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ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

魚類学会公開シンポジウム 「国内外来魚問題の現状と課題」

2009-09-27 22:13:47 | 外来生物
 10月にとても面白そうなシンポジウムがあるので紹介します。

市民公開シンポジウム 「国内外来魚問題の現状と課題
日本魚類学会主催

日時: 2009年10月12日(月・祝) 11時00分~18時30分
場所: 東京海洋大学 大講義室
東京都港区港南4-5-7
アクセス
・JR線・京浜急行線 品川駅港南口(東口)から徒歩約10分
・東京モノレール天王洲アイル駅から「ふれあい橋」を渡り正門まで約15分
・りんかい線天王洲アイル駅から「ふれあい橋」を渡り正門まで約20分

 プログラム
I. 基調講演
 国内外来種とは何か?
  瀬能 宏(神奈川県博)

II. 国内外来種による生態系・群集の変化
 有明海沿岸域のクリーク地帯における国内外来魚の分布パターン
  鬼倉徳雄(九大院農)
 湖沼におけるコイの水質や生物群集に与える生態的影響
  松崎慎一郎(東京大学 地球観測データ統融合連携研究機構)

 12:00-13:00 <昼休み>

III. 国内外来種の希少淡水魚への悪影響
 シナイモツゴからモツゴへ-非対称交雑と種の置き換わり-
  小西 繭 (信州大SVBL)・高田啓介(信州大理)
 タナゴ亜科における遺伝子浸透
  三宅琢也・河村功一(三重大院生資)

IV. 国内外来種による遺伝的攪乱
 琵琶湖から関東の河川へのオイカワの定着
  高村健二・中原真裕子(国立環境研)
 大和川水系でみとめられたヒメダカによる遺伝的攪乱
  小山直人・北川忠生(近大院農)
 琵琶湖水系のイワナの漁場管理にむけて
  亀甲武志(滋賀水試)

V. 海産魚における国内外来種問題
 日本の水産業における海産魚介類の移殖放流
  横川浩治(香川県多度津町)

VI. 国内外来種拡散の要因
 内水面漁業の今後の課題
  丸山 隆(海洋大)
 滋賀県内の鑑賞魚店における日本産淡水魚類の販売状況と課題
  金尾滋史(多賀町博)

VII. 国内外来種の法的規制
 滋賀県の条例について:地方条例は国内外来種問題に対処できるか?
  中井克樹(琵琶湖博)
 保全の単位:考え方,実践,ガイドライン
  渡辺勝敏(京大院理)

総合討論:今後の対策について(司会:向井貴彦)

問い合わせ先
向井貴彦
〒501-1193 岐阜市柳戸1-1 岐阜大学地域科学部
電話:058-293-3027  FAX:058-293-3008
電子メール:tmukai@gifu-u.ac.jp

日本の外来魚類研究をリードしてきたそうそうたる顔ぶれがそろっています。僕がブログで記事にするときに参考にした先生方も発表されるようですね。都合がつくなら行きたかった( ´・ω・)
個人的にはメディアにぜひ取り上げていただきたいですね。できれば全国紙の片隅でもいいので記事にしていただきたいです。日本だとまだ放生会でコイを放流したりするのがまかり通ってるように国内での動植物の移動に無頓着なんですよね。実際はコイを放流するのは生態学的にかなり問題あるんですが。ほんとにこういったシンポを通して一人でも多くの人に問題意識を共有してもらえばなと思います。








・・・・・・ひとつ言い忘れた。熊森さんは来なくていいと思いますよ。むしろ行かないほうが喜ばれると思います。いろいろ手間が省けるから。

ブラックバス問題を振り返る1

2009-09-02 21:25:12 | 外来生物
 先月の逮捕劇から半月ほど経ちました。外来生物法施行前から外来生物問題を見てきた身としてはいろいろと感慨深いものがあります。ちょっとまとめも兼ねてブラックバス問題を振り返ってみます。ぶっちゃけ網羅しきれていないけどかんべんしてください。

