落ち込みそうになれば、カラオケで歌ったり居酒屋で盛り上がったり時には薬物の力で気分を持ち上げようとする。飲酒や薬物乱用、イベントという名のお祭り騒ぎも躁的防御の文化の産物である。しかし暗い部分に向き合うことを避け明るく楽しい面ばかりを追求してきた躁的防衛型のライフスタイルには無理がある。死や老化や衰退は避けられないし、人為において失敗や挫折や不完全さも不可避である。排除しようとすればするほど、挫折や落胆や傷といったものに付きまとわれることになる。躁的防御に励めば励むほど、それが破たんした時、落差は大きく、鬱に脅かされることになる。
哀しみや落ち込みや失敗を受け入れ共有する心理社会的絆の崩壊がうつや気分障害に苦しむ人を増えしている気がする。
(岡田尊司、うつと気分障害より)
哀しみや落ち込みや失敗を受け入れ共有する心理社会的絆の崩壊がうつや気分障害に苦しむ人を増えしている気がする。
(岡田尊司、うつと気分障害より)
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