ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

寄生虫博士は科学の寄生虫になったようです 血液型の科学 感想1

2010-04-16 20:39:17 | いい加減なモノ
ひどい本でした。思いつきを並べただけの根拠のない論理に想像力の欠如。怒りよりも先に呆れがこみ上げてくる本ですので、立ち読みだけで済ませて買わないことをお勧めします。こんな人に印税を落とすなんてそれこそもったいない。
内容について言いますと、この本は血液型性格判断を何とかして科学的に見せようと四苦八苦しています。「~なのです。」と断定することは多々あっても、それの根拠や参考文献を示すことはほとんどしません。まったくもって自分の思いつきを垂れ流すだけの不親切な本です。
血液型性格判断そのものの科学性については、すでに多くの秀逸な記事がweb上にありますのでそちらを見ていただくとして、ここでは人類学とかかわる部分のデタラメを指摘していきます。

P81>クロマニヨン人は食べ物がなくなったアフリカから世界各地に移動し始めました。紀元前三万年頃です。つまりO型の血液型を持つ人間が世界各地に散らばることになったのです。
このことは、世界各地の先住民族がO型であることからもうかがえます。先住民族である南北アメリカのネイティブ・アメリカンとイヌイットは、ほとんどの人がO型です。

いやいや、アメリカ先住民にO型が多いのは単なるボトルネック効果の結果ですから。この時点で集団遺伝学というものをご存じないのでしょう(知っててやったとしたら人類学や集団遺伝学に喧嘩売ってるのか)。

P82~83>穀類、豆類、野菜類などを好む腸内細菌にA型物質を持っている細菌がいて、たまたまその細菌の遺伝子がトランスフィクション(遺伝子移入)を起こした結果、農耕民族の新モンゴロイドにA型人間が誕生したのです。紀元前二万5000年から一万5000年頃だと考えられています。
 B型人間は、インドやウラル地方で紀元前一万年頃に誕生したといわれています。
P84>AB型はごく最近出現した血液型です。1000年から1200年ほど前には、AB型の人はいなかったと考えられています。その証拠として、西暦900年以前の墓からAB型の人間が見つかっていないことが挙げられます。おそらく、東方の騎馬民族が東から西へ侵略を続けるなかで、A型人間とB型人間の混血が起こり、AB型が誕生したものと思われます。
 つまり、当初、人類の血液型はすべてO型だったものが、農耕民族の一部からはA型が生まれ、遊牧民族の一部からはB型が生まれました。さらに、彼らの混血の結果、AB型がごく最近になって生まれたと考えられるのです。

まぁ、こういうことを言うならそれなりの根拠を出してほしいところですよね。しかし、人類学の研究者の見解とは明らかに異なるようですよ?

>血液型遺伝子の進化:血液型は細胞表面の抗原なので,バクテリアやウイルスなど細胞外からの影響を受けやすく,正の自然淘汰が生じる可能性が高いと考えられます。そこで,ABO式およびRh式血液型遺伝子の進化を研究しています。ヒトのA型,B型,O型の遺伝子塩基配列を比較した結果,それらは500万年ほど前から共存している可能性が強いことがわかりました。アウストラロピテクス(猿人)やホモ・エレクトス(原人)でもA型,B型,O型,AB型があったと考えられます。なぜこのような異なる型の共存が長く続いてきたのかは,まだよくわかっていません。

ある程度自然淘汰がかかるのは確からしいようですが、少なくとも血液型がここ数千~数万年程度で急速に分化してきたものではなく、かなり昔からA、B、Oすべてがそろっていたようです。自分で作った表の中に人間と近縁なチンパンジーがA、B、Oすべて持っているというのにどうして人間が共通派生形質としてそれを備えている可能性に至らないのかも僕には謎ですね。この人、進化生物学もだめなんじゃなかろうか(そもそも集団遺伝学をぞんざいに扱っている時点で何をかいわんやかもしれませんが)。
ていうかね、仮に数万年程度で急速に分化した形質が世界中の人類集団に見られるなんてことがあったとしてそれを人類学者が取り上げないわけがないでしょう?じゃあなんで本職の見解が寄生虫博士と異なるのか。素人の思いつきの検証くらい本職はとっくに済ませているわけでして、ここから先行研究への無理解と侮り、想像力の欠如がうかがえます。

そういえばコミックサイエンスってどうなったっけ?