1998年 メダカがレッドリスト入り

1999年 「ブラックバスがメダカを食う」秋月岩魚著が出版される。センセーショナルなタイトルが前年のメダカのレッドリスト入りと合わさりブラックバス問題が社会に認知される。

2002年 滋賀県でブラックバスのリリース(再放流)禁止条例ができる。琵琶湖はブラックバス釣りのメッカだったため反発するバス釣り人(バサー)多数。今思えばこのころ琵琶湖のブラックバス研究者であるということで琵琶湖博物館の中井克己氏を敵視したのはバサーおよびバス釣り業界の戦略としてかなり大きいミスだったかもしれない。

2003年 釣り人社から「釣戦記」清水国明著が出版される。内容をまとめると「リリ禁いやだ。バスは在来魚を減らした要因ではない。開発がそれだ」この本に代表される「開発の影響の隠れ蓑にバスが使われている」というのはその後もバサーの間で広く使われている。というかバサーの反論のテンプレだった。

ブラックバス運んで逮捕 続報?

2009-08-26 22:28:59 | 外来生物
 先日のブラックバスを運んで逮捕になった人についてネットで調べていたら、本人がコメントをしているというブログを見つけました(もっとも本当に本人かは不明)。
感想だけ先に言うとかなり胡散臭い上に問題発言まで含まれています。
仮にこの人が本人かつ言っていることに嘘が含まれていないという仮定で考えてみましょう。
まず、この人は6月に池原ダム近くの釣り禁止区域で釣りをし、警察から注意されたようです。ここは朝日新聞の記事と一致します。
そして、8月に同じキャンプ場で泊まっていた親子連れバスアングラーと話をしたところ、子供がバスが釣れなくて残念そうな顔をしたのでバスを釣って持ってきたようです。この部分はどこの新聞社の記事とも違いますね。

>で8月、キャンプ場に泊まった私は同じキャンプ場に来ていた親子のバスアングラーと話しをしていて子供が『ブラックバス釣れなかった』と残念そうな顔をしたのでキャンプ場から一番近い七色ダムの流れ込み(距離にして1km位)でバスを釣り上げバーベキューセットを入れてきたプラスチックの箱に入れて持ってきてあげた。子供は喜んで写真撮影したりして両親からも感謝されキャンプ場をチェックアウトしました。プラスチックの箱にバスを入れてあるので、ゆっくり走らないと水びたしになる。リリースしに行く途中で職務質問され即逮捕されました。

>キャンプ場から一番近い七色ダムの流れ込み(距離にして1km位)

ここがどこかは特定できませんでした。地図を見たところ七色ダム周辺にはキャンプ場は見受けられないのですが。ですが、一キロも移動してキャンプ場にもっていっている時点で外来生物法にはしっかり引っかかります。ブラックバスの場合、そのバスを釣った湖沼、河川に隣接する道路に出た時点で外来生物法に違反しているとみなされます。これはバス釣り業界主導で作ったサイトにも書いてあることです。さらに見てみると問題発言がありました。

>5. Posted by 中田 2009年08月24日 23:01
ですね。車で2~3分ですからそれくらいかな。池原ダムから言えば下のダムですからね。警察の言う持ち出して他の場所に放流というのはちょっと違います。ちなみに、池原ダムの流れ込みまで7kmあります。一番近いボート乗り場でも2~3kmあるけど、そこからキャンプ場に持ち込みして撮影してる人もいたけどね。

重要な部分を抜粋します。

>一番近いボート乗り場でも2~3kmあるけど、そこからキャンプ場に持ち込みして撮影してる人もいたけどね。

これは問題発言です。なぜなら類似の違反行為をする人がほかにもいるということだからです。そしてご本人はさらに墓穴を掘るような発言をしています。

>10. Posted by 中田 2009年08月25日 00:22
運んだ事は認めてますよ。しかし、運搬が違法だとは知らなかったです。それに、みんながしてるって言うのも20年も前からしてる事です。それに説明も悪いかもしれませんが、みんなもしてるって意味はその場に5匹も10匹も本格的に水槽やタンクに入れて運搬して撮影してた人達が私の10m以内にいたって事ですから。ピンポイントに私だけを逮捕したしね。それに何もしてない訳じゃないですよ。私は法には素人なので弁護士に頼んでますから行動は慎重にしないとと思います。何をしているかは言えませんけど時間が必要な事なので。アナタが車を運転していて法定速度50kmの道路を60kmで走っていて周りの車らは80kmでアナタを追い抜いて行ってるのにアナタが捕まったらどう思います?私は知らなかったとはいえ罪は認めています。警察の横暴な行動をはっきりとさせたいだけです。

