ちょびっと♪日記

映画やドラマ、好きなモノについて、日々のいろいろなことをちょびっと♪書いてます。

「遺留捜査」最終話

2011-09-09 | 「遺留捜査」


「遺留捜査」11話見ました

<CAST>
 糸村 聡:上川隆也
 織田みゆき:貫地谷しほり
 横山恵一:波岡一喜
 木村繁:甲本雅裕
 曽根武雄:佐野史郎
 宮下晴彦:螢雪次朗
 加賀美亨:大杉漣
 江藤奈津子:水野真紀



ちょっと、これ完走してなかったですよ、私。

初めの1分ほどで前回のダイジェストみたいなのをやってくれたので良かったわぁ
私のための最終回って感じで。どこがや。

さて前回犯人臭するぞと思っていた長谷川初範さん(一応署長)、いきなり屋上から突き落とされて殺されてしまった。
少し前は犯人役の多かった長谷川さんであるが、近頃はどうも殺され役が多いようである。
犯人は加賀美で間違いないんだけど、自殺のセンでカタをつけようとする加賀美。
捜査本部解散の号令に食い下がる刑事たち。アツいぞ、いいぞッ!
自殺の動機も判明しないし、そもそも自殺では納得できない点が多過ぎると噛みつく織田に
先輩刑事は「誰もが糸村になれるわけじゃないんだぞ」と一言。
あー、このおじさん刑事もいつも糸村を疎んじているようで本当は認めてるのか。



さて署長のお母さんが老人ホームに入ってて、そのお母さんが江藤に真実を話す。
江藤さんのお兄さんを殺したのはやっぱり長谷川さんだったわ。
江藤の兄と長谷川さんが組んで悪さしてたのを、子どもが生まれるのを機に…って自首するって言いだした江藤の兄を殺しちゃったという真実。
でもそれを江藤の兄の娘に聞かせたのはまずかった。
自分が生まれた所為でと思いこんだ彼女は部屋に閉じこもってリストカットって、えーっ…!!結構出血してるし、早く、早く糸村さーんっ!
という感じで。そのシーンでは江藤さん役立たずっていうかもう、「どうしたらいいのか分からないのっ」とこちらもパニック状態だし。
そして、遺留品が亡くなった人の最期の思いや真実を伝えるのだと扉の外から話す糸村。
そして江藤兄が遺した遺留品を渡したいから扉を開けてくれと説得する。
それが銀のスプーンだった。
兄の殺人現場で目撃したはずなのに帰ってこなかった遺留品。
その遺留品がパニックに陥った娘を救ったんだなーと思うと感慨深い。



絶対黒幕だと思っていた加賀美は、黒幕じゃなかったの。
糸村を遺留品係に引っ張ったのは加賀美だったんだね。そして加賀美が最後に江藤に謝罪して、大杉漣に華もたせたわけかという。

最終回としては押しが弱かったかなと思ったけど、江藤のことは1話から引っ張り続けたからこれ以上は過剰だったかもしれません。
織田がもう少し活躍してもよかったんじゃないかと思う。
それと最終回だというのに科捜研の村木さんがいつもの仕事上での出番なし。
最後に一緒に食事してツンデレ披露してたけど…って、男3人で高そうなレストランでディナーとか寂しいなあ、この人たち。

それにしても上川隆也。すっかり糸村に化けた、と思う。
以前この人をドラマで見た上川の印象的なシーンは立ち姿(後ろ姿)だった。
確か男前な役だったんだと思うけど、ただ経っているだけでカッコいいなあと思える人は
俳優さんの中でも数少ないと思う。本当に素敵だったのでびっくりした。
今回は第1話を見た時は「若造りすぎる」と思ったけど、最終回を見た印象として「とぼけてるところも可愛い」。
こちらが見慣れたのか、それとも上川が役に馴染んだのか。
いいおじさんなのに「可愛い」と思わせる上川、恐るべし。年齢を隠しきれないのは肌。

