あすなろ

塾長日記

秋の風が吹いて

2009-09-03 18:50:32 | Weblog
というわけで、その後春までに3回入院した。
朝起きるとひとり部屋からいなくなっていたり、まぁ深夜突然個室に移るから何があったかわかるけれど、深夜3時、看護婦さんに遺産相続のことを依頼している老人がいたり、まったく毎日がおっかなくて火曜サスペンス劇場のようだった。好むと好まざるとにかかわらず人生を考えてしまうことばかりだった。退院する時には、部屋の人が集まってそれぞれの人生を語ったりした。頑張ってくださいね。下北沢の洋服屋さんがいう。俺みたいに足腐らせないようになと浅草の老人がいう。病室を出ていく時みんなが手を振ってくれた。今度は、会うこともないだろう。おんなのこみたいによ手を振った。この後、退院して近くの里山を歩いたら桃と紅梅と桜が咲いていて、目が見えなくなるとはとか死ぬとはとか考えてウォークマンでバッハのカノンが流れていて、桃色の世界で泣いた。とここまで書いていて、本当はもっとハイテンションで書くことがあったのだけれども、どうも今日は駄目だ。秋が来た。夏は、ふざけすぎた気がする。反省はしないけれどもよ。冷たいビールはやめて、暖かい紅茶でも飲みながら考えよう。

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