他にも違反者はいるから自分だけ捕まったのは警察の横暴というのは完膚なきまでに泥棒の屁理屈です。 さらに言えば、20年前からというのも気になります。20年(ないし5年以上)前から釣りをしていて池原ダムのそういった事情について知っていたのでしょうか?それともここ最近の内にそういった情報を知ったということでしょうか?仮に前者であった場合、そんなにバス釣り歴の長い人が外来生物法を知らないというのがますますありえなく思えます。僕は外来生物法施行時にバス釣り業界が大々的に外来生物法の特集やパブコメのテンプレートを用意していたのを知っていますので。
池原ダム周辺で一度抜き打ちで外来生物法に違反していないか検査する必要がありますね。


今回の逮捕と絡めて なぜ外来生物を運ぶことが規制されるのか

2009-08-23 21:39:42 | 外来生物
 どうもネットを見ていると今回の事件が問題なのかわからないといった意見が散見されます。そんな人たちのためにちょっとばかりなぜ外来生物を運ぶことが法律で規制されるほどやってはいけないことなのか解説します。

1.外来生物とは
 外来生物とは(意図的、非意図的を問わず)人間によって、もともと棲んでいた生息地からその生物の移動能力を超えて別の生息地(棲んでいなかった)生息地にもたらされた生物のことです。人間の活動に伴い昔からわずかながら外来生物は存在していましたが、ここ50年ほどで一気にその種類数、個体数が増大しました。原因はペットや産業目的などです。また偶然運ばれて定着してしまったというケースもあります。

2.外来生物のどこが問題とされるのか?
 外来生物というのはしばしばその土地に元来棲んでいた生物(固有種)を大幅に減少させたり、酷いときには絶滅させます。また、外来生物の中には農林水産業に被害を与えたり、人に被害をもたらしたり、生態系の機能を損なう生物がいます。このように固有種や農林水産業に悪影響を与える生物を侵略的外来生物といいます。通常、研究者などが外来生物と呼ぶものは侵略的外来生物のことを指します。外来生物問題は人を起源とした環境破壊であるので環境問題にカテゴライズされます。

3.外来生物による被害の例
ミナミオオガシラ
 このヘビはグアムに持ち込まれグアム島の鳥たちのいくつかを野生絶滅させました。たとえばグアムの固有種であるグアムクイナ(日本のヤンバルクイナに近い飛べない鳥)はグアム島ではこのヘビにより絶滅し、残った個体を捕獲、繁殖させたものがヘビのいない島に放されています。

メラルーカ
 この植物はフロリダのエバーグレイズ湿原で猛威をふるっています。この植物は吸い上げた水をすぐに蒸散させるため、湿地が乾いて別の生態系に変化させられているのです。このため湿地に生息する生物はその棲家を狭められています。

このように侵略的外来種は放っておくと甚大な被害を与えます。またどの生物が侵略的なのか否かの予測も難しいのです。そのため外来種への対策には入れない、捨てない、拡げないことが推奨されています。入れないとはそもそも外来生物を持ち込まないことで、捨てないとは持ち込まれた外来生物を人間の管理下に置くことで生態系などに影響を与えない、拡げないとは野外に出てしまった外来生物をそれ以上拡散させないことで被害を最小限に抑えることです。
日本でも遅まきながら外来生物対策として外来生物法が2005年に施行され上記の3つを基本として外来生物対策にあたっています。