全11話完走。『臨場』より好きだった。


「遺留捜査」 第10話

2011-08-05 | 「遺留捜査」




「遺留捜査」10話見ました

<CAST>
 糸村 聡:上川隆也
 織田みゆき:貫地谷しほり
 横山恵一:波岡一喜
 木村繁:甲本雅裕
 曽根武雄:佐野史郎
 宮下晴彦:螢雪次朗
 加賀美亨:大杉漣
 江藤奈津子:水野真紀



もう最初から長谷川初範、犯人臭がプンプンするんですけど?
退職した刑事が被害者で、被害者の警察署の署長、ああ、怪しいぞ。
無理やり警察犬を導入したり、捜査方針にがっつり口出してくるし。
勿論、糸村はじわりと疑ってる感じ出してるけどね。

それで被害者の周りを調べていたら、とうとう出てきた、音響研究所の江藤(水野真紀)。
被害者が土下座して謝ってたという情報が。
18年前に兄を殺された江藤さんに辿り着いた糸村と織田。
当時被疑者として逮捕された兄の恋人が留置所で自殺したことで、江藤と警察の間には確執があった。
江藤が兄が買ってきたはずの銀のスプーンを現場で見たのに、遺留品の中になかったことを糸村に話す。



今回は亡くなった警察官の血のつながらない息子への愛を最後に説いた糸村さんでした。
その警察官は窃盗犯に殺されたという結末。
長谷川は本当に無関係だったのか?私の推理ははずれてしまったのか?
でも江藤さんところの事件の銀のスプーンの話に、長谷川と加賀見がなにやら関わっている様子。
こちらは最終回に持ち越しです。



いや、それにしてもものすっご足使って捜査してるわ。このドラマの刑事さんたち。
最近はプロファイルが台頭してきて、足使った捜査なんて古いっていう空気が立ち込めてるが
(もちろんドラマ内で。実際は知らないけど)
やっぱり捜査は足で、が鉄則かね。
ドラマ的絵面も頑張ってる感じがして大好き。
あと、糸村と科捜研の人は、アレ何?今はやりのツンデレってやつなのか?
「私はその笑顔は好きではないっ」とか言ってるけど、どう見ても科捜研の人は糸村を評価してる。
男同士でツンデレされても―ではあるが。


「遺留捜査」第9話

2011-07-23 | 「遺留捜査」



「遺留捜査」9話見ました

<CAST>
 糸村 聡:上川隆也
 織田みゆき:貫地谷しほり
 横山恵一:波岡一喜
 木村繁:甲本雅裕
 曽根武雄:佐野史郎
 宮下晴彦:螢雪次朗
 加賀美亨:大杉漣
 江藤奈津子:水野真紀


ひとりぼっちの男、身よりもなく偽名で日雇いの仕事で生きていた男。
彼がマンションの空室で殺された。

今回糸村が目をつけた遺留品は空の古いマッチ箱と裏に何か番号が書かれたレシート。

レシートの番号は宅配便の荷物の問い合わせ番号と判明。
荷物は女性写真家のもとへと届けられた写真とネガだった。
女性写真家は、その男から年に数回写真が送られてくるが、過去のものは捨ててしまったと言う。
しかし写真の傾向が似ていることに糸村は引っ掛かっていた。



一方、殺害された男の身元が判明。
男はかつて美術大学の写真科に所属していた学生で、当時教授を殺害した重要参考人として追われる身だった。
しかし、その線からは事件に関する有益な情報は得られず、
付近を騒がせていた連続婦女暴行事件の容疑者が、男が公園で撮った写真に写り込んでいたことを糸村が突き止め、その写真が目的で男を殺害してしまったことを認めてそちらの殺人事件はひとまず解決。

