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消費者の心をつかめ デパートの戦略 ①競争激化!大阪のデパート

2013-11-07 07:00:00 | ビズ プラス
11月3日 BIZ+SUNDAY


西日本最大の商業圏大阪。
いまデパート間の競争が激しさを増している。
6月 真新しい超高層ビルの中に開業したあべのハルカス近鉄本店。
来年春には10万㎡という国内最大の売り場面積になる。
大阪ではデパートの新規開店や大規模な改装が相次いでいる。
激しい競争が地元消費者の購買意欲を強く刺激している。
「うれしいですね。
 大阪に活気が出てきそうで。」
「我慢していたものを買おうかなという感じになる。」
デパート各社はあの手この手で集客を図っている。
このデパートは客の滞在時間を伸ばすため店内のあちこちに休める場所を用意した。
「あつかましいけど足を伸ばして座れるのはいい。」
「いいです。
 これが何より。
 せやないと買い物もできない。」
食料品売り場では購入したものをその場で食べられるコーナーを設置。
店内で一日ゆったりと過ごしてもらいできるだけお金を落としてもらおうと言う戦略である。

大阪難波にある高島屋大阪店も一昨年売り場面積を40%増やした。
特に強化したのが高額商品の売り場である。
今年に入って宝飾品や高級時計が人気を集めその売り上げは去年より16%増えた。
(宝石売り場担当 森本信宏さん)
「数年前に比べるとお客様の購買意欲が高まっていると率直に感じる。
 実際 金額単価を考えましても高単価なものに人気が集中している。」
旺盛な消費は呉服売り場にも。
振袖の場合は売れ筋はこれまで50万円台だったが今年に入り100万円台が中心である。
なぜ今デパートで高額商品が売れているのか。
呉服売り場の担当者は意外な背景を指摘した。
(呉服売り場担当 松本直久さん)
「一部の専門店は仕事自体が厳しくなって閉店するケースが目立ってきている。
 そういうなかで買える店そのものの選択肢もずいぶん減ってると思う。」
バブル崩壊そしてリーマンショック。
呉服などの専門店はこの20年間で3分の1に激減した。
さらに調べてみると宝飾店なども大幅に減少していた。
この専門店の減少もデパートの高額商品の売り上げを押し上げているとみられる。

一方 大阪梅田にある阪急うめだ本店。
1年前 徹底的に女性を意識した売り場へと改装。
先月の売り上げは去年に比べ60%も増えた。
特に人気を呼んでいるのがスイーツ売場である。
100mにわたって国内外の有名店や隠れた名店をずらり50件並べた。
遠方からの客もひきつけている。
「種類が多いのでいっぱい見て回って選べるのが一番いい。」
「もう目移りして大変。」
店内の照明も大きく見直した。
落ち着いた色合いはある効果を狙ったと言う。
(宣伝広報部 吉田篤史部長)
「実はこちらの照明はお客様のお肌がきれいになるような照明を使っている。」
一般的なLEDと比べ肌の血色をよく見せるというこの照明はいわば美人ライト。
大阪市内に住む溝手咲姫さんは去年の改装以来このデパートに通い詰めている。
「照明が明るすぎないし居心地がいいと思う。」
来店すると2時間は店内をめぐると言う溝手さんはこの日も化粧品を購入した。
「結局買ってしまう。
 店に入ってしまったら。
 別にこれ欲しくないけどちょっと使ってみたいかなとか。
 雰囲気にやられる感じ。」
(宣伝広報部 吉田篤史部長)
「女性のお客様の心をつかんでできるだけご来店していただいて
 何かしら楽しんでいただいてその結果買い物をしてもらえればうれしい。」
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