2010-03-31 21:27:09 | いい加減なモノ
 注意!これはネタであり梨のつぶやきです。
 しばらく前にコミックサイエンスという言葉がニセ科学批判界隈で注目を集めました。

コミックサイエンスとは

これを見る限りではコミックサイエンスの指している内容はそれよりずっと前から使われているニセ科学、疑似科学にふくまれますね(ニセ科学とは参照)。ブクマでの反応を見る限りでは当初、ニセ科学批判をしている方たちは同様の事柄の先行事例を踏まえていないことをいぶかしがりながらも、静観する人がある程度いたように思えます。しかし、この言葉の創作?に関わったらしい人のブログやtwitterのまとめを見て一気に胡散臭いと判断する人が多くなったと思います。

ポップスなのか、ロックなのか
>漫画好きで言葉狩りが好きなクラスター

そもそも先行事例は踏まえてるの?という突っ込みに対して言葉狩りという返しはないでしょう。ここから雪崩をうったように静観から懐疑的、批判側になった人が多くなったと記憶しています。

当時の関連エントリを見ると、日付が1月のものが多いですね。

論文において自作用語を使うときに注意すべきこと

コミックサイエンス アンサイクロペディア

1月か。まだそれだけしか経っていないんですね。僕にとっては半年以上前の出来事のように思えます。で、そのコミックサイエンス撲滅委員会のサイトを見てみましたが、1月19日から新しい記事がないですね。当初の熱意はどこへやら。

>本サイトでは、各種のコミックサイエンスを取り上げ、可能であれば研究者による署名解説をつけた上で、それらの信憑性について情報発信していく予定です。

コミックサイエンスとはの末尾にはこのようにありますが、賛同する研究者は集まったのでしょうか。なんというか竜頭蛇尾を見る気分。

笑えない環境浄化と無知から始まる環境破壊と

2010-03-11 23:38:40 | いい加減なモノ
 はてブ経由でこのような団体の存在を知りました
NPO法人「日本橋川・神田川に清流をよみがえらせる会」
ここの会員の一人がホタルの再導入に取り組んでいるようです。
ホタル飛び交うお堀を夢見て 羽生裕子さんの挑戦
動画を見てみましたが、もう少しちゃんと取り組んでくれませんかと言いたくなりました。辛辣ではありますが。まずホタルが本当に住める環境なのか、今の生物相はどうなっているのか調べているんですか?「交尾して産卵してくれればいいな」と言っているのを見る限りでは自分のやっていることが本当に効果があるのか検証していないように見えるんですけど。
それにカワニナにこだわる必要もないはずです。ヘイケボタルはカワニナ以外の巻貝でも捕食して成長しますから、カワニナの養殖の前にまずはそこにホタルの餌になるような貝がないか調べる方が先ではないですかね。僕の推測ですが、これはどこか別の場所からホタルとカワニナを持ってきたんじゃあないですかね。
また、動画内で浅瀬が消えたと言っていますがじゃあそれを取り戻す努力はしないのですかね?ホタルの羽化には護岸されていない土手が必要なことくらいは知っているはずだと思いたいですけど。水質浄化で満足してその先に進む気配がなさそうに僕には思えました。
 この団体の水質浄化方法も怪しいです。この団体はEM菌というものを使って水質浄化をしようとしているようです。

活動報告

しかし、EMというのは水槽や浴槽ならいざしらず、普通に流れるような河川では効果が疑問視されているのではないでしたか?たとえば広島県保健環境センターの年報にはこうあります。

>(3)EM菌製剤を用いた水質浄化効果判定試験
目的 EM菌による水質浄化の取り組みが,県内でいくつか行われているが,EM菌の水質浄化効果については科学的に十分解明されていないため,その実証を行った。
方法 EM普及協会から入手したEM菌製剤をもとに,同協会の示す方法によりEM活性液及びEM団子を調整し,室内での実証試験を前年度から引き続き底質改善効果判定試験を行った。
結果 底質減量効果及び底質中の有機物,窒素,燐濃度の低下は認められなかった。これらの結果は,平成14年度の結果と合わせ環境対策室へ報告した。

まったく……こういう効果も定かでないものに飛びつく挙句、検証した様子も見られないんだか。少しは保全生態学者が書いた入門書も読んで知識入れてください…(;ω;)

変な使われ方をされるのは嫌なんだが

2009-12-21 22:29:15 | いい加減なモノ
 先日ネットを検索していたらこんな記事を見つけました。
外国人参政権で「外来生物問題」発生?
「遺伝的多様性」と外来生物問題?

