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超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

現代科学と古典科学:自由意志について

2008-04-20 | 懐疑論争
<超心理学と懐疑論者たち(10-8)>
第10章:現代科学と古典科学
(8)自由意志について

真の自由なる選択は、物的な信号に左右されないことであるが、
その存在を示すことは難しい。自由に選択したと思っているだけ
かもしれない。

ベンジャミン・リベットの実験では、命令によって指を曲げるのに
5分の1秒かかるのに対し、自由に指を曲げたと思う瞬間よりも
3分の1秒前に脳波に前駆信号が出ることがわかった。これは
時間的にかなり前に自由意志の準備がなされていることになる。

自由に指を曲げたという意志の一部は、思い込みにすぎないの
かもしれない。しかし、リベットは自由意志による「指曲げの拒否」
の可能性は依然として残されていると言う。

リベットの別な実験では、2分の1秒前の皮膚刺激知覚を大脳
刺激によって消し去ることができた。このことから、人間は0.5秒
前の過去に生きていると言われるが、0.5秒後の将来を予知し
ながら生きているのかもしれない。ラディンの数秒先の未来が感知
できるとする「予感実験」の知見とも整合的である。

※リベットの実験は確実に観測できる現象なのに対し、ラディンの
 予感実験は多くの観測値を積算して初めて現れる不確実な現象
 なので、類比的に論じるのは、少々こじつけのような気がするが。



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