ここからが泣けるんですよ~
その殺された男なんだけど、女性写真家が教育実習に行ったときに高校生で、いじめなどから思い詰めて自殺を考えていた時期だったんですって。
そんなときに彼女に写真を教えてもらって、自殺することを思いとどまり写真の道へと進んだ。
7年前の教授殺害事件はその女性写真家が教授に関係を迫られて、逃れるために殺してしまったのだけど
現場から彼女が逃げるのを目撃し、最初から罪をかぶるつもりで教授の爪の中に自分の皮膚片を残し、
自分の写真を現場にばらまいて逃げたんだって。
二人は恋人同士でもなかったし、彼が彼女に恋慕していたかどうかも今となっては分からないけど
追い詰められた自分をかつて助けてくれた彼女を庇って、
苦しい逃亡生活の中でも子どもたちの笑顔の写真を撮っては送り続けたって、なんだかすごく切ないんですが。
年のせいですかね、涙もろくなっちゃって。
マッチの空き箱には小さな穴が開いていて、それは究極の簡易カメラ。
教育実習先で彼女が彼に写真を教えた時に渡したものだった。

「これは僕の勝手な想像なんですが、その時間が彼にとってはかけがえのないものだったんじゃないでしょうか。」

いつも勝手な想像と推測なんだけど泣かせるなぁ糸村さん。
糸村が注目した二つの遺留品が、どちらも彼女との関わりを繋げるものだったという伏線もぐっと活きてた。



本当は曽根(佐野史郎)も、科捜研の人も一目おいてるんだと思う。
すごい変人なのに鑑識や科学捜査班の人たちは糸村を見る目が優しいから。
そして織田(貫地谷しほり)も、糸村をただの変人とは思わなくなっているみたい。

後半どんどん面白くなって、事件そのものは大して複雑じゃないのに心の機微に入り込んでくるところが水9ドラマって感じです。
夏クールはこの時間『新捜査一課9係』やってて、ちょっと軽めですが
この『遺留捜査』と『臨場』と『相棒』で回せると思うよ、テレ朝の水9。
『相棒』はともかく、『臨場』と『遺留捜査』はキャストの確保が厳しそうだけど。



「遺留捜査」第8話

2011-07-09 | 「遺留捜査」


「遺留捜査」8話見ました

<CAST>
 糸村 聡:上川隆也
 織田みゆき:貫地谷しほり
 横山恵一:波岡一喜
 木村繁:甲本雅裕
 曽根武雄:佐野史郎
 宮下晴彦:螢雪次朗
 加賀美亨:大杉漣
 江藤奈津子:水野真紀



離婚式やる人ってどんな心理なんだろう。と早速思わせるのですが。
集まった人が結婚式のときの面々なのか、夫側の友人ばかりなのか。
離婚した後に人生の再出発を祝った夫は二次回で大騒ぎ。
その後殺されてしまうという、再出発どころではなくなってしまったわけです。
現場に残された元妻の指輪に、捜査員たちは当然彼女を疑う。
ただ今回糸村が興味を持った遺留品は、クラシックのオルゴールCDと
離婚式で潰された指輪。
大雨だったのに現場にタオルを使った形跡がないことも、気になる様子。



まあこの離婚した男はかなりちゃらちゃらした男で、離婚の原因も浮気だったし
疑わしい線は他にもあると思わせて、実は浮気もちゃらいのも全部嘘で本当は良い男だったという。
若い時家が苦しかった当時、借金の取り立てのアルバイトをしていて、
その時に元妻の父親を自殺に追い込んでしまった。
一緒に借金の取り立てのバイトをしていた元友人が、それをネタに脅迫してきて
妻に全てを知られるのが怖くて離婚したのに、今度は彼女を脅迫するという男ともみ合ううちに…。
糸村が注目していたCDはパチンコの景品で、犯人がかつて被害者に渡したものだった。
現場に残された妻の指輪は犯人が盗んで罪を着せようとしたもの。



元夫は指輪を買った店に、ハンマーで潰した後も元に戻すことができるかどうか、尋ねていた。
実はとても妻を愛していたのだけど、過去の罪が彼を追いこんでしまって殺されるという結末を迎えた。
すごく哀しい愛の物語だったんですね。

