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法王退位 次の法王は

2013-03-03 08:07:04 | 海外ネットワーク


  3月2日 NHK海外ネットワーク


  (ベネディクト16世)
  「晴天の日もあったが荒波の日もあった。」
  ローマ法王が存命中に退位するのは約600年ぶり。
  最後のツイートは
  皆様の愛情と支援に感謝します

  カトリック教会の頂点に立つローマ法王は
   ローマの司教
   イエス・キリストの代理者
   使徒たちのかしらの後継者
   普遍協会の最高司教
   西ヨーロッパの総大司教
   イタリア首座司教
   ローマ管区首都大司教
   バチカン市国元首
   神のしもべたちのしもべ
  これだけの肩書を持っている。
  これだけの重責を担ってきた法王の突然の辞任の表明は世界に大きな衝撃を与えた。
  事実上の終身制とみなされてきた法王が在命中にその座を退くのは
  1415年のグレゴリオ12世以来である。
  ベネディクト16世はドイツ南部バイエルン州生まれの85歳。
  2005年に亡くなったヨハネ・パウロ2世のあとをついで265代法王に就任した。
  カトリックの伝統的な価値観を重んじる“保守派の代表格”と言われている。
  ベネディクト16世は高齢のため職務を適切に行えなくなったとしているが
  心労が重なったことも原因のひとつではないかという見方がある。
  聖職者による未成年者への性的虐待や
  法王庁の内部情報の漏えい事件などスキャンダルが相次いだこと
  そして権力闘争に嫌気がさしたのではないかといった声も聞かれる。
  信者に別れを告げた一般謁見での「荒波や逆風のときもあった」という言葉は
  そうした思いが込められていたのかもしれない。
  去年12月に始めた法王のツイッターも28日をもって終了した。
  最後の言葉の
  愛情と支援に感謝します
  こうした法王のつぶやきはその直後すべて削除された。
  今後は名誉法王として修道院で余生を送ることになっている。
  ベネディクト16世の印が刻まれた指輪は破壊され
  紋章も空位を表すものに変わっている。
  
  枢機卿が集まって投票する選挙コンクラーベは
  ラテン語で“鍵とともに”。
  かつて法王を決めるのに3年近くかかったことがあった。
  鍵をかけた部屋に枢機卿を閉じ込めてパンと水だけを与える。
  そうすると早く決まるというわけである。
  この間 外部との接触は一切禁じられていて
  3分の2以上の得票が得られるまで何度でも枢機卿が投票する。
  そして新しい法王が決まった時は白い煙
  決まらなかったときは黒い煙。
  ストーブで投票用紙を燃やして外部に知らせるのである。

  選挙権があるのは80歳未満の枢機卿で現在 世界に117人いる。
  イタリア28人を含むヨーロッパ全体では61人
  中南米19人 北米14人 アフリカ11人 アジア11人 オセアニア1人
  法王には以前からイタリア人が多かったが
  最近ではヨハネ・パウロ2世がポーランド
  ベネディクト16世がドイツ出身である。
  次は再びイタリア人をと言う声が地元では上がっているが
  現在 世界で最も信者が多いのは中南米。
  中南米から初めての法王をと望む声
  またアフリカやアジアからの法王を期待する人もいる。

  今月中に新しい法王が誕生する。  
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