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中国 農村で拡大するネット通販

2016-07-06 07:15:00 | 報道/ニュース

6月20日 キャッチ!


崖沿いの山道を走る郵便配達の三輪自動車。
向かった先は上海から400キロ離れた内陸部にある農村である。
この村に住む 頼明飛さん。
届いたのはネット通販で買った電気カミソリ。
ウォーターサーバーやテレビ
それに子ども服など
全て去年から利用し始めたネット通販で揃えたものである。
(頼明飛さん)
「ネット通販なら何でも手に入ります。
 欲しいものがどんどん増えます。」
農村のネット通販の市場規模は
去年 前年の約2倍の5兆円相当に達した。
6億人が暮らす農村でネット通販が急拡大している背景には
中国政府の政策がある。
(中国 李克強首相)
「都市や農村でネット通販などの消費は急速に伸びてきた。
 今後は都市と農村の調和的な発展を促し
 経済を安定的に支えていく内需を形成する。」
経済が減速するなか
中国政府は内需を拡大させる1つの政策として
インターネットの活用に力を入れている。
すでに農村部ではネット通販企業の進出が相次いでいる。
その1つの業界最大手のアリババ。
「北は新疆ウイグル自治区から
 南は海南省まで代理店があります。」
アリババは一昨年から農村でネット通販の代理店の設置を始め
その数はこれまでに約1万6,000店。
代理店の設置については政府とも連携しており
店や倉庫の家賃や人件費の一部を政府が負担している。
(アリババ 農村次号部 孫利軍本部長)
「農村の需要は少ないどころか急速に拡大しています。
 これは農村革命の始まりです。」
アリババが去年11月に進出した内陸部江西省の農村。
人口は約1,500人。
村には政府の支援で作られた無線のインターネット装置が数十メートルおきに並んでいる。
代理店を経営するのは上海から地元に戻ってきた 羅宋さん。
ネットの使い方がわからないお年寄りや
スマートフォンを持っていない農民のために
「商品購入の代行」を行っている。
服を購入する場合は
体に合う服を選ぶために客の体のサイズを測る。
(利用客)
「自分ではネットなんて使わないし使い方も知りません。
 ネット通販はいつでも買えて便利です。」
家庭の日用品や電化製品の他
農業資材などの注文が多く
売り上げは順調に伸びているという。
この代理店では農家の消費を後押しするだけでなく
収入を増やす手助けも始めている。
昔から自家製の春雨を作ってきた農家は
これまでは都市部に売る手立てはなかった。
そこで代理店が去年
この農家のためネット通販を始め
売り上げも伸び始めているという。
(生産者)
「夢は大きいよ。
 商売を発展させたいね。」
(「アリババ」代理店経営 羅宋さん)
「故郷で働いて地元経済に貢献していきたいです。」
農民の収入と消費の増加へ
相乗効果が期待されるネット通販。
農村の経済活性化の起爆剤となるのか注目される。


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