まあかなり糸村の推測が入っていることは相変わらずですが。
でもしっとりと切なくいい回だったと思いました。

しかし遺留品係とは言え、これだけ活躍していたら曽根(佐野史郎)の
「ただの遺留品係が捜査に口を突っ込むな」
という台詞は上滑りしているように思えてしまう。
それは『相棒』にも言えることですがね。
確かに組織というのはそれぞれ役割があるのだから、能力があるからと言って露骨な越権行為は不要な摩擦を産むだろうし、
その辺り組織側の人間として言ってはおくということなんでしょう。
実際にはかなり糸村の意見を尊重している節もあるし。

今回もベートーベンのピアノソナタ悲愴の第二楽章がちらっとかかってたのが
なんとなく気になってしまう、どうでもいいことが気になってるのか?
それとも意味があるのか。糸村か、私は。


「遺留捜査」第7話

2011-06-27 | 「遺留捜査」



「遺留捜査」7話見ました

<CAST>
 糸村 聡:上川隆也
 織田みゆき:貫地谷しほり
 横山恵一:波岡一喜
 木村繁:甲本雅裕
 曽根武雄:佐野史郎
 宮下晴彦:螢雪次朗
 加賀美亨:大杉漣
 江藤奈津子:水野真紀


今回はがっつり人情もので来ましたよ。
『はぐれ刑事 純情派』ネタでもおかしくないというほどのストーリーだった。



事件は失踪してネットカフェに寝泊まりしながら日雇い労働を転々としていた男が
別の男の服を着て、遺体で見つかるというところから始まるわけなのですが。
要はこの別の男が覚せい剤の売人で、暴力団に追われていてその男と間違えられて殺されてしまった。
後にその洋服の持ち主も遺体で見つかり、そこから犯人があっさり捕まったんですけどね。



で、最初の被害者は初め身元が分からなかったんだけど、調べていくうちに7年前に失踪した男だと判明。
今回の遺留品は、依頼者が握りしめていた逸品のボタンと小銭入れに残った鍵の痕。
ボタンの方は糸村の部下が京都の老舗のものであることを見つける。
鍵の痕の方は科捜研ですよ、例によって例のごとく。
まんまと糸村に乗せられてその鍵まで作っちゃうという、そんなことできるんだ、すげーなー。
こういうドラマ見てると、なんかやってもすぐ犯人って特定されちゃいそうだから
まっとうに生きようっと。ていう啓発にもなっているのかもしれんと思うときがある。



で、相変わらず糸村の推測が家族の前で繰り広げられるんだけど、今回もちょっと無理があった。
まず被害者が失踪した本当の理由が漠然としたまま、全てが解決に流れていく。
「ちょうど仕事が上手くいかなくなっていたときに母親が亡くなって…」
が失踪の理由?そんな簡単に。
一時的抑うつ状態になっていたら衝撃的に失踪したかもしれないけど、自殺じゃないから帰ってくると思うんだけどねえ。
特にこのおじさんは失踪後、日雇い仲間の間でも人のいい優しい人だったという証言が取れていて
だとすると既に物事を正常に考えられる状態だったんだろうし…
そこに目を瞑ったとして、次はそのおじさんが娘のブログを見つけて定期的に閲覧していたこと。
ブログってどれだけあるかっていう話だから。
いくら本名でも『IKUMI'S BLOG』で何件検索でヒットするだろうかという。
娘がブログやってるという確証もないのに、それ探すかなー?という違和感。
その娘が結婚相手とカフェに行くという情報をブログに書いていて、娘に会うには自分の格好があまりに汚らしいと思って
隣のブースの男のスーツを盗んだせいで殺されてしまったわけだけれど。
その辺りの描写に関しては、もはや100%糸村の推理のみに頼っているわけで、
それを感情豊かに演じられ、後半のかなりの時間をそこに費やされると
そういうドラマだと分かってはいてもなんだか白々しく感じてしまう。

