6月22日 キャッチ!
中国では
今年1月まで30年以上続いた「一人っ子政策」に加え
農村を中心に男の子を重視する根強い風習があったことから
女性の割合が男性に比べて少なくなっている。
こうしたなか中国の男性は結婚相手を見つけるのが年々難しくなっている。
チェン・チンリンさんは中国のとりわけ貧しい町で結婚の仲立ちをしている。
今日は依頼人のリさんを女性に会わせる。
(チェン・チンリンさん)
「顧客の8割は男性で
女性は2割だけ。」
この2割の女性をたくさんの人に紹介して仲を取り持とうとしている。
リさんは7年前から結婚相手を探している。
(リさん)
「これまで7~8人がけのテーブル7~8卓分の女性と会ってきたでしょうか。
今ではもう感覚がマヒしています。
今回 成功してもしなくてもどちらでもいいです。」
今回は34歳で子どもが1人いる女性。
一緒に来た父親がいくつか質問し
お見合いは終わった。
(リさん)
「仲介をしてくれる人に頼むしかありません。
何でもやりますが出来ることは限られています。
私は普通の人間で
特別な技能はありません。」
北京の街角で
親たちが独身の子どもの履歴を書いたビラを並べて売り込んでいる。
子どもたちは高学歴でいい仕事に就いているが
それでもなかなか結婚できない。
(専門家)
「中産階級、上流中産階級の男性は自分より低い階級の女性を求める。
一方で高学歴高所得の女性のほとんどは
村に残っている貧しい男性を好まない。
こうしてお互い結婚しにくい状態になっている。」
しかし他にも要因がある。
若い適齢期の女性は
結婚をする必要性を感じていないのである。
32歳の旅行会社幹部 ジャン・インレイさんもその1人である。
(ジャン・インレイさん)
「この歳で独身でも恥ずかしくありません。
考え方が違うのかもしれませんね。
独身だと見捨てられたと思う人もいるかもしれませんが
私は違います。」
中国の独身男性は2~3年後に3,000万人に達するとみられている。