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軽はずみな発言の多い内閣

2010-11-19 22:49:34 | 編集手帳


  11月19日、読売新聞編集手帳


  農業を営む草太(岩城滉一)が、
  自衛隊をやめて郷里の富良野に帰ってきた後輩の青年・正吉(中沢佳仁)にたずねる。
  オマエ何のために自衛隊にいた?

  「国を守るために自衛隊にいたンだべ。
   国を守るっちゅうことは、家族を守るっちゅうことだべ…」。
  かつて評判を呼んだテレビドラマ『北の国から』(脚本・倉本聰)のひとこまを、
  理論社刊行の脚本集から引いた。

  だから、自衛隊にいて国を守っていたときと同じ心がけで、これからは家族を大事にしろよ、
  と説く場面だが、自衛隊員の胸の内を代弁してもいるだろう。

  親の、妻の、子の、幸せを守る――
  それがひいては一国の備えにつながるという誇りに支えられ、
  多くの自衛隊員は過酷な訓練にも耐えているはずである。
  “暴力”呼ばわりされては立つ瀬がない。
  仙谷由人官房長官がきのうの参院予算委員会で「自衛隊は暴力装置」と述べた。
  追及され、「実力組織」に言い換えて前言を撤回し、謝罪したが、
  どうしてこの内閣は次々と軽はずみな発言が飛び出すのか。

  大臣さん、あんたの家族も自衛隊に守られているンだべ…草太ならば言うだろう。
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