ちょびっと♪日記

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相棒Ⅳ第3話について~その後

2005-11-01 | ドラマ「相棒」
相棒第3話について前回下記のように書いた私。

『途中、例の小料理屋で美和子が
 「結婚相手になんでも話す関係なんてヘン。その女おかしいんじゃない?」
 というような発言をしているシーンがあるんだけど、
 あのシーンは必要だったのだろうか?
 特に事件の解決に伏線になったわけでもないし・・・
 とりあえずたまきさんと美和子出しとこか~感の拭えないシーンだった。』

再度見た感想は少し違う。
新郎を殺害された新婦は『聖女のような女性』と亀山に評される。
事実、父親の仇とも言える男を許し結婚するような女性だったわけだ。
しかし、伊丹刑事は
「聖女なんかいない」
と端から彼女を疑ってかかる。
美和子の「そんな女は云々」発言も伊丹刑事と同じスタンス。
伊丹と美和子は、他人を自分の基準に当てはめて判断しようとする心理を表現しているのかも。
その意味では逆に美和子の発言は重要だったと言える。
亀山と右京のキャラを際立たせるために。
亀山は刑事という人を疑う仕事に就いているのに、それに慣れてしまっているわけでもなく、彼独自のスタンスを持っている。
勿論右京さんも。(右京さんの場合極めて理性的で客観的という特別なスタンスだな。)

『聖女』というモチーフは犯人たちの愚かさと醜さとの対比のためにも重要だったように思う。
8年前の事件を隠蔽するために殺人を犯す「仲間」。
すべてが明らかになると少しでも罪を軽くしようと競って自首をする始末。
教会で大切な人を失った悲しみに静かに耐えている彼女とは対照的だった。

ところで彼女は本当に聖女だったのだろうか。

「聖女なんていない」

結局凡人の私はこう答えるしかない。
私の頭の中には、彼女が犯人たちを許せない構図が出来上がっている。

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