遺留品から事件を捜査して解決するドラマというよりも、その後の人間模様の描写のための遺留品みたいになってるのが。
特に今回は、ボタンもスーツケースの鍵も実際の捜査には全く役に立たなかったわけで。
事件というのはそういう側面もあるということ―で納得できるかどうか、てとこです。
あ、スーツケースの中身は被害者の母の遺品で晴れ着、でした。
もうすぐ結婚するという娘にその鍵を渡したかった被害者の気持ちを考えると、
糸村(となぜか織田)が被害者の家族にそれを返せたことは、ひとつの救いなのかもしれないです。

ところで今回、どうして糸村さん「私に3分、時間をください」の決め台詞出なかったんだろ。
はて?

「遺留捜査」第6話

2011-06-24 | 「遺留捜査」


「遺留捜査」6話見ました

<CAST>
 糸村 聡:上川隆也
 織田みゆき:貫地谷しほり
 横山恵一:波岡一喜
 木村繁:甲本雅裕
 曽根武雄:佐野史郎
 宮下晴彦:螢雪次朗
 加賀美亨:大杉漣
 江藤奈津子:水野真紀




居酒屋の主人が包丁で殺害された。
常連の女性記者と野球選手として将来を嘱望されている被害者の弟。
弟はたった一人の身内である兄が殺されたというのに興味のないそぶり。
女性記者は100万円にもなろうかというお金を数回に渡って被害者に貸していた。
事件当夜、女性と争っていた形跡もあるため記者が疑われる。

糸村は現場の神棚に飾ってあった何かの木の枝と、あるはずなのに無い被害者の手ぬぐいに引っかかりを感じる。
木はごく普通のものだが、塩の成分が含まれており流木の可能性が。
そして被害者の手ぬぐいは、犯人が返り血を拭くために使ったと考えた糸村が
トイレの中から発見。
ここはちょっと微妙かなー。
タンクの中まで鑑識が調べるはずだけど、トイレの排水溝だって手を突っ込んで見つかる位置にあるなら鑑識も気づくと思うけどねぇ。

被害者は借金の返済に追われ、振り込め詐欺の片棒を担いでいて、
それを知った女性記者は交際相手のその弟に相談しようとするが聞いてもらえない。
兄は常連客の一人に振り込め詐欺の仲間に誘われて手伝っていたが、弟のドラフトの話を聞いて自首しようとする。
それは殺されちゃうだろうと。犯罪一味になっちゃった以上、自首するのは黙ってやらないと。
黙ってやったとしても出所したり執行猶予になって、生命が危ないと思うし。



木の枝は兄が落語家に弟子入りしていた時代に覚えた落語の一節。
渡り鳥の雁が北国から南へと渡ってゆくときに、海の上で身を休めるために持って飛ぶ枝。
一人で頑張りすぎる弟を思って、できることなら自分が羽を休める枝になりたいと思った兄。
弟には嫌われて冷たくあしらわれていたのに。



このドラマ全体に言えることなんだけど、遺留品からここまで被害者の感情が分かるとは思えない。
もちろん殺害された状況とか、どうしても語りたかった何かが見えることはあるだろうけど、
殆どは糸村の想像というか推測の域を出ていないんだと思う。

それでも、なんだか切なくて泣けてしまう。
こういうドラマを作るのが上手いのは、やっぱりテレ朝だなぁと思う。
TBSも「仁」や「ハンチョウ」でかなりこの手の路線に力を入れている感じがするけど
テレ朝は重さのバランスが絶妙だと思う。

ま、フジの恋愛ドラマでも泣くほどの涙もろい私がどうこう言うのも何か。

「遺留捜査」第5話

2011-06-18 | 「遺留捜査」


「遺留捜査」5話見ました

<CAST>
 糸村 聡:上川隆也
 織田みゆき:貫地谷しほり
 横山恵一:波岡一喜
 木村繁:甲本雅裕
 曽根武雄:佐野史郎
 宮下晴彦:螢雪次朗
 加賀美亨:大杉漣
 江藤奈津子:水野真紀


