HOBNOBlog

ロンドンから徒然に

フットボールの日の騎馬警官

2008-11-14 | スポーツ
 先日ハッピー・アワーがなくなるかもしれないということを書いたのですが、これの主な理由は酒が原因で犯罪が起り、“警察官に多大なる負担がかかる”ということでした。確かにTVなどで様子をみていると、酔っ払った若者相手の対処が大変そうでした。

 しかし“多大なる負担”は多分こんな日の方が多いんじゃないでしょうか。
 昨晩はチェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジで試合がありました。フットボール(サッカー)に対するイギリス人(というかヨーロッパの人は皆そうですが)の情熱は、俄かファンの日本人には到底マネできないくらい凄いものがあって、毎回本当に感心します。

 昨晩も7時45分からの開始を前に、随分早くから球場や駅の近くのパブではファンがたむろし、大声で歌を歌うなどして盛り上がっていました。こんな出来上がった状態で試合に駆けつけるわけですから、一触即発で暴動が起きるかもしれず、たくさんの警察官が導入されるわけです。
 この日は球場へ続く道路で車の通行がストップされ、臨時の歩行者天国になります。そして警察官は馬に乗って監視しています。



 この馬に乗った警官というのが、一見優雅に見えますが、実はちゃんと理屈があるらしく、まずは高い位置からなので遠くまで見渡せるということ、また逆に言えば遠くからでも彼らの姿が見えるわけですから、その威圧的な姿が抑止力になるということらしいです。
 実際の話、組織的でない突発的な暴動や喧嘩の場に、この馬に乗った姿で駆けつけるとすぐにその場が収まるらしいです。

 

 ところが当然生き物ですから、色んな“おまけ”も道に残されます。しかし、食べ物が食べ物だけに馬の糞は肥料にもなり、環境にやさしいんだという説明です(笑)
 ちなみに騎乗の警察官にはけっこう女性が多く、なかなかカッコいいですよ。