11月27日、週刊テレビニュース
韓国のイ・ミョンバク大統領は、
ミョンピョン島をはじめ、北朝鮮に近い島々の戦力増強を決定。
韓国軍は北朝鮮の更なる挑発行為に備え、最高レベルの警戒態勢を続けている。
砲撃があった半島西側の海域では、アメリカ軍と韓国軍が明日から大規模な合同演習を行う。
アメリカ軍は圧倒的な攻撃力を持つ、原子力空母ジョージ・ワシントンを派遣し、
これ以上挑発行為に出ないよう、北朝鮮に対して
強いメッセージを送るねらいがあるとみられる。
これに対し、北朝鮮は強く反発している。
朝鮮中央テレビ
「南北関係は戦争前夜の険悪な域へと突っ走っている。
我々の尊厳と主権を少しでも侵害するなら、
さらに恐ろしい対応射撃を加えて敵の牙城を吹き飛ばす準備を整えている。」
アメリカと韓国の軍事演習は黄海で行われる。
アメリカ海軍は、原子力空母ジョージ・ワシントンと4隻のイージス艦を派遣する。
軍事演習に北朝鮮は・・
関西学院大学 平岩俊司教授
「この地域での権力争いで、自分たちが劣勢に立たされるという認識を持つであろう。
今回の訓練に空母が参加してこの海域で活動するということは、
アメリカ軍の大規模な空爆にさらされる危険性と脅威を実感することになる。
朝鮮半島の緊張度がきわめて高い状態の中で、北朝鮮が次の軍事的な挑発を行えば、
戦闘が拡大し本格化していく危険はある。
しかし北朝鮮もそこまでは望んでいないので、
そうした挑発行為は慎重にならざるを得ないというのが常識的なところだが、
これまでの北朝鮮が行ってきたことを考えると、
軍事的挑発を繰り返す危険に注意する必要がある。
北朝鮮のカードである、核・ミサイル・通常兵器の三つの手段を使って、
アメリカ・韓国へ緊張感をあおっていく可能性は充分にある。」