 
おじいさんが一人、自殺なのか他殺なのか分からない状態で発見される。
遺留品の中で糸村が目を付けたのは、『友へ』と書かれた一枚のカードと
携帯電話に残された、ブレているけれどおじいさんが笑っている写真。
カードの文字はどう見てもその年齢の男性の字ではなく、写真は誰かと一緒にいる様子だった。

身元を調べると被害者は強欲というか他人を信頼しない人で、息子の嫁もおじいの傲慢ぶりに手を焼いて家を出ていた。
息子からは、父親には友達などいないと断言される。
糸村は携帯電話の写真から写真が取られた場所を特定、孫娘らしき女の子と被害者が一緒にいたことを付き止める。



その頃捜査一課は、嫁のルートからその孫娘の誘拐されたことを知り、極秘に捜査本部を立ち上げる。
その頃糸村は、留守番電話に残された孫娘のメッセージを音響研究所の江藤に解析してもらい
江藤の協力のもと、居場所を突き止めようとしていた。



と、そういう感じの展開で、今回はなんとまあ鮮やかに糸村が大活躍しました。
このぼやーっとした遺留品係の男、ものっすごい強い。
アジトを突き止めた直後こそ危なかったものの、人質の孫娘を取りかえした後は
あざやかな手並みで犯人確保~遅まきながら一課到着の運びですわ。
犯人は被害者の幼なじみで『友』というニックネームの人の弟。
被害者がお金を貸さなかったから『友』の工場が潰れて、兄が自殺したと思いこんだ完全な逆恨みだった。

でも被害者の爺さんはすい臓がんで余命半年を宣告されていて、幼なじみにお金を貸さなかったことを後悔してた。
同窓会の報せを持って訪ねてきた幼なじみの友さんは、お金の無心なんてしなかった。
ただ二人で懐かしい思い出話をして、最後まで笑っていた。
彼がお金に困っていることを知っていたのに、どうして貸さなかったんだろうかと悔いていたことを
被害者は孫娘に打ち明けてた。
だからって、被害者が自殺に見せかけるようにお腹に突き立てられたナイフを、最期の力を振り絞って自分で握ったっていうのは飛躍しすぎな気がするけど。
おじいさんなりの償いだったんだろうっていうのは、もうその爺さんにしか分かんないことだろうし。

それと織田(貫地谷しほり)が曽根(佐野史郎)に
「糸村に感化されてどうすんだ、お前なんか女で刑事になりたがるヤツがいないから
 刑事やってられるんだ。」
って言われてたけどあれはセクハラ発言だわね。
まあ大手企業ならともかく、中小企業だとそれくらいのセクハラは普通。
労働基準法だってまともに守られてないところもあるし。
警察は組織としてはかなり古い体質がありそうだし、刑事とかいうのは体力勝負みたいなところはあるだろう。
女性にとって厳しい職場なのは事実だけど、そこまで言わんでも。
テレ朝特有の問題提議か?と思うわけであります。

音響研究所の江藤に協力を頼んだ糸村を、今回もかなり厳しく叱った加賀美警視(大杉)。
何があったのでしょうねぇ?

来週もう最終回なんですが…遅れ過ぎだな、私。
しかも今さらに気がついた、OPの遺留捜査のタイトルが出てくるところ、めっちゃかっこいい。
そしてエンディング曲がMISIA『記憶』。結構いいですね、この曲。
久しぶりにMISIAで耳持っていかれましたわ。



「遺留捜査」第4話

2011-06-08 | 「遺留捜査」

「遺留捜査」4話見ました

<CAST>
 糸村 聡:上川隆也
  警視庁警部補。刑事部捜査第1課第1強行犯捜査部門科学捜査係主任。
 織田みゆき:貫地谷しほり
  警視庁巡査部長。刑事部捜査第1課第2強行犯捜査部門殺人犯捜査第1係。
 横山恵一:波岡一喜
  警視庁巡査部長。刑事部捜査第1課第1強行犯捜査部門科学捜査係。
 木村繁:甲本雅裕
  科学捜査研究所係官。
 曽根武雄:佐野史郎
  警視庁警部。刑事部捜査第1課第2強行犯捜査部門殺人犯捜査第1係長。
 宮下晴彦:螢雪次朗
  警視庁警部補。刑事部捜査第1課第2強行犯捜査部門殺人犯捜査第1係主任。
 加賀美亨:大杉漣
  警視正。警視庁刑事部捜査1課長。
 江藤奈津子:水野真紀
  日本音響研究所所長。



