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広がる“参加型映画”

2013-11-11 07:00:00 | 報道/ニュース
10月31日 おはよう日本


封切られたミステリー映画「マダム・マーマレードの異常な謎」。
入口で渡されたのは紙とペン。
この映画はこれらを使って観客が謎解きに参加する
映画の中では3本の短編映画が上映される。
観客は主人公の女性とともに映画を観てその中に隠された謎を解く。
この映画は上映中何度か会場の明かりがつく。
謎を解くカギはセリフや画面に現れる文字に隠されている。
そのためメモを取るために明かりが必要というわけである。
観客は上映後10分以内に回答用紙を提出する。
そして1か月後に公開される解答編の最後に正解者の名前が字幕で紹介されることになっている。
「新しい遊びを見つけたなと。」
「ふだんと全然違って1秒1秒見逃せない感じ。」

一方 最新の技術と連動して観客に映画の世界に参加してもらおうという作品も公開されている。
使うのはスマートフォン。
事前に専用のソフトウェアを入れて観賞する。
始まったのは任期のホラー映画シリーズ「貞子3D2」。
映画の中で女性に電話がかかってきた。
ふたりがしている会話が自分の電話から聞こえる。
ふたりのセリフが次々とメールで送られてくる。
すべて自分の電話に登録された人が差出人になっている。
「映画のほうも怖くてスマートフォンもいつ鳴るか分からないので怖かった。」
(英勉監督)
「映画って言っていいのか分からないですけど
 アトラクションになるかもしれないけれど
 エンターテインメントとしてできることがあるんじゃないかなと。」

さらにイベントは観客主導で観客が自ら積極的に参加していこうという動きも広がっている。
都内のミニシアターで上映されたインド映画「ムトゥ踊るマハラジャ。」
劇場内にはインドの民族衣装を着た人たちの姿。
配られているのはクラッカー。
インド映画ファンの中山毅さんたちのリクエストを受けて映画館がこの日の1回目の上映をインド流で行うことにした。
(中山毅さん)
「インドだとアクションシーンでお客さんが銀幕を殴っているのが普通。
 紙ふぶきを投げていたりとかね。」
映画は大地主のもとで働く男性が村を訪れた劇団の看板女優に恋をするという物語。
苦労してデートの約束を取り付けたシーンではクラッカーで祝福。
そしてクライマックスのダンスシーンでは立ち上がって一緒に踊る。
集まったのは映画館のホームページなどを見た人たちでほとんどが初対面だったが大いに盛り上がった。
「誰かが拍手をしたらこっちもしようと。
 すごく良かったです。
 みんなと一体になれて。」
(中山毅さん)
「スカッとしますよね。
 みんなが楽しそうにしているとやっぱりうれしいじゃないですか。」

さまざまな形で広がる映画の新しい楽しみ方。
専門家は背景に体験を大事にしたいという考え方があるのではないかと言う。
(電通 若者研究部 奈木れいさん)
「映画の観賞に行く人口が減っているとは言われているんですけど
 一方でイベントに対する欲求は非常に強くなっていますし
 イベントに仕立てられていれば
 『いま○○だよね』とか『どう思った』とか『これすごいよね』という会話が自然とできる状況になるので
 ただ『見る』ということから一歩先へ
 『映画に行ったよ』という言葉ではなく『○○したよ』という新しい言い方に映画の立ち位置が変わってくると思う。」
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