リンク先ではどうやら外国人と外来生物問題をごっちゃにして扱っています。そもそも外国人参政権を問題と思うならこんなあやふやな結び付けをせずに具体的に問題と思う点を語ればいいだけのこと。なんの関係性もないのに危険性が周知されてきたものに絡めて危機感を煽ろうというやり方には眉をひそめます。
こういう自分に都合のよいように本来当てはまらないものをあてはめられるのは腹が立ちます。こんなのがいるせいで池田清彦あたりが人種差別と外来生物問題を絡めてくるかと思うと余計に腹が立つ。真面目にやってる人にはいい迷惑だよホント。僕の周りにも「外来生物はすべて駆除すべき」なんて根拠も示さずのたまうやつがいてやれやれとため息をついていますが(やつはもう少しつっこみ耐性をつけるべきだよなぁ)。

熊森批判については現在4つほど記事を書いております。ドングリまきの危険性についても最近発表されたアカネズミとドングリについての論文を手に入れましたので記事にするつもりでいます。

まさかこの目で見ようとは

2009-10-06 19:43:48 | いい加減なモノ
 最近は熊森批判ばっかしてるせいでファインマンの本や「おかしな科学」のレビューができねえよ!!と少しいらついている梨でございます。え~今回はニセ科学批判などでよくいわれる“トンデモは連鎖する”についてちょいと書いてみようと思います。
 ことの発端はふと「熊森 疑惑」でググったことから始まりました。
そこで目に付いたのがこれ→TEAM GOGO Q&A 
>Q: カーボンニュートラルについてはどうなっていますか

>多くのGOGOメンバーが日本熊森協会などの会員になって
森を守ったり、植林する活動に参加しています。
日本熊森協会
http://homepage2.nifty.com/kumamori/
一部抜粋

気になってtopにいったら見覚えのあるものが。
健康小冊子発売中
“ご飯はえらい!”
“牛乳はモー毒?”
どこかで見たことがあると思ったら、“牛乳はモー毒?”はどらねこさんのブログで批判されていたものじゃないですか。

牛乳は本当にモー毒か?①
牛乳は本当にモー毒か?②
牛乳は本当にモー毒か?③

リンク先ではほとんど妄言レベルの発言に丁寧かつ的確に突っ込んでおられます。
まさか自分が主体的にかかわっているものでトンデモの連鎖を見ようとは・・・・・・orz。

追記10/7
少し最後のセンテンスを書き足しました。

ホメオパシー関連記事まとめ

2009-09-15 20:42:06 | いい加減なモノ
 僕が参考になったと思ったホメオパシー関連の記事、サイトのまとめ。他にもこれはいいよというものがあればぜひご一報をお願いします。

ホメオパシーとは何かについて

ホメオパシーは「効果が確かめられていない」方法ですらない

呪術教団化するホメオパシー

ホメオパシーと現代医療の否定

反社会カルトとしてのホメオパシー

喘息に対するステロイド治療を否定するホメオパシー


ホメオパシーにはまることによるリスク(主に子供)

ホメオパシーと医療ネグレクト

ホメオパシーSkeptic'sWiki

自分の生後9か月の娘を死なせたホメオパシー医

感染パーティーは対岸の火事ではない

それとネット上にある記事ではないですが参考になる本もいくつか紹介しておきます。

奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究

疑似科学と科学の哲学



唾吐きコブラには味噌でもつけておけ

2009-09-12 17:54:53 | いい加減なモノ
 先日のJBpressでホメオパシーが肯定的に紹介されてから数日経ちました。すでにネット上には優れた考察、批判がありますので今更ここを見る価値も大してないでしょうがお付き合いください。

以下は元記事2つを読んだ僕の雑感のようなものです。

「世界で最も安全な医療」について

>つまり、物理的な作用はない。薬のように体内に物質を注入して、その物質が体内で化学反応を引き起こして体に変化を起こすというものでは全くないのだ。

この時点で神に祈ったり、先祖の霊に祈るのとどう違うんだ?