今回の遺留品は石と似顔絵。
前回糸村への皆の態度が少し緩和したかと思いきや。
今回は所轄のでかい刑事に、「邪魔すんな」って殴られた。
まあ面倒なことに首突っ込んで、まるで『相棒』の杉下警部のようですな。





遺留品係を扱っているわけで、あまりにも妙な遺留品にこだわるのも現実味がないし、
だからってありきたりな遺留品から突飛な結末を導き出すのもやり過ぎ感があるし、
そんなわけで、やっぱりドラマの素材としてはちょっと難しい感じがする。
石がね、インドのパワーストーンで、その石を似顔絵の彼女のお母さんの具合が悪くて
その彼女に石を渡そうと思ったんだよね。
その石を持ってるといいことがあるから、って。
別れた彼女はそこには行かず、結局刑務所で知り合った男に殺されてしまった被害者。
切ない物語のBGMにはベートーベンのピアノソナタ『悲愴』第二楽章。

ベートーベンの『悲愴』は、私にとっては特別大好きな一曲。
第二楽章はアダージョ・カンタービレ。
第一・第三楽章よりは比較的簡易だけど、表現力を要求される楽章。
楽器そのもののコンディションと演奏者の表現力。
なかなかキビシイですよ~と、自分の思考の世界に迷い込んでしまいました。

そろそろ折り返し地点、音響研究所の江藤(水野真紀)や警視正加賀(大杉漣)を投入して
ストーリーに連続性と厚みを持たせてくるようです。


「遺留捜査」第3話

2011-05-27 | 「遺留捜査」

「遺留捜査」3話見ました

<CAST>
 糸村 聡:上川隆也
  警視庁警部補。刑事部捜査第1課第1強行犯捜査部門科学捜査係主任。
 織田みゆき:貫地谷しほり
  警視庁巡査部長。刑事部捜査第1課第2強行犯捜査部門殺人犯捜査第1係。
 横山恵一:波岡一喜
  警視庁巡査部長。刑事部捜査第1課第1強行犯捜査部門科学捜査係。
 木村繁:甲本雅裕
  科学捜査研究所係官。
 曽根武雄:佐野史郎
  警視庁警部。刑事部捜査第1課第2強行犯捜査部門殺人犯捜査第1係長。
 宮下晴彦:螢雪次朗
  警視庁警部補。刑事部捜査第1課第2強行犯捜査部門殺人犯捜査第1係主任。
 加賀美亨:大杉漣
  警視正。警視庁刑事部捜査1課長。
 江藤奈津子:水野真紀
  日本音響研究所所長。



1話重ねるごとに良くなるように思う『遺留捜査』。
遺留品係という少し特殊な係に焦点を当てたせいで
当初、視聴者はとっつきにくかっただろうし(少なくとも私は)
脚本、出演者も若干手さぐりの環境だった風はある。

しかし3話に来て俄然良くなった。
まず糸村に違和感を感じなくなった。これは見慣れたという部分もあると思うが。
そして織田が不審ながらも糸村に協力しはじめている様子も悪くない。
いつも厄介な鑑定ばかり押し付けられる科捜研も、さすがだよ、あの人は的雰囲気を
糸村を疎ましく思っている部下にアピールしている。
でもここでちょっと…科捜研の人は糸村とは長い付き合いだろう。
とっくに糸村の“さすがさ”に気がついていたはずで、初回、2話と鬱陶しそうにしてた理由がイマイチ定かではない。
細かいことが気になるもので。スミマセン。



