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湧き水の里 ホタルの乱舞

2016-07-15 07:15:00 | 報道/ニュース

6月27日 おはよう日本


宮崎県の山あいには
九州山地から流れ出る湧水を生活用水にも使い
大切にしている小さな集落がある。

夏の始まり
今年もホタルが飛び始めた。
「心が癒されます。」
宮崎兼西部の西米良村板谷地区。
およそ50人が暮らしている。
(中武ミヤコさん)
「ホタルの時期になったら梅ちぎりが始まります。」
この地区では生活に使う水のすべてが山の水である。
「梅も私たちもみんな一緒。
 ここで育つホタルも。
 水のおかげで生活している。」
人々の暮らしを支える水。
「水神様がいると思って。」
今でも多くの家庭で
水を引く場所に祭壇を作って祭る風習が残っている。
(ホタルの保護を呼びかけた 中武正毅さん)
「天の恵み
 水は欠かせません。
 ホタルが飛んだり
 川に魚がいっぱいいたりするようにしなくちゃいかん。」
ホタルが生息する板谷川の上流。
使われなくなった田んぼで
ホタルのエサのカワニナを育てている。
カワニナが好むダイコンなどを地区の人たちが与えている。
20年前から地道に守り続けてきた。
(ホタルの保護を呼びかけた 中武正毅さん)
「右肩上がりというわけにはいきませんけど
 ホタルを絶やさずにつないできて今のようにはなった。」
午後7時半過ぎ
川べりに地元の子どもたちがやって来た。
ここで蛍が飛ぶのはわずか1週間から2週間。
「きれい きらきら。」
今年はここ20年でも最も多い約5,000匹のホタルが夜を彩った。
「♪こっちの水は甘いぞ
  こっちの水は甘いぞ。」
「逃げられた
 捕まえた。」 
「ちっちゃいけど
 ちっちゃくて短い命やけど
 一生懸命 光あてて遊んどるっちゃね。」
時が限られた貴重な風景。
「今年はいいですね。
 大きくなってどこで生活しようと
 ふるさとはこういうところだと
 それはもう忘れないと思いますよ。」
村の中を飛びかう蛍。
いつまでも心に残る風景である。



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