>西洋医学に慣れきった思考では非常に分かりづらい話なのだが、元の物質の「パターン」のようなものが残っていて、それが体内の症状に共鳴し、自己治癒力を高めると考えられている。

これ50年以上も前から駄目だしくらっているんですけど。というかこれ「水からの伝言」に代表される波動にすごく似てる気がします。

>元の物質は限りなくゼロなので、安全性は高い。何もないのだから、常習性も生まれず、子供でも高齢者でも妊婦でも安全性は高いと言える。しかし一方で、ホメオパシー独特の副作用のようなものにも注意したい。

注意したいと書きながらもどういった副作用がありどう注意すればいいのかといった具体論が出ないのはどういうことでしょうね。中立を気取っているのかもしれんけど、この時点で信憑性がないですよ?さらに言えば薬には大なり小なりリスクが付きまとうというのは医療の常識ではありませんでしたっけ。効果はあるのにゼロリスクなんて都合よすぎるでしょ。
実際にホメオパシーで殺された人もいるんですけど。それと熱心なホメオパシーの普及者って予防接種の否定とか子供同士を風疹に感染させるとか危なっかしいことをやりまくってるわけですが。
この人は現代の医療や科学に唾を吐き、知識のない人を冥府に引きずり込む手助けをする毒蛇ですね。

>編集部注:この治療法に関しては古くから世界中でその効果について様々な議論がなされてきました。一部では科学的根拠が欠如している点から呪術的治療法と攻撃されることさえありました。そうした議論をしっかりと踏まえつつ、2回目は現実の治療現場で何が起きているのかをリポートします。

医療として扱う以上、科学的に根拠があるか統計的に意味があると見なされないと使えないでしょ。攻撃されるとか言ってますけど突っ込みに耐えきれずにチキンのごとく逃げ回ってたのとちゃうんかい。

■何のためのホメオパシーか 西洋医学が見放した人を前に、それでもノーと言えるかについて

>しかし、あえて今回取り上げたのは、長年にわたって世界で多くの人が用いてきた伝承医療であり代替医療だからだ。

そんな理由でホメオパシーを取り上げるのなら、ぜひ今度は同じく歴史ある民間療法の「傷口に味噌をつける」ことを取り上げていただきたいです(笑。

>こうした「がん難民」にとって意味を持つのが代替医療である。サプリメント、気功、鍼、漢方、各種運動療法、各種イメージ療法、アロマセラピーなどなど、その種類は多岐にわたる。

割とまともとされる代替医療を隠れ蓑にホメオパシーの宣伝ですか。なんとも意地汚いレトリックですね。
漢方や鍼灸のようにそれなりに効果がある(プラセボ効果以上の効果がある)と見なされているものと何ら効果のないホメオパシーを同列に扱うなよ。漢方や鍼灸に謝れ。しかし、紹介する代替医療がなんで漢方や鍼灸ではなくよりにもよってホメオパシー?

>ホメオパシーについては、まだまだ疑問や謎や質問したことは多いのだが、ひとまずここで筆をおく。いずれにしても、ホメオパシーをどのように捉えるかは、個々の判断にお任せしたい。

なんとも無責任ないいぐさです。どういったリスクがあるのか実際に何が起こっているのか説明しないままにホメオパシーを勧めておいて最後は自己責任で判断しろという最低の逃げ口上。コウモリなのかこの人は。編集部の注には議論を踏まえているとか書いてありましたけど、どう見ても自分に都合のいい部分しか踏まえてないでしょ。

最後にタイトルについて。それでもノーと言えるのかではなく、ノーと言わなければ人が死にます。



JBの医療記事にびっくり

2009-09-10 00:43:52 | いい加減なモノ
 僕がよく拝見させてもらうブログに先日こんな記事がありました。

JBpressのホメオパシー礼賛記事を笑い飛ばせない理由
この記事のリンク先を見てビックリ仰天。なんと医療ジャーナリストがホメオパシーについて肯定的に紹介していましたよ。ホメオパシーというのは200年ほど前にドイツのハーネマンという医者が提唱したものです。彼の考えはいくつかありますが、象徴的なものに薬が「物質的」なものでなくなればなくなるほど「霊的」な治療力を得るというものがあります。具体的には薄めれば薄めるほど治療力の高い薬ができるということで、作った薬の有効成分の濃度は太平洋にその有効成分を一滴落としたのと変わらないようなものだったようです。ようするホメオパシーに薬効なんてあってないようなものです。ホメオパシーについては60年近く昔にマーティン・ガードナーの「奇妙な論理Ⅰ」で批判されています。昔から偽物の科学であり医学であると指摘され続けてきているのです。仮にも医療ジャーナリストがなんでこういった事情について素知らぬふりを決め込むのか。