4.なぜ外来生物を運ぶことが問題なのか
 今回の逮捕ではブラックバスを運んだことが逮捕の原因です。ではなぜブラックバスを運ぶことが問題となるのでしょうか。まず、ブラックバスというのはオオクチバスとコクチバスという2種類の魚の総称です。今回は奈良県の池原ダムで逮捕されたので、運ばれたバスはオオクチバスとみていいでしょう。オオクチバスはほぼ全国に生息していますが、コクチバスはオオクチバスに比べ分布が限られており奈良県でコクチバスが確認されたという情報は僕の知る限りでは無いからです。
このオオクチバスですが、この魚は北米原産の魚でIUCNという世界的な自然保護機関の作った世界の外来侵入種ワースト100に選ばれている魚です。つまりそれだけ持ち込まれた先での影響が危惧されている外来生物ということです。また、日本でもこの魚に関する研究は多くなされており、それらの研究結果から対策をすべき外来生物という合意が研究者間で得られています。このため紆余曲折を経て外来生物法で飼育や持ち運びが基本的に禁じられている特定外来生物にオオクチバスは入っています。
今回逮捕されたのは外来生物法で規制されている拡げないに反する行為をやってしまったからです。全国に拡がってしまったといえど外来生物を他所に持っていくということは外来生物の遺伝子交流を促進し、遺伝的多様性を増すことで一層外来生物を増やしてしまうことなどが危惧されます。ですから、今回の逮捕は妥当であると考えます(実名報道はやりすぎかもしれないけど)。

参考文献
移入・外来・侵略種―生物多様性を脅かすもの
外来種ハンドブック

ブラックバスを運び逮捕される

2009-08-20 20:11:46 | 外来生物
 奈良県で釣ったブラックバスを生きたまま運び警察のお世話になった人が出ました。

釣ったブラックバスを車に=「彼女に見せたかった」、男逮捕-奈良県警
8月19日20時38分配信 時事通信

 特定外来生物のオオクチバス(ブラックバス)を生きたまま車に運んだとして、奈良県警吉野署は19日、特定外来生物法違反容疑で大阪市生野区生野東の電気工事士中田盛央容疑者(42)を現行犯逮捕した。容疑を認め、「釣った魚を彼女に見せたかった」と供述しているという。
 オオクチバスは特定外来生物に指定されており、生態系を壊す恐れがあるため、運搬や飼育が同法で禁止されている。県警によると、生きたバスを運んだとして、逮捕されたのは全国でも珍しいという。
 逮捕容疑は、同日午前11時10分ごろ、奈良県下北山村の池原ダムで釣ったオオクチバス2匹を生きたまま、水を張ったクーラーボックスに入れ、車に運搬した疑い。
 同署によると、池原ダムはバスの釣り場として有名で、中田容疑者は、18日から彼女と釣りに来ていたという。 

この行為がどう問題なのかはゆーにさんのところで丁寧に解説されていますのでそちらをご覧ください。
僕の感想は、よりにもよってバサーが逮捕かよ!?と思う反面やっぱりねという気持ちもあります。ただバサーは数年前の外来生物法のときにブラックバスの特定外来生物指定に集団で反対し、専門の雑誌では外来生物法が施行されたらどうすればいいのか特集まで組まれており、一般人よりはよほど外来生物法に詳しいはずなんですが。
2chなどではこれで逮捕というのはおかしいといった意見も見受けられますが、これは十中八九確信犯でしょう。

しかし、このように警察沙汰になるのは未判定外来生物のカエルを輸入したノアズアーク以来でしょうか。外来生物法のことを良く知っているはずの人間がこういった法律違反をするのは残念ですが、外来生物法の取り締まりが緩いことを逆手にとって法律違反をしても捕まらないだろうと、たかをくくっていたのではないかと思われます。