しかしまあよく足で捜査する刑事さんたちなのよ、ここの皆さんは。
今回のポイントになった遺留品は歩数計付き時計と被害者が専務を務める会社の大量の釜めしなんだけど、
歩数計の数字が毎日1万歩を越えてて、それって一般人だと厳しい数字だと思うんですが
(ウォーキングでもしない限り)
刑事の皆さんが「俺たちゃ毎日それくらい歩いてるよッ」つって、実際捜査してる描写がある。
この辺りが刑事ドラマを作り慣れたテレ朝という感じですかね。
逮捕したり家宅捜索したりする捜査員が、実際それを豪語した人たちという形に描いてます。

で、糸村さんはというと相変わらず「私に3分時間を~」と言いながら
今回は3分では終わらなかったですが、被害者の妻が夫の不倫を疑って傷ついていたので
ご丁寧にそれも晴らしてあげちゃったという顛末。



殺人事件の動機は食品偽装に関する告発問題。
そこに歩数計と長引く不景気による中小企業の経営難、
家族の絆を絡めてテレ朝らしく纏めた回だったと思います。

ちなみに私の一日の歩数目標は5000歩。
携帯に歩数計が付いてるんで、携帯持ってるときのみですが。
長男の小学校まで往復するとだいたい2000歩くらいなので、1万歩っていうと1時間は越える距離ですね。
普通に電車とかで通勤されてる会社勤めの方たちは、それくらいは歩いておられるんでしょうか。
今は専業主婦の私には5000歩も結構遠い壁。
なまじ車に乗れるのも…便利を享受して運動不足を得てしまったというところでしょうか。

「遺留捜査」第2話

2011-05-14 | 「遺留捜査」
「遺留捜査」2話見ました

<CAST>
 糸村 聡:上川隆也
  警視庁警部補。刑事部捜査第1課第1強行犯捜査部門科学捜査係主任。
 織田みゆき:貫地谷しほり
  警視庁巡査部長。刑事部捜査第1課第2強行犯捜査部門殺人犯捜査第1係。
 横山恵一:波岡一喜
  警視庁巡査部長。刑事部捜査第1課第1強行犯捜査部門科学捜査係。
 木村繁:甲本雅裕
  科学捜査研究所係官。
 曽根武雄:佐野史郎
  警視庁警部。刑事部捜査第1課第2強行犯捜査部門殺人犯捜査第1係長。
 宮下晴彦:螢雪次朗
  警視庁警部補。刑事部捜査第1課第2強行犯捜査部門殺人犯捜査第1係主任。
 加賀美亨:大杉漣
  警視正。警視庁刑事部捜査1課長。
 江藤奈津子:水野真紀
  日本音響研究所所長。



来年の大河の男性キャストが発表されて、玉木宏と上川隆也がいたのが
ちんまりと嬉しい今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか。

ドラマの方ですが、
糸村役の雰囲気がかなりつかめてきている感じがする上川さん。



捜査では遺留品の鑑定だけやってればいい、とか捜査に口をはさむなと言われ
科捜研からは訳のわからない鑑定ばっかり依頼すると面倒がられてる。
でも、ただ黙々と自分の信じる方向を向いていく糸村。
その結果、被害者の声を聞き犯人にたどり着くんだけど、
それだけじゃなくて被害者の遺族にも救いが見いだせるように。



「僕に3分間だけ時間をいただけませんか?」←コレ、決め台詞です

そう言って被害者遺族の心に、被害者の気持ちを訴える糸村であった。
1話では糸村を胡散臭がっていた織田(貫地谷)も。糸村のやり方に好感を持ち始めていて
それでもドライに接しているところがコミカルな雰囲気もあって良いと思う。

いわゆる骨太の刑事ドラマってわけじゃないけど、私はこういうストーリーも嫌いじゃない。
テレビ朝日特有の正義感ではあるけど、こんなに簡単じゃないとしても
やっぱり人間は心を持ってる生き物なんだから、って思えるドラマだ。