ホメオパシーについてはかのナイチンゲールがこんなことを言っていたようです。

>その「丸薬」は、どうしても善行を施して満足したい人たちが必要とする一粒の愚行なのであろう。
ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」より引用

丸薬というのはホメオパシーのレメディのことです。むやみやたらと薬を使いたがる素人には飴玉でもやっておけばかえって安全、なぜなら毒にも薬にもならないからということですね。神とか霊の存在なんてたいして信じちゃいませんが今だけはナイチンゲールの霊に降臨していただきたい気分です。
元記事についての感想はまた後日。

マクロビオティックとフグ

2009-07-30 12:37:11 | いい加減なモノ
 先日マクロビオティックという自然志向な食生活についての批判的エントリを見ました。

どらねこ日誌「マクロビ関連エントリまとめ」

いろいろとすさまじいです。白砂糖は麻薬とか電子レンジで加熱すると遺伝子が壊れて死んだ食品になるとか、むしろどうやったら思いつくんでしょうね。リンク先ではそれらに丁重な反論をおこなっています。かなり勉強になりました。

さらにマクロビの権威の人のHP

5、人間の体は食事で作られる
>自分達が生活している土地で出来た食べ物を自然が与えたそのままに食べること、それが「身土不二」の原則です。それも皮をむいたりせずに丸ごと全部いただくのです。これを「一物全体」と言います。

重要なのでもう一回引用

>皮をむいたりせずに丸ごと全部いただくのです

これを見て思ったことがあります。それはマクロビの人はフグを食べるときどうするんだろうということです。フグは種類にもよりますが大概体のどこかに毒のある部分があります(参考)。丸ごと全部ということは当然毒のある部位も食べることになります。マクロビでは白身魚のフグはマグロのような赤身魚と違って摂ってもOKなはずです。

マクロビオティックの食事の基本
>脂肪の少ない白身魚なども週に数回食べてもいいです。

毒の少ない養殖したフグを食べるという手もありますが、できるだけ天然のものを食べるという信念をもっているマクロビなら天然物と養殖物がどちらも手に入る状況であえて養殖物を選ぶ理由もないはずです。さらに一般に流通しているフグは毒のある部位が取り除かれているので全部食べるつもりなら、たいていの場合自分でさばくということになります。ただ、最近のフグによる食中毒の原因は素人が自分でさばくことによるものが多いんですが・・・・・・。


命が惜しかったらマクロビなんてとてもじゃないけどできませんね。

追記
すこし文章を付け加えました。

はじめからあっちの岸にいた人じゃないかなぁ

2009-07-26 22:23:34 | いい加減なモノ
 例の恥知らずな人について少し調べてみました。

ひとよみにっき更新情報

2005/01/03分 スピリチュアルな人生に目覚めるために―心に「人生の地図」を持つ
江原啓之かよ。江原の本を読んで宗教についてすっきり理解できたらしいです。
お次はこちら。

2005/01/28分 娘の結婚運は父親で決まる―家庭内ストックホルムシンドロームの自縛
この本の著者には何冊もの本を通して救われているそうです。この本の著者のホームページがあるのでそこのコラムを読んでみました。

なぜ、人は人をいじめるのか

>●なぜ痛くないのか。

 人は、怒りで頭がいっぱいになると、痛みを感じなくなるからである。このことは誰も指摘していないが重大なことである。

だれも指摘してないってのは言いすぎでしょうよ。怒ってアドレナリンが出れば痛みを感じなくなることがあるくらいwikiにも載ってますがな。よく知られたことをさも知られてないかのように吹聴するのってどっかで見たことありますね。

こういうものを見ていく限り、最初っから自身が体験したことを重視するタイプのトンデモさんだったのではなかろうかと。