NHKで外来生物

2009-08-19 23:12:48 | 外来生物
 今日なんとはなしにテレビを見ていたら、NHKで外来生物について特集が組まれていました。

ちょっと変だぞ 日本の自然「気がつけば様変わり 大激変SP」

僕は途中からしか見ていないのですが、この特集で主に取り上げられた外来生物はアライグマ、北海道のウチダザリガニ、沖縄の熱帯魚、カミツキガメなどでした。ほかに取り上げられた外来生物もクワガタやマツノザイセンチュウなど割とポピュラーな外来生物が多かったように思えます。また、外来生物と対比させる目的で在来生物のカワウも取り上げられていました。
 内容としては、正直なところ他の番組の焼き直しのような感じをぬぐえませんでした。なんというか浅い。アユやオイカワなどが出ているにも関わらず、国内外来生物の話がなかったのは残念でした。おそらく製作サイドが混乱をさけるためにあえてやらなかったのだと思いますが、いい加減、国内外来種についてもしっかり知らしめなくては遺伝子撹乱についての理解なども遅れるのではないでしょうか。
また、せっかく出演者たちが畑や田んぼでナスやトマトなどの外来生物にふれているのに、それらが外来生物であることには触れられないままでした。番組では古くからある外来生物としてナズナやクローバーを紹介していましたが、外来生物問題をより深く考えるには身近にある野菜類を紹介してもよかったのではないでしょうか。
できれば私たちの身の回りにあるトマトやイネといったものも厳密には外来生物であり、利もあり害もある外来生物たちとどう折り合いをつけていくのかまで踏み込んで欲しかったです。一緒に出演されておられた五箇先生(外来昆虫の研究で有名でメディアに出ることも多い)も基本的な話だけで踏み込んだ話はあまりありませんでしたし。ただ、五箇先生が外来生物問題の行き着く先として生物相の均質化を述べられていたのはよかったです。やはりそこが外来生物が問題視される要因の一つですから。
全体的に不満ばかりですが、それでもこういった特集が組まれること自体は喜ばしいので今後もやってほしいと思います。

まだまだ至らない

2009-07-01 21:40:06 | 外来生物
 ネットの醍醐味というのは自分より優れた見解に会えるということだと思います。わたくし事ですがつい先日そのようなことがありました。
始まりはたまに覗かせてもらっている「西から東へ」というブログにコメントしたことからです。

>>話は変わりますが、最近環境省のほうで特定外来生物同定マニュアルというものができたそうです。けっこう参考になります。

>うーん、今出ているものを見る限りあまり評価出来ないです。
同定のためであれば、間違えやすい在来種との対比や、特定外来生物の指定がされていなくても、要注意外来生物等、今後自然環境下で繁殖して影響を与える恐れが予想される種についても網羅しなくてはならないのではないかと思うので。
(環境省の都合が透けて見えますし)

例としては、カミツキガメで、ワニガメとの対比が無い

相変わらず、ミシシッピアカミミガメ、チズガメ等の種は無視
(要注意外来生物ですが、明らかに問題な種です)

なるほど、たしかにマニュアルには間違えやすい種との対比や要注意外来生物どまりでも問題な種の記載がありませんね。たとえば植物でいえばボタンウキクサがあるのにホテイアオイが無いのはまずいですね。ホテイアオイは野外に出た場合危険であるにもかかわらずまだ一般に流通している種ですから注意喚起をしなくてはならない種です。外来生物を主に扱うと銘打っているブログであるにもかかわらずそういったことに言われるまで気づかないというのもまぬけな話です。
上記のshuさんの発言にしてもしっかりと実用性の考慮やなぜ評価できないのか具体的に述べられており非常にわかりやすいものです。こういった思考や発言態度は見習っていきたいです。

