますが、「アライグマを捨てたことでアライグマが悲惨な目にあっている。第二のアライグマを作らないためにも命を飼うときは責任を持とう」という教育も可能ではありませんか?
 生態系のことを学んでいるはずの人間がきちんとした理由もなく、こんな一種の生物だけにかたよった見方をするというのは、生態学を学んでいないと自分でアピールしているだけに思えます。正直、僕の中では、熊森はニセ科学なみにたちが悪い存在になりました。
 ちなみにこれについて書くために、今日、熊森のところのHPを見ると、数日前はたしかにあった熊森の主張がきれいさっぱり消えていました。念のため外来生物のところも確認しましたが、そこにもありませんでした。ですので、この記事はグーグルで「熊森 アライグマ」と検索して出てきたキャッシュを参考にしています。

う~ん、なんだろ?

2008-12-27 00:11:16 | 熊森
 ちょっと書評はお休みさせてもらって閑話休題。日本熊森協会の今日のひとことについて。>いっしょうけんめいにがんばっている熊森を、おちょくったり非難中傷したりして喜んでいる人たちがいるようですが
、熊森のこの清らかさには、彼らは絶対に勝てないだろうと感じました。
非難中傷ってのはうちのことも含まれてるのかな~?まあ非難中傷かどうかは外野が判断するでしょ。それよりもドングリ運びの効果についてそろそろ発表した方が良くないかなと老婆心ながら思います。熊森の活動の核みたいなものでしょ?ドングリ運びは。すでに遺伝子撹乱のリスクなども指摘されているのに効果が不鮮明なままこれをつづけるのは環境保護団体としてどうかと思いますが。
 話は変わって伊勢田哲治氏の新刊「動物からの倫理学入門」に遺伝子撹乱について倫理学からの考察がありました。こちらも折を見て感想を書こうと思います。

ちょっと突っ込みたくなった

2008-12-11 00:07:50 | 熊森
 日本熊森協会さんが環境大臣に直訴に行ったそうです。ええと僕には初っ端からわからないことだらけなんですが。たとえば>クマが滅びる→豊かな森が消える→湧き水が枯渇する→文明が滅びる
熊はアンブレラ種(生きていくのに広大な面積を必要とする種)ですから森が無くなれば熊がいなくなるのはわかります。だけど、森は熊に依存して成り立っているわけではない。ですから上記の論理には飛躍があるかな。
>熊森のように、日本一の研究者に指導されて17年間もクマと森の問題について必死に取り組んできた本気の団体を、国が審議会などに呼んでほしい
あのですね、その日本一の研究者さんは何をしておられるんですか?ドングリ騒動から熊森をウォッチしてきましたけど熊森のHPに生態学の専門家の言葉が載ったことってありました?たしか熊森は現代生態学を学び実践しているとか言ってませんでしたか?ついでにいうならその研究者に率いられた熊森さんはあれだけ批判されたドングリまきを続けていらっしゃるようですがドングリまきの効果についてなんら発表しないのは何故ですか?いい加減データも溜まってきたでしょう?専門誌に投稿してもいいのではないですか?まさか専門誌は偏見に満ちて自分たちの論文を取り上げないなんてトンデモさんと見間違うような言い訳はしませんよね?専門誌に載せないまでも自分のところのHPで発表しないのはなぜでしょう。そもそも各都道府県で熊の研究をしている他の研究者は自分の研究成果を論文などにして発表しているなかでなんらそういったことをしていない人たちを専門家として審議会に入れろというのは傲慢すぎませんか?リングに上がってこない人をどうやってプロと判断しろというのか。全体的に?マークが多くなってしまった・・・。

まずは少し落ち着いたほうが

2008-11-02 23:32:07 | 熊森
 日本熊森協会の質問を見て少し脱力してしまいました。北海道庁にヒグマ対応をきく 
北海道でヒグマによる事故があり、そのため二頭のクマが捕獲されたことについて熊森が質問したようです。熊森の問い合わせはヒグマの捕殺数からはじまります。
>熊森「ヒグマの最新捕殺数を教えていただけますか」

道庁「熊森に言われて、9月10日に出した合計しかありません」

熊森「それでは、殺しすぎているのかどうか、気づくのが遅れてしまいます。すぐに出してください。こんなことを言われるのは、全国でも北海道だけですよ」

道庁「14の道庁の出張所に聞き取りをして合計を出さないといけないので、すぐには出ません。捕殺数が必要なら、きちんと文章で請求してください」

9月に合計を出したばかりなのに一ヶ月半程度で北海道のすべてを網羅した最新捕殺数がでるわけないでしょ。はじめから無理難題を求めるのは行政との関係作りにおいてマイナスだと思いますがどうでしょうか。
さらにやりとりは続きます。
>熊森「クマにいいクマ、悪いクマなどありません。道庁唯一のクマ担当者が、クマは狂暴な動物であるという誤った認識を持っておられるのは困ります。これでは、最後の1頭まで殺してしまう。共存できないです。クマに狂暴性などないですよ。もっと勉強してほしいです。餌がないから、人間の所に出てきただけです。北海道も開発しすぎて、クマなどの生息場所がせばめられる一方。クマが出てくるのは、人間が彼らの生息地を奪いすぎたのです。えさを探して出てきたのです」

道庁「えさのことは調べていないので知りません。あなた達の主張は、全く理解できません。どこまで人間が下がればいいというのですか。線を引いてください。」

熊森「現地に行かねばわかりません。クマにも喜びやさしさ、親子の愛情、みんな人間と同じようにあるのですよ。むやみに命を奪うのは間違っています」

道庁「私たち行政は、人間の安全を考えています。もうそんな話はいいです」

最後は質問というより主張になってます。というかあれだけ行政に異常だなんだと噛み付いて、自分たちに話が振られると現地に行かなきゃわかんないとか命は大事だといった精神論を語りだしてもヒグマの現状を改善するのに何の役にもたちませんって。たしかに無関係と思われるクマの駆除はほめられたことではないでしょうが、いきなり電話して相手を罵倒するのはいかがなものかと。そもそもこの熊森の一件は北海道庁側に何のメリットもありません。いきなりデータを要求され罵倒されたあげく、じゃあ貴方方はどうするのかと話を振られたとたんわからないとか自分達の主張を繰り返すだけの存在にどうしてクマ問題を解決してくれると期待できますか?熊森には北海道に顧問がいるのだからその顧問と話し合ったうえでアクションを起こすべきではないでしょうか。