And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

スウィングロー、アラバマ改訂版

2014-08-23 12:10:34 | 日記
「そして誰もいなくなった」の2度目の映画化「姿なき殺人者」をDVDで観た。
ルネ・クレールの映画化を観たとき、最後男女が犯人を見つけるという原作を台無しにするハッピーエンドに腹が立ったが
実は戯曲版でクリスティ自身が書き直したもので映画化はみなこのバージョンを使っているらしい。
もちろん本人の意思ではなくプロデューサーに頼まれたものであろう。舞台であれ映画であれ主人公が死ぬわけにはいかないのだ、アメリカでは。
正義は勝たなければならず、ヒーローはあこがれの的で必ず寄り添う美人女性がいる。60年代半ばまでアメリカにはそういう映画しかなかった。
たまに悪名高き第七騎兵隊全滅とかやるが、それはいかにインディアンが残虐で無知で白人にひどいことをしたかの宣伝でしかない。
ジョン・フォードは仕方ないとしても、有名監督の作品で黒人が一切出てこないとか。
ヨーロッパで「自転車泥棒」「無防備都市」などのネオレアリズモが出てるときにアメリカではシェーンカムバック!だから。
プレスリー主演のゴミのような映画が平気で何本も作られる。
ハッピーエンドに話を戻すと、マッチ売りの少女やアリとキリギリスのハッピーエンドバージョンを作った国だから、sorrowというアメリカ英語はないのだろう。
戦争映画や西部劇がSFに変わった今でも基本的なストーリーは変わらず。唯一の例外、60年代後半のアメリカンニューシネマが未だ光ってるが。
スピルバーグはお子様向け映画ばかり作っていたが、アカデミー賞が欲しくてシリアスな映画何本か作って取った。でもそれが本質ではないからすぐ戻った。
さすが頭いいユダヤ人。日本人を猿の惑星に見立てたフランス人も許せないが、
私50年代のアメリカが好き!とかパリはとても落ち着くのよねという日本人のほうがもっと許せないというかバカというか。
カスター将軍はまだアメリカの英雄なのですか?
は見た 狂気によって破壊された僕の世代の最良の精神たちを



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