連絡
ちょっと出かけるので日曜日までコメントなどの対応ができなくなると思います。

下ネタをつけられた外来生物

2009-05-14 20:28:22 | 外来生物
 すっかり春ですね。道端を見ると色とりどりの花が咲いていますね。今日はその一つである外来生物の話です。オオイヌノフグリという植物をご存じでしょうか。日本全国どこでも見られ、春に青いきれいな花を咲かせます。この植物はヨーロッパ原産で日本には百年ほど前に定着したようです。で、このオオイヌノフグリのフグリというのは陰嚢の別名。つまりオオイヌノフグリとは「大犬の陰嚢」なんですね。ただしオオイヌノフグリには犬の陰嚢と似た部分はありません。なんでこんな名前がついたかというと近縁種にイヌノフグリという植物があってそれに似ていたからです。ですから正しくは「大きなイヌノフグリに似た植物」。名前の由来となったイヌノフグリは種子が犬の陰嚢に似た形をしています。ちなみにこのイヌノフグリは環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類となっています。名前はあれですが珍しい植物なんですね。
 このようにイヌノフグリに似ていたばかりに下ネタをつけられたオオイヌノフグリですが、wikiで調べたところオオイヌノフグリには瑠璃唐草や星の瞳といった別名があるようです。ですから今度道端でオオイヌノフグリを見つけたら星の瞳があるといってやってください。

問題を起こす外来生物とそうでないものをごっちゃにするな

2009-05-05 18:10:04 | 外来生物
 「自然との共生」というウソのコメ欄に応答。

>いくつかの外来種が問題を起こしていることは確かだと思いますが、問題を起こしていない外来種や、そもそも人間が認識できていない外来種だってたくさんあると思います。

 はい。事実として問題を起こしていない外来生物もいますね。たとえば市街地でふつうに見られるヒメジオンによって市街地の在来生物に大きな影響が出たという話は知りません。認識できないものについてはそりゃどうしようもないでしょうよ。そんなことを言い出せば石に意思があるかもしれないけどそれがわからないのは僕らの認識能力に限界があるせいかもしれませんね。ようするに言い出せばきりが無いってことです。
検査精度を上げる努力は一般論として重要ですけど。で?それが現在おこなわれている侵略的外来生物への対処と何か関係でもあるのですか?

>外来種問題を扱われるのであれば、ただ外来種を排除することを目的とするのではなく、外来種とどうやってうまくつきあっていこうか、ということを目的として考えるのが必要なことではないかと思います。

上から目線で知ったような口を叩かれるのは正直不快です。誰がすべての外来生物を排除しろなんて言いました?まあすべての外来生物を駆除すべきなどと誤解されることはままあることです。僕らがやってるのは開発、乱獲など様々な要因とときに複合的にときに単独で影響をもたらす“侵略的外来生物”にほぼ限定されているわけですが。

 個人的にはあらゆる学問につばをはく著者には同意できない部分が多いです。

P101>忘れてはならないことだが、人間の存在自体が世界を均一化しないではおかないのだ。

じゃあなんで世界に多様な文化があるんでしょうね?人間の存在そのものが世界を均一化させるなら多様な文化など生まれようもないでしょうに。

ついでにそちらのコメント欄でのやり取りについても質問させていただきます。

>著者は、ある個人が外来種だと認識できるものだけを「外来種」として扱っているのは論理的ではない、と言っていると思います。自分が物心ついた頃に既に存在していたものは、外来種だとは認識できませんし、それが生物であろうと、文化であろうと、それはあまり問題ではないと思います。

だったら既存の定義のここがおかしい、現実にそぐわないと言えばいいだけの話です。論理的でないというならそこを具体的に指摘してほしいものです。あいまいに逃げずに。正直そういうこともせずにいたずらに論理的裏付けのない俺様定義を振りかざす人には池田清彦でこりごりなんですよ。あと文化であれ生物であれ問題でないという根拠は?

>>もう一つは著者は国境など人が決めたものに縛られる理由はないと考えているようですが、それを言うなら著者の論理の説得力もなくなるのではないでしょうか。著者も人ですし。

これへの答えが

>境界の問題ですが、もちろん人間が恣意的に決めた境界もありますが、島国である日本は、物理的に大陸とは離れていますから、自然の境界ももちろんあります。「外来種」が特に騒がれているのは、日本のように、大陸から離れた島国が多いのではないでしょうか?ぼくはよく知りませんが。

ということですか?なんにも回答になっていませんが。外来生物にしても特に騒がれているだけでいいなら大陸でも五大湖のウミヤツメ、アフリカのナイルパーチ、ホテイアオイ、オーストラリアのコイなどが例としてありますが。